隠蔽体質な会社に勤めていると知らぬうちにリスクを伴う

ブラック企業辞める

あいかわらず企業の不祥事が目立っています。

損失を隠すための「粉飾決算」や製品の「リコール問題」。

大概は社運を握る立場にいる人間の裁量問題のように見える。

 

しかしそんなことはない。

隠蔽体質はあらゆるところに潜んでいるし、些細な出来事にこそ見て取れます。

総じて隠蔽体質な会社で働いていると、上下問わずにかなりのリスクを伴います。

この記事では、隠蔽体質な会社で働くことのリスクについて紹介します。

隠蔽体質な会社で行われていることの事例

まずは、隠蔽体質な会社で起きた事件や事例を紹介します。

 

銀行での浮き貸しで起きた富士銀行行員顧客殺人事件

過去に、隠蔽体質なことが原因で、最終的に殺人事件にまでなった事例を紹介します。

 

当時の富士銀行(現・みずほ銀行)で勤めていた銀行員が、老夫婦から預かった定期預金を、別の運送業者へ融資するという不正な「浮貸し」を行ったが、2,500万円の債務を負ってしまいました。

その債務を隠すために、定期預金を出してくれた老夫婦を殺害したという事件です。

参考元:富士銀行行員顧客殺人事件|ウィキペディア(Wikipedia)

 

浮貸し(うきがし)とは、簡単にいえば、本来できないはずの融資を会社を通さずに自己の判断で行うことです。

金融機関の職員がその地位を利用し、自己又は当該金融機関以外の第三者の利益を図るため、金銭の貸し付け、金銭の貸借の媒介又は債務保証をすることをいう。
金融機関の信用を損なったり資金を危険に晒す行為のため、出資法により禁止されている。

引用元:浮貸し|ウィキペディア(Wikipedia)

無事返済されれば、会社(銀行)にもバレず、客(融資先の会社)も不渡りを出すことなく一時的な財政難を乗り越えられる救済策。

とはいえ会社には内密で行うために、これはれっきとした隠蔽工作です。

 

人間が隠蔽工作を行うキッカケには、ちょっとした善意がはらんでいる事が多い。短いスパンでみた時の善意とでも言いましょうか。

  • 隠蔽することで一時の困難を乗り越えられる
  • 隠蔽することで逆にスムーズに事が運ぶ

隠蔽の背景にはこういった事実が隠れている事が大半で、隠す本人としては、

「事実を公開するよりも、隠してしまった方が都合がいい」

という考えがある。言わぬが花というコトワザがよくその体質を表している。

隠蔽体質な会社では、

  • 粉飾決算⇒株主に対してテイを繕う(一時的な損失なので良い数字を作ってしまおう)
  • 浮き貸し⇒どうせ返済されるから会社には黙って融資してしまおう(顧客も助かる)

このような考えがはびこっています。

 

ただこういった隠蔽工作は、万事が全てうまくいくというアヤフヤな前提の上に立っている。

そのため「うまくいかなかった」場合にとんでもない事件へと発展するのです。

初めはちょっとした善意のつもりで行った事が、後々に取り返しのつかない大事件となって跳ね返って来る。

隠蔽体質な会社で働いていると、最悪の場合、このような事件の加害者になってしまうかもしれません。

 

隠蔽体質の会社で起きがちな事例

隠蔽体質な会社というと、会社の中枢の人間がとる判断に対して向けられがちですが、そんなこともない。

末端社員や管理職、いたるところに隠蔽体質は潜んでいます。

 

例えば、

できもしないのに、できるというという体質

これも立派な隠蔽体質の一種。

出来ないのに出来るという心理には、

  • 出来ると言わないと干される
  • 出来ると言わないとやる気がないと誤解される
  • 出来ないのはかっこ悪い

こんな背景がある。裏で何か強制的な圧力が働いている会社といえます。

 

その水面下では問題とリスクをはらんでいます。

本来できない事を出来る前提でプロジェクトが進んでいけば、計画通りにプロジェクトが進まなかったり、プロジェクトが頓挫したりします。

実現できないようなことに対して全力で取り組むというおかしなことになるので、これほど無駄な仕事はない。

こうなると結局のところ、あなたも会社も全く成長につながらないのです。

会社に利益ももたらさず、自己成長にも繋がらない。実はコレ以外にも隠蔽体質な会社で働くことはリスクがあります。

 

気がつけば隠蔽工作の立役者になっていることも

一番怖いのは、隠蔽を隠蔽と思わず、普段の業務と同じととらえているケース。

会社の体質に馴染みすぎているので、違和感を感じていない。例えば、

  • 工事のデータ改ざん⇒ちょっとぐらいの修正はバレない
  • 産地偽装⇒どうせ味などわかりやしない
  • 粉飾決算⇒厳密に財務諸表など見ている人はいない

こういった形で、違法を違法と認識せずに、あたり前のこととして実行してしまう。

今までもずっと同じやり方をしてきたし、むしろ、うちのやり方はこうだ!とでも言わんばかりにやってしまうのです。

 

