営業を辞めて、別の仕事をしたいと思っている人も少なくないでしょう。
実際に僕自身も営業から企画職に未経験で転職しましたが、ぶっちゃけかなり人生豊かになりました。キャリアの幅が広がったし、営業時代とは違った優秀な人にも出会えました。
また、基本内勤なので服装自由だし、外回りをしなくなったのはだいぶ楽です。
この記事を読むことで、営業職に留まることのリスクと、営業職から抜け出すための方法がわかるようになります。
前職ではベンチャーで採用担当をしていたので、実際面接する側の経験を通じてリアルを書きました!
【はじめに】営業から転職をしたい気持ちは死ぬほどわかります
営業ってつらいですよね。
きついノルマがあったり、外回りが体力的にもしんどかったり、全て数値で管理されるのでできていないことが一目瞭然だったり。
僕もtoB営業、toC営業、既存ルート営業、新規開拓と様々経験してますが、実は最後の1年をのぞいてずっと営業ができなくて苦しんでいました。
自分の成績が上がらなかった時は居場所がなくて苦しかったし、同僚が成果を残しているとなんで自分はできないんだろう自分を責めていました。
また、いまだに日本では「石の上にも3年」思想が蔓延しています。
頭ではそんな時代ではないとわかっていても、会社の上司や親など周りの環境からの圧力で、辛くても我慢し続けなければならないと思ってしまっているかもしれません。
営業をやめたい理由5選
営業をやめたいという人は次の5つの理由に分類されます。
- ノルマがきつい
- 外回りがきつい
- 商品に自信がない
- 押し売りするような感覚が嫌だ
- 自分がつけたいスキルが身につかない
ノルマがきつい
毎月のノルマがきつくて、達成しないと上司から詰められるのが苦痛です…
営業として逃げられないのがノルマです。
自分だけが達成してなかったりすると進捗報告会とか地獄ですよね。
また、成績を残していないと本当に必要なプライベートの予定があっても有給をとれなかったりします。
外回りがきつい
夏の暑い日とかにスーツ・ネクタイで外回りをするのが体力的にしんどい…
僕も今はほぼ本社勤務で外に出るのは2,3ヶ月に1回出張に行く程度。
でも前職はほぼ毎日外に出ていて、月の半分は国内を飛び回っていました。
夏は暑いし冬は寒いしカバンは重いし、1日終わったら体力的にも精神的にもクタクタで何をする気力も起きないですよね。
商品に自信がない
正直、自社の商品よりも競合他社の製品の方がオススメできる…
本当は他社製品の方がお客さんにとって良かったとしても、それを薦められないのが営業として辛いところです。
押し売りするような感覚が嫌だ
買ってくれないと自分の成績にならないので、押し売りするような感じになってしまい苦しいです
本当は今すぐに必要ないかもしれないのに、お客さんに買ってもらわないといけないから強引にクロージングをする必要も出てきます。
自分がつけたいスキルが身につかない
営業じゃなくって、もっと他のスキルを身につけたい
営業を極めればどんな会社でも通用するスキルになりますが、それ以外の企画、デザイン、プログラミング、人事、経理、などの別スキルを磨いて市場価値を高めたいのだとすれば、営業を続けても理想のキャリアにはならないでしょう。
また、営業の中には決まった商品を決まった顧客に提供し続けて、営業の役割はそのお客さんのご用聞き、みたいな働き方をしている人もいます。
いわゆるルート営業に多いパターンですが、自分で創意工夫の余地が少ないとやりがいを感じにくいでしょう。
営業に向いていない人の特徴
まず、悲しい事実なのですが、世の中には営業に向いている人と向いていない人がいます。
営業に向いてない人の特徴は次の通り。
- 人とコミュニケーションを取るのが苦手
- 競争心があまりない
- 他人に気を遣いすぎる
- 自己流で仕事をしてしまう
1つずつ解説します。
人とコミュニケーションを取るのが苦手
これは言うまでもありませんが、営業は、社外の知らない人たちとコミュニケーションをすることが主な仕事なので、人とのコミュニケーションが得意ではない人は向いていません。
コミュニケーションと一言で言っても様々あり、「あの人はコミュ力がある」と言われるのは、次のようなパターンがあると思います。
- 話が面白い(エンターテイメントとして)
- 論理的で理解がしやすい
- 話に起承転結がある(ストーリー立てて話される)
- 相手の心を掴む
- 話の切り返しがうまい
どれも訓練次第で向上できるとも言えますが、20数年生きてきたら、自分がコミュニケーションが得意なのか苦手なのかは自分が一番わかっていると思います。
営業という仕事はこれらの能力が総合して求められるというけっこうハードな職種なので、実は営業職が向いていない人も多い印象です。
競争心があまりない
営業は常に「数値」で判断されます。いくら頑張ったと言われても、成績が悪かったらその人が評価されることはないでしょう。
