今回は次のような悩みを持つ人向けの記事です。
ベンチャー転職の失敗事例を知りたい。それと失敗しないための方法を知りたいな。
僕も大企業に2年ほど勤めた後に、15人くらいのベンチャーに転職しました。
ベンチャーに勤務してたのは良い経験だったのですが、結構勢いで転職しちゃったので、もっと良いやり方があったな…と反省してます。
ベンチャーでは採用担当をしていた経験を踏まえ、ベンチャーの転職で失敗しないための方法を振り返ってみます。
この記事を読むことで、下記がわかります。
- ベンチャーの転職の失敗事例
- 失敗を回避するための方法
25歳の転職前の自分に教えるつもりで書きました!皆さんは同じ失敗をしないでほしい
ベンチャー転職の失敗談【実例】
実際にベンチャーに勤務してた時によく聞いていた転職の失敗事例(思っていたベンチャーと違った事例)を紹介します。
組織がボロボロ(組織のテイをなしてない、人やめる)
- 上司がコロコロ変わって言ってることがすぐ変わる
- 評価が引き継がれず、一から信頼関係構築しないといけない
- 会議で決まったことがちゃんと実行されてない
- でも誰も管理しないから放置されている
意外と大企業
- 無駄に中間管理職を増やしたことにより、確認するレイヤーが多い(さすがに紙の稟議書はないが、権限移譲は進んでない)
- 声が大きい人や役員と仲良い人が出世する(全然成果ベースの評価ではない)
- 仮に成果を出してもそこまですぐに昇進しない
優秀じゃないのでついていけない
- 「ベンチャーみたいな自由な職場で働きたい!」「社長が目指すビジョンに共感した!」というだけで入ると、特に小さい規模の会社だと優秀な人が多いので、活躍できず埋もれる
- ベンチャーで埋もれると、教育コストをかけられない分、低レベルタスクの処理に追われベンチャーに来た意味がない(大企業で高給と福利厚生を享受した方がまし)
社長とソリが合わない
- 社長との距離が近いということは、社長との意見が合わなかったらかなり苦痛
- 多くの場合、創業者の意見は強いので、自分の意見を反映できない
ビジネスモデルが雑魚
- 最新のテクノロジーを駆使!資金調達済!はあてにしてはダメ(調達先や調達額次第で意味合いが変わるから)
- そんな会社も、業界内部から見ればプロダクトの優位性0のしょぼい会社だったりする
- その場合、入ってもどうせやるのは質の低いプロダクトの営業か意味のないサービス改修
給料が低すぎ
- 給料は今は低いけど、会社の成長と一緒にあげていこう!的な会社があるが、マジでオススメしない
- 給料低かったら生活できないし、何より自尊心が低くなる
- 本当にほしい人材なら、お金借りてきでても給料払うのが優れたベンチャー(メルカリはそう公言している)
ベンチャー転職に失敗する人の特徴はこの3つです
この3つに集約されます。
- 情報収集が足りていない
- 覚悟が足りていない
- ベンチャー転職の目的があいまい
情報収集不足
ベンチャーと一言で言っても、ステージ(規模)によって様子が全然違います。
会社規模によって、経験できることや社内の雰囲気も変わってきます。
ざっとこんな感じ。
シード・アーリー | ミドル | レイター | |
---|---|---|---|
会社規模 | 10人以下 | 11-100人 | 101人以上 |
利益 | 赤字or低収益 | 赤字or低収益 | 収益化 |
プロダクト | 構想段階~形にはなっており 初期ユーザーがいる | すでに市場で使っている 人が一部いる | ニッチの市場では 高いシェアを獲得している |
経営戦略 | 市場調査~初期ユーザー の信頼の獲得 | 人員拡大、 拡販体制構築 | 隣接領域への展開、機能の追加、 組織整備、IPO準備 |
もちろん会社によりますが、例えば同じ営業職でもステージによってこのくらい違います。
【アーリーステージの営業例】
- 自分でテレアポもするし顧客訪問もする
- 改善点を聞いてエンジニアと一緒にどの機能を優先してプロダクトへの反映させるかも一緒に検討
- 請求書発行や見積書作成
- クライアントからの質問対応も自分でやる
【レイターステージの営業例】
- 主な役割はテレアポや顧客訪問
- 改善点はエンジニアにフィードバックし、検討してもらう
- 見積書作成とかはバックオフィスに1人営業アシスタントがついてる
- 受注後のサポートは別の担当者に引き継ぐ
要は、人数規模が少なければ少ないほど、自分が担当する職務範囲は広くなります。
ここを調べずにベンチャー転職してしまうと、入社前後でのギャップが大きくなり失敗します。
覚悟不足
情報収集をして入社しても、ベンチャーでは入社前は予想していなかったカオスがたくさん発生します。
- 朝の10時で決めた全社的な方針が16時のミーティングで変更になる
- 教育制度はほぼゼロ(初日にPCのセットアップ終わったら即実務って感じ)
- 従業員は1年の間に全社員の半分くらい入れ替わる
こんなことは当たり前です。もちろん、会社のステージによっても変わりますが。
とはいえ、入社後に、
やっぱりベンチャーは色々整ってないから仕事しにくそうだな
と逃げ出すのは自分にとってかなり不利になります。
カオスな環境の中でも、ベンチャーで成果をだすという覚悟がある人であれば状況を打開するように行動しますが、何も意識をしていないと
- ただ漫然と目の前の仕事をこなしてやった気になる
- 売上数値は伸びるから自分も成長してる感覚になる
- でも実力は全然ついてない
という残念な感じになってしまいます。。
これではなんのためにベンチャー転職したのか分かりません。
ベンチャー転職の目的があいまい
そもそも、ベンチャーに行くからには目的を明確にしておくべきです。
