日本企業の多くが同族経営と言われています。
キャノンやトヨタ、パナソニックやキッコーマンなど挙げ出したらキリがありません。
大手企業は別として、同族経営でブラックな会社はえてして従業員が100人未満の中小零細企業に多いのです。
もしあなたの会社が下記に当てはまる同族経営の企業なら、今すぐに逃げてください!
- 社長率いる家族が限りなくワンマン
- 身内だけは異常に高待遇
- 会社の悪事を隠蔽
- 休みがない・長時間労働
- 2代目社長のバカ息子がおそろしく無能
あなたの会社がブラックな同族企業であるなら、辞めてしまうのもアリです。まずは気軽に転職エージェントに相談してみて、いい会社があれば本格的に転職活動を始めるといいでしょう。
ブラックな家族経営の会社の特徴
ブラックな家族経営の会社ではどんなことが起こっているのか。まずはその特徴を紹介していきます。
社長率いる家族が限りなくワンマン
世間一般では、
- 会社を起こすなんて志の高い人
- 意識レベルの高い努力家
こんなイメージを抱く人が多いです。
関わる社員を大切にし、
人材は人財だ!
などと崇高な叫びをする存在。
しかしこれ、ブラックな家族経営の会社の場合は全く逆です。
大切なのは自社に関わる家族だけで、従業員のことなど全く見向きもしてないのですね。
そのため、家族側からすれば「給料が高い」「休みが多い」などのメリットだらけなのですが、雇われている社員側からすれば、ワンマン社長のブラック企業以外のなにものでもありません。
- 会議をすっぽかしてゴルフにいく社長
- クソ忙しいのに家族で旅行に行っている
- 社長の一言で急にルールが変わる
- 社長夫人から気に入らない社員は干される
こんなワンマンっぷりが普通に起こるのです。
これまでの成功を引きずっているのか、家族以外の他人の意見は聞きたくないのか、ブラックな家族経営の会社では、意見を言ったとしてもなかなか取り入れてもらえません。
こういった事から、同族経営の会社の中で辞めずに頑張っている社員は単なる「イエスマン」の傾向が強いのです。というより、イエスマンにならないと生き残れない。
それに、社長やその家族が気に入った人を優先的に出世させるなんてことも起こりえます。
古臭い会社だとスキルも身につかない
更に厄介なのが、同族経営の会社だとビジネスで必要な、「どこにいっても通用する普遍的なスキル」が育ちにくい。特に経営者が60代や70代といった高齢の場合。
そういう会社では、
- 合理的でない非効率な手法や風習が普通にはびこっている
- どう考えてもこの会社でしか通用しないやり方で仕事をしている
といったことの連続です。
古い手法に対する改善を受け入れない体質も強いために、色々実験して試行錯誤する能力も育たないのです。
会社の仕事とは全く無関係な頼み事も多々あり、
いったい俺は何をやっているんだろう?
こんなんで将来大丈夫だろうか??
という虚無感が募っていく・・・。
自分の感覚があながち間違っていない事を裏付けるかのように、唯一の希望である先輩社員がどんどん辞めていく。
みんなここでは何も成長できないことを悟っているのですね。
身内だけは異常に高待遇
典型的なブラック同族経営の会社の例です。
身内の待遇と従業員の待遇が、皇族と奴隷ほどの差があるのです。
専務の奥さん。部長の次男。誰もかしこも高待遇。
会社によっては勤務実態の無い身内に給料を支払っている会社もある。
実はこれには理由があります。
会社の利益を社長1人に集中させると税金が高くなるために、役員に身内を置いて報酬を分散させて節税を行っている。ある意味合理的な税金対策の手法です。
しかしこれ、見方を変えれば全く社員のことなど考えていないと受け取れます。
税金対策なら社員の給料を上げればいいじゃないか!と思われるかもしれませんが、実際に社員の給料を上げるとなると、それに付随して会社負担分の社会保険料なども増額します。
要はそれが嫌なのです。社員のためにコストを捻出するのが気に入らないのです。
社員に還元するぐらいなら家族で循環させようと考えているのですね。身内も身内で高待遇で生活が楽だから、問題視する人がいない。似たような価値観で凝り固まっている。
社長含む身内の待遇はいい一方、社長一家が取れるだけ取って残った少ない利益を人数の多い社員で分け合っているため、家族経営の中小企業では給料が上がりにくいのです。
会社の悪事を隠蔽
家族経営の会社だと、経営層や上層部は社長一族で固められていることが往々にしてあります。
なので、会社にとって都合の悪いことや、悪事を行っていたとしても隠蔽しやすいのです。
よくあるのは、脱税や不正会計、商品の不具合による事故などの隠蔽です。
少し古いですが、世間にかなりの衝撃が走ったのが、2007年ごろのミートホープ社の食肉偽装事件です。
「牛肉100%」と表示した挽肉の中に豚肉や鶏肉、さらにはパンの切れ端などの異物を混入させて水増ししていた他、肉の色味を調整するために血液を混ぜたり、味を調整するためにうま味調味料を混ぜたりしていました。
他にも、
- 消費期限切れの肉やクレーム品として返品された肉を引き取って、ラベルを変えてそのまま出荷
- 腐りかけて悪臭を放っている肉を屑肉にして、少しずつ成型肉に混ぜてごまかす
- サルモネラ菌が検出されたソーセージのデータを改竄して小中学校向けの給食に納入
- 冷凍肉の解凍に雨水を利用していた
などの不正を行っていました。
この事件は同じ会社の元幹部が内部告発したことに発覚しましたが、ともすれば共犯者です。
あなたの会社がこんなことをやっていなければいいですが…。
休みがない・長時間労働
「家族以外は使い倒してもいい」
そんな考えが見え隠れするように、家族以外の社員には休みを与えなかったり、長時間労働を強要してきたりします。
そして、社員がきつい労働に耐えてひねり出した利益は、社長一家が独占する。社員には還元されない。
もはや独裁国家です。
社長の一族であろうとなかろうと、成果を出した人にはちゃんと報酬を出す。それがまともな会社です。
2代目社長のバカ息子がおそろしく無能
創業者の会長はまだ尊敬できる。自分一人のチカラで会社をここまで育ててきた器量も感じられ、威厳も放っている。
同族経営であっても、創業者に対しては好印象な人もいることでしょう。
ところが、
2代目社長(バカ息子)となると、その能力がおそろしく無能なことがあります!
