人材紹介の会社を退職する3つの理由を経験者に取材してきた

営業職の転職
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人材紹介という仕事はやりがいが感じられる反面、とてもハードです。

肉体的にも、精神的にも。

実際に、何がそんなにハードなの?と考える人もいるでしょう。

トニー
トニー

そこで、営業経験もある僕が、知り合いの
転職エージェント経験者に話を聞いてきました。

その人は、地方へのUターンを機に人材紹介の業界から引退しました。

地方では人材紹介のニーズはごく一部に限られるので、
続けやすい環境になかったのが表向きな理由ですが、
これ以上は続けられなかったというのが本音です。

  • 人材紹介をやってみたいけど、実際にはどうなんだろう?
  • 自分にもできるんだろうか?
  • どんなところで苦労するんだろう?

そんな不安を感じ、人材紹介業界で働こうかどうか迷っている、
そんな人の参考になればと思います!

退職理由①:長時間労働になりがち

転職エージェントの業務内容は個人に任される業務範囲が広いので
長時間労働になりがちです。

人材紹介業の営業職では主に、

  • 転職候補者を主に担当するキャリアアドバイザー(CA)
  • 求人企業を主に担当するリクルーティングアドバイザー(RA)

の2職種があります。

人材紹介会社によってはCAとRAを兼務するところもありますが、
大手のエージェントはほとんど分業体制を取っています。

CAとRAの具体的な業務内容は以下の通りです。

キャリアコンサルタント(CA)の業務内容

転職候補者との面談や企業面談の日程調整を担当する
キャリアコンサルタント(CA)は以下のような業務を行っています。

  • 面談する候補者の呼び込み
  • 候補者との面談前の事前準備、経歴の確認
  • 候補者との面談(1時間前後)
  • 候補者にマッチした求人の精査・紹介
  • 紹介求人の応募意志を獲得
  • 書類選考や面接合否の結果、その理由の報告
  • 面接日程の調整
  • 候補者との面接対策
  • 内定後の条件交渉、入社意向の確認
  • 新たな呼び込みの為のスカウトメール

CA1人あたりが担当する候補者の数は最低でも10名以上です。
会社によっては40人の求職者を1人で対応している会社もあり、作業量は膨大です。

これらの他にも業界や求人を理解するための勉強会や、
スカウトすべき人材をデータベースからリサーチするなど、
やるべきことは山のようにあります。

リクルーティングアドバイザー(RA)の業務内容

一方、主に求人企業を担当するリクルーティングアドバイザー(RA)は
以下のような業務を担当いたします。

  • 新規開拓のテレアポ
  • 取引開始のための契約交渉
  • 既存クライアントの求人ヒアリング
  • 候補者に提示する求人票の作成
  • CAへ注力求人のプレゼン
  • プレゼン資料の作成
  • 応募希望者の履歴書提出
  • 面談日程の調整、面接後の感想フィードバック
  • 内定から入社に到るまでの条件交渉

RAとして実績を出すためには優良な企業の
優良な求人を多く保有しなくてはなりません。

その為には新規求人の開拓だけでなく
既存のクライアントに対する細かいフォローを通じて
良好な関係を保つことが求められます。

トニー
トニー

CAであってもRAであっても作業量が膨大
長時間労働になりがちなことに変わりはありません。

 

退職理由②:厳しいノルマ・プレッシャー

CAとRAの分業体制をとっている大手転職エージェントは、
環境が恵まれており、成果も出しやすいですが、
営業ノルマも中小と比べて高いです。

綺麗なオフィスに多額の広告費、管理部門の人件費など、
大手ならではのコストを回収する為、「1ヶ月に6名〜8名を入社させる」
といったノルマが課されることも珍しくありません。

中小の転職エージェントは営業ノルマは大手ほどではありませんが、
CAとRAを兼業しながら成果を出さなくてはならない為、
いずれにせよハードワークになりがちな労働環境なのです。

