会社に洗脳されている!?
そんな事は断じて無いよ
もしかしたらあなたはこんな感じで高をくくっているかもしれません。
それもそのはずです。
洗脳やマインドコントロールは自分では気づかないところで仕掛けられており、そもそも気づきにくいといった背景があるからです。
更には、気づかれてしまうと効果を発揮しにくいという理由もある。
知らず知らずのうちにかかっているかもしれない洗脳から脱出する方法を教えます。
ブラック企業の洗脳とマインドコントロール
唐突ですが、あなたは洗脳とマインドコントロールの違いをご存知でしょうか?
どちらも似たようなものですが、詳細にひもとくと実際にはかなり違います。
洗脳は、暴力的な行為で人間の意思や考えをくつがえす行為です。
もともと軍の拷問や尋問に端を発していることもあって、暴力・暴言や薬物の投与、長時間の監禁などで相手の人格を崩壊していくやり方です。
さすがに現代の会社レベルで暴力を振るうことはできません。ですが似たような行為として、
- 長時間労働(監禁)
- パワハラ(暴言)
- 低賃金(選択肢を無くす)
などで、意思や考えを奪っているともいえます。
洗脳がある意味力ずくで相手の考えを捻じ曲げていくのに対して、「マインドコントロール」は全く違うやり方です。
マインドコントロールは、
- 相手に恩義を感じさせる
- あたかもそれが正しい事だと自ら進んで思い込ませる
こういったアプローチで、考えを変えさせる方法です。
何よりマインドコントロールの一番厄介な点は、自ら良かれと思って率先して行っている部分。
サービス残業だけど、みんなやっているから自分もやろう
休日出勤だけど、会社にはお世話になっているから自分も頑張ろう
実はコレこそがブラック企業の一番の狙いで、マインドコントロールの真骨頂ともいえるのです。
洗脳もマインドコントロールも、従業員の考え(アイデンティティー)を会社色に染めていくという意味では一緒です。
ブラック企業では現代的な洗脳法とマインドコントロールを駆使し、社員のアイデンティティーを自社の使い勝手がいいように染めていきます。
真面目で向上心が強い人ほどマインドコントロールの餌食になる
ブラック企業では長時間労働や低賃金などの、待遇の脆弱性が取り沙汰されますが、こういった目に見える仕打ちは案外簡単に気付きます。
外部にも公開されているような低待遇の仕打ちは、数字としても目に見える(時間、給料)ので、自分でもその待遇の悪さにはあっさり気づくのです。
問題なのは、なぜそんなに待遇が悪いのにもかかわわらず、辞めずに頑張ってしまうのかという点。
実は、ここにこそブラック企業のマインドコントロールが作用しているのです。
マインドコントロールとは読んで字のごとく、マインド(心)をコントロールする(操る)行為です。
そのため、マインド(心)に何かしらの問題を抱えている人の方が操りやすいといった側面を持っています。
これは何も鬱をわずらっているとか、精神に疾患を抱えているという意味ではありません。
例えば、
- 失敗の連続で自信を喪失している
- 過去の自分を払拭し生まれ変わりたい
- 成功して新しい自分を作りたい
- 全てが完璧でないと気が済まない
などのように、心がどこかで満たされていない、隙間がある状態にある人ほどマインドコントロールにかかりやすいという意味です。
そのためブラック企業では、満たされない心は「頑張れば満たされる」といった体の良いシーンを至るところで演出しようとします。
- あなたの頑張りを評価、人物主義!
- 将来は独立も可能!!
- 実力主義、活躍の場がここにあり!!!
などのような、あたかも客観的で自分の心の隙間を埋めてくれるようなワード・シーンを演出するのです。
その上で、率先して自ら頑張るように仕向けることで、本来は一番重要な、
- 残業代(お金)
- 長時間拘束(時間)
から目をそむけさせようとしている。
よし、俺もこんな事でくよくよしていられない。
細かい事は気にせず頑張るぞ!
と奮起させられてしまうのです。
重要なのでもう一度言います。
マインドコントロールにより奮起させられてしまうのです。
ブラック企業のマインドコントロールから解放される方法
マインドコントロールは、選択肢を限定されて自分から率先してやっている事になるために、かかっている事に気づきにくい事を述べました。
では実際に、このマインドコントロールから解放される方法はあるのでしょうか?
