正社員にも関わらず手取りが15万円。おまけにボーナスが無い。
こんな待遇の中で我慢して働いている人もいます。この記事を読んでいるあなたもそうかもしれません。
実は、以前の私もまさしくこういった環境下で暮らしていました。
その時に一体どういった生活を送り、どんな事を考えたのかを紹介していくと共に、転職したほうがいいのかについても考えていきます。
結論としては、手取り15万円でボーナスなしであれば、どの年代で見ても平均年収よりも低いので、今の職場でスキルが身についたり、将来年収が上がっていく見込みがないのであれば、転職したほうがいいでしょう。
さっさと転職エージェントに相談して、早めに転職先を確保しましょう。
正社員としてのメリットがまるで無いという現実
まずは、私の体験談を紹介します。
職種はサービス業。
もともと、大学を卒業したものの就職が決まらずにアルバイトをしており、当時の店長に相談したところ、
とりあえずウチで社員でやってみれば?
という流れでそのまま社員に昇格、就職といったお決まりのダメ学生のパターンでした。
確か総支給の額面が18万円ちょっとで、手取りで15万円弱でした。
社員数20人程度の中小企業でしたが、今振り返ってみても一体なんのためにあの会社で働いていたのか、かなりの疑問です。
普通、正社員になるメリットって、
- 定期的に昇給する
- 年2回ボーナスがある
- その業界での見識、キャリアが身につく
こういった点じゃないですか?
当時の会社、上記が全て無いのです。
- 3年働いて上がった給料が0円。2年目からは住民税が引かれるため、むしろ手取りが減る
- ボーナスが全く無い
- いいように使われているだけで、何もスキルが身につかない
こういった環境でした。
あえてメリットを上げるとすれば、
「月額固定の定額給料が安定して支払われる」
だけです。
たまに病欠をした時に、有給で処理してくれるために減給がなされないだけで、言ってみれば固定給のアルバイトと同じなんですよね。
仕事内容も下っ端だったこともあり、誰にでもできる雑用や掃除ばかり。たまに店長が言う愚痴や、先輩社員の不平不満にあいずちを打っているだけ。
全く何のためにやっているかも分からない状態でした。
この世の会社はボーナスが無いのが普通だと思っていた
サービス業は、アパレルでも飲食でも薄利多売な業種。
いくら数を売ってもなかなか利益に反映されません。
当時の店舗の売上があまり芳しくない事をなんとなく把握していたので、『こういった業種はボーナスが出ないのが普通なんだ』と思っていました。
先輩社員も同様にボーナスを貰ってなかったので、
ああ、社会に出るとやっぱりこうも厳しいんだな
世間知らずな事も相まってこんな認識を持っていました。
更には、会社の幹部からは、
今は不景気だから、どの業種、どの会社もボーナスなんか出ないよ
こんな発言を植え付けられてもいたので、どこか別の会社に転職しようとも考えなかったのですね。
今思うとこれ、洗脳以外の何物でもありません。
残業代も出ないのが普通
完全にブラックですが、残業代が支給されない事もデフォルト化していました。
残業代というかタイムカード自体が存在していなかったので、まともな労務管理が機能していなかったといえます。
しかも意味不明な言いくるめを受けていたのも鮮明に覚えています。
ウチの会社は接客業だ。工場勤務とは違って、時間ではなく売上で給料が決まっているから残業代は出ない。
こんな事を店長から言われていました。
この発言、今ボイスレコーダーに録音しておいたら大問題ですよ!
うちの会社は法律は守らないよ。俺たち独自のルールに沿って動いてもらうね。
こう公言しているのと全く一緒ですからね。
何かおかしいとは思いながらも、最初に正社員になった会社という事もあり、無駄に頑張ってしまっていましたね。
よくドラマのワンシーンで、専業主婦の奥さんが稼ぎの少ない旦那に対して、
うちは家計が苦しいから、あなたも残業できるなら可能な限りしてきてよね!
こんな光景が見られます。
当時の自分はこういった光景の意味が全く理解できなかったのです。
だって、
残業しても残業代が出ないのに、なぜ無駄に会社に残るの!?
