面接試験を突破し、いざ内定。
新しい門出に胸をおどらせ出社するものの、何かがおかしい・・・。
社風が全く合わないのです。
例えば、
- 体育会系の雰囲気が合わない…
- 残業ばかりなのに、まともに残業代が出ない…
- 罵声や怒号が飛び交っていて落ち着いて仕事できない…
- とにかくトップダウンでワンマン社長に振り回される…
- 働かない上司ばかりで仕事してるのがバカらしくなる…
などなど。早ければ入社後すぐに、このような社風の不一致を感じることでしょう。
そんな中、社風が合わずにやめたいからといって、すぐに辞めていいか悩んでいる人もいると思います。
そこでこの記事では、社風が合わずに辞めていい時と、少し踏みとどまった方が良い時をパターン別に整理します。
なお、短期で離職する場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
まずは辞めたい理由を洗い出そう
いきなり辞める前に、まずは辞めたい理由や社風が合わないと思っている理由を整理しましょう。
そうすれば、転職するときの転職理由も考えやすくなるからです。
それに、情報を整理することで落ち着くことができ、冷静な判断がやりやすくなります。
とはいえ自分一人で辞めたい理由をまとめるのは大変なので、誰か他の人の力を借りるといいでしょう。
家族や友人でもいいですが、転職エージェントを利用するという方法もあります。
転職エージェントは転職するかどうか決めてなくても利用可能で、辞めたいと悩んでいるなら、それを素直に話してみればいいのです。
完全に無料で利用できますし、実際に転職するときには遅かれ早かれお世話になるので、この機会に登録しておいて損はありません。
人間関係や上司・社長が合わない場合
以下のデータのように、多くの人が人間関係を理由に退職しています。
しかし、人間関係は時間が解決してくれることもあるため、いきなり会社を辞めてしまうのはおすすめしません。
よくありがちなのが、「社風が合わない」のと「職場に慣れていない」この2つを混同してしまうパターンです。
特に入社後まもなくであれば、まだまだ人間関係も形成されていない事がほとんどです。
お互いにどういった人間かもよく理解していない状態な場合、相手の背景も性格もわからないために、お互いがお互いを良からぬ方向にとらえてしまうことも多々あります。
- 自分の事を気づかってくれてるのに嫌味に感じてしまった
- 丁寧に説明しているのにしつこい奴と勘違いされた
こういった人間関係の構築の浅さから、不信感が募ってしまうことは往々にしてあります。
にも関わらず、
なんか合わない職場だなあ・・
と感じるのは早計です。
この場合は社風がどうとかではなく、ただ単にまだ慣れていないだけの可能性があるので、しばらく様子を見ることが重要です。
また、あからさまに嫌な奴が上長にいるようなパターンでも、すぐに合わないと決めつけない方がいいことも。
異動や出向でその上司がいなくなる事もありますし、自分自身が異動して問題が解決することも十分あり得ます。
そういう人はその部署では有名な偏屈者で、会社でも新人イジメが問題になって、結局その上司は干さされて辞めていく。こんな事もなくなないので、周囲の人間の動向もよく観察することも必要でしょう。
それに、ただ単に嫌な人・苦手な人がいるからというだけで転職してしまうのは、子供じみている感じが否めません。
なので、合わない人と極力顔を合わせないで済むように行動するなど、問題を解決するために何かしらアクションを起こしてみるべきです。
パワハラやセクハラなどを受けている場合は別ですが、もし転職の面接でそのまま「人間関係に嫌気が指したので辞めた」と言ったら落ちてしまうでしょう。
もし、どうしても人間関係が嫌でやめたいのなら、
- 解決のために行動してみたがダメだった
- ストレスで体調を崩してしまったので、やむなく退職した
など、客観的に見て辞めるに値する理由を見つけてから辞めたほうが、次の転職活動で苦労せずに済みます。
会社の雰囲気が合わない場合
これは、どのくらい問題が深刻なのかにもよりますが、
- 会社のプライベート飲みが多い
- 休日も社を総じてのイベントに強制参加
- 周りに同調することが求められる
- 思いっきり体育会系
ぐらいであれば、いきなり辞めるのは危険です。先ほどの人間関係の場合と同様、まだ職場に慣れてないだけの可能性があるからです。
ただし、暗黙の了解で長時間労働しなければならない環境だったり、パワハラやセクハラが当たり前で精神的に耐えられないのであれば、辞めたほうがいいでしょう。
会社の方針と自分のやりたいことが合わない場合
入社して間もない場合を除き、この理由で退職するのは大きな問題はありません。
仕事をしていれば別のことをやりたくなることもあるのは普通のことですし、スキルアップのために転職するのであれば好印象をもたれやすいからです。
ただし、次の転職活動では、間違いなく次にやりたいことを具体的に質問されます。
また、今の会社でやりたいことがどうしてもできなかったのかや、副業としてやりたいことをやるという道はなかったのかなども聞かれるかもしれません。
要は、やりたいことが出てきたときに、また辞められてしまうのではないかと思われてしまうかもしれないので、それに対する回答は用意しておいたほうがいいでしょう。
