未経験からプログラマーへ転職する際には、誰もが良い企業へ転職したいですよね。
しかし、初めてプログラマーとしてIT企業への転職となると期待以上に失敗への不安も大きいでしょう。
- 自分が本当にプログラマーとして転職できるだろうか
- 入社した企業がブラックだったらどうしよう
- 効率よく自分に合った企業を探したい
など、様々な思いがありますよね。
そこで今回は、今回は現役のエンジニアであり、未経験者の採用担当もこなす僕が
について解説していきます。
なお、今回は既にプログラミング学習を終えた人向けのため、もし学習をこれから始める方は、先に以下の記事を読んでいただければと思います。
» 【初心者向け】Webエンジニアに未経験から転職する方法|学習のロードマップも公開
未経験者がプログラマー転職に失敗する3つの理由
未経験者がプログラマー転職の失敗する最大の原因として、IT業界やプログラマーへの知識不足が挙げられます。
今回は、その中でも面接や転職体験を通してよくある3つの失敗パターンに分類してみました。
- 理由1:転職の理由が曖昧
- 理由2:自分の強み・実績をアピールできない
- 理由3:内定先企業の見極めに失敗する
理由1:転職の理由が曖昧
未経験からプログラマー転職を志望される人の半数以上は、転職の理由が曖昧です。
ありがちな転職の理由とは以下のような理由です。
- 今後伸びそうな業界だから
- 今の職場よりも楽しそうだから
- 手に職をつけたい
このような理由が決して悪いわけではありませんが、体験談や考えから「なぜ?」の部分を一歩踏み込んだ理由を考えておくといいです。
例えば、「手に職をつけたい」という理由でも
今の仕事で無駄な業務をITのツールを使うことによって効率化することができた。
自分の中で世の中に対してこのような貢献の仕方があると気づき、自分がより力をつけて貢献できる分野への転職を考えた。
というストーリーがあるだけで、納得感が大きく変わります。
このように転職理由について、面接官に「なぜ?」と聞かれたときに答えられるストーリーを1つ用意しておきましょう。
ここが答えられないと面接に通るのはなかなか難しいよ!
理由2:自分の強み・実績をアピールできない
未経験の方と話していると、どのような経験をアピールすればいいかわからないと感じる人は多いです。
逆に言えば、客観的に強みや実績をアピールするだけで他の応募者と差をつけることが可能です。
具体的に例を挙げると以下の実績は、十分に採用に評価されうる項目です。
しかし、「プログラマーはこれまでの仕事と違うから」「自分のやってきたことは大したことない」と謙虚になりがちです。
そんな方は、「【STEP 3】自分の強みを把握しよう」で、スキルや強みの棚卸しを必ず実施しましょう。
何が強みとしてアピールできるのかしっかり分析しよう!
理由3:内定先企業の見極めに失敗する
最後に、応募者に問題はなくても企業に問題があるケースも少なくありません。
一瞬だけエンジニアの人材派遣の仕事に絡んだことがあるけど、ドトールとかひどいときにはその辺の路上で、謎の会社の謎な人間が入れ替わりやってきて技術者をリレーみたいにその場だけでバトンタッチしていくのは、何ていうか、うん、あれは闇としか表現できなかったな。
— WAKASUGI 5T111111 (@5t111111) July 6, 2016
こうした企業は、「小さいはやりがいがある」「若いうちから裁量権がある」など、挑戦という言葉で応募者を惹きつけます。
中には、本当に良い企業もありますが、悪い部分を上手く隠して応募者を騙すようなケースもあります。
このような企業を見極めるのは決して簡単ではありませんが、「【STEP 7】選考を通過した企業の中から優良企業を見極めよう」で解説します。
最近数は減っているけど実態としてまだまだ良くない環境の企業はあるよ。。。
未経験からのプログラマー転職を失敗しないための7ステップ
では、先程のプログラマー転職の失敗理由を踏まえて、成功させる7ステップについて解説します。
転職に失敗しないための7ステップは以下の通りです。
では、1つずつ見ていきましょう。
【STEP 1】効果的なポートフォリオを作成しよう