こんな疑問にかられていたからです。
酷い話です。
手取り15万円の会社で働くときの絶対条件
ここまでの私の体験談に共感いただける方も多いと思います。
私の経験も踏まえると、手取りが15万円の会社で働く場合は以下の条件を満たしている会社にすべきです。
- 残業代がキッチリ出る
- 手取りが少ない分、ボーナスがふんだんに支給される
- 拘束時間が短い
最低でも上記のうちのどれか、複数に該当してあるなら尚良いです。
残業代が出れば手取り額を上げる事ができるし、手取りが少なくてもボーナスが良くて年収400万円オーバーとかであればまだ生活に希望を見いだせます。
ですが、上記条件を全て満たさない、その上拘束時間も異常に長い。
こんな会社は終わっていますね。
もしあなたの今の会社が似たような条件だというのであれば、別の視点で会社を見つめる必要があります。
単なる搾取か業界の構造自体がおかしい
待遇がやたら悪いのに、その部分をひた隠しにしてやたらと
- 正社員としての厳しさを知ることが重要だ!
- バイトでは経験できない責任感が養われる!
- 社会保険も完備されているので正社員になるのが常識!
こういった事を吹聴する会社は危険です。
もちろんこういった部分は重要なのは言うまでもありません。しかしこれは最低限の待遇が全て保証されていればの話です。
手取り15万円・ボーナス無し・サービス残業まみれ。にも関わらず、やたらとあなたを自社に縛り付けてくるということは、
- 会社の経営が危機的
- 社長や幹部が搾取しているブラック企業
- 業界自体が儲からない構造になっている
のどれかですね。
(参考)年代別の平均年収データ
手取り15万円でボーナスなし、さらには残業代もつかないとなれば、額面の年収はだいたい200~240万円ぐらいでしょう。
この額は、すべての年代の平均年収を下回っています。
この金額が若いうちだけならまだしも、20年もの間年収が上がらない日本では、今後も上がらない可能性は高いでしょう。
なお、平均年収は業種によっても大きく異なり、私が働いていたサービス業や小売・外食産業では、他の業界に比べて30~100万円ほど平均年収が低くなっています。
ビジネスモデルによって利益が出やすい・出にくいというのはある程度決まっているため、どの業界で働くかによって年収はある程度決まってしまいます。あなたが優秀であるかどうかに関わらず…。
年収を上げたいなら転職活動をしてみよう
ここまで紹介してきたように、あなたが今の会社で働き続けて報われる可能性は低いと言わざるをえません。
とはいえ、いきなり会社を辞めて転職するのもリスクがあります。特に未経験の職種や業界に転職する場合は、今よりも年収が下がったり、労働環境が悪化してしまうこともあります。
なので、まずは今の会社に在籍したままで転職活動を始めてみるのがおすすめです。
ちなみに、自分が手取り15万円の会社を抜け出せたのは、親友が都内で人材会社で働いていたのがきっかけでした。
いわゆる転職エージェントというやつです。
その友人に、
明らかにお前の状況はおかしい、俺も協力するから他業種も見てみれば?
と言われたことに救われました。
実はこの後すぐに転職に成功しますが、同様に手取り15万円(額面19万円)の会社だったんですね。
しかし大きく異なる点は、
- 残業代全額支給
- ボーナスは年間4~5ヶ月分
- 勤務時間:10~18時
という点でした。
残業も平均して月に40時間程度あるので、結果的に手取り額は手当を含めて25万円を超えました。
業績次第ではボーナスもあるので、以前の会社とは比べ物にならない程の「やる気」があります。
必ずしも私のように転職がうまくいくとは限りませんが、転職エージェントを利用する企業はエージェントに多額の手数料を支払う余裕のある会社です。
それに、エージェントが紹介した人が短期で退職した場合は、受け取った手数料の一部を返金しなければならないので、ブラック企業を紹介される可能性は低いのです。
なので、ありきたりな言い方かもしれませんが、ボーナスががっつり支給されるなどの待遇の良い会社で働くには「転職エージェント」を使うのが確実です。
実際のところ、エージェントに登録してメールで流れてくる求人の中には目を見張る求人も多数あります。
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と悩んでいる方は、今すぐにでもトライしてみるといいです。
かくいう私もそういった人の一人だったのですから。
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