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京大卒ジョブホッパー、トニーの転職体験談
こんにちは、トニーです。
僕は京都大学を卒業し、2度の転職を経験し、今はメガベンチャーで働いています。
結果的に僕は転職してよかったと思いますが、1度目の転職でIT系のドベンチャーの企業に入社し、カオスすぎる環境についていけず、転職したことを激しく後悔した経験もあります。
なんとか2回目の転職で満足できる転職ができ、3社目の今の会社に入社できました。
そんな僕の、転職の失敗も成功も含めた体験談を紹介します。なお、1度目の転職のときに仕事をやめるかどうかでめちゃくちゃ悩んだ話がメインです。
自己紹介
転職体験談に入る前に、簡単な自己紹介をします。
高校生〜浪人生
地元の公立高校に入るものの、成績が振るわず中の下くらいでした。
目標不在でモヤモヤしていたところ、当時好きだった英語の先生がみんなに向かってこう言いました。
英語の先生
行きたい大学なければ、とりあえず東大か京大でも目指しといたら?
そこでなぜか一念発起。
トニー
よし東大は日本で一番とか言ってカッコつけてる感じあるから京大にしよう
成績は学年でも上位に入り特進クラスへ進みました。全国模試の偏差値でいうと70くらい。
しかし、現役時代に受験した京大は30点ほど足りず不合格。
慶應とICUは合格していたのですが、
トニー
東京の私立大学はチャラチャラしてやなヤツが多いんじゃないか
というスーパー偏見を持っているどうしようもないヤツだったので、両方とも辞退をしました。
浪人生
お金がなかったので予備校に行く友人を横目に自宅+塾で浪人時代を過ごしました。
その間努力量だけはなんとか保ち、1日16時間ほど勉強し続けて、その後京都大学に合格。
大学生(就活前)
典型的な「大学に入ることが目標になっていた」パターンの大学生でした。
そこそこにバイト。
そこそこ勉強。
そこそこに恋愛(これが一番頑張ったかも)。
周りからは「いろいろ挑戦しててすごいね」と言われてたけどとんでもない。
全て中途半端に生きていました。
学生時代に起業とか1ミリも考えることがありません。
慶應いっておけば友達と起業とかしてたのかな。
慶応に行っとけばよかったと今更ながら後悔。
就活生
就職活動でも当然苦戦。
面接官
学生時代頑張ったことはなんですか?
トニー
サークルとバイトですね
(実際どれも中途半端だったんだよね…)
人に語れるほど特に頑張っていることもなかったため、就職活動で無双していた友人を横目に書類でもガンガン落ちました。
社会人
そんな自分でもなんとか入った会社がありました。
新卒で入った会社では「おれが一番できる」と根拠のない自信を持っていたものの、実際の仕事が始まってみると全然できない。
周りの同僚たちと差がついていっていましたが、その会社で頑張っても特に将来はないし、と強がっていました。
それでも仕事ができるようにはならず、逃げるようにして転職活動を始めました。
2社目は正社員が10人ちょっとしかいなかったIT系ベンチャー企業。
とにかくひたすらにその会社の商品を売りまくる。営業自体はしんどいしそこまで面白くなかったですが、数字が上がって行く感覚が面白かったです。
しかし、経営方針の違いからだんだん優秀なメンバーからやめていって、会社が傾き始めます。
このままここにいても自分のキャリアにとってプラスにならないと思い、再度転職。
現在3社目。Web系に強いメガベンチャーにて企画職。その経験を活かし、このサイトでは自分の転職活動を通じて思ったことを記事にしています。
簡単に言うとこんな感じの人生を送ってきています。
転職活動の内容
それでは本題に移ります。1度目の転職のときの会社を辞めるまでのお話です。
仕事を辞める決断って、本当に悩ましいですよね。
自分自身の転職経験を振り返ってみて、20代の1人の男がどのように辞める決断をしたのか、実際に仕事を辞めるまでにかかった1年半の長い道のりの一部始終を紹介していきます。
- 新卒で入った会社が自分に合わない
