面接で残業時間の嘘を見破る方法はあるのか?

ブラック企業から転職
※このページの内容に広告・PRが含まれます。

面接で残業時間を聞くのは失礼。

あなたはこんな考えを持ってないでしょうか?

その背景には、

残業時間を聞くことは、長時間労働に対する抵抗の表れ。聞くと企業側に嫌がられ、採用されなくなる。

こんな思考があるからでしょう。

 

しかし、いまや日本中で長時間労働に対する批判やワーク・ライフ・バランスへの関心が集まっています。

そういった情勢の中で本当に、

面接で残業時間を聞くのはダメなのか?
仮に企業が残業に関して嘘をついている場合、見破る方法はあるのか?

紹介します!

残業時間を誤魔化す会社は今だに多い

求人広告や面接で、残業時間を誤魔化したり隠したりする会社は今だに数多く存在します。

その理由は、昨今は人手不足が極まりないからです。

それこそ率直に、

  • 弊社は毎日終電まで頑張ってもらいます!
  • 社員が自主的に残業しています!
  • その上残業代も出ません!

こんな事を大々的に謳っては人材が集まらなくなってしまいます。

特に最近では、「ブラック企業」は相当に敬遠されるという認識が企業側にも深く浸透しているために、よけい過敏になっているのですね。

ブラック企業っぽい部分はある。だけど優秀な人材も欲しい。ある意味でこういった板挟みに悩んでいる企業が意外と多いのが実態です。

 

とはいえ応募者側からしたら、面接と全く違う残業時間を課せられるなどでは、たまったものではありません。

応募者
応募者

正直に話してくれれば、こんな会社辞退したよ!

これが率直な意見でしょう。

そこで、ブラック企業がありがちな残業時間を隠蔽する具体例を紹介します。

以下の3つのようなケースでは残業の存在を隠蔽している可能性が高いので要注意!

  • 社員の平均残業値を言う
  • 閑散期の残業時間を言う
  • 月の残業時間が20時間以下なのに求人難であえいでいる

社員の平均残業値を言う

社員全体としては、大体月に40時間程度の残業をしているなどという。

会社全体の平均値を取ってそれを面接で言うパターン。いわゆる「平均残業時間」というやつ。

これ注意が必要です。

 

残業時間というものは当然、部署や課、役職や職位などで全然バラバラなのが普通です。

平均40時間と言っても、全員が全員キッチリ40時間なわけではない。

当然その中には「月に80時間の人」「月に20時間の人」などがてんでバラバラに散っている。

ブラック企業でありがちなのが、幹部は残業時間がほとんどなく、下っ端の社員が著しく残業しているケース。

にもかかわらず、「平均残業時間」は

平均残業時間=ある期間中の合計残業時間 ÷ その期間 ÷ 合計労働者数

で算出されます。「その期間」というのは、3ヶ月間の合計残業時間なら3で割って、1ヶ月の平均残業時間を出す、といった具合です。

 

この算出方法に当てはめれば、極端な例でいうと

幹部50人は月に0時間、新入社員50人は月に80時間。

これでも平均残業時間は40時間です。

上と下の残業時間にかなりの差があるにも関わらず、その平均値を言うことで適正な残業時間を装う。

確かに嘘ではありませんが、グレー感は否めません。

閑散期の残業時間を言う

これも似たような手法です。

どんな職種でも通年で繁閑の差が全く無い。こんなことはほぼあり得ません。

職種にもよりますが大抵が年末の12月が忙しかったり、期末の3月に繁忙期を向かえる会社が多数。

逆に暇な時期もしかりで、接客業などでは二八(ニッパチ)なんていう用語があるくらい、2月と8月が暇だったりする。

そして、えてしてこういった閑散期は残業時間は少ない傾向にあります。

この閑散期の少ない残業時間を使って「平均残業時間」を算出し、さも当社の代表的な残業時間のように言ってのける会社も存在するのです!

入社後になってから、実態をつかんだところで後の祭り。特に繁閑の差がある業種は事前リサーチをして、一番忙しい時期の残業時間をしっかり把握した上で面接にのぞむべきです。

月の残業時間が20時間以下なのに求人難であえいでいる

リクナビ、マイナビなどの転職サイトで月の平均残業時間は20時間以下と、まるで公務員なみの破格の待遇を打ち出しているにも関わらず、なぜか常に求人が出続けている。

面接にいけば、その場で内定を出そうと、いつからこれるかなど急かしてくる。

これ、月20時間残業に収まることなんてあり得ませんね。アウトです。

上記の記事でも書いてますが、誇大広告で釣り上げ、リサーチ不足の応募者を刈り取ろうとするのは典型的なブラック企業の手法です。

 

残業時間に関する嘘を見破る方法はあるのか?

