新卒でベンチャーに入ったけど、大手に入り直すことってできるのかな?
こういう疑問を持っている方もいるでしょう。
結論としては、ベンチャーから大企業への転職は可能です。
実際に僕が経験しています。
僕は新卒では大企業に入りました。
ただ、その大企業を2年半で辞め、ベンチャー企業に転職。ベンチャーでは約3年勤め、ギリギリ第二新卒として再度大企業(メガベンチャー)に転職しました。
確かに新卒で大企業に入るよりかはハードルは上がります。ただ、第二新卒ぐらいの年齢であれば大企業に入り直すことは十分可能です。
詳しく解説していきます。
【結論】ベンチャーから大手に入るのは難しくない
理由は次の2つです。
- 大企業の中途採用が拡大しているから
- 国も企業の中途採用数を増やそうとしているから
大企業の中途採用が拡大しているから
株式会社学情のデータによると、2020年11月に行われた調査で、従業員数301名以上の中・大企業において、
今後の中途採用数を「増やす予定」が26.3%、「変わらない」が65.0%となっており、全体としては中途採用数は拡大していく傾向にあります。
また、採用したい年齢層も、「20代」が75.1%、「30代」83.5%となっており、「20代」「30代」の採用ニーズが高いことが分かります。
さらに、下記2つの理由から、ベンチャーで優秀な人材を大企業側も採用する動きは増えてきています。
- ベンチャーで勤めている優秀な人材が増加している
- 大企業もIT・WEBを中心に新規事業を立ち上げる必要性がある
大企業でもデジタルトランスフォーメーション(DX)が急務となっているので、デジタルに慣れ親しんだ20~30代の若者は採用したいと考えているようです。
国も企業の中途採用数を増やそうとしているから
2021年4月より、従業員数が301人以上の中・大企業については、中途採用比率の公表が義務付けられました。
これは、国としても中途採用の機会を増やす(=中途採用数を増やす)後押しをしているためです。
Q. 中途採用比率の公表の趣旨・目的を教えてください。
A. 中途採用比率の公表は、労働者の主体的なキャリア形成による職業生活のさらなる充実や再チャレンジが可能となるよう、中途採用に関する環境整備を推進することを目的としています。
引用元:正規雇用労働者の中途採用比率の公表の概要|厚生労働省
これまでは大企業は新卒一括採用を重視していましたが、この流れも変わってきています。
ベンチャーから大企業に転職するときの注意点
中途採用を行っていない会社には転職できない
第二新卒の中途採用を積極的に行なっていない大手企業には、確かに入るのが難しいです。
大企業が中途採用数を公表する義務が課されているとはいえ、全ての大企業で中途採用を行っているわけではありません。
例えば三菱商事・東京海上日動火災保険・JR東海など。
最初の転職から10以上の転職サイトに登録して数年間求人を見続けていますが、中途採用の募集を見たことがない大企業もあります。
なお、Googleやマッキンゼーなどのグローバル企業だとベンチャー出身でも中途採用の枠もありますし、ベンチャーに入社していても可能性はあります。
ベンチャーと大企業では仕事の進め方が違う
ベンチャーでは仕事のやり方が決まっておらず自分次第の部分が多いですが、大企業はすでに仕事の仕方が決まっているところがほとんど。
最初から我流を出しても周りと仕事が進めにくくなるだけです。
特にベンチャーと大企業とでは、特に意思決定のプロセスが大きく違います。
僕はベンチャーでは最終的には営業マネジャーだったのですが、メンバーの時から何か新しいことをするときに役員に許可を求めることはなく、自分で判断をして実行するように言われていました。
一方、大企業では何かを決める時には「決めるプロセス」を決めてから何度もミーティングを重ねて関係部署とのすり合わせが必要です。なので必然的に検討から実行までのスピードは遅くなります。
大企業だと、自分が決定した戦略が、3,000人ほどの営業マンの行動に影響するなんてこともあるので、優先順位として「分析の緻密さ>結論を出すスピード感」ということにも納得できます。
まずは「郷に入れば郷に従え」で会社のやり方に従いつつ、徐々に自分のオリジナリティを出していくのがポイントです。
ベンチャーから大企業に転職するときのポイント
中途入社の割合が多い企業を選ぶ
大企業に転職しても、その企業でうまく馴染んで成果を出せなければ転職した意味がありません。