ここでは具体的な方法として以下の4つを紹介します。
第三者の意見を聞く
何と言ってもやはり、他の人の意見を聞くのが一番効果的です。まずは友人や家族に今の職場の状況を話してみるといいでしょう。
特にホワイト企業で働いている友人がいるのなら真っ先に話をしてみるべきです。今のあなたの現状を聞いた途端絶句するはず。
ただし、あなた自身が強いマインドコントロールにかかっている場合、友人や家族から今の職場について否定されると怒りを覚えることもしばしば。
最悪、友人や家族との縁が切れてしまうこともあります。
そういうときには転職エージェントに相談してみましょう。転職エージェントは無料で利用できますし、転職するか分からなくても相談可能です。
そして、紹介された求人と今の職場の条件面だけを見て比較すればいいのです。
もう一度いいます。給与や労働時間といった条件面で今の職場と比較してみましょう。
下手にマインドコントロールを外そうとするのは逆効果です。なので、単純に今よりもいい職場があるのかどうかを知るところから始めましょう。
転職したいと思える会社が見つかれば選考を受け、内定が出たタイミングで今の会社を辞めればいいのです。
まともな会社に転職すれば、気づいたらマインドコントロールも解けているでしょう。
また、転職エージェントが紹介してくる求人はまともな会社のものである可能性が高いです。
転職エージェントは紹介した人材がすぐに退職してしまうと報酬を減額されたり、ペナルティを課されたりなどの不利益を受けます。
なので、わざわざ報酬を減額される可能性のあるブラック企業を紹介しようとはしないのです。
ただし、転職エージェントの中にも、とにかく紹介数を伸ばして利益を伸ばそうとしている悪質なエージェント会社もあります。
それを避けるためにもおすすめの転職エージェントを選びましたので、紹介します。
おすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
アデコ転職エージェント
アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。
人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。
他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。
ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。
何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。
自分のキャリアに「軸」を持つ
次におすすめなのが、マインドコントロールで揺さぶられないぐらい強固な「軸」を持つ方法です。
先程も紹介したとおり、マインドコントロールにかかってしまうのは「心がどこかで満たされていない、隙間がある状態にある人」です。
であれば、将来的にこうなりたい、こういう仕事がやりたいというビジョンを固め、心の隙間をなくしてやればいいのです。
とはいえ、そんないきなりキャリアの「軸」を持てたら苦労しません。
そこでおすすめなのが、1on1のマンツーマン形式であなたのキャリアにひたすら向き合ってくれるポジウィルキャリアを利用することです。
ポジウィルキャリアを一言で表すと”キャリア版ライザップ”。最大で75日間、あなたのキャリアについて徹底的に付き添ってくれます。
転職・就活エージェントのように企業側からお金をもらっているわけではないので、あなたが理想のキャリアを描けるように二人三脚で悩みを解決できるように伴走してくれます。SNSでの評判も非常に高くなっています。
サービス内容はプランによりますが、自己分析だけのコースから、書類の添削・面接対策、入社後の活躍をサポートしてもらえるコースまで種類があります。
初回の45分カウンセリングは完全無料で利用できますし、人気があるので枠が埋まる前に早めに予約しておきましょう。
適性検査を受けて自分を客観視する
適正検査でマインドコントロールに気づけるの?
と疑問を抱いているかもしれませんね。
もちろん、ただ単に自分の適正を調べるというだけではありません。
適正検査の結果から自分を客観視し、自分がマインドコントロールされやすい性格だと気づくことで、マインドコントロールから脱出するキッカケを作り出します。
あまりピンと来ないかもしれないので、私の実体験を紹介します。
リクナビNEXTの「グッドポイント診断」を受けると自分の強みが分かるのですが、私の場合は以下の結果が出ました。
そして、「柔軟性」のところには以下のことが書かれています。
これを読んで、
最もだな。確かに当てはまってるよ
と思ったと同時にあるところが気になりました。
結果を出し続けていることが知れ渡るにつれて、周囲の人は改善したいことがある場合、あなたの視点やアイディアを求めるようになります。
つまるところ、結果を出せば出すほど頼られ、それに応えようとしてしまうのです。当然、ブラック企業がこんなおいしい性格の持ち主を見逃すはずがない。
確かに会社は自分を頼っているし、自分もそれに答えようと必死になって頑張っている。
すると、
これって、会社にいいように使われているだけじゃないのか?