また、社内には同じ商品を売っている同僚がいることが多いので、常に比較され続けます。
このように営業職は、自分がやったことが定量的に数値で評価されやすい職種だからこそ競争となりやすい特徴があります。
実際、今営業をやっている人の中でも「ノルマがきつい」「他の同僚と比べられるのが嫌だ」と思っている人も多いはず。そのような中で「絶対あいつには負けない」という競争心がないと心が折れてしまいます。
他人に気を遣いすぎる
基本的に営業は、クライアントから大きな金額の受注を得れば得るほど社内で評価されます。そのため、クライアントからの発注額をできるだけ大きくしようとする心理が働きます。
しかし、他人に気を遣いすぎてしまう人は
こんな高価な商品をこの人(企業)に売っても大丈夫なのだろうか
と心配をしてしまい、なかなか高単価の商品を売り込むことができません。
結果として、営業成績も上がらずに社内でも評価されなくなってしまいます。
自己流で仕事をしてしまう
あの人は営業ができるけど、あの人のキャラクターで受注してくるんだよな
というのは迷信です。
営業は科学できるものであり、誰でも一定のルールを守れば、(向き不向きはありますが)営業の成績は上がります。
しかし、自己流の営業スタイルを貫いていると、いつまでたっても安定して成績を上げ続けることは難しいでしょう。言い換えればプライドが高い人は営業が向いていない、とも言えます。
そういう人に限ってたまたま受注をしてくると「俺も営業できるんじゃないか」と勘違いをするのですが、営業を科学できていないので次に同じように受注をしようと思ってもできません。
向かない人が営業を続けてもキャリアのためにならない
これも事実なのではっきり言いますが、トップクラスの成績を残せない以上、営業職を続けてもキャリアのためにならないと思います。
そんなことはない、営業で身に付く能力はつぶしの効く能力だ!
という人もいますが、これはあくまで28歳までかなと。
営業で身に付く能力は「クライアントとの折衝力」「コミュニケーション力」「トラブル対応力」などど言われますが、これはそもそも30代になったら営業職以外でも「身についていて当たり前」な能力です。つまり差別化ポイントにならない。
営業スキルが中途半端な状態だと、次第に年次が上がるにつれて「営業リーダー」「営業課長」くらいにはなれるかもしれませんが、飛び抜けて優れた力があるわけではないので年収レンジもそこまで上がらないのが実態。
そして30代になって営業しかやったことない場合は、もう営業職以外への転職はほぼ望めません。それでも転職するなら、新卒2,3年目ほどの年収で転職する覚悟が必要です。
そもそも、あなたは今の会社に入った時に「営業」がやりたくて入ったのでしょうか?
最初の配属で営業と言われたから今まで続けている、という人がほとんどなのではないでしょうか。
だとすれば、営業職以外にも世の中にはたくさんの職種があります。向いていない仕事を無理に続ける必要はありません。
また、営業が嫌すぎて働き続けることが出来なくなり、鬱になったり休職してしまう人も少なくありません。
鬱状態からの転職や、一度休職を挟んでから転職をすると、採用企業側から
この人は短期離職の危険があるのでは
と厳しい目で見られてしまうため、更に転職しにくくなる…という負のループに陥ります。
だから、まだ比較的精神的にも余裕があるいまのうちに、次のステップを考え出さなければ手遅れになってしまいます。
営業から転職をした人の成功事例
理系学部出身でプログラミングや工学、薬学などの知識があれば転職先を絞るのは比較的簡単です。
しかし文系学部出身で、営業からの未経験で別の職種に転職しようと思うと、不可能ではありませんが簡単でもないです。
次のようなパターンが考えられるでしょう。
- 事務職への転職
- 企画職への転職
- バックオフィス部門への転職
- 未経験からエンジニアへの転職
事務職への転職
これまで営業をしてきた経験を生かして、営業事務などへの転職が考えられます。
事務職への転職によって、内勤で定時で上がる働き方ができます。一方で事務職の給与テーブルは少し低めになるので、給与ダウンは覚悟しなければなりません。
企画職への転職
営業から経営企画、事業企画などのポジションチェンジも狙えます。
ただ営業職よりも企画職は人数が少ないので少し難易度が高いのと、比較的地頭がよい人じゃないと分析作業に苦しんでしまう可能性があります。
バックオフィス部門への転職
人事、総務、経理などのバックオフィス部門への転職もありえます。
しかしこれは専門性や実務経験、資格がないとちょっと厳しいです。
実務未経験だと他の会社で採用される可能性は低いので、バックオフィス職に就きたいのであれば今の会社で配置転換させてもらえないかを相談したほうが現実的です。
