ブラック企業で働いている事実を友人達に話すと、
そんな会社すぐに辞めちゃえよ
こういった事を言われる。
その通りなんだけど、なかな辞められないのが現実で困っているんだよね・・・。
こういった悩みに直面している人も多いのです。
それはなぜか?
それは、社長や上司を前にすると「自分」を失って思考停止してしまい、「辞める」という一言さえも発することができないから。
対面ではなくメールや電話などで通知したとしても、相手に無視されたり、いつまでも「納得してくれない」ことで、結局は「説得」されてしまうのです。
私もブラック企業で7年半勤めていましたが、私自身も退職のときは揉めました。
そんな私の体験談も交えながら、ブラック企業から抜け出す方法を紹介します。
ブラック企業を辞められない理由
ブラック企業は、辞めたくても辞めさせない環境を作ることに長けています。だからこそあなたは辞めることに苦戦しているのだと思います。
ケース別の対処法を紹介します。
「辞める」という言葉を聞き入れてもらえないとき
私が退職を申し出たとき、
すぐに辞められると思わないでくれ。退職に最低でも1年は見てくれよ
こんなバカげた事を言われる始末。どこの業界に退職に1年を要する会社があるのか。
挙句の果てには、社長を筆頭にして幹部社員が私から退職の話し合いを避けるようになっていきました。
全員、集まれる時にもう一度話し合おう。そのうちな。
こんな感じでノラリクラリと話し合いの場を設けようとしないのです。
そして、いつの間にか退職の話はなかったことに・・・。
これが奴らの常套手段です。(私は奴らを振り切り退職しましたが)
後で詳しく紹介しますが、退職では「承諾」は必要ありません。法律的には辞める2週間前に辞めるという「通知」(退職願の提出)をすればいいだけなのです。
最悪の場合は、弁護士によるサポートを受けられる退職代行を利用しましょう。
退職110番では弁護士が対応してくれますし、退職できなかったら返金してもらえます。
考える力と行動力を失わせられたとき
16時間を超える労働、社長からのパワハラ、1時間以上にも及ぶ人格否定。
こういった環境によってあなたはまともに考える能力や行動する力を奪われています。
辞めたいのに辞められない
辞めたいけど行動できない
こういった状況にされるんですね。
しかし、そのままではあなたの人生はブラック企業に壊されてしまいます。
まだこの記事を読んでいる余裕のあるうちに、
今すぐに逃げてください。
さきほども言ったように、辞める2週間前に辞めるという「通知」(退職願の提出)をすればいいだけです。
ただ、これすらもできる気がしない場合は、退職代行サービスを使いましょう。
損害賠償を請求すると脅されたとき
お前に抜けられると引き継ぎもいないし損害が出る。このまま辞めるのなら損害賠償を請求するぞ!
と脅されることもあるでしょう。
しかし、あなたが会社に著しい不利益をきたさない限り損害賠償を請求されることはありえません。
結局はあなたを辞めさせないための脅し文句なわけです。
- 2週間以上前に辞めることを通知していた
- 引き継ぎも全面協力する姿勢を見せていた
こういった状態であれば、あとは会社側の責任・考える問題です。後継ぎの人材採用の人事面は自分の手の及ばない部分なのですから。
あなたが慌てる必要はありません。気にせず退職の準備を進めましょう。
感動工作を作り上げ、「辞める」と言いにくい雰囲気を作られたとき
ブラック企業ではミーティングや、勉強会、決起集会(キックオフ)の場で何かと「感動的な逸話」を演じるフシがあります。
表向きではそれは、社員のモチベーションを上げるためや、皆んなで目指す方向性を統一するためなどともっともらしい事を言う。
こういったフレーズを要所要所に散りばめ、
「自分たちは崇高でレベルの高い事に取り組んでいる」
といった事をひたすら演出する。
また、歴代の有名な偉人達をたびたび登場させ、話に重厚感を持たせるのもブラック企業の典型的な感動工作の特徴です。
ありがちなのが、
- 松下幸之助
- 稲盛和夫
- 本田宗一郎
こういったビジネスで大成した人物を話しの節々に登場させる事で、自分たちも彼らと同等のレベルを目指し、事業に取り組んでいるという事を声高に叫ぶのです。
彼らと同じ事をやることが自社の発展につながるのだ!!
