実体験暴露!幹部候補募集の会社はブラック企業が多い

ブラック企業から転職
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あなたも見かけた事がありませんか?

求人広告の見出しいっぱいに

「幹部候補募集!」

と大々的に告知されている文言を。

実際にキャリア職としての幹部を募集しているパターンもありますが、ただ単純にこれだけで幹部という響きに飛びつくのは危険です。

それはリーダー職や部門長としての幹部ではなく、単なるブラック企業の採用文句の可能性が高い。

実体験を絡めながら紹介します。

幹部候補。キャリア採用とブラック企業の違い

キャリア採用。会社によっては中途採用とも呼ばれますが、その意味合いはほぼ一緒と考えていいでしょう。

一般企業では中途採用を即戦力として雇いたいという目的があるために、ある程度のポジションにつくことを前提にこういった幹部候補採用を行います。

 

即戦力といっても、いきなりすべてを放り投げるわけではなく、ある程度の実務経験やOJTを試してみた結果、その人が幹部に適任かどうかのジャッジを下していきます。

OJTとは、職場の上司や先輩が、部下や後輩に対し具体的な仕事を与えて、その仕事を通して、仕事に必要な知識・技術・技能・態度などを意図的・計画的・継続的に指導し、修得させることによって全体的な業務処理能力や力量を育成する活動である。

引用元:OJT|ウィキペディア(Wikipedia)

また平行して既存の社員との実力を考慮し、本当にその人がそのポジションに適任かどうかを決定していくのが一般的な流れでしょう。

幹部候補とはいえ、入社していきなり部長職に抜擢!といったことは、あらかじめ完全な話し合いのもとで入社交渉が進んでいない限りは考えにくい。

 

一方で、ブラック企業が求める幹部候補はニュアンスがまるで違います。

ブラック企業の場合、幹部候補というワードを「煽り」として使います。

幹部=会社の上層部の人=たくさん稼ぐ立場の人間

こういった図式を応募者に抱かせ、射幸心(「幸運を得たい」と願う感情)をくすぐり入社させるという意図でこのワードを多様する。

 

そして枕詞のように同時に使うワードが「初心者大歓迎」という単語。

普通に考えれば、資格もキャリア経験もない初心者と、経験豊富なイメージのつく幹部を同じ窓口で募集することには違和感を感じます。

そのため、

なんだこの怪しい謳い文句は?

と気づく。

 

しかし、ブラック企業がターゲットとする人間はこういった情報リテラシーのある人間ではありません。

  • 過去に就職試験に失敗して落ち込んでいる人
  • 心機一転で過去の自分にけじめをつけたい人

といった、語弊が無いように言えば、心に隙間がある人間がターゲットなのです。

そのため流れるように、

「月収50万円も可!未経験から始めて一生使えるスキルをここで!」
「採用条件:やる気!弊社で自分の未来にワクワクしませんか?」

などの、深いキャリアを持たない人間に対して、心の空洞を埋めるかのような文言が続いていることが多いのが特徴的です。

 

一般的な企業とブラック企業との幹部候補採用の違いをまとめると、以下のようになります。

一般的な企業とブラック企業の違い

<一般企業の幹部候補採用>
通常は面接時に詳細な話し合いのもとに決定される。そうじゃない場合でも入社後にはジョブトレーニングや研修のもとでジャッジされていく。

<ブラック企業の幹部候補採用>
幹部というワードから応募者をあおり、同時に初心者でも可能という矛盾する宣伝を打ち出す。

 

幹部候補募集で実際にブラック企業に入社するとどうなるか?

「未経験者大歓迎!」「将来の幹部候補、大募集!」

こんな謳い文句のブラック企業に実際に応募するとどうなるのか?

まず面接は基本的に即決採用が基本です。

狙いは幹部候補生を募集するよりも、自社に都合よく(ブラックでも文句を言わず)働いてくれる人間を採用することが目的。

面接した時点で、従順な性格で煽りの文言につられて応募にきたような人間であれば、もうその時点で合格なのです。

そして以下のような入社後の労働実態は、面接時には詳細には明かされません。

こういった実情をあまり語らないのです。

ある意味で、何も言わないという「見えない嘘」をついているともいえます。

実録!入社後には奇妙な役職がつくブラック企業!