未経験からエンジニアへの転職
今は手に職をつけるために未経験からエンジニアへの転職が増えてきています。
思い切ったチャレンジではありますが、もし興味があるならば若いうちに転身するのもありです。
ただし、プログラミングスクールの中にはあまりよくないものもあります。ご注意ください。
営業から転職する際に必要なこと
- なんで営業が嫌なのか再度考えてみる
- 転職する前に、自分の経験やスキルではどんな転職先があるのかを調べてみる
なんで営業が嫌なのか再度考えてみる
営業が嫌だ…と言う人も、もう少し営業の何が嫌なのかを細分化して考えてみましょう。
営業と一言でいっても、どの会社でどんな商材を扱っているのかによって全く異なります。
また、どんな上司と働いているのかだったり、どんな評価制度なのかによっても満足度は変わるでしょう。
例えば、あなたがいう「営業が嫌だ」というのはどれが近いでしょうか。
- 自分が売る商材に共感できなくて嫌だ
- 頑張りが正当に評価されない評価制度が嫌だ
- ルート営業で自分が工夫する余地がなくて嫌だ
- 外回りの後に社内での事務作業が多く、残業時間が多いのが嫌だ
- 上司が毎日未達理由を詰めてくるマネジメントスタイルが嫌だ
嫌な環境から抜け出すためには、まずは自分自身が「何が嫌なのか」を知ることから始めなければ避けようがありません。
転職する前に、自分の経験やスキルではどんな転職先があるのかを調べてみる
営業から抜け出したい理由が言語化できたら、次に自分の経験やスキルを基にするとどんな転職先があるのかを調べてみましょう。
どうやって調べるのかいいんだろう?
転職エージェントがおすすめです!
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そもそもですが、転職エージェントに登録すると次のような流れで転職活動が進んでいきます。
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ちなみに、いまの仕事を辞めてから転職活動をするのは絶対NGです。なぜなら、次のようなリスクがあるから。
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どんなに高学歴な人でも、転職活動を始めてすぐに結果が出るとは限りません。
焦って転職失敗しないためにも在職しながらの転職活動を強くお勧めします。しかし働きながらだとなかなか時間が取れないですよね。
だからこそ、効率よく転職活動ができる転職エージェントを活用することで失敗しない転職ができるんです!
営業から転職する場合のオススメ進路【年代別に解説】
では営業から転職するとしたらどのような仕事があるのでしょうか?
これは年齢によって大きく異なってきます。実際に私がベンチャーで採用担当をしていた頃、どのように応募者のレジュメを見ていたかという実例も踏まえて紹介します。
25歳まで
この年代はまだ第二新卒枠なので、正直どのような職種でも転職ができると思います。
営業から企画職、マーケティングなどの事業の中核から、経理、人事、などのバックオフィス機能、またはガラッと変えてエンジニア、デザイナーなどでも可能性は十分にあります。
最近ではエンジニア不足により、文系からエンジニアへ転身した!という方も出てきています。
逆にいうと、25歳をすぎると大きく職種の方向を変えることがだんだん難しくなってくるので、「営業が向いてないので他の職種に変えたい」と思っているなら、今がチャンスです。
26~28歳まで
第二新卒とはだんだん言えなくなり、これまでの職場で何をやってきたのかが問われる年代です。
この年齢でも、全く新しい職種での転職(営業→Webマーケター、営業→経理、など)を受け入れてくれるところも無くはないけど少ないです。
それ以外の部分で優秀であることを示せないと、
これくらいの経験値なら、新卒とか25歳までの第二新卒を雇って育てたほうがコスパいいわ
という感じで面接通過しません。
29歳以降
29歳をすぎると、未経験の職種に転職するのはほぼ不可能です。もはやポテンシャル枠では無く、即戦力枠として何ができるのかを面接でも問います。
じゃあ営業から一生抜け出せないのか、というと、抜け出す方法はまだあるかなと思います。具体的には次の2つです。
まずは強みを活かせる環境から入り、徐々に異動を狙う
現在営業をやっている場合、営業に隣接した別職種に転職をするのが入りやすいです。イメージは次のような感じ。
- 営業をサポートするための企画の部署
- 営業職の採用担当
- 営業もやるけどメインはデータ分析
いずれにしても、今自分がもっている強みや経験を少しでも活かせるような場所から入るのが◎です。
まずは自分の強みの分野で早期にパフォーマンスを出します!でも近い将来は他の職種にチャレンジしたいと思ってます!
