識学(しきがく)キャリアは、主に成長中の企業の求人に特化している転職エージェントです。なので、ベンチャー企業に転職したい人、とにかく成長したい人には最適です。
識学転職も同様ですが、エージェント型ではなく、企業からスカウトを受け取れるという点が異なります。
どちらのサービスにも共通している注意点は、紹介してもらえるのは成長中の企業の中でも「識学」を導入している企業のみというところです。
「識学」を聞き慣れない人も多く、怪しいと思うかもしれません。「軍隊組織」だとか言われてますが、心配しなくても肉体系の会社ではありません(笑)。運営会社は組織コンサルの会社なので、どちらかというと知識労働です。
また、「識学」とは一言でいうと、組織内のゆがみを正す組織マネジメント理論のことです。
しかも、識学は大手企業や有名企業、上場企業などでも導入されており、導入企業は軒並み業績が伸びています。
例えば、
などの企業です。また、2019年に上場した企業の10%以上は識学を導入しています。
世間的な知名度はまだまだ低く、識学には合う・合わないがあるので、識学を導入している企業や成長企業に興味がある人は、識学を学んでいるエージェントと会話できる「識学キャリア」に登録してみるといいでしょう。
この記事では、そもそも識学とは何なのかから、識学キャリア・識学転職の長所や短所、識学のよくない情報まで包み隠さず紹介していきます。
識学とは誤解や錯覚をなくして企業の成長を促すもの
まずは識学について簡単に説明します。
識学とは、株式会社 識学が運営しているサービスです。識学キャリアや識学転職も同じ会社が運営しています。
株式会社 識学について詳しく知りたい人は、以下をクリックすると詳細な情報を見られます。
株式会社 識学は、2015年3月5日に設立され、2019年2月22日には東証マザーズに上場した会社です。
なんと、4年という驚異的なスピードで上場を果たしたんですね。
この上場スピードを見ていると識学の有用性が表れているようにも感じます。
会社名 | 株式会社識学(SHIKIGAKU. Co., Ltd.) |
本社所在地 | 〒141-0032 東京都品川区大崎2-9-3 大崎ウエストシティビル1階 |
事業内容 | ・「識学」を使った経営、組織コンサルティング ・「識学」を使った従業員向け研修 ・「識学」をベースとしたwebサービスの開発、提供 ・「識学」関連書籍の出版 |
代表者 | 代表取締役社長 安藤 広大 |
上場すると企業の信用も上がるので、経営者の間で話題となり、売上も順調に伸びていっています。
社長が本も出されていて、Amazonでは星4とそこそこ人気なので、興味があれば読んでみるといいでしょう。
株式会社 識学では、「人がどのように誤解や錯覚を起こして、どうすれば誤解や錯覚が起こらないのかを体系化・理論化したもの」を識学と言っています。
どういうふうに組織コンサルティングに生かしているかというと、組織におけるパフォーマンスを下げる一番の要因である誤解や錯覚を識学で無くしていくのです。
誤解や錯覚の発生の要因というのは、良かれと思ってやっている、経営者をはじめとしたリーダーの言動にあります。なので、リーダー達の言動から修正していくことで組織から誤解や錯覚を取り除き、組織のパフォーマンスを上げていく、そのコンサルティングをしています。
これだけでは分かりづらいと思うので、実際に導入するとどのように企業が変わるのかを紹介します。
識学を導入すると起こる会社の変化
例えば以下のように変わります。
- 指示内容や評価基準にあいまいさがなくなり明確になる
- 目標を達成するために裁量権が与えられる
- 短い労働時間で業績が上がる
識学では「整理整頓してください」のような曖昧な指示内容はNGとしています。識学を導入すると「帰宅時に机の上に物を置かずに帰ってください」のように、
- どのタイミングでチェックするのか?
- どういう状態になっているか?
