ベンチャーに勤務している皆さん、大手に転職したくないですか?
新卒では大手企業には敢えて入らず、ベンチャー企業に来てみたはいいものの、思い描いていたように仕事ができてなかったり成長できてなかったりしませんか。
僕もかつて社員15人ほどのベンチャーで約2年間勤めていました。
ベンチャーならではの楽しいことや刺激的なことはあるものの、結局いまは大企業に勤めています。
でもベンチャーをやめるときは正直自分の中でモヤモヤがありました。
ベンチャー入ったのに大企業に戻るってなんかかっこ悪いなあ
みたいなね。
でも実際に大手に入って思うのですが、大手は大手なりに良い点がたくさんあります。
これを読めば、大手企業だからこそキャリアにとってプラスになることは何かを知ることができます。ぜひ大手企業への転職を考える際の参考にしてください。
ベンチャーから大手に転職するときの不安
まずは、ベンチャーから大手に転職するときによくある3つの不安について解説します。
- ベンチャーから大手に戻るのは負け組?
- 大企業は仕事ができない人が多いのでは?
- 大手でビジネスパーソンとして成長ができるの?
ベンチャーから大手に戻るのは負け組?
ベンチャーに行ったら、事業を0から作れるやつが評価されることが多いです。
やはりベンチャーは新たな価値を生み出すためにあるので、新規事業担当にエースが任命されたり、社内で表彰されたりします。
すると、ベンチャーにいたのに大企業に行くというのは、どこか自分の中で「逃げ」のように思ってしまうことがあります。
しかし、それほど悩む必要もありません。
結論から言えば、ベンチャーで自分が得られる成長と大企業で得られる成長とは異なるので、その時々で自分に合ったステージの会社にいけばOKです。
0から事業を生み出す人だけが偉いのかいうと実体としてはそんなことなく、0→1フェーズで活躍する人も1→10フェーズで活躍する人も両方いないと会社がまわりません。
ベンチャー企業のフェーズによっては、0→1よりも1→10ができる人のほうが欲しいということも往々にしてあります。
僕は大手→ベンチャー→大手と経験しているので、今は「敢えての大手」という選択を取ってます。
ベンチャー企業では、とにかくスピード感を持って事業を前に進めていくことを学びました。
でも、一つの打ち手に対して色々な角度から深く洞察することはあまりできなかったので、今は深く考える力をつけたくて大企業にいます。
結局は、どこで何を学ぶためにいるのかを意識しているかどうかが重要です。
大企業は仕事ができない人が多いのでは?
大企業はやる気のない社員が一日中ネットサーフィンして定時に帰る、けど給料はいい、みたいなイメージありませんか?
実際に、新卒で入った大企業では、あまり能力が高くないのにポジションだけは高く、偉そうな人が何人もいて、
なんだこれ?
と思った記憶があります。
しかし、今となっては「大企業の方が優秀な人が多い」と思っています。
まず、大企業は人が多いです。部門がたくさん分かれているので、自分のいる部門で優秀な人がいるかどうかはわかりませんが、会社全体で見たら間違いなく優秀な人の数は多いです。
大事なのは「自分がそのような優秀な人たちと働く機会があるか」ということです。
基本的に会社は伸びている(伸び代のある)事業に優秀な社員のリソースを配分します。
なので、転職を考えている人は、自分が転職しようとしている部署は会社の中で期待されている部署かどうかを見極めましょう。
直近の事業の伸び率、今後の投資額などから、会社側のその事業に対する期待度が類推できます。
大手でビジネスパーソンとして成長ができるの?
ベンチャーにいた人は、給与水準が低くても会社経営は安定してなくても、「自分に実力をつけることが一番の安定だ」という考え方で働いてきたと思います。
ところが大手企業にいってしまうと、
成長ができなくなってしまうのでは・・・
という不安にかられます。
実際ベンチャーから大手にいくと、自分だけで判断できることが少なくなり、何をするにしても上司の確認を取って進める必要があるので、まどろっこしく感じてしまう気持ちもわかります。
しかし結論から言うと、自分が何の能力を成長させたいか次第で、大手が向いているのかベンチャーが向いているのかが異なってきます。
具体的に見ていきましょう。
ベンチャーだからこそできる(しやすい)成長
自分で意思決定できる範囲が広いので、「自分で決めて責任をとる」という感覚を身に着けることができます。いわゆる当事者意識というやつです。
また、自分で決めることができるので、スピード感をもって事業を進めていくことが当たり前になっていきます(来期に予算をとって、、というスピードではなく、良いものでいますぐできるものは明日からでもやろうという感じですね。)
大手だからこそできる(しやすい)成長
例えば、深く思考をする、過去の事例に学ぶというのは大手ならではです。多くの関係者と意見をすりあわせながら物事を進めていくので、必然的に多様な考え方や立場の意見がでます。
よって、何かを進めるうえで、それが周りに与える影響を深く考えるようになります。
また、計画性も大手で身に付きやすい能力です。
ベンチャーは良くも悪くも「やってみてダメだったらやめて次の案を試したらいい!」というノリで次々と新しいことをやっていきます。
結果として働き方もハードになりがちで、遅くまで多く働く人が評価されやすいということもあります。
一方で大手企業では一つの仕事をするのに多くの関係者がいます。一人で完結する仕事はほぼありません。
色んな部署の人の予定や仕事の量を考えたうえで、滞りのないように前もって仕事を依頼する必要があります。
すると、自然に「XXまでにこの仕事を完成させるためにはXXまでにはAさんに依頼しておかないとだめだ」というように計画性が身に付きます。
以上をまとめます。
中途で大手に受かるためのポイント3つ
次に、今ベンチャー企業にいる人が大手企業に転職するために重要なポイントを3つ紹介します。
- 「ベンチャーから大手は難しい」は嘘
- 大手でもベンチャーでも面接対策は変わらない
- 大手は「何ができるか」、ベンチャーは「何がしたいか」を重視する
「ベンチャーから大手は難しい」は嘘
まずは前提ですが、よくベンチャーから大手は難しいと言われます。これは実際にはそんなことはありません。ベンチャー→大手はぜんぜん転職できます。
実際に僕も名もないベンチャーに勤めていましたが、いわゆる大手企業から2社内定もらっています。
ただし、転職するときは、
- 何か1つ実績を残してから転職する
- 中途入社の割合が多い企業を選ぶ
などのポイントは押さえておきましょう。ベンチャーから大企業の転職について、詳しくは以下の記事で紹介してます。
» ベンチャーから大企業へは転職できないというのは嘘です
ただし、転職エージェントを使わずに大手に転職するのは至難の業です(詳しくは後ほど解説します)。
なので、ベンチャーから大手に転職したい人は、まずは転職エージェントに相談してみましょう。
大手でもベンチャーでも面接対策は変わらない
面接の基本は変わりません。この世の中の全ての転職の面接は、次の2点を面接官に理解してもらえればOKです。
- あなたがこの会社で価値を出せるか(お金を稼げるのか)?