- でも辞めるのは辞めるでなんか負けた気がする
- もっと自分は今の職場でできるはずなのに成果が出ていない
そんな人がこの記事を読んで、少しでも共感してもらえる部分があれば幸いです。
プロローグ〜ようやく辞められる〜
最終出社日を迎えた僕は、これから始まる新しい生活のワクワクよりも、長かった転職活動を終えられることに心底安堵していました。
新卒で入った会社で働いて約2年半。僕は大企業を辞めてベンチャー企業に行く決意をしました。かれこれ「会社辞めたい」と思ってから1年半以上は経っていたと思います。
世の中には、仕事を辞めたいと思ってもズルズル同じ職場で働き続けてしまっている人がたくさんいると思います。実際に僕もそうでした。
やめたいと最初に思ったとき
トニー
こんなはずじゃなかった…
入社以来、仕事で失敗するたびにそう思うようになっていました。
新卒で入った会社は大手の不動産会社。憧れの東京勤務と都会での新生活に胸を踊らせていたし、同期では一番自分が賢いと思っていました。なにせ就活の時に、ぜひきてくれと言われて入ってあげた会社なんだから。俺が活躍できないわけがないと思っていました。
でも、現実はそんなに甘くありませんでした。
辞めたいと最初に思ったのは、メンターの4年目の先輩に仕事ができないことを指摘して怒られた時です。言ってることはわかるんですが、なぜそこまで仕事に対して真剣に向き合わなければならないのか、わかりませんでした。
次第にお客様のためになるかどうかよりも、メンターの先輩にどうすれば怒られないかということを考えるようになっていきました。
トニー
怒られないように行動するとか本質じゃないしかっこ悪い
と心の中では思いながらも、
それでも仕事に向かう気持ちは前向きにはなれませんでした。
広がる同期との差
研修で会ったときには同期のみんなが横一列でしたが、それぞれの部署に配属されて別々の仕事をしていく中で、だんだん評価されている奴ととそうでない奴との違いが出てきました。
僕はまだ基礎的な仕事の進め方で怒られているのに、同期は自分よりも難しそうな仕事を任されている。ただそれが悔しかった。
それでも気合いを入れて頑張ろうと思っても、何をどう頑張っていいのかよくわからず空回りする日々は続きます。お客さんからも評判は良くなく、ある人は「担当を変えてくれ」と上司に言ってきました。
インターネット上に溢れる「俺も最初は苦労した」などの記事を読んでは、
トニー
最初だから仕事はできなくて当たり前だ
と自分を慰めていました。
踏ん張ろうと決意
会社の先輩は優しい人が多く、仕事の相談をしたいと言うと快く付き合ってくれる人たちばかり。
相談していると
先輩
まあまだ1年目なんだからできなくてもしょうがないよ
と言われ、そこで安心をしていました。
途中から飲み会をすることは今の自分に必要だと言い聞かせ、週に4~5日は飲んでいました。
飲み会では毎回先輩の新人時代のエピソードをきく。今思えば、人からアドバイスをもらって有効なのは、前提として自分が普段から全力を出して考えぬいているからこそですが、アドバイスをもらうだけである程度仕事が改善したような気持ちになっていました。
次の日の仕事で、昨日先輩からもらったアドバイスを実践をしてみようと思うものの、根本的な自分の仕事への姿勢がすぐ変わるわけでもなく、しばらくするとまだ元に戻ってしまっていました。どうしようもないバカだ。
友達との比較
平日のストレスを発散するように金曜日の夜から土日にかけては友達と遊びまくっていました。
飲んでカラオケ行って騒いで、真面目な話はあえて聞くのをやめ、避けていました。なぜならその友達たちは自分の今の会社で満足しながら働いているから。
友達とプライベートであったとき、グチを言う友達に会うと安心する。
一方で、仕事が楽しい、成果出してる、と言う友達を見ると、嫉妬心が湧き出てきてその場が楽しく無くなる。
仕事はつまらないもの。自分もそうだし、みんな我慢して働いてる。仕事が楽しいと思ったことなんて一度もない。みんなそうだろ?
トニー
なぜこいつだけがこんなに楽しそうに仕事をしているんだ?
そして成果も出してお金ももらえてるんだ?