が明確になります。こうすることで、上司と部下の認識のズレを解消できます。
これは評価基準にも当てはまります。「この指標を達成したら評価が上がる」というふうに、何をすればいいのかが明確で上司による主観が排除されているため、不平等感がありません。
また、基本的には上司からは目標のみが与えられます。売上や利益といった定量的な目標ですね。
どのように達成するのかは現場の社員に任されています。なので、上司の言ったことをやるだけではなく、自分でやり方を決められます。
他にも、識学を導入した企業では社員同士の認識のズレをなくすために、ルールが決められます。
ルールと言っても働きにくくなるものではなく、「誰がどこまで決めていいのか」を決めるのです。海外の会社のように職責が明確になるんですね。
このルールのおかげでムダな人間関係が減り、残業時間は減ります。
また、成果さえ上げれば評価されます。日本の会社でありがちな「頑張り」が評価されることがないので、さらに残業が減ることになります。
識学の導入が必ずしも会社や社員にプラスになるとは限らない
上記のような効果があるため、識学を導入して業績がよくなった企業も当然あります。
導入して半年で売上が120%伸びた。これが事実。付き合って一年半になるが確かに効果を実感している。何より識学が成長を続けている事が、優れた理論である事の何よりの証し。
引用元:㈱識学の口コミ|Googleマップ
一方で、識学が合わなかったために、業績が落ちた企業もあります。
識学のマスターコースを代表の私と、他役員1名、評価制度付き合計300万円を支払って受講しました。教えて頂いた通り真剣に取り組みました。
結果、従業員が全員辞めて事業の継続が出来なくなり、倒産寸前まで売上も落ち込み散々でした。そこから妻と私二人とアルバイト数名で識学抜きで必死に頑張った結果業績も良くなり、今は安定していて、従業員全員仲良く、仕事も楽しいし、前よりも確たる組織になりつつあります。今から考えると、識学を入れていたときはとにかく仕事が楽しくなくなりました。元いた従業員にも申し訳ないです。
引用元:㈱識学の口コミ|Googleマップ
識学が合う会社・合わない会社がある
また、識学の講義では、「自己評価は成り立たない」「部下は上司から評価される」と言われます。なのでトップダウン型の組織には適してます。
一方で、ボトムアップ型の組織には識学は適しません。
識学を批判したいわけではないが、うちのビジネスには合わない。
— たけのこデベロップメント🟢経営者による経営サポート (@takenoko_bizdev) April 6, 2023
部下にはメリットがない。
事業開発のタスクは決められない。
経営の指示に従いベストを磨くのではなく、経営には描けない、内からフレームを押し割る破戒を求めている。
事業と風土のマッチを思う。#経営者 #コンサルティング
ただし、ボトムアップがよくてトップダウンが悪いとも言い切れません。ボトムアップ型を悪い言い方にすると、放置されるということです。
もちろん、完全に放置されるということはないでしょうが、ボトムアップ型だと分からないことは自分で調べたり、他の人に聞いたりして仕事を進めなければなりません。裁量が大きい分、責任も大きくなります。
正直、知識やスキルが無いのに裁量ある仕事を任されても困るだけです。何もわからない新人が新規事業の責任者を任されて、何もできないのを見てきましたから。
一方、識学を導入している企業では、ある程度は上司から指示されますが、仕事のやり方については任せてもらえることが多いです。
それに、識学キャリアで募集している求人の中には主任や課長など、マネジメントポジションのものもあります。
なので、
今マネジメントしてるけどスキルが上がってるのか分からない…
これからマネジメントスキルを伸ばしていきたい!
