自衛隊を退職できない人へ。元幹部自衛官が教える最短で自衛官を辞める方法

自衛官の転職
※このページの内容に広告・PRが含まれます。
わび
わび

航空業界の外資系企業で働く元自衛官・公務員のわびです。詳しい自己紹介はこちら

自衛官を辞めたいと思っても、部隊で相談できる人はいないと思います。

インターネットで調べても「自衛隊を退職することは難しい」などの記事をよく見かけます。

私は幹部自衛官として10年以上勤務し、退職を決心してから2か月で退職しました。

実際にこの方法を使って私だけでなく後輩も最短で自衛隊を退職しています。

この記事を読んで実践すると、スピーディーかつストレスフリーで自衛隊を退職することができます。

自衛隊を退職するには最短で何日かかるの?

結論から言うと以下の日数がかかります。

退職までに必要な期間

30日(上申の期限)+ 7~28日(上申までの手続き)+?日(上司による引き止め)

詳しくは後で述べますが、「上申の期限」と「上申までの手続き」は個人の力では変えることができません。

ネット上などで「自衛隊を退職できない!」と言われる理由は「上司による引き止め」を超えることができなかった人たちの嘆きです。

自衛隊を最短で退職するために最も重要なのは「上司による引き止め」をいかに早くクリアするかです。

ちなみに私と後輩が退職までにかかった期間は以下のとおりです。

参考記録
  • 後輩A(2等陸尉):1ヶ月半(4月中旬に退職の意志表明、5月末退職)
  • 私(1等陸尉):2ヶ月(6月下旬に退職意思表明、8月末退職)
  • 後輩B(1等陸尉):3ヶ月(9月に退職の意志表明、12月末退職)

よく異動時期に重ねると退職しやすいと言われていますが、そんな小手先のテクニックはいりません。
実際に私や後輩は異動時期を全く無視して退職しました。

上司による引き止めを振り切ったとき、退職への道が開けます。

では、ここからは自衛官の退職に関する法律と規則や上司の引き止めを振り切る方法について紹介します。

 

自衛官の退職に関する法律と規則

自衛隊を退職する際に知っておきたい法律と規則をざっと並べるとこんな感じです。

退職に関する法律と規則
  • 自衛隊法第31条
  • 自衛隊法第40条
  • 陸上自衛官人事業務規則第28条

ほかにも退職についての法律と規則をいろいろ調べましたが、結果的にこの3つの法律と規則を知っておけばOKでした。

それぞれの法律と規則には以下のことが書かれています。

  1. 自衛隊法第31条:退職を認めてくれる人
  2. 自衛隊法第40条:退職の承認
  3. 陸上自衛官人事業務規則第28条:退職の手続き

以上の3つの法律と規則を知っていれば、上司による引き止めの際に有利に話を持っていけます。

 

上司に退職を切り出したときに、

上司
上司

あ、こいつ規則を知らないな

と思われると無駄な引き止めにあいます。

ですので、この3つの法律と規則はよく理解しておきましょう。

詳しくは次の記事を参考にしてください。

ちなみに、
30日前という上申の期限は、「陸上自衛官人事業務規則第28条」に記載があり、
上申までの手続きにかかる期間は、「自衛隊法第31条」の退職を認めてくれる人で変わってきます。

 

最短で自衛隊を退職するための手続き

自衛官を辞めるための手続きを具体的に並べるとこんな感じです。

退職の手続き
  1. 直属の上司との相談
  2. 上申書類の作成
  3. 共済組合関係の手続き
  4. 退職の準備

この4つの手続きのうち「上申書類の作成」と「共済組合関係の手続き」は、退職が決まれば、それぞれの担当がほぼ自動的に進めてくれます。

これらの手続きで最も重要になってくるのはやはり「直属の上司との相談」です。

直属の上司と相談する前に先輩などに相談する人がいますが、ハードルを増やすだけで何のメリットもありません。

直属の上司との相談で、上司による引き止めというイベントが発生します。

この上司による引き止めの攻略法は後ほど詳しく書きます。

「上申書類の作成」や「共済組合関係の手続き」 、「退職の準備」はそんなに重要ではありません。

転職活動と同時に行うのであればスケジュール感を知っておいた方がいいです。

 

自衛隊を退職できない?上司による引き止め攻略

自衛官が退職する前に避けては通れない道です。

自衛官の退職に時間がかかる要因はこの直属の上司との相談です。

この直属の上司との相談でほぼ確実に発生するのが「上司による引き止め」。
上司は今後の業務のことや自身の評価を考えるので簡単にはOKしてはくれません。

この上司による引き止めを最速で攻略するには次の3つを揃える必要があります。

  1. 退職に関する法律と規則の知識
  2. 退職を説明するロジック
  3. 退職したいという強い意志

退職に関する法律と規則の知識は先ほど述べた通りです。

2ヶ月で自衛隊退職!元幹部自衛官が教える退職の法律・規則と期間」という記事で詳しく紹介しているとおり、法律・規則上も退職を止めることはできないので大丈夫です。

 

次に必要なのは退職を説明するロジックです。

あらかじめ以下のことを整理してから相談する必要があります。

  1. 退職理由
  2. 退職に至る経緯
  3. 退職後の予定
  4. 退職希望日とその理由

これらを具体化して上司がOKせざるを得ないロジックを組む必要があります。

このロジックを組んでいく際に次の転職先が決まっていれば鬼に金棒です。

冒頭で紹介したように、私や後輩が1か月半~2か月で退職できた要因は次の転職先が決まっていたからです。

次の転職先が決まっていると「退職理由」「退職後の予定」「退職希望日とその理由」が自ずと決まります。

おすすめの転職サイトや転職エージェントについては以下の記事を参考にしてくださいませ。

 

あとは「退職したい!」という強い意志です。

少しでも迷うと上司は「退職の意志なし」とみなします。

一度相談に失敗すると上司から避けられてしまうので要注意です。

 

まとめ|元幹部自衛官が教える最短で自衛官を辞める方法

以上が『元幹部自衛官が教える最短で自衛官を辞める方法』です。

おさらいすると、まずは「退職までに必要な期間」を頭に入れることです。

退職までに必要な期間

30日(上申の期限)+ 7~28日(上申までの手続き)+?日(上司による引き止め)

そして、最も重要なのは「上司による引き止め」を最速でクリアすることです。

この上司による引き止めを振り切るカギとなるのが「次の転職先」になります。

自衛隊を退職したいという決心がついたら早速行動しましょう。自衛隊からの転職は年齢を重ねるほど確実に不利になりますよ!

転職活動をスムーズに進めるには転職エージェントを素直に頼るのが一番です。

しかし、初めて転職活動をする人はどのエージェントを利用すればいいのかわからないんですよね。

なので、私が実際に使ってよかった『おすすめ転職エージェント』をご紹介します!

全て無料で利用できるので、安心して利用できます。

おすすめの転職エージェント

おすすめ転職エージェント一覧【無料】

★複数に登録しておくと転職成功率がアップします。

リクルートエージェント

リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。

様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。

豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。

カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。

LHH転職エージェント

LHH転職エージェント年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。

世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。

普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。

エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。

doda

dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。

求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。

履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。

転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。

アデコ転職エージェント

アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。

人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。

他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。

ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。

何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。

マイナビAGENT

マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。

熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。

転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。

また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。

タイトルとURLをコピーしました