人材紹介業はプロセスだけで利益は得られない

ノルマが厳しい理由には、人材紹介のビジネスモデルは
成果報酬型であるということも挙げられます。
要はプロセスは関係ないんですね。

転職エージェントは候補者が紹介した企業に入社したときに、
はじめて紹介料として報酬が支払われます。

転職エージェントのビジネスモデル

なので、

  • いくら候補者とキャリアカウンセリングをしても
  • いくら候補者へ求人を紹介しても
  • いくら企業との面接を設定しても
  • いくら候補者の面接スキルを向上させても
  • いくら候補者の悩みに寄り添っても
  • いくら候補者が内定を獲得しても

文字通り、1円の実績も発生しないのです。
実績を出すためには、これらのプロセスは
当たり前に行われることが大前提。

あくまで「候補者が内定し、入社」して初めて
仕事の成果として認められる
のです。

 

そして内定を得られる候補者は得てして優秀。
他のエージェントや自己応募でも転職活動をしており、
複数の内定を獲得するのも珍しくありません。

当然、一定の確率で辞退となり、これまでのプロセスが
実績に結びつかないことがあります。

 

そこで、ほとんどの転職エージェントは
毎月の実績ノルマだけではなく、

  • 新規の候補者との面談件数
  • 書類提出件数
  • 面接の設定件数
  • 内定の獲得件数

といったプロセスの数値にもノルマを設定し、
週毎のペースで細かく管理されるのです。

毎月のノルマをクリアする為に、毎日が数字との戦い。

これが転職エージェントで働く人の宿命なのです。

 

退職理由③:理想と現実とのギャップ

転職エージェントは一見、華やかな業界にも見えます。

大手の転職エージェントのテレビCMでは、人気芸能人がCAに扮し、
「なんでも相談してね☆」と微笑んでいます。
頼れる存在のイメージに憧れて、あなたも転職エージェントを志したのかもしれません。

しかし、現実の業務はかなり泥臭いのです。
候補者の利益よりも、自社の利益を意識して話を進めなくては
ならないシーンにも多数直面します。

その度に良心の呵責に悩まされることもあるでしょう。

 

親身になってサポートした候補者だからといって
必ず自分が紹介した求人の内定を獲得し、
入社するとは限りません。

いくら感謝の言葉を候補者から受け取っても、
入社に至らなければ転職エージェント会社はあなたを評価しないし、
ノルマやプレッシャーからも解放されないのです。

感謝されればまだ良い方で、突然連絡が取れなくなったり、
設定していた面談をドタキャンされ、クライアントからクレームを受けることも。

 

どんなに高い理想を掲げて真摯に丁寧に対応しても、
必ずしも相手はそれにちゃんと応えてくれません。

ときには自社の利益やノルマ達成を優先して
言葉を選ばなくてはならない事もあります。

人間の嫌なところを目の当たりにし、
理想と現実のギャップに耐えられず、
転職エージェント会社を去る人も珍しくありません。

 

人材紹介業は人間成長ビジネス

人材紹介業は肉体的にも精神的にも決してラクではない仕事ですが、
人の大きな意思決定の局面に携われるという貴重な仕事でもあります。

人間の本質を垣間見るシーンも多く見受けられ、
メンタル面は鍛えられるでしょう。

社内外のコミュニケーション力にも長けますし、
RAだと別業界の会社とやりとりして情報を得ることができるので、
他の業界に移ったとしてもスムーズに活躍できる人も多いです。

特に20代のうちに、一度は経験しておくと勉強になると思います。

 

人材業界を志す人は、まずは自分自身が
転職エージェントに相談してみるといいでしょう。

相談した先の転職エージェント会社で採用となるかもしれませんし、
別の会社に紹介してもらえるかもしれません。
実は、転職エージェントの会社同士はつながっているのです。

 

大手と中小、それぞれでメリット・デメリットが
あることは最初の方で紹介しましたが、
基本的には大手のエージェント会社をおすすめします。

大手の方が人材育成の環境が整っていますし、
何より給料や福利厚生がしっかりしています。

逆に、中小のエージェントだとサービス残業が多かったり、
当たり前のように長時間労働が待っていたり
します。

おすすめの大手転職エージェントも選んでおいたので最後に紹介します。

おすすめの大手転職エージェント

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