今年は売上が絶好調。年末も近づきいよいよボーナスのシーズンだ。
高まる賞与への期待。
これのために日々薄給の飲食業の長時間激務に耐えてきた。
さあ来い!
今季のボーナスは無しだ!
え~なんで~!!
売上好調でボーナスがでない理由
飲食店で賞与が支給される会社は少ない。
支給されても年収ベースで換算すると結局無いものと同じになってしまったりする。ボーナスはでるが月給は低いとかです。
しかし稀に売上が絶好調なのにボーナスが一銭も支給されない。こんなお店もみかけます。
一体なぜ?
他店の売上が悪い
よくありがちな理由です。企業とかだと他部署の業績が悪化しているが故に、全体として利益がでてないのでボーナスは無い。
これと同様で、飲食店でも自店の売上は絶好調だが、他店の売上が悪いとボーナスが支給されないパターンは多いです。
特に悲惨な例だと、自分が小型店舗の店長だった時。
25~30席程度の小型店で自店の売上を順調に伸ばしているが、別の大型店(100席)が全く売上が振るわない。こんな時はほぼ確実にボーナスはでないと言ってよいです。
大型店の場合は賃料も大幅に高いので、この店舗が軒並み全体の足を引っ張ってしまい会社全体の売上を落としてしまう。
そのため自店の売上は右肩上がりでも賞与が支給されないという事態が発生してしまうのです。
ハッキリ言って心のなかでは大ブーイングですよね。
力量の伴わない人間を、管理が大変で難しい大型店の店長においてしまっている会社人事にも不備を感じる瞬間です。
過去の損益の補填に回される
中小零細企業の飲食店で見かける理由。
過去の売上が悪い時期に、社長が個人的にポケットマネーから運転資金を補填してたなどで、業績が回復した時にその好調売上から社長がフトコロに充当してしまうパターン。
現場で店長をやっているとこういった内事は見えづらく、正直なところ経理事務を担当していない限りこのような事実には気づきにくい。
そのためつい、
なんでこんな売上が好調なのにボーナス出ないんだ!
と感情的にもなってしまう。
全体の責任を負っている社長業は大変なのでしょうが、勝手気ままに会社の資金を運営しまくってるワンマンさに憤りを感じもします。
しかもこういった社長に限って、
我々はお客様から給料を頂いている!
とか言います。
ちょっとウザいですね~。
社長が普通にプチ横領している
これも現場レベルの人間からは意外と見えにくい点です。
飲食店の店長って月々の売上予算を立てる時に、お店の賃料や光熱費などの固定費を提示されるものの、実態として会社がどのようなやりくりを行っているのかつかみにくい。
その為このお店の損益分岐点は300万円とか言われても、実際にはどうなのか分からないのです。社長が銀行からいくら融資を受けているとかも全く分からない。
実はここが盲点。
社長は自分が不利になる情報は現場に落とさずに事業を進めていくので、横領を行っても発覚しにくいのです。
愛人を囲う、高級車を乗り回すなんて事になったらあからさまですが、小さなプチ横領はどの社長もやっている事でしょう。
例えば、自分の趣味のマラソン大会のエントリー資金にお金を使うとか。娘の入学資金に会社のお金を使うとかね。
酷い場合だと社員旅行と題して、社長が豪華に家族旅行に行っているなんて話も・・・。
経理の杜撰な中小零細の飲食店ではあり得る話です。こんな理由で社員のボーナスがカットされらたまったものではありません。
ここぞとばかりに設備投資される
なんだか最近、異常に店の設備が増えていると感じたら要注意です。
売上が良くなかった時には全くと言ってよいほど改善の申し出を受け付けてくれなかったのに、売上が良くなった瞬間に突然受け入れに寛容になり設備投資を始める。
これら全部、社員のボーナスが食われてしまう可能性が大です。
というのも飲食業の会社の方針として、
会社>社員
という姿勢をとるお店がほとんど。
離職率の高い業界という事実を十分に認識しているので、
売上が良くボーナスを支給したところで、その社員はいずれいなくなる
こう考えている会社・社長は非常に多い。
その為に、
いずれいなくなる人材に資金を投資するよりも、今後も残り続ける設備に投資した方が得だ!
こんな風に考える輩がのさばっている訳です。酷い話です。
こういった飲食店に限って、「人材=人財だ!」なんて吠えるのでとても厄介ですね。
ボーナスがもらえるのはどんな飲食店?
ここまでボーナスが出ない理由を紹介してきましたが、気になるのはボーナスを支給してくれる会社はあるのかということ。
せっかく働くなら、ボーナスがもらえた方が嬉しいですよね。
なので、
- どんな会社はボーナスが出るのか?
- 何か対処法はあるのか?
