飲食店で働いて、何気なく周囲の社員に込み入った質問を投げかけてみると将来性に不安を抱えている人は多い。

このままこのお店で働いてていいのか?
給料は上がるのか・・・。
飲食店で働いている人って、元気と体力を売りにしている人が多いからそれがなくなった瞬間を考える(年齢的に)と、なんとも言えぬ不安に陥るのです。
意気揚々と、

将来は独立を目指します!
こんな人も稀にいるが、一般的には

このまま働いていても何も変わらないんじゃ?
結婚したいが出会いも無い・・・。
のようにネガティブな思考に陥ってしまっている人も結構多い。
そこで今回は飲食店の社員に将来性はあるのかというテーマで、様々な角度からの視点でこのまま働いていると実際にどうなるのか?
どんな点に気をつけて将来を見据えるべきか?を考えてみたいと思います。
雇われ社員の将来性
飲食店で一社員として働き続けることでの将来性はどうなのでしょうか?
大手と中小企業で分けて、それぞれの未来を考えてみます。
大手企業の将来性

飲食店大手の社員の将来性はどうだろうか?
大手の強みはなんと言って企業体力があるところ。そのため個人店や中小企業から転職してくる人も非常に多い。
また異業種からでも30代で未経験だが飲食業に参入。こんな人も沢山いる。
しかしホントにそんな安定しているのか?
確かに基本的なシステムの整っていない飲食業の中では、社会保険完備、賞与年2回などの待遇面は大手が故に安定しているのかもしれない。
しかし大手企業では規模が大きいだけにいつまでたっても出世できずに、同じポジションに居続けるというリスクもある。
5年も立っているのに平の社員。店長から先に一向に出世できない。
こんなこともよく聞く話。
また仕組みがある程度構築されてしまっているので、あとはそれにそって行うだけという感じも強い。そのため何か新しいことにチヤレンジといった事も少なくやる気を失っていく。
更には組織色の強い会社では、意味不明な派閥があったりもする。
派閥と言うより厳密にいうと、誰々よりで仕事が進んでいくといったニュアンス。
そのため上司の誰々さんに有利なように決定を下していくことが、出世にもつながる=将来的にも安定すると考えている風潮が強い。
本来的には、飲食業とは全く関係のない方向に尽力を注いでいく事になってしまいかねない。
組織でやっていく以上は色々な人間がいるため、末端の人間ほど出来る限り面倒事は避けようと動いって行ってしまう。拘束時間が長く疲弊する飲食業なら尚更。
またこれだけ情報がインターネットによって簡単に拡散する時代なので、悪評や風評の被害を真っ先に受けるのも大手企業の宿命。
牛丼屋のブラック企業化が居酒屋業態に飛び火してきたり、どこどこ産の豚肉に病気発生!
なる情報が出回るとすぐに大手が真っ先に被害を受ける。
悪評が拡散して、業態チェンジ・規模の縮小などの対策が取られれば、末端の店長レベルの人間など一瞬で首を切られかねません。
そうゆう意味では将来は不安定とも見れます。
中小企業の将来性

大手に対して中小企業の飲食の将来性はどうか?
真っ先に思い浮かぶデメリットが、企業体力(経済力)がないため倒産の危険性に常にさらされている部分。
年商で3億円規模ぐらいの会社でも、飲食店は利益率が悪い(原価が他業種に比べ高い)ので一瞬で倒産の危機にさらされる。
4~5件の店舗規模の会社では、社長が銀行から資金繰りを塗り重ねながら四苦八苦して経営している会社も多いです。
倒産リスクを分散化させるために、わざと会社を3社とかに分けているところもあるぐらい。
細かい財務・税務の調整や、借り入れをしやすくしたりと非常に細部に渡ってまで、微調整を重ねなんとか収益を維持している会社が多いのが実態です。
普通は末端の社員はそんな社長の苦労なんか知る余地もありませんが。
こんな事を書き連ねると中小企業の飲食店には全く将来性が無いように思えるかもしれないが一概にそうとも言い切れない。
中小企業の最大のメリットはオーナー社長や重役との距離が非常に近いという点。
下手すりゃ社長自身が現場に立っていたりする。
そのため自分の発言や提案が意外なほどすんなり通り、そのまま形になってしまうことも多々ある。
出世するのも早く、3年も勤めてればもうベテラン。これも中小企業の大きな特徴でしょう。
大手では考えられない。
考え方によっては、ある程度の年数を耐えて出世すれば、どんどん自分にやりやすい仕組みやルールを作っていけるとも言える。
売上さえ維持出来ていれば、給与体制の仕組みや労働時間の縛りもメス入れしていく事も可能なので、そういった意味ではやる気を維持できる。
ただやはり中小企業であるので、オーナーが頑固一徹な人であるとこの仕組の構築は難しい。
金に厳しい(汚い)社長も多いので、