こんな事をのたまわる。
しかしこれ、本当の意図は別にあります。
「感動的で崇高なレベルの仕事をしている人は幸せでかっこいい。」
こういった誰にでも否定のしようのない正論をかざせば、それを逆手に取り無理難題をふっかける事ができるのです。
- 崇高な仕事の実現⇒甚大な努力が必要 ⇒ 長い労働時間も我慢しろ
- レベルの高い仕事⇒実力重視 ⇒ ボーナスが出ない
こういった動線を張るために、感動工作を施し、本来であれば「騙されている」はずなのに巧妙にかき消しているといえるのです。
また、皆んなが一様に高次元のレベルに突き進んでいる雰囲気になると、そんな空気感の中では
ここで、やっぱり俺だけ辞めるなんてとてもじゃないが言い出せない・・・。
こういった演出も同時進行で成してもいるのです。
ブラック企業は、本当に崇高な仕事レベルなんて目指しているはずもなく、本音は単なる労働力の搾取・どうやって使い潰すか。こういった画策を施しているにすぎない。
だから、あなたが気にする必要はないんです
本当は辞められない理由はない
法律的には2週間以上前に通知すればOK
これまで言ってきているように、退職する際にはいかなる理由があろうと、2週間(14日)前に申告すれば退職できます。
これは退職の自由が「民法627条1項」で定めらていることによります。
そのためいかなる理由であろうが何が何でも辞めたければ、2週間前に会社に申請すれば退職はできるのです。
とはいえ会社によっては就業規則を設けていて、
退職の際には1ヶ月前に申し出ること
こんな規定があるのが一般的。しかし、就業規則に書かれてあっても基本的には関係なし。
就業規則で「労働者は1ヶ月前に退職を申し出なければならない」と規定されている場合はどうでしょうか。一般的に民法の規定は任意法規(注)と解されていますので、労働規約や就業規則の上で、民法の規定と異なる定めをした場合には、その定めが優先されることになります。
注:民法627条を強行法規と解する判決(昭51.10.29、東京地裁、高野メリヤス事件)もあり、こうした就業規則があっても退職願いを提出して2週間経過すると退職の効力が発生することになります。
引用元:退職は2週間前までに|厚生労働省
そもそも、退職に許可は必要ありません。「辞めます」と言って2週間経てば辞められるのです。
私はキッパリと「辞める」と言い放った
これは私の体験談です。
「辞める」と言った後、当然のごとく止められました。そして、ズルズルと退職をなかったことのようにされると感じたので、自分の中で意図的に怒りの感情を噴出させました。
オーナー経営者、部長、マネージャー、役者を具体的な日時を決めて一同に呼び出し、どうゆうプランニングで退職できるかをハッキリ言いました。
またこの時、辞めたい理由が「長時間労働」なこと、長時間労働で社員を雇わなければ会社が成り立たないゾンビ経営状態にあることも突いてやりました。
かなりの剣幕でまくし立てたからなのか、その思いは伝わり、結果として最初の退職の意を申してから3ヶ月後には辞めることができました。
一度退職が明確に決まってしまうと、思いのほかブラック企業の人間どもはおとなしかったです。
ブラック企業に7年半も勤務していたので、ある程度出世してしまっていたため、3ヶ月もかかってしまいましたが、なんとか退職はできました。
なんとしてでもこの会社を辞めてやる
この気持が大事です。
不安なら退職代行を使うのもアリ
とはいえ、なかなか強気な態度を出せない人もいるでしょう。
そういう人にオススメなのは退職代行。それも、弁護士のサポートが受けられるやつをおすすめします。未払いの残業代がある場合には、同時に残業代の支払い交渉もやってくれるからです。
中でも、おすすめなのは退職100番。
運営会社 | 弁護士法人あおば |
料金 | 43,800円(税込) |
営業時間 | 9:00〜18:00(月〜金) |
強み | ・労働問題専門の弁護士法人が運営 ・全国対応 ・退職できなかったときの全額返金保証付き ・未払い金請求や慰謝料請求などにも対応可能 |
実は、有名な退職代行サービスでも弁護士資格のない業者が運営していることが多々あります。
しかし、退職110番は労働問題専門の弁護士法人が運営しているので、以下のようなメリットがあります。
- 法的根拠に基づいて確実に退職できる
- 未払い残業代や退職金、精神的損害による賠償請求
※請求が通った場合は成功報酬による料金が別途必要 - 有休休暇の調整
それに、もし万が一退職できなかった場合は、全額返金してもらえます。確実に退職させられるという自信があるからこそ返金保証が付けられるのです。
悩んでいても苦しみが続くだけなので、早めに申し込むことをおすすめします。
違和感を感じているが辞めにくい人へ
ブラック企業で働いているが辞めるに辞められない人、違和感を感じているが辞められない人に向けた内容を紹介してきました。
実際問題として、ブラック企業の空気感の中で、自分だけ「会社を辞める」と言い出すのは非常に切り出しづらい部分があります。
しかし、これだけは客観的な事実として知っといて下さい。
言い方は悪いですが、ブラック企業に於いてアナタの存在はそれほど大きなものではありません。
なぜなら、会社側も始めから「どこまでこいつを使い倒せるか?」を前提基準に全てを進めています。
その裏付けとしてブラック企業の上司や幹部は、部下が辞めたいと言ってきた時の対処マニュアルも身に着けているのです。
そして、そのマニュアルを逸脱した時点、「こいつはもうこれ以上は使い倒せない」となった時点で、一気に見切りを付けます。
なのでアナタが辞めたいと感じているのであれば、中途半端が一番良くありません。
曖昧な態度では練り上げられた「辞めさせないマニュアル」にのっとって全て跳ね返されてしまいます。
辞めると決めたなら、それを上回る気迫でせまり、抜け出す意思を伝える事が第一歩です。法律的に何週間前には伝えなきゃいけない、とかそういった話の類ではもはやないのです。
辞める意向が伝わると、あっけらかんとするほどに素っ気ない態度に切り替わるのもブラック企業の奇妙な特徴と言えるでしょう。
少しずつでいいから転職活動を始めるべき
退職を決意すると同時に、転職活動もスタートさせておきましょう。転職では内定を得るまでにだいたい2~3ヶ月はかかりますが、退職した後に転職活動するのはおすすめできません。
企業側が嫌う空白期間(働いていない期間)ができますし、働いてないとお金が入ってこないので、焦って転職先を決めてまたブラック企業に入社するハメになるかもしれません。
そうならないためにも、時間がない中でも少しずつでいいから転職活動は始めるべきです。
そんなときに役に立つのが転職エージェント。
転職エージェントは企業選びから書類・面接対策までやってくれます。
リクルートエージェントは土日も面談対応してくれるので、忙しい場合はこういうエージェントを利用しましょう。
他にも、おすすめの転職エージェントを選んでおいたので紹介します。
おすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
LHH転職エージェント
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世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
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転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
アデコ転職エージェント
アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。
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他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。
ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。
何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
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