と思えてきました。
客観的な診断結果を見た後だったからなのか、会社が自分の結果に対して見返りをくれなかったというタイミングもマッチしたからなのかは分かりません。
しかしその時ハッとしましたね。
俺は上手く扇動されているだけだ!!
そう思い始めると、会社に対する忠誠や恩義の決壊は早いものでした。
疑念や懐疑の目でしか会社をみれなくなりましたね。そして同時に会社から離れるための努力をし始める事にもなりました。
まさか人生の転機がこんな形で訪れるとは思ってもみませんでした。
リクナビNEXTの「グッドポイント診断」について、少し詳しく紹介しておきます。
このツールはもともとSPIを開発したリクルートが作っているだけあって、適性検査としてかなり精密にできています(単純に自分の適正を調べるツールとしてかなり役立ちます)。
ザックリとその仕組みを説明すると、4つの設問に答えていく事で最終的にあなたの強みを18個の中から5つはじき出してくれるというものです。
以下のような質問に答えていくのですが、質問の数はそこそこ多いです。実は、この質問の連続というのがキーポイントです。
人間って、自分の意見を他人から言われてもくつがえすような事は中々できません。他人にあーだこーだ言われても、所詮それは他人の意見でしかない。
おかしさに気づくのは他でもない、あなた自身です。
そして、その気付きを得るために必要な事が、「適切で客観的な質問」。
あらゆる角度から自分を見つめ歪みに気づく意味もあります。
そのためにグッドポイント診断は最適だったというわけですね。
会社に頼らなくても生きていける術を見つける
多かれ少なかれ、
- 会社から解雇されたらまずい
- 会社にしがみつかなければ!
という思いがあるから、それを会社に利用されてしまうのです。
ならば、もし明日会社をクビになったとしても生きていける術を身につけ、会社への依存度を下げればいいのです。
そのために、
- どこでも通用するスキルを身につける
- 働かなくても食べていけるぐらいのお金を蓄える
などの方法が考えられます。
現実的なのは「どこでも通用するスキルを身につける」ことでしょう。
今の会社でやっている仕事内容が嫌でなければ、同じ職種で別の会社に転職し、スキルを積むのが確実です。
「今の仕事も嫌で、全く別の仕事がしたい」というのであれば、ITエンジニアに転職するのもおすすめです。
以下の画像を見たことがある人もいると思いますが、ITエンジニアは今後も人手不足が続くと予想されています。
ITエンジニアは2000年には国内で80万人弱いたのが2021年には約120万人と、ここ20年ほどで40万人以上増えています。それでも全く足りていないのです。
とはいえ、正直に話すと、未経験からITエンジニアに転職するハードルは少し高いです。しかし、一度エンジニアとして経験を積めば転職しやすく、年収も上げやすくなります。職場を選べる立場になれるのです。
リモートワークもやりやすいため、人間関係に悩まされることも減ります。
とはいえ万人に向いているわけではなく、
- 論理的な思考能力に自信がある人
- ちまちました細かい作業が好きな人
- オタク気質な人(他の人より熱中できることがある人)
が特に向いてます。
具体的に未経験からエンジニアを目指す方法は現役エンジニアの方が記事にまとめているので、読んでみて下さい。
最後に|倒れる前にマインドコントロールから目覚めよう
この記事を読んでる時点ではまだそこまで危機感はないかもしれません。しかし、このまま会社のいいように操られて働いていると、最悪の場合命を落としてしまう可能性もあるのです。
たびたび過労死のことがニュースでも取り上げられます。そこにあなたの名前が出てくるようなことにならないためにも、今すぐに行動を起こすべきです。
まずはこの記事で紹介した以下の4つのうちのどれかを実行してみるのをおすすめします。