未経験からプログラマーに転職を考えるのであれば、ポートフォリオがあった方がより優良企業からの転職ハードルが下がります。
実際、僕が働いている企業は未経験からの採用を積極的にしていますが、今年採用された人は全員ポートフォリオを持参しているという事実もあります。
今回の転職は失敗
— SAI (@SAI15276265) July 14, 2019
前職の公式サイトを使って派遣で転職活動をしていたけれど
2回の面談をするも、技術面で他の面談者にやられた。
何かポートフォリオを作らないと勝てない。
面談の印象は手ごたえアリで
実際によかったと言われていたのだけれど
要は
『圧倒的に実力不足』
ってことみたい。
実際、以前、クラウドワークスでアンケートを通して自社開発企業に転職した人は平均的な学習者よりも長期的な学習をしていることがわかっています。
しっかり勉強をしてきた人ほど、自分がやってきたことを形に残してアピールすることは大切です。
面接担当者に高評価を受けるポートフォリオの作り方については、以下の記事で解説しているので合わせてご覧ください。
» 【ポイント14個】エンジニア未経験のポートフォリオの作り方!参考例つきでレベルも解説
【STEP 2】未経験に強い転職サイトに登録しよう
続いて、未経験からプログラマーになるにあたって、どの転職サイトに登録するかは重要です。
なぜなら、転職サイトはそれぞれ強みが異なり、未経験からの転職に強い転職サイトを選ぶかどうかで企業の選択肢が大きく変わるためです。
したがって、未経験からプログラマーになるなら、大手の転職サイトだけでなく未経験からのプログラマー転職に強い転職サイトに登録すると希望の転職を実現できる可能性が上がります。
以下の記事で自身の転職体験談を元に、未経験からプログラマーになる際に使うべきサイトを解説しているので、合わせてご覧ください。
» 未経験エンジニアにおすすめの転職サイト4選!本当に役立ったサイトのみ紹介
【STEP 3】自分の強みを把握しよう
未経験からエンジニアをするにあたって、今までのキャリアについて棚卸しをすることは重要です。
そんなの面倒!と思われるかもしれませんが、だからこそやる価値があります。
今までのキャリアの棚卸しをすることによって、
- 自分がどのような形でエンジニアとして貢献できるか
- 残してきた成果とそこから感じること
- 得意なこと・苦手なこと
が理解でき、より面接においても相手に理解してもらうための話を進めることができます。
最近では、便利な診断サービスや自己分析なども出てきており、無料でできる中ではリクナビNEXTのグッドポイント診断などは非常におすすめです。
↓以下のような18種類の強みから自分の強みを診断してくれます
詳しくは以下の記事でも解説していますが、次のステップの志望動機を考える上でもスムーズに進められます。
» プログラマーの向き不向きチェック!適正診断サービスも合わせて解説
ぜひ、自分の強みを把握する手段として活用してもらえればと思います。
【STEP 4】魅力的な志望動機を考えよう
異業種からプログラマー転職となると、面接では必ずと言っていいほど志望動機を聞かれます。
なぜ、全くの異業種からプログラマーになりたいのですか?
プログラマーになり、どんな仕事をしたいですか?
今後、どんなキャリアを考えていますか?
など、これらは全てプログラマーになりたい志望動機を聞いている質問です。
面接官に納得をさせる魅力的な志望動機を作るためには、「今までの経験」×「プログラマー」という視点で志望動機を考えるといいでしょう。
一例を挙げてみると、
私は以前、営業の仕事をしていましたが、連絡や資料共有のために定時を過ぎていても一度会社に戻らなければなりませんでした。
しかし、途中で業務管理システムが導入され、会社に戻る必要がなくなったため安定して定時で帰れるようになったのです。
こうした経験から、私はエンジニアとして業務効率化のアプリケーション開発をすることにより、
より多くの人が「無駄な時間」を過ごすことなく、仕事に集中できるシステムを作りたいと考えエンジニアを志望しました。
このように自分の過去の経験を交えながら話せると、説得力が出ると思いませんか?