これは私の実体験です。

幹部候補で入社したブラック企業でありがちですが、入社後すぐに役職が付与されるのです。

社員 ⇒ 班長 ⇒ 主任 ⇒ 係長 ⇒ 課長 ⇒ 次長 ⇒ 部長

こういった感じで事細かく役職が振り分けられている。給料も段階的に1つ役職が昇格するにしたがって5,000円ずつ昇給していく。

そしてこの構造は入社前に煽られるように詳述される。

入社後は特に何か特別な成果を上げたわけでもないのに、係長ぐらいまでは誰でもスムーズに上がっていくのですね。いわば、すぐに月給が2万円あがるのです。

 

入社後半年ぐらいで、早くも係長に就任して意気揚々としているのですが、これぐらいから異変に気づき始めます。

係長から上に昇格すると一気に給料が7万円とか上がっていくことを聞かされているのに、そこから全然昇格できないのです。

1年、1年半と継続しているのにまるで上に行ける気配が無い。

しかも周りを見渡すと、なぜか自分と同じ係長という役職が付与されている人間ばかり(もちろん何の係も存在しません)。

係長が複数人いるのです。

直属の上司は部長で、あとは事務の女の子がいるだけ。

 

実はこれ、よくよく探っていくと、過去に係長以上に昇格した人間は一人もいない事を聞かされる。部長は創業当時から携わっていた社長の知り合いでそのポジションにいるだけ。

細かい昇給の制度は、「頑張ればあなたも部長になれるよ!」といった青写真を描かせるために用意されているだけ。

実態としては、幹部にする気などサラサラないのです。

架空のステップアップ制度に煽られて、長時間労働、ノルマ、サービス残業に耐えやってきた結果がこれなのです。

中身のない会社なので、その会社で過ごした時間は後々のキャリアなどには到底なりません。

 

経験もないのに簡単に幹部になれるわけがない

漫画のような話に聞こえたかもしれませんが、上記は私が実際に体験した話です。

その後、即座に退職し、当時年齢が若いということもあってすぐに別のまともな会社に転職はできました。

 

離れてみて改めて分かったのですが、経験もないのに幹部になんかなれるわけがないんですよね。

だいたい、会社側からすればこの人を雇えばどれ位の利益を社にもたらしてくれるかで採用するのが普通。

それを幹部候補、初心者でもOKなどと煽って雇うということはそれ相応の別の理由があるのです。

その理由は「低賃金、長時間労働で使い倒すため」の一言です。

 

段階的な役職を設けていても、どうせ上までは登らずに音を上げて辞めていくから関係ない。

すぐ辞めるのを前提に募集をかけまくり、つなぎで経営していけばとりあえずの人件費は削減できる。

私が携わったブラック企業のビジネススタイルはこういったものでした。

たまたま自分が我慢強く粘って勤めていたので、こういったボロが明るみに出たのです。

 

キャリアに悩んでいるならキャリアコーチングを受けるのがおすすめ

もしかすると、「幹部候補募集!」という文言が気になっているあなたは今後のキャリアについて悩んでいるのかもしれません。

どういう会社で働きたいのか、どういう仕事がしたいのか。それがはっきりしない。

だから「幹部」という言葉の響きに引き寄せられる。甘い蜜によってくる蜂のように。

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最後に|あなたの会社は大丈夫?

さすがに人口が減少し、ブラック企業がどういったものかの情報がかなり拡散されているので、幹部候補をちらつかせ煽り募集をしている会社は減ってきているとは思います。

ですがもし、この記事を読んで「幹部候補」なる謳い文句を掲げている会社があれば、少しだけ立ち止まって冷静に見つめて頂ければ幸いかと思います。

 

また、あなたの今の会社が「幹部候補」を謳い文句に求人を出しているなら要注意。あなたの会社のことはあなたがよく分かっていると思いますが、

その会社、やばいかもしれません。

あなたが何かしらの被害を被る前に、まずは今のあなたの実力や経歴でどういう転職先があるのかを調べておくことをおすすめします。

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おすすめの転職エージェントも選んでおいたので、最後に紹介します。

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