飲食店の雇われ店長を辞めたい人へ。辞める時の注意点やスムーズに転職する方法を紹介します。

飲食業の転職
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居酒屋やファミレスなどの店長の多くは、誰かに雇用されていることでしょう。いわゆる雇われ店長というものです。

はたから見ると「一店舗を任されている責任感のある人」「下積みを乗り越え、一定のポジションまで上りつめた努力の人」のような印象が先行します。

ところが、フタを開けてみるとこの「雇われ店長」という職位、オーナーの都合にかなり合わせて働かされている実態に気がつきます。

そのため、辞めたいと考える人も相当数存在します。

正直、辞めたいと考えているのなら、いきなり今のお店を辞めなくても転職活動してみることをおすすめします。変に我慢しながら働くよりも、潔く転職したほうが幸せになれるかもしれないからです。

 

そして、転職活動では転職エージェントを利用するのがおすすめです。

あなたに合った企業を紹介してくれるだけでなく、書類の添削や面接対策もやってくれるため、スムーズに転職活動が進むからです。

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なお、この記事では雇われ店長のきついところや雇われ店長を辞めにくい理由、飲食の将来性、辞めた後の3つの選択肢などを紹介していきます。

雇われ店長のココがきつい!

まずは、雇われ店長のきついところを4つ紹介します。

人手が足りない分をカバーしないといけない

店長に就任してまず頭を抱えるのが社員・アルバイトのシフト管理。

売上予算や、その月に使える人件費(レイバーコスト)の中から目標達成に向けてシフトを組みます。

ところがこのシフト、根本的に人手不足で組みようがなかったりします。

スタッフ数が10人規模のお店では特にそうで、週末は10人で臨みたいところ、人手不足のため7人で営業なんてことはザラにあります。

しかもその7人中2人が日本語もたどたどしい外国人なんてことも・・・。

とにかくシフトを組むというよりも、その日に出られるヤツをかき集めているような状態。

 

採用しようにも今は他の業界も人手不足の時代です。簡単に採用なんてできません。

結果的に、人手が足りない分の穴埋めは店舗責任者でもある店長が取るハメになるのです。

そして、長時間労働や休みが取れないという状況に陥ります。

残業代が出ない

それだけ頑張っても、会社によっては残業代を払ってもらえないことがあります。

会社の言い分としては

社長
社長

お前は店長で管理監督者なんだから残業代は出ない

というものです。

しかし、実は飲食店長はほとんどのケースで管理監督者に当てはまりません。なので、残業代を支払わないのは違法という場合が多いのです。

管理監督者は、経営者と同等の権限や高い報酬を得ている人にのみ認められるからです。

上層部に難しい売上目標をつきつけられる

店長の業務のひとつに売上予算の管理があります。

損益分岐点に基づいて、その月に一体いくらの売上を立てれば利益が出るのかを出し、緻密に予算を組んでいきます。

普通の会社は前年の売上に対して、それを上回る数字を設定して売上予算を組みます。

もちろんここには、前年と同じような事をやっていたのでは現状維持はおろか、衰退しかないという意図もあるのでしょう。

しかし、中には先月の売上が悪いから今月で取り返そう的な短絡的なオーナーや幹部がいるのも事実です。

 

例えば、先月の売上目標500万円に対して、450万円までしか到達しなかったとします。

短絡的な上層部の中には、このマイナスの50万円を次月以降に按分して予算組みを施す人もいます。

飲食店長の経験者であればよく分かることですが、先月の売上が前年比で90%にしか満たなかった場合、次の月に一気に売上を盛り返せるなんてことはありえません。

売上や利益というものは、長期的なプランのもとに徐々に伸びていくのが普通で、いきなり一気に伸びるものではないのがビジネスの根本原理です。

にも関わらず、自分自身のエゴを押しつけるかのごとく、マイナス分を翌月以降に補填するような形で乗っけてくる上層部がいたら、そんな会社は要注意でしょう。

本質的な利益構造の仕組みを理解しておらず、売上挽回の施策が無いことを表しているのと同義と言えます。

お客様のクレーム処理が大変

お店でバイトがドリンクをこぼし、お客にかけてしまった。

飲食店ではよくあるトラブルです。

当然ながら、それに対する処理を施すのは店長の役目。かなり嫌な仕事です。

お客さん
お客さん

ふざけんなよおめえ、誠意みせろ!

お客さんから暴言を吐かれるという光景は、店長経験の長い方であれば何十件、何百件と見ている事でしょう。

 

こういった時のために、大手や優良な飲食店では対法人の保険に加入しているのが一般的です。そのため、

  • グラスが割れてて口を切った
  • 食材が傷んでいて腹をこわした
  • 店内で滑って怪我をした

なんてトラブルに巻き込まれた時も安心です。

そして保険によっては、

  • 店内での怪我にはいくら
  • 店内での盗難にはいくらいくら

というように、トラブルごとに相場があります。

このような保険に入っていれば賠償の話もスムーズにでき、お客さんの怒りも鎮めやすいものです。

しかし、保険に入っていない場合は、とにかく店長が必死に謝り、なんとか怒りを収めてもらわなければなりません。

ましてや経営陣からは、

社長
社長

お前はそんな対応もできないのか!
ちゃんと謝れるようバイトを教育しとけ!