役職は上がったのに昇給は5000円だけ。
仕事量と責任は一気に増えた・・・。
こんな事もあるので将来性という部分を見据えると、社長との相性というところが大きい。
大手との比較では自分自身の性格などを考えたバランス感覚や、狭いが故の人間関係の構築が重要になると言えます。
飲食で独立すると言う人の2つのタイプ
飲食店で働いていると必ずいるのが、将来独立を目指しているというモチベーションの高い人。
個人店で料理の修行をしている人にこういった理想を持っている人が多く、仕事自体もオーナーの2番手のような感じでバリバリこなしている。
こういう人の将来性はどうなのでしょう?
こういったタイプの人の一番の問題はいかにして独立の資金を集めるかで、それが解決できずなかなか独立に踏み切れない。個人店にはそんな人も多々いる。
このタイプにハマっている人にとっては飲食業界はまさに天職で、将来も輝かしいものなのかもしれません。
一方で店舗数が4~5店舗の中小企業においても、社員で将来は独立を目指しているという人もいる。
しかし「独立できればいい」的なニュアンスでちょっと曖昧感が漂っている。
こういった人の特徴で、ゆくゆくは自分のお店をオープンさせたいと言ってはいるものの、突っ込んで質問していくと具体的な解答が返ってこない。
「場所はどこで?どんな業態?客単は?狙う客層は?」
このような質問を投げかけても、まだそこまで煮詰めていない的な事を言ってはぐらかしてしまう。
こういったタイプは、将来は独立するといっておくことが現実逃避になっているパターンがほとんどと言えます。

俺は将来は独立するんだ。
だから今のこの職場は単なるステップアップにすぎないんだ。
とか考えながら、実は単純に今の職場の待遇に満足していないだけ。
そのため言動が一致していない事から、周囲の人間からみるとかなりうざい。
仕事は中途半端なくせに、将来は独立などと高尚な事を言っている。いわゆるネガティブな独立というやつ。
もし自分自身が上記のような人物像に当てはまるなら注意した方がいいです。
周囲の人間に迷惑をかけながら、結局独立もできず、このままズルズルいってしまう。そんな最悪のシナリオを描きかねません。
周りの人間に不評であれば社内での出世も厳しくなるので、もう一度自分の将来をハッキリと見据えて、このまま今の会社でしっかりやるか独立をするのか、ここを見直すべきです。
まとめ|後悔しないためには早めの行動を!
飲食店の社員の将来性を考えた時に、自分の観察力や覚悟といったところもその先を大きく左右します。
ただ単純に労働時間が長くて嫌なのに、何も考えずただ漫然とやっていたら、何も手を打たなければ、その後5年、10年たっても何も変わらないでしょう。
この現状で将来に不安を感じるので有れば、然るべき行動を取る必要があります。
将来的に飲食業で独立したいというのなら、今のまま働き続けるのも悪くはないでしょう。しかし、私としては異業種に転職することをオススメします。

実際に私は異業種に転職して本当によかったと思っている人間なのですから
この記事を読んでいるということは、あなたも飲食業の将来性に不安を感じているのでしょう。だとしたら、早めに行動すべきです。
もし異業種へ転職するなら、飲食に関わらず年齢が若いほうが転職しやすいです。スキルも身に着けやすいです。
ただし、いきなり会社を辞めるのではなく、まずは転職エージェントに相談してみることをオススメします。
水面下で転職活動し、転職先が決まってから退職届を出す。こうすることで、自分の収入が途切れることも防げますからね。
このようにスムーズな転職を行うためにも転職エージェントは利用すべきです。転職エージェントは企業の紹介だけでなく、書類の添削や面接対策も行ってくれるからです。
また、注意しないといけないのが、転職エージェントの中にも、ブラック企業でもいいから、とにかく紹介数を伸ばして利益を伸ばそうとしている悪質なエージェント会社もあります。
それを避けるためにもおすすめの転職エージェントを選びましたので、紹介します。
おすすめの転職エージェント
- 初めてでも安心 ⇒ リクルートエージェント
- 年収アップしたい ⇒ Spring転職エージェント
- 転職の軸を固めたい ⇒ パソナキャリア
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- 企業からの直接スカウト ⇒ リクナビNEXT

複数に登録しておくと転職成功率がアップします