【STEP 5】職務経歴書を用意しよう
続いて、転職を考えるのであれば職務経歴書も用意しましょう。
プログラマー未経験だから職務経歴書に書くことがない!と思われるかもしれませんが、重要なことは今までの経験をプログラマーの仕事に当てはめて職務経歴書を書くということです。
例えば、以下の経験などはプログラマーにおいても応用できるスキルと言えます。
こうした職務経歴書に書く情報は考え方次第で、魅力的にも書くことができますし、他の応募者に埋もれることもあります。
他の応募者に負けない魅力的な職務経歴書の作り方については、以下の記事でも解説しているので合わせてご覧ください。
» 【サンプルあり】選考に通る未経験プログラマーの職務経歴書の書き方講座
【STEP 6】好印象を持ってもらえる面接対策をしよう
これまでの準備を全てしっかりできていたとしても、面接であなたの良さをアピールできなければ、残念ながら面接を通過することはできません。
面接を通過するためには、他の応募者よりも「優秀な人」「企業のカラーに合っている」と印象づける必要があります。
そのためには、自分が考えている内容について、一歩踏み込んだ考察をすることが非常に有効です。
例えば、「今後、プログラマーとしてどんな仕事をしていきたいか?」という質問があったとしましょう。この質問に対して、
だけでは、「なぜ」の部分がないため説明が不十分です。より深堀りした例として、
と理由をより詳しく説明された方が納得しやすいですよね。
【STEP 7】選考を通過した企業の中から優良企業を見極めよう
最後に、面接を進めていく中で、最終的にどこの企業に転職するか?を考えていくフェーズになります。
しかし、面接の中の印象は良かったのに働いてみると、ブラックだった…みたいな状況は避けたいですよね。
そのためにも、選考を通過した企業が優良企業か?について調べる必要があります。調べる方法としては、
- 口コミサイトでの評判を確認する
- TwitterなどのSNS上で企業名を検索する
- 社内に十分な数のプログラマーがいるか
- 面接などの印象は良いか
といった方法があります。
特にTwitterなどのSNSでは、企業の良いことも悪いこともリアルな情報が書かれているため、かなりおすすめです。
株式会社ゆめみの紹介で有給取り放題とか、「◯◯取り放題制度」の福利厚生が色々あってユニークで夢ある企業やな。#frontkansai
— Soichiro (@s_s1ro) November 2, 2019
【本当にあった話】
— 綱嶋 航平 / Tsunashima Kohei (@tnsm0223) November 20, 2018
社員が自身の希望する報酬について上長と面談する時期になったサイボウズ
↓
突如として「給与希望を登録するアプリ」が登場する
↓
希望給与額5000兆円欲しい社員が現れる
↓
kintoneの数値フィールドは 5000000000000000 も入力可能であることがわかる
↓
寛大な会社だぁ(小並感) https://t.co/A1uGplu5Un
あまり大きくない会社では、有効ではないかもしれませんが、一度検索する価値はあると言えます。
プログラマー転職を失敗しないために「今」すべきこと
ここまで、転職を成功させる6ステップについて解説してきましたが、失敗しないために今しておきたいことがあります。
それは、早いうちに転職サイトに登録するということです。
上記の記事でも解説していますが、理由は以下の3つです。
- エンジニア転職のハードルを体感できるため
- 年齢は若いほど採用されやすいため
- 企業側も転職者を受け入れたい時期が存在するため
未経験からのプログラマー転職ということであれば、多くの人は「何から始めればいいのか?」がわからない状態です。
その中で、もし自分が本気で行きたい企業を見つけた際にも準備不足の状態では、企業から魅力的に思ってもらうのは難しいです。
また、企業からしても、採用を積極的にしたいタイミングが存在します。
そのタイミングに上手く乗ることができれば、未経験でも転職のハードルは比較的下がるでしょう。
↑こんな感じで何度もメールが来てたりするなら狙い目です。
こうした機会を逃さないためにも転職サイトへの登録は早めにしておくことをおすすめします。中でも一番のおすすめはマイナビAGENTです。
マイナビAGENTの特徴は、なんと言ってもエージェントの質が高く、手厚いサポートが期待できることです。
職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
熱意のある担当者によるサポートを受けられるだけでなく、独占案件の多さにも定評があります。
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他にも、未経験エンジニア向けのおすすめ転職サイトは、以下の記事で紹介しています。
まとめ|プログラマー転職に失敗しないために事前準備をしっかりしよう!
ここまでのポイントをまとめます。
- 転職を失敗しないためにも事前知識を身につける
- 転職を成功させる6ステップは以下の通り
- 【STEP 1】効果的なポートフォリオを作成しよう
- 【STEP 2】未経験に強い転職サイトに登録しよう
- 【STEP 3】自分の強みを把握しよう
- 【STEP 4】魅力的な志望動機を考えよう
- 【STEP 5】職務経歴書を用意しよう
- 【STEP 6】好印象を持ってもらえる面接対策をしよう
- 【STEP 7】選考を通過した企業の中から優良企業を見極めよう
ここまで、転職で失敗しないポイントと成功させるための6ステップについて解説してきました。
転職に失敗したらどうしよう…という思いは誰もがありますが、僕自身上記のステップを守ることによって経験1年という中でも転職時に年収を50万円もアップすることができました。
ぜひ参考にしていただければと思います。