社会人でプログラミングを独学で学習できるか?について考える方も多いかと思います。
- 社会人が独学でプログラミングを習得できるの?
- 短期間でエンジニアになる方法は?
- プログラミングスクールも選択肢に入れるべき?
など様々な疑問があるかと思います。
最近、未経験からエンジニアになりたい人が増えたことにより、学習方法や転職ノウハウなどがかなり充実してきました。
しかし、忙しく時間が取りにくい社会人にとっては、実践が難しい内容も多く、どれを信じればいいの?と思われるかもしれません。
そこで今回は、社会人でプログラミングを習得したい人に向けて独学方法や現実的な学習方法について解説していきます。
社会人がプログラミングを独学で習得するのは可能か?
まず、そもそも社会人がプログラミングを独学で習得するのは可能か?という疑問があると思いますが、不可能ではないものの難易度は低くないという答えになります。
なぜなら、社会人は仕事をしながら学習すると十分な時間が取れず精神的にもきついためです。
なお、この記事では、「プログラミングの習得」=「エンジニア転職」という前提で話を進めていくことにします。
プログラミングの習得に必要な時間は?
一般的にエンジニア転職までに必要なプログラミングの学習時間は300時間と言われています。
この300時間という数字は、各プログラミングスクールが転職保証をつけるまでの時間であるため、ある程度信頼できる時間と言えます。
300時間ではイメージしにくいため、具体的にどれくらいの時間かというと以下のイメージです。
- ヶ月
- 平日2時間
- 土日7.5時間
- 6ヶ月
- 平日30分
- 土日5時間
上記は、あくまでも毎日勉強を続けた場合の計算なので、実際には日々の学習時間に偏りが出ることになるかと思います。
現実的な学習時間を考えると、半年くらい期間が必要と思われるでしょうが、半年もの長期間1人で学習を続けられる人は多くありません。
社会人が独学でエンジニアになることを考えた場合は、孤独との戦いになると言えそうです。
経験談:社会人で独学でエンジニアになる人はいるか?
自分の身の周りの話になりますが、僕が所属している会社は前職も含めて未経験からエンジニアになりたい人の採用も積極的に行っていました。
前職と現職の両方を含め、未経験からエンジニアになった人を10人程度見てきましたが、残念ながら中途採用で独学でエンジニアになった人は0でした。
特別、会社ではプログラミングスクールの卒業生だから優遇するといったことはしていません。
その中でも独学でエンジニアになった人がいない理由は、独学で採用基準に達する学習をしてきた人がいなかったという側面が大きいかと思います。
独学でエンジニアになることが不可能ではありませんが、必要な学習レベルを見極めた上で学習を続けることはそれだけ難しいということは知っておくといいでしょう。
社会人のプログラミング学習戦略
ここまで社会人から独学でプログラミングを学ぶのは、不可能ではないが難しいという話をしてきました。
では、社会人はどのようにプログラミングを学習すべきか?についてお話していきます。
具体的な学習ステップは以下の通りです。
- まずは独学する
- Webサイトをトレースする
- Webアプリケーションの学習をする
まずは独学する
まず、プログラミングを独学すべきかどうか?を迷われている方でも、必ずこのステップはしてください。
仮にプログラミングスクールに通うことを考えても、一度プログラミングを学習しているかどうかでは、選択肢が違います。
具体的な独学の方法としてはProgateで始めるのがいいでしょう。
Progateは今やプログラミングを最初にする人のデファクトスタンダードとも言える存在で、まずこれで学習を始めていれば間違いありません。
まずは、以下のコースを学習していきましょう。
Webサイトをトレースする
トレースとは、簡単に言うとコピーのことです。「写経」とも呼ばれます。既にあるサイトを真似して実装をしていくのです。
具体的には、UberのWebサイトをHTMLとCSSで実装していきましょう。
最初から完璧を目指さず、まずはPCデザインのみを真似して、できたらスマホ対応をするといった手順で進めていくといいでしょう。
アイコンや画像は別の画像を使うか、画像の上で右クリックすると保存できるのでそれを使用していくといいでしょう。
PC版とスマホ版でトレースが完全にできれば、十分仕事を取ることができるレベルになっていると言えるでしょう。
また、Uberではないですが、別のサイトでトレースをやる具体的な方法を紹介しているので、やり方が分からない方はご覧ください。
» Webサイトの写経のやり方とレベル別のステップアップ方法を解説します
トレースは簡単なように思われるかもしれませんが、おそらく初めてやる方は結構苦戦します。
この苦戦したときに、なんとか調べて解決できる方は引き続き独学で構いませんが、挫折して諦めそうという方はプログラミングスクールに通うかメンターをつけることをおすすめします。
Webアプリケーション開発となると、Webサイト制作よりも、より難しい技術がたくさん出てきます。
社会人の具体的なメンターの探し方やプログラミングスクールの探し方については、以下の記事も合わせてご覧ください。
Webアプリケーションの学習をする
では、ここまで学習を終えた方は、よりプログラミングの深い部分を学習していきましょう。
具体的には、
- ユーザーからの入力を受け付ける
- データベースから値を取得・保存する
- SessionやCookieを使ったログイン機能を実装
といった内容です。
具体的な学習方法については以下の記事にまとめているので、こちらをご覧いただければと思います。
まとめ
ここまでの記事のポイントをまとめます。
- 社会人がプログラミングを独学するのは不可能ではないが難しい
- プログラミング習得に必要な時間は300時間
- まずは独学で学習する
- 社会人の正しい学習ステップを知る
- Progateでプログラミングについて知る
- Webサイトのトレースで自分で考えて作る
- Webアプリケーションの開発について学習する
社会人がプログラミングを独学で身につけようと思うと、
- 時間が取れない
- 学習の方向性は合っているの?
- プログラミングが難しくて大変
など、様々な壁にぶつかることになるでしょう。
エンジニアになるためには、現実的な学習方法を知っておく必要があります。
しっかりと時間を確保して学習を進めていきましょう。