航空業界の外資系企業で働く元自衛官・公務員のわびです。詳しい自己紹介はこちら!
自衛隊から転職したい人は、実際に転職した人のその後が気になると思います。
私は幹部自衛官として10年ほど勤務し、30代で田舎の市役所に転職しました。
実際に自衛隊から転職したら、後悔したこともあります。
一方で、前もっていろんな人から聞いていたので、後悔を回避できたこともあります。
そんな私の経験を踏まえて書いたこの記事を読むと、あまり後悔することなく自衛官を退職することができます。
自衛隊から転職、自衛官を退職したら後悔するか
結論は「人による」です。
私も自衛隊に勤めながら転職活動をしている時に「後悔しないかな…」と悩んでいました。
自衛隊から転職した先輩のなかには「転職して後悔している」といった人もいます。
一方で、転職先でものすごく楽しそうに働いている先輩もいます。
いろんな人のお話を聞いていると、転職を後悔していない人の共通点が見えてきました。
それは「あらかじめ後悔しそうなことをクリアにしていく」ことです。
人は見えないということに不安を覚え、その不安が少しでも実現すると後悔につながります。
自衛隊から転職して後悔しないためには、あらかじめ不安なことを払拭していきましょう。
ここからは自衛隊から転職した多くの人が後悔すること、そして私が実際に転職して後悔したこと紹介します。
自衛隊から転職、自衛官を退職して後悔すること
自衛隊から転職して「後悔した」という人に聞いてみると、大体共通することはこの3つです。
でもこの3つ、よく考えたら前もってクリアできそうなことばかりです。
民間企業の仕事のスピード感
民間企業の仕事のスピード感についていけない
よく聞く話です。
私も転職したばかりの頃は、仕事の展開が早いなと感じていましたが、実は民間企業の仕事が早いわけではないんです。
民間企業の仕事が早いと錯覚する理由は、平社員でもある程度の決定権をもっているからです。
自衛官の場合は決裁区分があって、何かにつけて伺うことが多いですが、民間企業の場合は上司に諮る場面はそんなに多くありません。
なので、自分で決めて仕事を進めていく必要があります。
ほとんど場合は結果だけメールで報告です。
この自分で決めて仕事を進めていくスタイルに抵抗があるといつまでたってもスピードについていけません。
環境と雰囲気の違い
自衛官から民間へ転職したら、環境や雰囲気の違いで戸惑う人も多いようです。
どういうことかというと、民間企業は自分の仕事がしっかりとできる環境です。
裏を返せば、仕事以外のことにほとんど時間を割きません。
自衛官をしていると、自分の仕事以外にも時間を割かれることがあります。
朝礼や掃除、関係のない会議や研修、自分宛でない電話の対応など…
でも、これらはいい息抜きにもなるんですね。
この息抜きの場があまりないので、環境と雰囲気の違いに戸惑う人が多いんです。
誇りがなくなる
自衛隊で働いていると、良くも悪くも誇り高くなります。
民間企業へ転職すると、国家国民のための仕事はありません。
この「誇り」がなくなると、意外としんどいです。
当たり前ですが「利益」のための仕事になります。
この「誇り」ではなく、「利益」のための仕事に慣れずに戸惑う人も多いです。
実際に自衛隊から転職して後悔したか
結論からいうと、ほとんど後悔してません。
強いて言うなら通勤時間が長いことですかね。
では、なぜ全く後悔しなかったか?