こんな事を言われることもしばしば。

店長をやっていて報われないなと感じる瞬間です。

 

その他、飲食のきついところは以下の記事で紹介しています。

 

きつくても雇われ店長を辞めにくい理由

これだけきつい雇われ店長ですが、いざ辞めようと思ってもなかなか踏ん切りがつかない人も多いでしょう。

そもそも、雇われ店長といっても、その種類は以下の2種類があります。

  1. 大企業の店長
  2. 個人店(小規模会社)の店長

店長を辞めたいのに辞めにくいという多くの人は、2.の場合です。

 

大企業の場合、同じ職位の雇われ店長同士でミーティングなりキックオフなりで顔をよく合わせます。

そんな時に、

同僚
同僚

俺、何日付で退職するから

なんて会話も普通に飛び交い、店長にも関わらずすんなりと辞めていく人間が多いために、退職という事にあまり抵抗がないのです。

 

一方で、個人店の場合は直属の上司が会社のオーナーということもザラにあり、何かと距離が近いものです。

意見が言いやすかったり、何かと面倒をみてくれたりとメリットもあるが、これが辞めたいと考えている人間にとってはかなりキツイ。

というのも、まるで親子のような距離感になってしまうために、いざ辞めたいと考えた時に中々切り出せないのです。

人によっては店舗で「衛生管理責任者」や「防火管理者」にもなっていて、さらにしがらみを設けられ、ますます辞めにくくなる。

給料が高めに設定されていて、まるでここまで成長できたのはオーナーのおかげかのような恩まで着せられるため、一層のこと辞めにくい。

しかしこのまま義理だけを尊重し、ズルズルいくのは危険です。

 

雇われ店長や飲食店の将来性

店長を辞めたい理由は人それぞれでしょう。長時間労働や安月給など、様々あるかと思います。

それらをまとめてひっくるめると、

「将来にあたっての漠然とした不安」

という一言で表せるんじゃないでしょうか?

そりゃそうです。飲食店はあなたがいくら頑張っても、それに見合うリターンが少ないのです。

経験豊富なあなたなら、そんな実感も十分お持ちのことでしょう。

例えば、

  • 仕事をやってもやっても、なかなか給料に反映されない
  • 思いのほか仕事が多岐にわたり、業務量が多い
  • 長時間労働、短時間(無時間)休暇

これが現実だと思います。

 

こういうことは今後も無くなる可能性は低いと考えられます。それは、飲食業は薄利多売で付加価値を生み出しづらいからです。

それに、飲食業は自動化や機械化もしづらいわりに、新規でお店を開業する人が多く、常に競争が激しい業界です。

そのため、安易に価格を上げることもままならず、結果的に働いている人の待遇の改善にまで手がまわらないからです。

店長であってもそれほど多くの給料をもらえてないことからも、その将来性は想像できるかと思います。

 

雇われ店長を辞めてどうするかは3パターンのみ

では実際、雇われ店長を辞めたとして、どんな選択肢があるのでしょうか。

色々ありますが、非現実的すぎる事を除いてその後の進路は以下の3パターンしかないと考えています。

それぞれの場合についてもう少し詳しく考えてみます。

自分で独立しオーナー店長になる

あなたに確固とした接客ノウハウや調理技術があるなら、この選択肢もアリでしょう。

集客できるマーケティング能力をお持ちなら更に可能性が広がります。

もちろん初期費用が多大にかかるというリスクもありますが、今の時代、融資を受けられるのは何も銀行や信用金庫だけではありません。

ネットを使いクラウドファンディングで初期費用を集めるというやり方もあります。

いろんな資金調達方法と手持ちの貯金を組み合わせて、必要な分を集めるというやり方もあるでしょう。

 

とはいえ、現実はそんなに甘くありません。

飲食の廃業率は全業種の中でもトップです。開業する人も多いですが、廃業する人も多いのです。

出典:2020年版「中小企業白書」|中小企業庁

こういう環境下で生き残っていくのは至難の業です。

ブラック
ブラック

多額の借金を背負って、自分の人生を棒に振らないためにも、
他の2つの選択肢を検討することをオススメします。

将来性の期待できるまっとうな飲食店に転職

劣悪な環境のイメージの先行する飲食業界ですが、まっとうな会社も存在します。

ここで言う「まっとう」とは、

  • 長い年月で働ける環境が整っている(長時間労働が敢行されていない)
  • 売上が安定している
  • 薄利多売をカバーできる仕組みが構築されている(店舗内の売上だけに依存してない)

などを事を指します。

完全週休2日制でありながら、1日の拘束時間が9~10時間に収まっている。教育の体制もしっかりしていて離職率も低い会社。

ブラックな飲食店で働いている人には想像がつきにくいでしょうが、こうしたまっとうな飲食店は確実に存在します。

ブラックなのにチカラを持っている一部企業にかすんでしまい目立たないだけ。私が知っているだけでも数社存在します。

それでも、飲食専門の転職エージェントを使えば、探せるはずです。

 

中でも、一番のおすすめはフーズラボエージェント

外食産業、飲食業界特化の転職支援サービスとして年間約5,000名以上の実績があり、満足度もNo.1!