という方は、識学キャリアを利用すれば無料で識学を学べるので、まずは話を聞いてみるといいでしょう。
識学キャリアを利用するメリット
それでは本題の識学キャリアについて紹介していきます。利用するメリットは以下の4つです。
成果主義・業績好調な企業を紹介してもらえる
最初に言ったように、識学キャリアはこれまで紹介してきた「識学」を導入した企業の求人のみを紹介されるという点で、他の転職エージェントとは一線を画しています。
そのため、識学キャリアが紹介してくれる求人は、
- 年功序列ではなく成果主義
- 自分で仕事の進め方を考えられる環境がある
- 社員の生産性が上がり業績も好調
な企業になります。
なので、
- 年功序列が嫌な人
- 若手でも活躍できる企業に転職したい人
- 急成長企業でスキルアップしたい人
に特におすすめです。
上記に該当する人は利用して損はないので、さっそく登録してみましょう。
識学を無料で学べてアピール材料を増やせる
また、識学キャリアの利用者は、識学の講義を無料で受けられます。
紹介される企業はすべて識学を導入しているので、あらかじめ識学を受けた人だと採用後のミスマッチを防げるというメリットが企業側にもあるんですね。
なので、識学を学んでいるということが他の転職者にはないアピールポイントとして使え、採用される可能性を高められます。
識学の導入企業に入社する場合に限らず、識学を学ぶことでコミュ力がアップしたり、組織マネジメントの考え方を身につけたりできるので、受けておいて損はありません。
マッチング精度が高い
肝心の転職エージェントとして機能についてですが、識学独自の分析ツール「識学サーベイ」を使って、あなたの現在の適性や思考を可視化することでマッチング精度を上げています。
普通の転職エージェントでは、エージェントの経験と勘を頼りに企業を紹介されますが、そこを人間だよりにしないのが識学キャリアの特徴。
それぞれの関心や強みに合った個別提案をしてくれるため、安心して使えます。
気軽にLINEで相談できる
また、LINEで転職の悩みを気軽に相談できます。
Web面談や電話でも話はできますが、それ以上に気軽にコミュニケーションを取れるので、細かい不安も払拭しながら転職活動を進められます。
肩肘張らずに手軽に相談したことがキッカケで、転職に成功した方も多くいます。
また、大手のエージェントだと相談者の数が多すぎるのですが、識学キャリアはそこまで利用者が多くないため、大手にはない手厚いキャリア相談が期待できます。
ちなみに識学キャリアのYさんは私の与太話を1時間以上も聞いてくれたメチャメチャいい人です
— むらた部長CEO@ヘッドハンティングされた元公務員 『おはよう諸君!』 (@muratamanager) January 5, 2021
元気かなぁ https://t.co/s6Sl9MHOkp
識学キャリアのデメリット
一方で、識学キャリアには以下のデメリットもあります。
取り扱っている求人数が圧倒的に少ない
識学は3,000社以上に導入され、識学キャリアの求人数も増えてきてはいますが、それでも700件弱とそこまで多くはありません。
大手の転職エージェントだと10万件以上の求人を保有しているので、それと比べると圧倒的に少ないです。
また、取り扱っている求人のエリアや業種、ポジションや職種もバラバラなので、自分の希望に合う求人が見つからない可能性も結構あります。
なので、後ほど紹介する大手の転職エージェントと併用するのがおすすめです。
なお、取り扱っている求人は以下のとおり多種多様です。
識学を導入した企業が合わない可能性がある
冒頭で紹介したように、識学を導入している企業は「成果主義」で「評価基準が明確」ですが、逆に言うと「がんばりが評価される」ということがありません。
また、識学の教えの中には、
- 仕事に感情はいらない
- 成功して初めて報酬を得られる
というものがあり、無駄な人間関係も排除されているので、人によっては「冷たい」と感じるかもしれません。そういうところを「軍隊」だと感じる人もいるでしょう。
当然、以下のように合わないと感じる人もいます。
会社が識学導入して、合わなくて思い悩んでた時にツイッター検索していろんな人の意見読んで「あぁ、この先も自分に合う考え方には戻らないな」って感じでスパッと諦めて転職する気になった。結果として転職して良かった。
— ベイ (@wiswis_baby) July 3, 2022
前職(倒産したけどw)だって、合わない考えの社員がしがみつくより良いでしょ。
また、組織コンサルティングの「識学」の講師をしている人にも合わない人がおり、株式会社 識学を退職する人もいます。