まず、私は転職する前にあらかじめ自衛隊から転職したひとにヒアリングをしていたので、上に挙げた3つのことはクリアしていました。
さらにいうと民間企業に向いていたのでしょう。
どういうところが向いていたかというとこの3つです。
- 主体的に仕事をする
- 基本的に勉強が好き
- プライドにしがみつかない
この3つをクリアできている人は、典型的な自衛官タイプではないので、自衛隊では浮いてるかもしれませんね(笑)
自衛隊から転職しても大丈夫なタイプ:主体的に仕事をする
自衛官として勤務していると「指示待ち」が基本になってきます。
しかし、民間企業において指示待ちをしてしまう人は使い物になりません。
指示待ちをしていると、仕事のスピードについていけません。
私は幸いにも自衛隊で幹部という立場にあったので、逆に「指示待ち」に違和感を覚えていました。
常にどのすれば良いかと考えながら行動できる人は、民間企業に転職しても大丈夫でしょう。
自衛隊から転職しても大丈夫なタイプ:基本的に勉強が好き
自衛官は一般的な仕事のやり方とある程度の法律・規則を覚えてしまえば、業務をこなすことができます。
法律・規則はあまり変わることはないので、新たに勉強するというきっかけに乏しいです。
しかし、 民間企業には決まった仕事のやり方はほとんどありません。
業界にもよるかもしれませんが、仕事の中身も常に変化し続けます。
前回の仕事で通用した知識が次の仕事では時代遅れになっていることはよくあります。
勉強が好きで、自分の知識をアップデートできるタイプであることは、民間企業に転職したいのならば必須と言えます。
自衛隊から転職しても大丈夫なタイプ:プライドにしがみつかない
自衛官の方々は気づいていないかもしれませんが、ほとんどの人はプライド高めです。
最近の災害などでの活躍ぶりがメディアに取り上げられることが多くなり、気づかないうちに自衛官としてのプライドが少なからず生まれています。
残念ながら民間企業に転職しながらもそのプライドから離れられないという人は、いつまでたっても仕事ができません。
よく「自衛官は民間企業で使えない」と言われる理由はここにあります。
民間企業に勤務する以上そのようなバックグラウンドはもう評価されるポイントではありません。
そんなくだらないプライドにしがみつくことなく、わからないことは積極的に質問し成長する姿勢を持つ人でなければ、 民間企業に転職しても厳しい結果になりますよ。
自衛隊から転職して後悔する人の3つの特徴
ここまで、自衛隊からの転職で後悔することを紹介してきましたが、どういう人が後悔しやすいのかの特徴を紹介します。以下に当てはまりそうな人は注意してください。
- 1人で転職活動を行おうとしている
- 民間企業と自衛隊の違いを把握できていない
- 転職先が決まる前に自衛隊を辞めてしまう
1人で転職活動を行おうとしている
自衛隊から転職を検討されている方は、最初に転職に関する情報収集を行わないといけません。
とはいえ、自衛官の業務は大変多忙な為、転職活動に使える時間はかなり限られてきます。
より効率的に転職活動を行う為にも、転職エージェントを積極的に活用しましょう。
一人で取り組むとかなり効率が悪いですし、すべて無料なので利用しない手はありません。
民間企業と自衛隊の違いを把握できていない
自衛隊を辞めてみるとよく分かりますが、自衛隊内の認識はあくまでも自衛隊の中だけで通用するものであって、民間企業とは全く異なります。
会社によっても異なりますが、自衛隊との違いの例としては、
- 上司に諮るよりも自分で決めて仕事を進めていくことが多い
- 雑用のような自分の仕事以外のことはしない
- 成果や結果が常に求められる
- 成果を出せば給料が上がる
などなど。
良くも悪くも、自衛隊とは雰囲気や環境が大きく違うことは理解しておきましょう。
転職先が決まる前に自衛隊を辞めてしまう
転職活動にはだいたい3ヶ月ぐらいはかかります。
自衛隊を辞めた後に転職活動をしようとすると、転職できるまではお金が入らず焦って入社先の企業を決めてしまうこともあります。それがブラック企業だったなんて日には悔やんでも悔やみきれません。
これまで紹介したような自己分析や情報収集を行うのにも時間がかかります。最低でも3ヶ月、できれば6ヶ月ぐらいは転職できるまでにかかると見ておいたほうが無難です。
それだけの貯金があれば先に辞めてしまうのも手ですが、民間企業は働いていない期間(=空白期間)を嫌います。選考でも不利になります。
なので、できるだけ自衛隊に在籍したままで、転職エージェントの力を借りながら転職活動を進めていくことをおすすめします。
まとめ|元自衛官が退職後に後悔すること
以上が『元自衛官が退職後に後悔すること』です。
おさらいすると、まずは「あらかじめ後悔しそうなことをクリアにしていく」を頭に入れることです。
そして、「民間企業に向いているかどうか」をよく考えることです。
この記事を読んで、自衛隊を退職しても後悔しないと思った人は転職しましょう。
自衛隊からの転職は年齢を重ねるほど確実に不利になるので、早めの転職をおすすめします。
ちなみに、転職活動をスムーズに進めるには転職エージェントを素直に頼るのが一番です。
しかし、初めて転職活動をする人はどのエージェントを利用すればいいのかわからないんですよね。
なので、私が実際に使ってよかった『おすすめ転職エージェント』をご紹介します!
全て無料で利用できるので、安心して利用できます。
おすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
アデコ転職エージェント
アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。
人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。
他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。
ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。
何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。