- あなたの人生の方向性と、この会社の方向性が合ってるか?
なお、面接対策に関しては以下の記事にまとめてあります。前職で中途採用の面接官をやっていた時の採用の裏側も明かしているので、ぜひ読んでみてください。
» 面接で手応えがあったのに落ちるのはなぜ?を元面接官が考察
大手は「何ができるか」、ベンチャーは「何がしたいか」を重視する
一方、大手企業とベンチャー企業の面接で違う点もあります。
中途採用の面接では、大手企業はベンチャー企業に比べて「何ができるのか」を重視します。大企業では、職種ごとに仕事内容が分かれており、ベンチャーと比較して職種ごとの役割が明確なためです。
一方で、カルチャーフィットを重視するのがベンチャー。いくら能力が高くても会社の方向性と合致しない人は受からないことが多いです。
なぜなら、ベンチャーでは複数の職務を兼任することが普通ですし、経営方針もコロコロ変わるためです。社風や経営者の考えに近い人の方が、会社の変化に柔軟に対応してもらえると考えられているのです。
なお、大手は何をできるかが重視されるとすると、
これまで自分がやってきたことの延長でしか仕事ができないのではないか
という不安をお持ちの方もいるでしょう。
今とは別の職種に変えたい場合でも、まずは入りたい大企業に今の職種でも入ってしまおう、が正解です。
例えば、あなたがいままで営業やってたけど今度は企画職をやりたいとすると、次のような優先順位になります。
- まずは営業で入社して、のちに企画職への異動を目指す
- 企画職で入れる会社を探す
企画職で入れるほかの会社を探すという手もあるのですが、営業で入ってしまってから異動ができるような会社を選ぶことをおすすめします。
なぜなら、まずは自分がすぐに入ってパフォーマンスを出せる部署の方が実績もでるし、結果として異動の希望が通りやすくなるからです。
また、会社は給料を下げるということはやりづらいので、まずはこれまで経験のある営業職でそこそこの年収で入り、のちのち企画職に移動することで年収ダウンすることも防げます。
ベンチャー企業から大手企業に転職にはエージェントを利用しよう
ベンチャーから大手への転職は可能とはいえ、そもそも大手には求職者からの応募が殺到します。知名度もありますし、大手のほうがいい会社だと思っている人も多いからですね。
それだけの大量の応募を大企業の人事部だけで捌き切るのは難しいので、転職エージェントからお墨付きのある有望な人を優先的に選考している会社もあります。
それに、転職エージェントは面接対策や書類の添削もやってもらえるので、合格率も上がります。
転職エージェントも、ベンチャーよりも大企業に紹介したほうがメリットが大きいので、大企業の選考対策には力を入れてもらいやすいです。なぜなら、大企業はベンチャーよりも採用人数が多く、経営が安定しているので継続的に採用を行うためです。
要は、大企業に人材を紹介したほうが、転職エージェントも楽に儲けられるということですね。
そもそも、転職エージェントはすべてのサービスが無料なので、利用しない方が損なくらいです。
転職エージェントは最低でも2社は登録すべし
転職エージェントを利用したほうがいい理由はご理解いただけたかと思います。どこのエージェントがいいかを紹介する前に、最低でも2社は登録しておくことをおすすめします。
理由はシンプルで「自分にあったエージェントに出会える確率を高めるため」です。
これから紹介するのは当然おすすめできるエージェントなのですが、正直全員が良い担当者に対応してもらえると言うことはありません。
自分の成績を上げるために、あなたに合わない企業でも転職を勧めるような悪い担当者もいます。このことを知らなくて損をするのはあなた自身です。
自分の人生を棒に振られないように、肌に合わなかったらすぐに別のエージェントに相談する!というのを徹底しましょう。
それでは最後に、おすすめの転職エージェントを紹介します。
おすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。