例えば、
などなど、目的はなんでもOKですが、明確であればあるほど、カオスを乗り越えようとするパワーが湧いてくるからです。
ベンチャーでは壁にぶつかることも多々ありますから、何か自分を支える柱のようなものがないと、途中で挫折してしまうことになります。
僕も、ベンチャー転職の目的があいまいだったので、大企業(メガベンチャー)に戻ることになりました。。
ベンチャー転職を失敗しないためには?【回避方法】
失敗を回避する方法は以下のとおりです。
- 情報収集が足りていない
→ ベンチャーの情報の集め方を知る - 覚悟が足りていない
→ 実際にベンチャーで働いている人の話を聞く - ベンチャー転職の目的があいまい
→ 他の人の力を借りて目的を明確にする
それぞれ解説します。
ベンチャーの情報の集め方を知る
前提として、大企業に比べてベンチャーの情報はあまり出回っていません。そもそも勤務している人数が少なく社歴も浅いので、転職の口コミサイトでも掲載数が少ないです。
そのため、ベンチャーの情報収集には、大企業の情報収集とは違ったやり方が必要になります。具体的には下記を活用していきます。
Wantedly
Wantedlyはベンチャーに特化した転職サイトです。
基本は求人情報が掲載されており企業側からスカウトが来るのですが、求職者側からきになるベンチャーに「話を聞きたい」と依頼ができ、カジュアルに話を聞くことが結構できます。
こちらも利用は無料なので、まずは登録をしてざっとどんな会社があるかを見るのが良いでしょう。
ミイダス
ミイダスは適職診断が優秀な転職サイトです。
ベンチャーに特化しているわけではありませんが、「適性が高い&低い職種」「ストレス要因」「上下関係適性」といった、他では診断できない内容を知ることができます。
これらのデータも転職先を決める際に参考になるでしょう。
実際にベンチャーで働いている人の話を聞く
現場の生の声を聞けば、どのくらいの覚悟を持たないといけないのかもイメージがつくでしょう。
もし周りにベンチャーで働いている人がいるのであれば、まずはその人に話を聞きに行きましょう。
周りにベンチャーに勤務する友人がいないという人も、今の時代は以下のようなサービスがあるので活用するといいでしょう。
- yenta|ビジネスマッチングアプリ
- キャリーナ(旧:CREEDO)|社会人向けOB訪問サービス
yenta
yentaは審査制のビジネスマッチングアプリです。利用は無料。審査制といってもそこまで厳しくなく基本は通るかなと思います。
僕はこれを使って話を聞きたいベンチャーの中の人とランチ/カフェに行ってました。
採用担当者と会うとその企業の本音を聞きにくかったりするのですが、採用との関係は基本ないので、より内情について聞くことができて便利です。アプリはiOS版とAndroid版があります。
キャリーナ
キャリーナは、転職ノウハウや転職体験談を共有し合う転職サイトです。
ビデオ通話も可能で、現在ベンチャーに在籍している人の話や、ベンチャーの転職でどのように企業を選んだのか、選考を突破したのかといったリアルな話が聞けるのが特徴です。
一般的な転職サイトと異なり、すべてのサービスがが無料というわけではなく、転職ノウハウなどは一部有料のものもありますが、あなたが転職した際には逆に売ることも可能です。
誰もが知っている有名メガベンチャーの情報もあるので、まずはサイトを覗いてみましょう。
他の人の力を借りて目的を明確にする
何で他の人の力を借りるの?
就活の時の自己分析を思い出して欲しいのですが、自己分析って自分一人で黙々と作業をするだけではなくって、人から質問を投げかけられたり、面接で聞かれたりする中で対話を通じて磨かれませんでしたか?
特に、転職エージェントを利用することをオススメします。
優秀なエージェントだと、彼らが勧めたい企業を言ってくるのではなくて、こちらがキャリアについて考えを深めることができる質問を投げかけてくれるからです。
もちろん使わなくても転職はできます。実際に僕もエージェントを使わずに転職をしたことがあります。
転職未経験の25歳の頃はエージェントの仕組みを理解してなかったし、しつこく電話やメールで仕事を進められるだけの嫌な印象が強かったんですよね。
ただ、エージェントを使って転職をしたとき、
めっちゃ便利やん。。使わなかったら損やん。。。
と痛感した点がいくつかあります。具体的には次のような点です。
- 転職の目的を明確化してくれる
- 今の仕事でアピールできる部分を見出してくれて職務経歴書の作成手伝いをしてくれる
- 企業の情報は当たり前だがやっぱり詳しい(どんな人が活躍しているか、現在募集している理由は何かなど)
使うも使わないのもあなた次第ですが、後悔しない転職をしたいのであれば、使えるものは全て使った方が得かなと思います。
実際にサービスの利用は無料ですし、失うものは面談の時間くらいかなと。
ただし、転職エージェントを利用するときには注意点があります。
それは、最初は複数のエージェントに登録しておき、徐々に利用するエージェントを絞っていくことです。
まずは最低でも2社は登録しておくべきです。
なぜなら、転職エージェントには合う合わないがあります。もしあなたに合わないエージェントだったら、すぐに別のエージェントを利用できるようにしておいたほうがスムーズに転職できるからです。
そうはいってもエージェントにも色々あるからどこがいいんだろう
と悩んでしまうと思いますので、僕の方でおすすめの転職エージェントを選んでおきました。
まずは以下の中から自分に合ってそうなエージェントに登録してみてください。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。