大企業の中には、中途入社者の割合が少なく転職した人が肩身の狭い思いをする環境があるところもあります。
なので中途入社の割合が多い企業選んだ方が活躍しやすいでしょう。その方が周りも中途入社者の扱いに慣れているためです。
また、同時に入社した同期の存在も意外と大きいです。
中途入社の割合が高い会社だと中途の同期の数も多くなり、心が折れそうなときに助け合うことができます。
面接では「積極性」をアピールする
dodaの調査によれは、中途採用の人材に対して企業が最も求めているのは「積極性」です。
ベンチャーから転職する際には、自分から手を上げて新規事業の立ち上げに携わったとか、自分から複数のポジションを兼任したといった、積極性を発揮した事例を伝えるといいでしょう。
ベンチャーだと積極性を発揮する機会は多いので、他の転職者との差別化にもなります。
できる限り実績を残してから転職する
先ほど、面接では「積極性」をアピールすべきと言いましたが、実績があるのであれば、もちろん実績をアピールしたほうがいいです。
実績はどの転職でも有利に働きますが、ベンチャーから大企業への転職であればなおさら実績を残しておいた方がいいです。理由は次の2つ。
- 大企業のようなハロー効果(※)が使えないため
- ベンチャーは探せば成果をすぐに出せそうな余地がたくさんあるため
※ハロー効果:社会心理学の用語で、ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象。「あの人は大企業に入ったんだからある程度能力があるはずだ」のような感じ。
ベンチャーだと大きな実績は残しにくいですが、小さな実績でもいいので、面接の時に話せるような実績はできるだけ残しておきましょう。
例えば、以下のようなものです。
- 新規事業の立ち上げに携わり、6ヶ月で会員数を1,000人に増やした
- 営業チームのマネジメントを経験(3~5人とかの小規模なチームでもOK)
- 自分の力でゼロから新規顧客を開拓した
特に、マネジメント経験や新規事業の立ち上げ経験は高く評価してもらえます。
しかし、成果をあげられるかどうかは会社の状況・マーケット環境・チームメンバーの能力などによって左右され、自分次第だけではないのが難しいところ。
なので成果を出せそうにないと思ったなら、ベンチャー在籍歴が長くならないうちに早めに転職活動をする方がベターになります。
また、年齢を重ねると未経験職種への転職も難しくなってきます。
基本的には若い人の方が学習能力が高く、職場への適応能力も高いからです。
なので、実績がない、もしくはこれから実績が出せそうにないのであれば、今すぐ転職活動を始めましょう。
まとめ|ベンチャーから大企業への転職は早めに判断すべき
最後に、自分自身の経験から皆さんに1つだけアドバイスをさせてください。
ベンチャーから大企業への転職を考えているなら、次の2通りしか道はないと思っています。
- 圧倒的に誇れる成果を出して、実績を引っさげて転職
- (今も今後も成果がでなさそうなら)今すぐに転職
煽りみたいになってしまって恐縮なのですが…。
ベンチャーから大企業への転職は可能とはいえ、これが現実です。
大企業に勤めていると「あと1,2年様子を見て転職しようかな」と言って転職活動をしても、”大企業の看板”があるので実績問わずある程度は選考してもらえます。
ただ、ベンチャーに勤務していて目立った実績がない場合「この人はベンチャーで何をしてたんだろう…」と企業側から見られてしまいます。
後から後悔しないように、転職する・しないに関わらず、エージェントを通じて情報収集だけでも早めに動いておくことをオススメします!
いきなり転職しなくても、保険をかけるつもりで、今の自分だったらどんな企業に転職できるのかを知っておくことは重要です。ベンチャー企業はいつ潰れるか分からないですから…。
おすすめの転職エージェントも選んでおきましたので紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
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豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
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