トニー
大学時代は実力がそんなになかった子なのになぜこんなに変わってしまうんだ?
そんな嫉妬を相手に持っている自分自身に嫌気がさして、ますます自分の境遇を恨みました。
そうだ、これは俺が悪いわけではない。環境のせいなんだ。環境を変えればきっと変わるはずだ。
運命の出会いを探い社外でのつながりを増やす
当時の自分は、
トニー
何か仕事には秘訣があって、その情報を手に入れれば自分の仕事に対する考えが急に変わって、一気にモチベーションが上がり仕事ができるようになる
と思っていました。他責思考も甚だしいですが、本当に信じ込んでいました。
この頃は仕事をどう効率的に進めるのか、ロジカルシンキングはどうやってやるのか、社会人1年目はどう振舞うべきなのかなど、仕事の教科書になるような自己啓発本を読み漁っていました。
さらに、今の会社で成果を残さなくても要するに金を稼げれば自由になるはずだと信じ、金持ち父さん貧乏父さんのセミナーに行ったり、同世代の社会人が集まるセミナーに行ったり。
その時はほとんど楽しんでいる感覚はありませんでした。ひたすら「人脈を広げることが大事」だと周りの人に言われていたから。
経営者に会って、自分にない考えを仕入れれば変われるんだと本気で思ってました。
そのうち1人の経営者に
経営者
君は若い頃の俺に似ている。俺がやっていることを教えてあげるから一緒にやる?
と言われ、
トニー
これを機に、会社の枠に止まらずにビックになってやる
と息巻いていました。
その人が言うことはほとんどなんでもやりました(法を犯すようなことはやらない理性はあった。幸いそのような人ではなく、ネットワーク系でもなかったけど)。
一方、
トニー
この人が言うこともできないのであれば自分は社外でも仕事ができないやつ扱いになってしまう
トニー
この人の言うことをとにかく聞き続ければ、いつかは自分もこんなくだらない雑用見たいな仕事から抜け出せるんだ
と思考停止状態になっていました。
転職を具体的に考え出した頃
そんな生活をしていると、会社の仕事はますますおろそかになり、なぜこの仕事をやっているのかわからなくなっていきました。
9時から18時まではとにかく無駄な時間。でも一方で、仕事をバリバリこなしている人に本当はなりたかった。お客さんからも頼られるような存在になりたかった。社内でも評価をされたかった。なんで自分はそうじゃないんだ。
そう思いながらリクナビNEXTに登録をして、流れてくる求人を見ては「俺の居場所はここじゃないのかもしれない」と転職への思いを強くしていきました。
でも当時は転職童貞なので、転職って何からやっていいのかわからない。
トニー
転職エージェントというものがあるらしいけど、なんか胡散臭いから一旦登録するのはやめておこう。周りで転職をしている人がいないから、とりあえずWeb上で記事を漁ってみよう。
こんな感じで、全く効率的ではないものの徐々に具体的に動いていきました。
ずっと思っていた気持ちが最後に動いたのは、当時付き合ってた彼女の転職。
彼女は日経の大手企業に勤めていましたが、今をときめくベンチャー企業に転職をしていました。
自分もやらねば、と思いました。
転職活動の日々
何が何やらわからず、転職サイトや転職エージェントにもとりあえずは登録。でも情報収集したけど動かないと始まらないと思い、Wantedlyというサイトがあるらしいと聞いて早速検索。
ベンチャー企業の中でも、なんとなく気になったところや、スカウトメールが来たところに返信しました。
のちに知ることになるのですが、Wantedlyにはスカウトメールという機能があり、企業側はスカウトメールの送信権利をお金で買って、候補者に対して「うちに遊びに来ませんか?」というメールを送ることができます。
当時仕事で全く活躍していなかった自分にとっては、
人事
あなたの経歴を見て気になってご連絡しました。うちで活躍できる素質を備えているのでぜひ会ってください!
