飲食店のよくある退職理由と、面接での伝え方のコツを紹介します。

飲食業の転職
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飲食店は人の入れ替わりが激しい業界です。

辞める理由も人それぞれでしょうが、困るのが転職活動での退職理由。

やはりネガティブな理由になりがちなのですが、面接ではそれをそのまま話してしまうと、いい印象を持たれません。特に、短期で離職している場合は。

なのでこの記事では、よくある飲食の退職理由と答え方の具体例を中心に紹介していきます。

 

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よくある飲食の退職理由と答え方の具体例

飲食業界の給料が低くて辞める場合

製造業、金融業、保険業、教育、学習支援業、医療、福祉などと比較して、飲食業界は最も平均賃金が低い業界です。店長になったとしても平均年収は350万円です。

収入を上げたいのは誰もが思うことですが、飲食業界以外の人に「賃金を上げたい」と言っても理解されないケースが多いです。

漠然と賃金を上げるために転職活動をしていると言っても、人事担当者や面接官には

面接官
面接官

賃金が上がらないのは自分の実力のせいでしょ?

と思われます。これが現実です。

 

なので、退職理由としては、

  • 飲食で働いてきた経験を活かして、別のスキルを身につけて活躍したいと思いました。
  • 飲食店の非効率さを改善したいと思い、IT業界を志望しました。

などが無難でしょう。要は、「スキルアップしたい」という方向に持っていくのです。

サービス残業が多すぎて(残業代が出なくて)辞める場合

先ほどの給料が低くて辞めたい場合と似ていますが、この場合でも、ただ単に

残業代が出ないので辞めました!

と回答するだけでは、印象は悪くなります。

対策方法としては、サービス残業が常態化している現状を変えるために動いてみたけどダメだった、と言うのが効果的です。

詳しくは以下の記事で紹介してますが、なんとか問題を乗り越えようとしていたことをアピールするのがポイントです。
» 面接で退職理由「残業代がでない」をどう説明するか?

労働時間が長すぎる・土日休みの仕事がしたい場合

飲食店は営業時間が長い都合上、どうしても労働時間は長くなりがちです。休日なのに強制的に会議に参加させられて代休もなく十分に休めていない人もいるでしょう。

また、平日休みが主な飲食業界にとって、毎週必ず2連休がある土日休みに憧れている人も多いと思います。

しかし、長時間労働や土日休みが欲しい人の退職理由、志望動機は安易なものになってしまうことが多いため工夫が必要です。というのも、休日日数などが理由で退職した場合は、企業に特に嫌われる傾向があるためです。

 

企業は仕事をしてくれる人を探しているのに、労働時間や休みのことばかり気にしている転職希望者はやっぱり嫌われる傾向にあります。

ブラック企業が世間的にも問題視されているとはいえ、楽がしたいだけなのかと思われても仕方がないです。

そのため、休みがちゃんと取れる仕事を探している理由を、相手が納得する理由を用意する必要があります。

少ない残業時間や土日休みを希望する理由では、身体的な面などを理由にする場合が多いと思いますが、言い回しを考えないと企業に警戒されること必至です。

例えば、

飲食店ではシフトが不安定なため、体調を崩しがちになってしまいました

面接官
面接官

うちもそんな楽じゃないし・・・。
体調崩す人ってまた崩しがちだよな。やめとこう。

というように、「また体調が悪くなるかもしれない」にクローズアップされてしまうケースがあります。

では、内容を次のように変えてみるとどうでしょう?

アルバイトの急な当日欠勤などでシフトが不安定になり、
自分自身の仕事を後回しにせざるを得ない状況が多くありました。

体調不良での欠勤は仕方ないことなので何も思いませんが、
自分自身の成長が鈍化してしまうと感じて環境を変えたいと思っています

体調不良という言葉を抜いていますが、現在の体調に問題がないのであれば、わざわざ企業に体調を崩したことを言う必要はありません。

ネガティブな面は聞かれない限り答える必要はなく、ポジティブな話ができるように流れを持っていくことも大切です。

 

もしくは、朝早く出勤して夜遅い時間に帰宅する。子供や家族とのまともにコミュニケーションが取れずに仕事の日は家族はいつも睡眠中。

こういう状況をどうしても変えたくて転職しているなど、「確かにそれは転職したくなるよね」と思えるような理由であれば納得してもらいやすいです。

飲食の仕事が合わないと感じて辞める場合

人によっては、飲食の仕事内容が合わないこともあるでしょう。

この場合は、とにかく他人や環境のせいにしないようにしましょう。

そして、

  • 職場環境をよくしようと行動したけどダメでした。
  • 異動願いを提出したが、受け入れてもらえませんでした。
  • 自分自身を変えようとしたけどダメでした。

など、実際に行動したことがあればそれも正直に話しましょう。さらには、

  • なぜダメだったのか?
  • 同じ失敗を繰り返さないために、次の職場ではどう対応するのか?