と言うと面接でも良い印象になると思います。
ベンチャー系は未経験OKな事例が多いので、視野を広げてみるべし
ベンチャーだと未経験で年齢が高くてもOKな場合が結構あります。慢性的に人が不足しているので、「この職種だけをやる!」と言うことが少ないからです。
実際僕も前職では、営業、カスタマーサポート、人事、経営企画ともはや兼務しまくりでしたが、数十人規模のベンチャーだとだいたいそんな感じです。
その場合でも、営業を全くやらないというのは流石に都合が良すぎるので、「営業」×「◯◯(別のもの)」を兼務するという入り口で入って、結果を出しつつ別の職種にシフトしていくという流れがいいでしょう。
早めに動かないと「営業職」から抜け出せない
ここまでの内容を一旦おさらいしましょう。
- 営業に向いていない人の特徴は次の通り
- 人とコミュニケーションを取るのが苦手
- 競争心があまりない
- 他人に気を遣いすぎる
- 自己流で仕事をしてしまう
- トップクラスじゃない限り、営業で身に付く能力は差別化できるポイントにならない
- 営業から異職種への転職も可能だが、無条件にできるのは25歳まで、29歳以上はほぼ困難
ここで重要なのは、営業が向いてない人は早めに抜け出さないと泥沼にはまっていくという点です。25歳までの人も
まああと1年くらい頑張ってから考えるか
と先延ばししてしまうと、一気に職種を変えての転職が難しくなってしまいます。
これは脅しでもなんでも無く、採用担当としてたくさんの方のレジュメをみて、面接をしてきた中で感じた実感です。
- 25歳まで
- 26-28歳
- 29歳
日々の業務が始まってしまうとあっという間。①の人は②に、②の人は③になるのはあっという間です。早く行動しないと、
あの時転職活動していれば営業から抜け出せたのに…
などと後悔することになります。
まずは早めに転職エージェントに相談してみましょう。
上司と揉めずに営業から転職して会社を辞める方法
辞めたいと思っても上司と揉めるのが怖くて言い出せないな…
僕も転職することを伝えるのは毎回勇気がいります。裏切者みたいに思われてしまうのでは、となんとなく不安になってしまうんですよね。。。
そして上司は、あなたが退職すると自分のマネジメント不足を更にその上司から問われてしまうので、基本的に引き留めます。
ただ、その引き留めには屈しないでください。「あなたのためを思って言ってるんだ」という上司の言葉の9割は自分の評価のためなので、耳をかさなくてOKです。
穏便に辞めるために必要な3箇条をお伝えします。
- 退職のことは会社の同僚に絶対言わない
- できるだけ早く伝える
- 退職までの仕事に手を抜かない
退職のことは会社の同僚に絶対言わない
人事の噂は本当に早く広まります。
あなたが退職を考えていることが他の人の耳に入ると、人事から面談をセッティングされたり、上司から詰め寄られたりします。
上司にはできるだけ早く伝える
あなたが退職すると、上司も後任を探したり引き継ぎ準備をしたりしなければなりません。
なので出来るだけ早く退職の意思を伝えるのが礼儀です。
ただ、会社によっては「退職と言われてから3ヶ月後じゃないと辞められない」などと言われるかもしれません。
労働基準法では、退職の2週間前に意思表示をすれば退職ができるようになっています。
会社の就業規則では1~2ヶ月前に意思表示をするよう記載があるところが多いと思いますが、それはあくまで推奨であって、労働基準法の方が効力として強い、ということを忘れないでください。
退職までの仕事に手を抜かない
退職が決まるとどうしても目の前の仕事に集中できなくなりがちです。
しかし、人間どこでつながるかわかりません。最後まで手を抜かずに引き継ぎを頑張りましょう。
ちなみに、、、どうしても直接上司と話したくない場合には、退職代行サービスがあります。
退職するときの心得は以下の記事で詳しく紹介しているので、よければ読んでみてください。
今すぐに転職をしなくてもエージェントに登録しておくべき理由
でもまだ転職するかどうかも決めてないし、転職エージェントとかはまだいいや
と思う人もいるかもしれませんが、それは転職未経験者がよく陥る間違いです。僕自身も最初はそう思っていました。
今すぐに転職しなくても、転職エージェントに登録をしておくべき理由は下記3つ。順に解説します。
- 転職エージェントは自分のキャリアを形成するためのパートナだから
- 自分に合った良い求人がいつ来るかわからないから
- 転職を意識する環境に自分の身を置くことで意識を高めることができるから
転職エージェントは自分のキャリアを形成するためのパートナだから
僕も転職をしたことがない時には、
転職エージェントに登録をしたら無理に転職を勧められるんじゃないか
と不安でした。
でも、あなたがはっきり「まだ転職するかどうか決めてないけど、まずは転職をすべきかどうかから考えたい」と意思表示をすれば、無理に勧めてくることはまずありません。