というテンプレートメッセージだけでも、自尊心をくすぐるには十分すぎるワードでした。
トニー
やっぱ、自分は環境を変えれば必要とされてるし成果出せるんじゃないか
今の職場では居場所がない自分をどこかで誰かが必要としてくれている、という感覚になりました。
いざ面接に出陣
中途の面接は「なんて楽なんだ」と思いました。
受けていたのがベンチャー企業だからというのもありますが、1~2回社員と会って面談をして、最後に社長と会って翌日には合格連絡、という感じでした。
自分で言うのもなんですが、確かに人手不足のベンチャーからすれば採用されやすい条件が揃っていたとも言えます。
第一印象はまあ悪くない(イケメンではないが割とハキハキ喋るタイプ)し、京都大学卒なので学歴としても悪くない。社会人3年目で大企業にいて、成長スピードが鈍化して新しいチャレンジをしたいと思うタイミングとしても自然でしょう。
唯一、会社のビジョンを重視する会社は落ちました。なぜ転職をしたいのか、転職した先で何を実現したいのか、お前は人生をかけて何が実現できればハッピーなのかを面接で根掘り葉掘り聞くタイプの会社でした。
当然、「今の会社がいやだ」と言うこと以上に転職する理由がなかった身としては、そもそもそこまで深く質問されると思っていなかったし考えても出てきませんでした。そして「後ろ向きの転職はやめたほうがいい」と言われ最終面接で落ちました。
最終的に2社のベンチャー企業にご縁があり、そのうちの1社に決めました。
最後の決断
人間は本当にどうしようもないもので、自分がベンチャーから内定をもらった瞬間、今いる会社も案外悪くないんじゃないかと思い直すようになりました。
それまでは威勢良く転職活動を進めていましたが、いざ転職をするとなるとどうやって上司に言うのとか、いつから新しい会社に行けるのかとかまだわからない状態でした。
そこで、入社後初めて「就業規則」を見ました。会社のポータルサイト上に上がっているので、おそらく閲覧履歴等取られるだろうけど、ええいもう関係ないわいと思い確認。周りがあまり転職をする会社じゃなかったので、実際に転職をするんだとなると一気に不安が押し寄せて来ました。
何より、やっぱり時代はベンチャーだろ、と言いつつ、ベンチャーに転職する俺はやっぱりかっこいいなと思いつつ、ITとか全然わかないし起業するとか人生で一度も考えたこともなかった。転職してももし仕事できなかったらどうしよう、と思っていました。
やめると言ったとき上司は
入社して約2年半が経った夏、上司を呼び出して退職することを伝えました。ドキドキしすぎて、会議室に入ってから10秒くらい沈黙がありました。
そして意を決して
トニー
あのですね、実は会社辞めようと思います
と伝えました。
上司の課長にとっても想定外の出来事だったようで、
課長
えっ!?なんで?
と焦っている様子でした。
そのあとは部長、取締役と合計3回面談をしました。
やめることが決まってから退職日まで
やめると決まってからは、退職日の交渉がありました。
次の会社が決まったので気持ち的には一刻も早く辞めたかったですが、引き継ぎ期間で課長から
課長
さすがに1ヶ月だと短い
と言われ、
トニー
じゃあ1ヶ月と1週間くらいで
と言って退職日が決まりました。
エピローグ~実際に転職を経験してみて~
いかがでしたでしょうか。もしかすると僕と同じように転職するかどうかで悩んでいる人もいるかもしれません。
僕の場合は2社目のベンチャー企業も辞めてさらに転職しますが、まずは転職するという1歩を踏み出したからこそ、今の3社目の会社で納得して働くことができたと思っています。
もはや転職が当たり前になってきている以上、1度くらいは転職で失敗しても大きなダメージはありません(少なくとも僕の場合はほとんどダメージがありませんでした)。
それよりも、「会社を辞めたい」と悶々としながら仕事をしている時間が、もったいないと思います。まずは転職してみて、他の会社や他の職種を体験してみるというのも1つの人生の歩み方だと思います。
受験と違って、転職にも人生にも1つの決まった正解はありません。自分で導き出すしかないのです。
転職活動は、終わりのない自分探しの旅です。
自分がどうしていればご機嫌に生きていられるのか、しっかり理解して良い転職をしましょう^^
とはいえ、いきなり会社を辞める必要はありません。まずは転職エージェントや転職サイトに登録して情報収集することから始めるといいと思います。
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