飲食業界で働いている人で、年収を上げたい。
こう考えている人はかなりいます。
ただでさえ激務で長時間なのだから、せめて収入ぐらいは見合った金額を貰いたい。
このように考えるのが至って通常の思考でしょう。
飲食業界で転職し年収を上げるのは可能なのか?
考えます!
転職で年収を上げるのは普通難しい
上げたい金額にもよりますが、普通、転職で年収を上げる事は難しいです。
というのも、業界によって年収の平均相場は決まっているからです。
例えば、年収400万の飲食店の店長が、年収700万の法人営業にすんなりと転職できるかといったら普通はそんな事はあり得ません。
転職とは基本的に、「今までの自分のキャリア」を、募集を出している会社に売り込む必要があります。
低い年収のキャリア・経験を高い年収のキャリア職に訴えかけることは難しいため、転職で年収を上げる事は通常は難しいのです。
まずはここをしっかりと理解する必要があります。
なので年収を上げるためだけに、異業種への転職を試みるのは厳しいものがあります。特に短期で年収を上げようとする場合はですね。
年収を上げることだけに特化するのであれば、同業内での転職が一番年収が上がる可能性が高いと言えます。
パイの広い会社を狙っていくとも言えます。
飲食業界内で転職して年収を上げる
個人店から中小企業、大手企業と、一概に飲食店といっても多種多様のお店が乱立しています。
働く目的や動機も人それぞれでしょうが、飲食業界内で転職し年収を上げたいと考えるのであれば、どういった会社で働くかは非常に重要になってきます。
なぜなら最近の飲食業界の動向として、会社の取る方向性が大きく違うからです。
勝ち組、負け組のライン引きが明確になってきているとも言い換えられます。
例えば、
株式会社D社:平均年収389万
に対して
株式会社S社:平均年収578万
とあります。
同じ飲食業界なのに、その年収の開きは200万近くあります。
もちろん平均年収は上から下までの給料の平均値をならしたもののため、一概に比較しきれるものではありません。
末端の給与水準が著しく低いのに、全体の給与水準が高ければ、上に行けば行くほど給与が高いと推測できます。
逆に末端の社員の給与水準が高く、平均年収も高ければ、上に行ってもさほどの給与UPは見込めないと想像も出来ます。
能力や経験値によっても年収には差が出てきますので、あくまでも平均として捉えて下さい。
そのため、転職する際には自分自身での徹底したリサーチは必要です。
- その会社が人材に対してどのような考えを持っていて、どれ位の給与水準を持っているのか?
- どういった昇給システムになっているのか?
- ボーナスはどうなのか?
同業他社での転職を考える場合には、こういった部分を入念に調べる必要があります。
安易にどこの店でもいいと決めてしまうと、100万単位で年収が変わってきてしまうのです。
同じ仕事をしているのに、100万円損してしまうともいえるのです。
飲食業界の人材に対する考え方の変化
最近の飲食業界の動向として、度重なる人手不足から人材に対する考え方を見なおしてきている企業が多数あります。
中には、
- 残業するには上司の承認が必要
- 完全週休2日制
- 業績に応じて賞与が年3回
こういった感じで、労働環境の悪さが故に人材を流出してきてしまった事を省みて、それを改善しようとする会社も増え始めています。
とはいえ、一方では依然として旧体制のままの考えで「人材使い回し」の飲食店も多々存在しています。
社員が辞めてしまうのを前提に大量募集をかけている会社です。こういった会社名は有名なところなので名前をご存知かもしれませんね。
企業の口コミサイトや面接などの雰囲気からもある程度わかりますが、こういった会社の本当の見極めは個人だけで知り尽くすのは難しい。
ここは飲食業に特化した専門の転職エージェントに聞き出すのが一番手っ取り早いでしょう(簡単に教えてくれます)。
給料が上がらない飲食店の特徴
飲食店で給料を上げるには、売上(利益)がそれなりに立っていて、かつ給料が上がる仕組みが整っていない限りは上がりません。
こうなると必然的に大手に偏ってきますが、中小企業(最低でも10店舗以上)でも食べログやRettyなどで口コミや評価点数が上々な会社は充分に給与UPの可能性は見込めます。
売上が立っており、人材の事を重宝してくれるお店です。
もしいま勤めているお店で上記に当てはまる方は、給与交渉の余地は充分にあります。
しかし既に役職が詰まってしまっているお店・会社の場合は、段階的に給料が上がっていくのは難しいです。
- すでにマネージャー的な存在の人がいる
- 部長職が埋まってしまっている
- 出店の見込みがまるで無い
こういった場合にはいくら売上が立っていても、大幅な昇給は考えにくいです。組織的な構造もあり、上司の給料を抜いていく事は難しい。
一時的な寸志はあるのでしょうが上がってもわずか。こんな事になるのがオチでしょう。
同業他社での転職はかなりの力量を見透かされる
飲食業界だけにとどまらず、同業他社への転職の場合にはあなたの力量はかなり見透かされます。