ぶっちゃけた話、完全に見透かしきることは入社しない限りはできません。巧妙過ぎて見抜けないのが実態でしょう。

ですが、

面接で残業40時間と言われたけど、これはちょっと怪しいかもしれない・・・。

と思ったときのリサーチ方法はあります。例えば、以下の3つです。

  • 社員に直接聞いてみる
  • 会社の営業所の様子をさり気なくリサーチする
  • 採用通知メールの配信時間に気をつける

社員に直接聞いてみる

これが一番確実な方法でしょう。

社員ぐるみで嘘をついている可能性もありますが、残業時間が長いと社員も会社に対して嫌気が指しているはず。であれば、わざわざ嘘をついてまで会社をかばうようなことは普通はしないでしょう。

面接官に聞いてもいいですし、選考にあまり関わらない人に質問するのでもいいでしょう。

とはいえ、面接官に質問するのは気が引けたり、悪い印象を持たれることが怖かったりするかもしれません。

確かに以前はこの質問を聞くのは完全にタブーとされていましたし、今だに聞いてはいけないNG項目として挙げる人も多いです。

しかし、長時間労働が問題になっている今だからこそ積極的に聞くべきです。なぜなら、残業時間を聞いただけで印象悪くなるような会社はブラック企業の可能性が高いからです。

 

聞いては失礼だと下手にでて、結果長時間労働を強いられるブラック企業に入ってしまった。これでは何の意味もありませんよね。

仮に内定をもらえたとしても、

あなたが面接で聞かないから答えなかっただけ
 
結果、月の残業100時間超え(サービス残業)

こんな仕打ちが待っている会社に入社したいでしょうか?

むしろ、面接で残業代を聞いたがゆえに落とされる会社には入らなくて良かったと思うべきです。

そういったあなたの厳しい選別が、社会のブラック企業に対して改善を考えさせるキッカケにもなるはず。

そもそも採用活動は、企業側と求職者側は平等です。変に企業に忖度する必要はありません。

【補足】どうしても聞きづらいなら内定が出たあとに聞く

もしあなたがどうしても、

そうはいっても残業時間の実態は聞きにくいよ…

というのであれば、「内定が出た後に聞く」という方法もあります。

懇意になった担当者なり、面接者なりに内定後に聞く。

その上で、嘘かどうかの真偽をジャッジする。ブラック企業を避けたいなら、勇気を出して聞いてみましょう。あなたの人生をムダにしないためにも。

会社の営業所の様子をさり気なくリサーチする

他にも、店舗や営業所を構えている会社であれば、夜の営業が終わっているような時間帯にフラっとその前を通ってみる。こんな単純な方法もあります。

事務所に煌々と電気がついていたり、営業車が次々に帰ってくる。シャッターがまだ開いている。などからなんとなしの残業の実態が推測できます。

採用通知メールの配信時間に気をつける

また、送られてくるメールからも色々な情報が見て取れます。

メールの配信時間が夜の22:30分。こんな場合はその時間まであなた宛のメールを作成している誰かがまだ会社にいることを意味します。

夜遅くまで仕事をしている、将来のあなたの上司がいるわけですね。

 

よく、

メール配信のシステムの都合上、配信時間が遅れて夜遅くになってしまうのでは?

こんな疑問を口にする人もいますが、こんな事はほとんどあり得ません。

メールを大量の人間に送信するとタイムラグが生じることもありますが、これも1万通とかのレベル。就活で内定者が1万人でるなんてことはあり得ないので、こういった原因は考えられません。

内定の通知を電話で知らせてくる時も同様です。

やはり面接で言われた残業時間に対して何か違和感がある。何かおかしいなと思う点が出てきたら気をつける必要があります。

 

最後に|確実にブラック企業を避けたいならエージェントに相談しよう

ここまで面接で残業時間を見破ることの重要性や具体的な方法を紹介してきました。

ただ、実際に面接のときに直接残業時間を聞ける人も少ないと思います。

 

そこで頼れるのが転職エージェント。無料で企業の情報も得ることができます。

転職エージェントは通常、紹介先の企業の内情を把握しています。

また、人を紹介しその紹介料で報酬を得るというのが転職エージェントのビジネスモデルです。

エージェント側は紹介した人材がすぐに退職してしまうと報酬を減額されたり、ペナルティを課されたりなどの不利益を受けます。

そのため、紹介した人が可能な限り長く働いてもらうことを望むため、転職エージェントが「残業時間」を把握している事があるのです。

 

ただし、転職エージェントの中にも、嘘の情報を伝えてでもいいから、とにかく紹介数を伸ばして利益を伸ばそうとしている悪質なエージェント会社もあります。

それを避けるためにもおすすめの転職エージェントを選びましたので、最後に紹介します。

おすすめの転職エージェント

おすすめ転職エージェント一覧【無料】

★複数に登録しておくと転職成功率がアップします。

リクルートエージェント

リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。

様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。

豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。

カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。

LHH転職エージェント

LHH転職エージェント年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。

世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。

普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。

エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。

doda

dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。

求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。

履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。

転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。

アデコ転職エージェント

アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。

人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。

他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。

ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。

何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。

マイナビAGENT

マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。

熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。

転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。

また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。

タイトルとURLをコピーしました