とはいえ、会社の方針や価値観と合わないのであれば、あなたの能力を100%活かすこともできません。
京セラの創業者で、日本航空(JAL)の再建で大きく貢献した稲盛和夫氏によると、
という方程式が成り立っているそうです。
つまり、会社と社員の価値観が一致したとき、社員が倍以上のチカラを発揮し、会社に利益をもたらしてくれる。同時に社員自身も活躍の場を伸び伸びと展開していく。
逆に社風が合わないという状態は、価値観がマイナスになっている状態なので、仕事の結果(会社の利益)もマイナスとなってしまいます。
なので、価値観がズレているから辞めたいと考えるのは、合理的な行動とも言えます。
仕事内容が合わない場合
仕事内容が合わない場合、まだ入社して間もないのであれば、もう少し頑張ってみることをおすすめします(メンタル的に限界を迎えてなければ)。
特に、これまであまりやったことがないことを今の職場でやっているのであれば、最初はうまくいかないものですし、継続していればできるようになることも多々あります。
また、他人や環境のせいにするのは最悪です。
仕事がうまくできるように努力や勉強をしてみたけどダメだったなど、行動してみたという事実は重要です。
労働時間や働き方が合わない場合
育児や介護でどうしても今の職場の労働時間や働き方が合わない場合や、異常なぐらいの長時間労働の場合を除き、安易にこの理由で退職するのはおすすめしません。
なぜなら、退職理由としては短絡的すぎて、またすぐに辞めてしまうと思われてしまうからです。
本音の部分では長時間労働が嫌だったとしても、次の転職活動では「新しいスキルを身につけたい」などのポジティブな理由に変更したほうが、選考は通過しやすいです。
仕事への向き合い方や進め方が合わない場合
この場合は、具体的にどういうところが合わないと感じたのかを明確にした上で、今の職場で改善の余地はなかったのか、改善しようとどんな行動をしたのかまで話せるようになっておいた方がいいです。
例えば、
- じっくり考えて取り組みたいのに、異常なほどスピード重視
- 何かをやるにあたっていちいち稟議を取る。決断が遅い
- 体育会系過ぎて頭が固すぎ(文化系を下に見る)
- 間違っているのに意見が言えない空気感。独裁者の一刀両断システム
- 評価制度が機能しておらず、上司の気分で裁定される
などがあると思います。
これぐらいならば退職する理由としては弱いですし、次の転職活動では「少しでも合わないところがあったら辞められるのでは…」と思われてしまいます。
なので、やはり今の職場で環境を変えるために行動してみたという実績はあったほうがいいです。
【重要】心身に限界が来ているなら、すぐに辞めよう
辞めたい理由が何であれ、体力的・精神的に限界が来ているなら、さっさと辞めるべきです。なぜなら、会社のために、仕事のために病気になるのはバカげているからです。
あなたの人生は他の誰のものでもなく、あなたのものです。それをたかだか仕事のせいで台無しにしてしまうのは余りにももったいない。
仮に10人中9人が「社風と合っている」と感じているような会社だとしても、人の感じ方それぞれ異なります。なので、
自分だけ会社と合わないなんて、自分はダメな人間なんだ…
などと自分を卑下する必要もありません。
下手に我慢してしまうと心身のダメージは蓄積していくばかりで、回復にも時間がかかってしまいます。
深刻になればなるほど立ち直るのが難しくなるので、まずは今の会社を辞め、休養することをおすすめします。
ただし、休職が可能ならば、いきなり辞めずに休職させてもらったほうがいいでしょう。会社によっては休職中も今の給与の一部が支給してもらえます。
そしてゆっくり休み、今後のことについて考えるために時間を使いましょう。
最後に|社風の不一致で辞める場合は慎重に
ここまで紹介してきたように、
- 安易に辞めることはおすすめしない
- 今の職場で改善できる行動をしたかは重要
- とはいえ、心身に限界がきているなら今すぐ辞めよう
ということが言えます。
とはいえ、自分の退職理由が転職活動時に、企業側にどう映るのかは判断が難しいと思います。
そこでおすすめなのが、転職エージェントに相談してみることです。
転職エージェントに相談すると、最初の面談で退職理由は間違いなく聞かれますが、そのときに転職エージェントに聞いてみればいいのです。この退職理由で企業の印象が悪くならないかを。
転職エージェントは、転職するかどうかを決めてなくても利用可能なので、まずは気軽に相談してみましょう。
おすすめの転職エージェントも選んでおいたので、最後に紹介します。
おすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
アデコ転職エージェント
アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。
人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。
他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。
ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。
何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。