特に転職で年収を上げたいと考えるのであれば尚更です。
中途採用の場合には即戦力が求められますし、何よりも年収に見合うだけの給料以上のものを会社は求めてきます。
人手不足で誰でもいいという会社であれば別でしょうが、転職で給料を上げたいと考えるなら、「それなりのことがデキる人」こういった認識を持たれる事は覚悟する必要があります。
- 飲食業界の充分な知識を有している
- 任せたい仕事をこなすレベルが備わっている
- 自社にはない斬新な考えを持っている
- トレーニングの必要性が少ない(教育コストが少ない)
こういった抽象的な部分が当たり前のように求められます。
具体的には、
- お店のコンセプトに沿った料理を創作できる
- 接客トークに長けている(客と名刺交換できる)
- バイトの教育が上手くシフトを確保できる
- 業者を呼ばずとも簡単な店舗の修繕ができる(コスト意識が高い)
こういった能力に長けている人は、同業他社で年収があがる可能性はかなりある。
今の既存のお店では給料があからさまに頭打ち感がある。更にはお店からも頼られているリーダーのような存在。こんな人で年収を上げたいと考えるなら、転職で充分に給料のUPが図れると言えます。
飲食業界内で転職するときのおすすめ転職エージェント
これまで紹介してきた、飲食業界内で転職することで年収アップできそうな人は、飲食業界に特化した転職エージェントを利用することをオススメします。
業界に特化していると、やはり普通のエージェントよりも業界の内情に詳しいですし、求人数も充実しています。普通のエージェントは、あまり飲食業界の求人を開拓したがりません。
なぜかというと、転職エージェントは転職者の年収の30~35%を手数料として紹介先の企業からもらうのですが、飲食業界の人の年収は他業界よりも圧倒的に低いからです。
要は、エージェントとしても他の業界の求人を扱ったほうが儲かるんですね。
TKC BAST(速報版)によると、飲食業界の1人あたり利益額は年間でだいたい350~450万円ほどなのです。他の業界と比較してみると、飲食と同じくバイトやパートの人が多く、給料が安そうなスーパーなどの小売業でも約550万円です。製造業だと650~1,000万円ほど、建設業は700~1,100万円ほどとなっています。
圧倒的に飲食業界の1人あたり利益額が少ないのが分かります。
だからこそ、飲食業界に特化した転職エージェントをオススメします。
中でも、一番のおすすめはフーズラボエージェント。
外食産業、飲食業界特化の転職支援サービスとして年間約5,000名以上の実績があり、満足度もNo.1!
求人数も豊富で、大手企業やチェーン店から個人店、レストラン、ホテルまで多様な求人を保有しています。
加えて、転職後の年収400万円以上が66%、72%の方が年収アップを実現。
お店で働いている従業員へのインタビュー情報も提供してもらえ、お店によっては体験入店も可能です。
当たり前ですが、優良企業への応募は殺到するので、早めに登録して情報を得ておくことをおすすめします。
その他、飲食業界に特化した転職エージェントは以下の記事で紹介しているので、読んでみてください。
長期的に年収を上げたいなら他業種も考えるべき
飲食業界では年収アップできなさそうな人や飲食は合わないと考えている人、今すぐに年収を上げたいと思っているわけではない人は、他業種への転職も視野に入れるべきでしょう。
さきほども紹介したように、飲食業界は他業界に比べると圧倒的に年収が低いです。なので、他業種に転職してしっかりとしたキャリアを積めば、今以上に年収アップできる可能性は高いと言えます。
実際に私も他業種に転職して年収アップしましたし、飲食のときのような長時間労働もやらずに済んでいます。
ただし、20~30代でないと他業種への転職は難しいです。やはり企業としては長期的に働いて欲しいわけですから。それに、若いほうがスキルが身につけやすかったり、職場にも馴染みやすかったりしますからね。
40代以上の方は、飲食業界でスキルをつけるなりマネジメントスキルをつけるなりしたほうが懸命でしょう。一度、フーズラボエージェントに相談してみてもいいと思います。
他業種に転職するときに利用すべきおすすめの転職エージェントも選んでおいたので、最後に紹介します。
飲食特化以外のおすすめ転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
アデコ転職エージェント
アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。
人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。
他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。
ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。
何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。