これは本当に怖い。

 

最初新人でわけも分からずやっていたとしても、あなたが徐々に中枢の人間になった場合。

やっちまった人
やっちまった人

実は違法だと知らなかった

こんな対処では済まされなくなります。

自分では良かれと思ってやっていた、会社の方針にのっとってやっていた、上司もそうだったとしても、不正を行っていたという事実はくつがえりません。

 

最初に紹介した「富士銀行行員顧客殺人事件」も、最初は自分が良かれと思ってやっていたのかもしれません。

携わる期間が長ければ長いほど、あなたの自身に及ぶ影響は大きくなります。

 

気がつけば犯罪の立役者になっている。

こんな事にもなりかねない。

犯罪の片棒を担いでから会社を去るのでは遅すぎるのです。

 

隠蔽が起こってから転職では不利になる

会社の体質に疑問を感じて早期にさり、転職。

これだったら合点がいきます。

ですが、隠蔽が発覚していよいよ退職となると、世間の目はちょっと違います。

「あの不祥事を起こした会社に在籍したいた元社員さん」

という目でみられる可能性もある。

 

それが理由で落とされる事はないのでしょうが、雇う側としてはあまり心証の良いものではありません。

特に、

「不正が発覚して退職した」

などと言おうものなら、

面接官
面接官

なぜ気づかなかったのですか?おかしいと感じなかったのですか?

などと突っ込まれるのは必至でしょう。

 

私が体験した実際の例

私自身、以前飲食業で働いていた時に、社員面接で「◯民」で働いていたという方が面接にきました。

本来であれば、大手での実績もあり、経験キャリアとしては十分なので採用なのでしょうが、自殺事件を起こした後だったのでどうも心証が良くない。

表向きは当社の求める人材にそぐわなかったという理由で不採用になりましたが、実態としては、ブラック企業で働いていた経歴、不祥事を起こした会社で働いていた経歴がマイナスに作用したように思えました。

本人に非がなくても、過去の事実がくつがえる事はありません。

またお互いによく知らないが故に、経歴で判断せざるを得ない部分が強い。

隠蔽が発覚してから転職では遅いのです。

 

違法な長時間労働も隠蔽体質です

隠蔽とは何も偽装や粉飾だけではありません。

隠蔽の一連で、長時間労働を隠すというものもある。

言ってみれば、

  • タイムカードがない
  • タイムカードを切ってから残業させる
  • 虚偽の事実の帳簿を提出

これがそうです。

いわばデータの改ざんですね。

 

これは完全に違法です。残業代の未払いと虚偽の書類を提出した場合は労基法120条に抵触します。

第120条
4. 第101条(第100条第3項において準用する場合を含む。)の規定による労働基準監督官又は女性主管局長若しくはその指定する所属官吏の臨検を拒み、妨げ、若しくは忌避し、その尋問に対して陳述をせず、若しくは虚偽の陳述をし、帳簿書類の提出をせず、又は虚偽の記載をした帳簿書類の提出をした者

引用元:労働基準法第120条|Wikibooks

もし発覚した場合は、罰金30万が課せられる。

そして、長時間労働を隠蔽する会社の一番の問題は、労働時間を隠蔽していて、他に都合が悪いことは隠蔽しない。なんてことは考えにくい。

 

一度不正を働いたも者はまた不正を繰り返すように、会社も一つ隠し事があれば他にも隠し事をしている可能性が強い。

まさに隠蔽体質の会社にいると、ビジネスで一番必要な「信用」さえも覆されることになるのです。

 

最後に|隠蔽体質な会社からは逃げましょう

もしあなたが今在籍している会社が隠蔽している事実がある、どうも会社の体質が隠蔽だというのであれば、いち早くその会社を去ることを切に願います。

下手に我慢していれば道が開けると信じていると、そのリスクは膨らむばかり。

何か問題が起き、火の粉が降りかかってきてから行動するでは遅いのです。

 

意外なことに一旦悪質な会社を抜け出してしまうと、

「なんであんな会社で頑張ってたんだろう?」

と拍子抜けするほど、不思議な感覚に陥ります。

 

ネットやSNSなどの発達で、企業の不祥事が簡単に明るみに出てしまう時代になりました。不祥事は隠蔽できず、いつか必ずバレるときがきます。

そうなってからでは遅いのです。

隠蔽体質な会社に在籍しているままでいるのはリスクがあり、損です。

 

ですので、事件が起こる前に転職エージェントに相談して、会社を変えることも検討してみましょう。

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