識学どうしようもないな。講師75人で入社36人、既存講師への教育にリソース投下する方針に転向して退職25人って。。
— KZ (@dokonnjounosuke) January 10, 2023
離職率の高い講師候補~一般講師の"教育と管理を強化"しても離職が加速するだけだと思うけど。。
マネジメントか採用プロセスに問題があるのでは。 pic.twitter.com/9GkEon7BIq
一方で、
わたしは下層クラスタとして、指揮系統・内容で悩んだり混乱することがなくなってスッキリした。
感情型で動く企業がまだまだ多いので反発や受け入れられないところもあると思うが、スタンダードになってほしい。
引用元:㈱識学の口コミ|Googleマップ
という口コミもあります。
識学キャリアのエージェントも当然識学を学んでいるので、エージェントと面談してみて識学を導入している企業が合うか合わないかを判断してみるのもいいでしょう。
識学キャリアの評判
ネット上の口コミでは、
「担当者のヒアリングが丁寧」
「企業紹介が分かりやすい」
という意見がありました。
識学キャリアを利用すべき人・利用しないほうがいい人
では、識学キャリアを利用すべきなのはどういう人かというと、
- 適度なフィードバックを受けながら、早く成長したい人
- 自分の実力を試したい人
- マネジメントスキルを伸ばしたい人
- 将来的に起業したい人
といった成長志向が強い人です。成長中の業績好調な会社を紹介してもらえるためですね。
成長している企業に入社すると早く成長することを求められます。入社すれば成長できるというものでもないですが、識学を導入している企業は生産性が高いので、早く帰って家で勉強をするなどすればさらに成長速度は早まります。
また、識学を導入している企業は成果主義です。なので、自分の実力を試したい人にも向いています。
将来的に起業したい人も、組織マネジメントについて学べるので、利用する価値はあるでしょう。さらに、まだ組織が大きくないスタートアップ企業に入社すれば、経営者としての視点も学びやすいです。
しかし、以下のような人にはおすすめしません。
- 仕事を頑張るよりも趣味を楽しみたい人
- のんびりまったりした人生を歩みたい人
- とにかく上司の言うことを聞くのが嫌な人
- 「頑張っている姿」も評価してもらいたい人
ちょうど成長軌道に乗っている企業は比較的スキルを身につけやすく、目に見えて給料も上がっていきやすいので個人的にはおすすめですが、やはり合う・合わないがあります。
識学キャリアと併用すべき転職エージェント
先ほども言ったように、識学キャリアは圧倒的に求人数が少ないので、大手の転職エージェントと併用するのがおすすめです。
なお、おすすめのエージェントは以下の4つです。
- 圧倒的な求人数:リクルートエージェント
- 年収アップしたい:LHH転職エージェント
- 利用者の満足度が高い:doda
- 20~30代の転職に強い:マイナビAGENT
圧倒的な求人数:リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
年収アップしたい:LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
利用者の満足度が高い:doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
20~30代の転職に強い:マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。
最後に|成長したいなら急成長中の会社に行くべき
この記事では識学キャリアについて紹介してきました。繰り返しですが、識学キャリアは成長意欲の高い人にとっては特におすすめです。
ビジネスマンとして成長できるかどうかには環境も大きく寄与します。また、あなたが若ければ若いほど、環境の重要性は高いです。
なぜなら、若いうちはまだ仕事のやり方が固まっていないからです。40歳を超えてくるとさすがにそれまでの仕事のやり方を変えるのは難しいと思います。
しかし、まだ20~30代であれば自分の仕事のやり方は変えられます。そして、仕事のやり方が変わるから成長でき、結果も出せるようになります。
20~30代の若いときにスキルを身に着けておくと、その後の人生が少しラクになります。会社から解雇されても他の企業でやっていけるという自信がつくからです。
そのために必要なのは1歩、歩みを前に進めることです。
合わせて、リクルートエージェントやLHH転職エージェント、dodaやマイナビAGENT、に登録するのもお忘れなく。