それでも無理に勧めてくるエージェントは無視しましょう。
実際に、大手転職エージェントのパーソルキャリア(doda)に勤める友人にヒアリングしたところ、
実際に面談に来るうち、転職をするかどうかを決めてない人は7~8割くらいいるよ
とのことだったので、転職をまだ考えてないうちにエージェントに行くことは普通です。
そして、転職エージェントとの面談をする中で、
- あなたが今いる会社の立ち位置(同業他社と比べて)
- あなた自身の客観的な転職市場での評価
- あなたの今後のキャリア相談
を知ることができます。
転職をする前に、まずは自分の正確な現状を把握すること。転職するかどうかはそこから決めればOKです。
自分に合った良い求人がいつ来るかわからないから
自分に合った求人はいつ来るかわかりません。「今の会社でもっと実力をつけてから」などと言っているうちに自分に合った求人を見逃していたら後悔しませんか?
「知った上で見送る」のと「知らなくて見逃す」のは天と地ほど違うので、最低でも求人が知れる状態にしておきましょう。
転職を意識する環境に自分の身を置くことで意識を高めることができるから
転職をしようかなと思っても、会社の同僚たちで転職を考えている人はあまり多くないでしょうし、周りに言える状況ではないことが多いでしょう。
転職なんて考えてないで、とりあえずは目の前の仕事を頑張ろうかな
と思っているうちに、次第に転職のことを忘れてしまいます。
そして1年くらいして、友人の転職報告をみて「自分もやらなきゃ」と慌てて転職活動を再開する、なんて流れはよくありますね。
転職エージェントがくれる連絡や求人は、いい意味で「お尻叩き」になってくれます。転職に成功する人は、自分一人で考えたりせず、エージェントをうまく自分のために利用して進めることができる人です。
改めて、すぐに転職しなくてもエージェントに登録しておいた方がいい理由をおさらいです!
転職エージェントを利用するときの注意点
前提として、転職エージェントは最低でも3人は同時に付き合っておくことをオススメします。理由としては、次の2点です。
- 転職エージェントにも得意不得意な部分があるので、いいとこ取りをしたほうがいい
- 転職エージェントにも合う合わないがあるので、見極めるためにも複数人とコンタクトをとったほうがリスクが低い
そして、営業職から抜け出すためには、次の観点でエージェントを選ぶことが重要です。
- 営業職以外の求人を多く持っていること
- 丁寧にキャリア相談に乗ってくれること
求人を多く持っているエージェントが良いのは当たり前ですが、特にキャリア相談を丁寧に乗ってくれるところを選びましょう。
営業から職種を変えて転職するのは特に不安を感じるものです。
- 営業から職種を変えて転職ってそもそもできるのか?
- 未経験でもできる営業以外の仕事ってどんな職種があるのか?
- 未経験だと給料が結構下がるのではないか?
このような不安に対して親身に対応してくれるかどうかが、良いエージェントかどうかの見極めポイントになります。
では、オススメ順に紹介していきます!
営業からの転職におすすめのエージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
アデコ転職エージェント
アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。
人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。
他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。
ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。
何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。
まとめ|営業から異職種への転職は早めが吉
人には向いている仕事と向いていない仕事があります。あなたはもしかしたら営業をやって成果が出ず「自分ダメだなあ」と卑下してしまっているかもしれません。
でも、営業が合わなくてもあなたに合う仕事は他に必ずあります。営業をやってみてダメだとわかっただけで一歩前進なんです。だから、胸を張って「自分は違う職種にチャレンジする」と言い切ってください。
ただ、繰り返しになりますが、営業職からマーケティングや企画職などの異職種への転職は早めの転職が成功の鍵です。
理由は、年齢を重ねるごとに、よほどのポテンシャルがないと別の職種で採用したがる企業が減ってしまうから。
この記事を読んで「営業を抜け出したい!」と思ったら、思い立った日に行動することが大事です。
まずは転職エージェントに相談するところから始めましょう。