といった質問にも回答できるようにしておくと、面接ではプラスに働きます。

 

転職理由としては、例えば、

  • 自分の実力を試したいので、ベンチャー企業で働いてみたいです。
  • ◯◯に興味が出てきたので、それに関わる仕事がしたいです。

などと答えると悪い印象は持たれないでしょう。

職場の体育会系の雰囲気が合わずに辞める場合

飲食業は肉体労働がメインなため、体育会系だったり、精神論がはびこったりしている会社も少なくありません。

お店によっては、ややもすると宗教的と思えるユニークな朝礼があることも。

「僕は今日お客様を全員元気にします!(涙)」
「私はフロアで3秒以上立ち止まりません!!」
「お客様に対する感謝の表現で日本一を目指します!!!」

こういう謎の風習に馴染めずに、違和感を感じ、

こりゃ完全に入る会社間違えたな

と思うのも無理はありません。

生真面目の人に多い退職理由かもしれませんね。飲食店の社員の中にはこういった狂気じみた朝礼やイベントを楽しんでいる人も多数いますから。

 

こういう場合も、そのまま退職した理由を伝えるのではなく、

業務の無駄な時間を削減することを提案したが、取り入れてもらえませんでした。
なので、会社にとって有益なことを取り入れてもらいやすい職場の方が、自分の力を活かせると思いました。

などと伝えると、好印象でしょう。

社長や上司と考えが合わなくて辞める場合

仕事をしていく上で、会社(社長や上司)と考え方が合わないのは致命的です。

やる気に満ち溢れ、能力も優れているのにも関わらず、考え方が合わないために全く評価されない。

能力が高いため、社内では仕事ができる人のような存在で扱われていても、いざ会議の場の発言や稟議書などの改善提案の企画書を提出するときなど、何かを決定づけるシーンになると会社から邪魔者のようなのような扱いをうけてしまう。

こんな仕打ちを受けている人もいるでしょう。

上司
上司

うんうん君の言う事は良く分かった。
ふ~ん、なるほどね。

で終わりにされ、意見を出しても検討してみるよ的な扱いをされてしまう。

こんな会社の態度やオーナ陣の扱いに段々嫌気がさしてきて退社したいと思うのは普通です。

 

こういう場合は、仕事で出した成果や、自分の能力・実力をアピールした上で、正当に評価されなかったことを淡々と伝えると効果的です。

例えば、

  • 自分が出した施策で売上が上がったのに、社長の一存でその施策がNGになり、結果的に売上元に戻ってしまいました。
  • 売上を前年比で20%以上伸ばしたのに、上司の手柄にされてしまいました。そもそも、会社の風潮として、部下の成果は上司の手柄にされてしまい、まともに評価してもらえなかったので、転職を決意しました。

などです。

できれば数字で示せる成果を出して、それを説明できるのがベストですが、

お客さんの要望を聞いていると◯◯をやったほうがいいと思いましたが、社内的にNGで、もっとお客様のためになる仕事がしたいと思ったので、転職することにしました。

という感じでもOKでしょう。

 

退職理由をまとめるときのポイント

ここまで、具体例を用いて退職理由の仕方を紹介してきたので、それで十分という人もいるでしょうが、改めて退職理由を考えるときのポイントを紹介します。

まとめると、以下の2つに注意しましょう。

  1. 過去の会社の批判をぜす、ポジティブに聞こえるように言い換える
  2. 退職理由と志望理由はつながるようにする

1. はこれまでも紹介してきたので大丈夫だと思いますが、2. については補足しておきます。

 

退職理由と転職理由との間に一貫性があったほうが、なぜこの会社に入社したいのかが面接官にもよく伝わりやすくなります。

具体例を紹介すると、

スキルアップをしたいから退職したのに、給料が高い会社を志望している

営業のスキルを磨きたいので、営業力の強い御社を志望している

といった具合です。

【補足】短期間で離職する場合の対処法

飲食から転職したい人の中には、半年以内の短期間で退職する人もいるでしょう。一般的に、短期間で退職してしまうのは、今後のキャリアにとって大きなマイナスです。

なので、可能ならば短期間で離職するのは避けるべきですが、どうしても今すぐに会社を辞めたい場合は、次の3点に注意しましょう。

  1. 仕事自体に嫌気がさしているわけではないこと
  2. 自分で進んで解決策を探しているというポジティブな姿勢
  3. ウソは言わず本音を話す(不平不満はだめ)

具体的にどのように話せばいいかは、以下の記事で紹介しています。
» 入社して半年で辞めるときの退職理由と次の面接での答え方を紹介します。

 

最後に|本選考前に練習しておくことは重要

転職活動の中で退職理由をどう説明するかで企業側の印象は全く変わってきます。それぐらい重要なのです。

そして、やはり本番の面接の前に誰かに話して練習しておくことは重要です。今ではWeb面接も当たり前になってきており、対面での面接と注意点も違っています。

そんなときにおすすめなのは転職エージェント。

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おすすめの転職エージェントも選んでおいたので、最後に紹介します。

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