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加えて、転職後の年収400万円以上が66%、72%の方が年収アップを実現

お店で働いている従業員へのインタビュー情報も提供してもらえ、お店によっては体験入店も可能です。

当たり前ですが、優良企業への応募は殺到するので、早めに登録して情報を得ておくことをおすすめします。

 

その他、飲食業界に特化した転職エージェントは以下の記事で紹介しているので、読んでみてください。

飲食業界からキッパリ足をあらい他業種へ行く

年齢やスキルにもよりますが、異業種への転職も一つの方法です。

転職が当たり前になってきている今、1つの業界で働き続けないといけない理由はありません。

もちろん未経験になるので、おいそれと簡単に内定は出ないかもしれません。

ですが、飲食で店長で培ってきた能力全てが無駄なのか?といったら、そんな事は断じてありません。

  • 自分の強みをどのように展開するか?
  • どんなこと求めている企業にいくのか?

などによって内定の得やすさは変わりますが、他業種への転職が不可能なわけではありません。

ただし、当然ながら注意点もあります。

 

飲食から未経験の業界に転職する時の注意点

では、飲食から他の業種や職種へ転職する時に気をつけておくべきことを解説します。

年齢によって転職のハードルは異なる

まず、未経験の職種へチャレンジするなら、給料が下がることは覚悟しておきましょう。

20代は未経験でもポテンシャルを見込んで採用される可能性はあります。長期間働いてくれることや、若いので吸収力があることなどを企業側が期待してくれるからです。

もしあなたが20代なのであれば、今すぐにでも転職を検討すべきです!
» 新卒で飲食店に飛び込んだが辞めたい人へのアドバイス!

 

しかし、30代以降になるとポテンシャル採用は厳しいと認識しておいて下さい。基本的には30代以降だと即戦力が求められます。

たとえ未経験の職種であっても、自分が経験してきたことをどう活かせるか、どうすれば自分の力で会社の利益を伸ばせるのか。そういうことを考えられる人は、30代を過ぎて未経験職種への転職であっても成功させられる可能性がグッと上がります。

転職時にはスキルの棚卸しをしておこう

そのためにも、まずは自分を知ることが大切です。

自分のこれまでの経験で、どういうところが強みで、どういう仕事が向いているのか。そこを整理しましょう。

とはいえ、自分のスキルがどんなものかよく分からないし、どういう職種で活かせるのかわからない人の方が多いでしょう。そんな方は転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントは企業の紹介だけでなく、あなたの経歴の整理や今後のキャリアパスの相談にも完全に無料でのってもらえます。加えて、書類の添削や面接対策も行ってくれ、転職成功率が飛躍的に上がるのです。

転職しなかったときのペナルティもありません。

 

ただし注意しないといけないのが、転職エージェントの中には、ブラック企業でもいいから、とにかく紹介数を伸ばして利益を伸ばそうとしている悪質なエージェント会社もあります。

それを避けるためにもおすすめの転職エージェントを選びましたので、紹介します。

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リクルートエージェント

リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。

様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。

豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。

カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。

doda

dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。

求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。

履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。

転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。

フミダス飲食

フミダス飲食はサポート対象となる人は限られていますが、特化している分サポート内容は強力です。

求人数は公開されてませんが、未経験から挑戦できる求人が多く、あなたの強みを引き出す力に秀でてます。

飲食業界出身のエージェントが担当してくれるため話しやすく、ZOOMや電話での転職相談も可能です。

履歴書・職務経歴書、志望動機や自己PRの添削にも強いので、他のエージェントを使って落ちてしまった人にもおすすめです。

マイナビAGENT

マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。

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転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。

また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。

 

最後に|転職活動が自分を救う

人それぞれ事情は様々なので、雇われ店長を辞めたいけど辞められない人もいるでしょう。

しかし、一番最悪なのは、辞めたいのに辞められずに自分の人生をフイにしてしまう事です。

あの時もっと早く決断できてれば、もっと違ってたのにな…

と後悔しても、後の祭り。一番被害をこうむるのは自分です。

普段から転職することを選択肢に入れておくだけで、精神的な余裕を持つことができます。

今すぐ転職する予定がなくても、とりあえず転職活動を始めてみることで、これまで自分が知らなかった世界が見えてきます。

そして、内定を獲得したあかつきには、

俺はいつでも辞められる ♪

と余裕を持って仕事ができます。

まずは転職エージェントに相談してみる。そんな小さな一歩であなたの人生が救われるのかもしれません。

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