無能というより単なる道楽息子といった感じで、他人から見ると、
お前他の会社に行ったらぜったい通用しないだろ…
と思えて仕方がない。
特に厄介なのが、責任から必死に逃げようとする2代目社長のケース。
うちは社員に裁量を持たして伸び伸びと働いてもらっている
とかもっともな事を言いながら、実は単に責任から逃れたいだけ。
自分にチカラが無いから、形としては社長業を営んでいるようにみせても実態として何も自分でケツをふけないのです。
その証拠に、社長の力量外の事をやると
自分勝手にやるな!
と言い、ちょっとした改善提案を挙げようものなら、
お前俺のやり方に文句があるのか!
と言い出す始末。
結局、創業者である会長の偉業にただぶら下がってきただけなので実質的な能力が全く育ってないのですね。
ただ血筋が通っているという理由だけで、社長という座に付いている。さらにはそれが「当たり前」だと感じているために、謙虚さや社員に対する感謝など微塵もない。
実際に、自分で会社を興した社長から見ると、2代目社長は無能に見えることが多いみたいです。
また、2代目社長は職権の乱用とも言えるような事を平気でしでかします。
- 仕事を取ってこないのに威張り散らす
- 会社のクレジットカードを使ってプライベートの支払いをする
- 何でもかんでも経費で処理する
- 実力もないのに大手企業の真似をやろうとする(失敗する)
こんな2代目社長のもとでは将来が不安でたまりませんし、むしろ横暴な社長の責任を取るのが社員の仕事になってしまい、自分自身のキャリアもスキルも全く育ちません。
ブラックな同族経営会社を運営するヤツらの言い分
同族経営の経営側の人にも言い分はあるでしょう。なぜなら、会社が傾いた時のリスクを追うのはその一族だからです。
何かあった時のリスクを追うのは俺らだ!
地域に密接した商売で社会貢献してる!
こういった感覚があるのは当然でしょう。
確かに自分が社長だったら会社のお金を自由に使いたいし、見ず知らずの社員に還元するよりも、身内に還元したいと思うのが普通の感情かもしれませんね。
しかし、あまりに凝り固まった同族経営はリスクも高い。経営が公私混同化するために、不祥事が明るみになった時に一気に経営が傾くなどの危険性もあります。
なので、大手の家族経営の会社の中には、わざと経営陣を同族で占めない会社もあるほどです。
ホンダや任天堂などがそのいい例です。
あまりにもブラックな同族経営の会社は逃げたほうがいいという結論になります。
わざわざそんな会社で働いている必要はないのです。
最後に|ブラックな同族経営に骨を埋めるのか、それとも転職するか
今あなたがブラックな同族経営の会社に勤めているとすれば、取るべき選択肢は2つに限られています。
- そのまま今の会社に骨を埋める。
- 今の会社を辞めて転職する。
のいずれかです。
同族経営で長続きしている同僚や先輩を見ればお分かりかと思いますが、社長一族に媚び売って生き延びている人ばかりです。
「それで生活が成り立つなら万々歳!私もゆくゆくはそのポジションを目指したい!」
というのであれば今の会社で頑張ればいいかと思います。
しかし、「家族経営の会社で長く働き続けられる訳がない!」というのであれば、今すぐにでも辞めて転職した方があなたのためです。
時間的にもキャリア的にもです。
しかし、
いやいや、私なんかどこも雇ってくれないよ
もしあなたがこんな卑屈な悩みで行動しきれていないのなら、一度転職エージェントを使ってみるといいですよ。
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転職が当たり前の今だからこそ、同族経営のブラック会社で働いていたら「損」なだけです。
ボロボロに使い倒されて、最後の最後に「やっぱり転職しよう」と思っても、疲れ切って何も進みません。
そうならないためにも、今から転職エージェントに登録だけでも済まし、徐々に準備に取り掛かることをおすすめします。
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おすすめの転職エージェントも選んでおいたので、最後に紹介します。
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