を紹介していきます。
大手や知名度の高い店だともらえる
大手や店名が有名どころの会社は、正社員に対して規定通りのボーナス支給がなされる会社が多い。
募集要項で、給与◯◯円、賞与年2回。このように謳っている会社であれば余程の事がない限りボーナスが支給されます。
気をつけなければいけないのは、
- 初任給がそこそこ高い会社
- 初めから(募集の段階から)ボーナス・賞与の明記がない会社
の2つ。
こういったところは社員にボーナスが支給されない可能性が高い!
入社時に質問しても、「その年の売上によって決まります」のような事をいわれ、はぐらかされてしまう。
安易に入社してしまい、いよいよボーナスの時期が近づいてきても、全くその話題が上がらず恐る恐る先輩社員に聞いてみると、普通に
うちはそんなものねーよ
と一蹴されてしまう。
個人店・小規模店舗だと期待できない
それでは個人店や小規模飲食店での社員のボーナスはどうなのか?
個人店の場合だとボーナスはおろか、社会保険すら完備されていない事がほとんどです。
そもそもこういったお店で働いている人って、本気で好きでその仕事をやっているか、何か理由があり否が応にやっているのどちらかでしょう。
専門的な技術を習得するために、もしくは、いずれは独立し自分のお店を持つために一心不乱に努力をしている。
そうでなければ、元々がそのお店のアルバイトだったがなかなか就職先が決まらず、オーナー店主に声をかけられてとりあえずそのお店の社員になった。
こんな感じの人が大抵です。
売上規模も四苦八苦している場合が多いため、お店側としてもボーナスといった概念自体が無い。社員だからといってボーナス支給どころではないのです。
ただ稀に3~5店舗程度の規模のお店だと、社長の器量や、ベンチャー系で一気に急成長してきてるような会社ではびっくりするような額のボーナスが支給される事がある。
私が以前勤めていたベンチャー系の焼き鳥屋では、一時的に急成長していた段階に携わってた事もあり、冬の賞与が40万近く支給されたこともありました。
これは!と思い期待して働き続けましたが、その後急降下し次の夏は普通にボーナス無しという結果でしたが。
飲食店でボーナスをガッツリもらうには?
では飲食店で社員として携わっていて満足のいく額のボーナスをもらうことは全く不可能なのでしょうか?
飲食店の社員なのにボーナスがでないと嘆いている人のほとんどは、規模の小さいお店で働いているかまだまだその会社では新米の人がほとんどでしょう。
その解決策として有力なのが、
- 規模の大きいお店なら踏ん張って店長・エリアマネージャー、料理長などの出世を狙う!
- 規模が小さければ、思い切って転職する!
このどちらかでしょう。
もしあなたが30代で転職を躊躇しているなら考えを改めたほうがいいかもしれません。
いまや35歳で転職限界説なんて過去の話。転職エージェントを使えば、意外とあっさり転職は決まります。
いっその事、業種や職種を変えてボーナスの支給される会社に就職。こんな方法も視野に入れて良いでしょう。
最後に|ボーナスが出ない会社には見切りをつけろ!
そもそもボーナスが支給されないような会社で働いていてモチベーションが上がるはずがありません。
確かに売上が厳しい事実や、設備メンテナンスに資金を投入したい会社側の気持ちは分かります。
ですが、社員も人間である以上はモノではありません。そこには気持ちや感情といった人間独特の感覚が交錯します。
やる気やモチベーションって、相手側に誠意を感じたり認めて貰ったりしてお互いの信頼関係が深まった時に大きく高まるものだと痛感します。
今回はこの額だが、何とかしたいと思っているんだ
こんな人間味のある姿勢に社員はついていく。
何の説明も無しにボーナス無支給。これじゃ納得がいかないに決まっています。
それでいて人手不足を嘆いていては本末転倒もいいところでしょう。
飲食業に見切りをつけたくなる瞬間です。
そしてどうせ辞めるなら早いほうがいいです。
転職するなら若いほうが採用されやすいですし、職場に馴染みやすかったり新しいスキルも身に着けやすいです。
ただし、転職するにしてもまずは転職エージェントに相談してみることをオススメします。
水面下で転職活動し、転職先が決まってから退職届を出す。こうすることで、自分の収入が途切れることも防げますからね。
このようにスムーズな転職を行うためにも転職エージェントは利用すべきです。転職エージェントは企業の紹介だけでなく、書類の添削や面接対策も行ってくれるからです。
また、注意しないといけないのが、転職エージェントの中にも、ブラック企業でもいいから、とにかく紹介数を伸ばして利益を伸ばそうとしている悪質なエージェント会社もあります。
それを避けるためにもおすすめの転職エージェントを選びましたので、紹介します。
おすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
アデコ転職エージェント
アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。
人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。
他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。
ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。
何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。