ブラックな会社にマインドコントロールされるまでの手順を公開

ブラック企業から転職
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会社に入れば多かれ少なかれ色々な教育を受ける。

一見するとそれらの教育は、会社に貢献し利益を効率よく捻出するために行われている必須の行為のように見えます。

しかしブラックな会社の本当の教育の意図は全く違うところにあります。

それは、社員をいかに自社のマインドコントロール化に置くかという点です。

ブラック企業に洗脳されるまでの手順を公開します。

まずは外部情報の遮断から

ブラックな会社がまずはじめに行う手順としてとるのが外部情報の遮断です。

これはなにも研修などで山奥の僻地にあなたを隔離するという事ではありません。

自社以外の人間と触れる機会を極限にまで絞り込んでいくのです。

 

毎日毎日同じ会社の人間としか顔を合わせなくなれば、人間関係は会社内部の人たちだけに凝り固まっていきます。

大学時代の仲間や家族とのコミュニケーションも減っていけば、自分のライフスタイルのメインが会社になっていきます。

するとどうなるか?

会社=メインになると、生活自体の基盤も変化が生じ自分の常識そのものが会社の常識へとすり替わっていくのです。

  • 新人は早出するのが常識
  • 結果が出てないのに休日をとるなんてあり得ない
  • 長く我慢強く働く事で社会人としての厚みが持てる

こういった事が日常から飛び交っていると、「会社で言われている事・起こっていること=常識」として自分の中にどんどん構築されていく。

ましてやブラックな会社では長時間拘束、休日出勤は当たり前に起こります。

すると増々外部の人間と交流する機会は失われていきます。出来上がった常識が、もはや自分自身の生きざまのようになっていってしまう。

俺もこの会社で一旗上げるぞ!

気が付くとこんなふうに奮起させられてしまっているのです。

 

自社の価値観の絶対化

ブラック企業のマインドコントロールの王道がこのやり方。

本来なら歪んでいるはずの価値観を肯定化させ、さらには絶対化させていくのです。

具体的な手法として、

  1. 俺たちは仲間・家族という意識を持たせる
  2. 会社への不条理なまでの貢献をせまる

をやってきます。

俺たちは仲間・家族という意識を持たせる

ブラックな会社ほど、

  • 仲間
  • 家族
  • チーム

こういったワードを頻繁に使いたがります。

それはひとえにこういった単語は非常に健全なイメージが強いから。

肯定色の強い単語を全面に出していけば、マインドコントロールもやりやすいわけです。

 

例えば、仲間というワードには友情。家族には思いやり。こいういった暗に意味するものが含まれています。

ブラック企業はこういった奥に含まれる言葉のマジックまで巧みに利用し社員を洗脳していきます。

  • 仲間も頑張っているから、君も一緒に残業しよう!
  • 俺たちは家族。休日も一緒に打ち合わせをしよう!
  • チーム〇〇。売上達成のために、今日も徹夜だ!

健全なワードを適所に散りばめ、もっともらしく聞こえるように演出します。

自社の都合のいいような形で社員を振り回すには、レトリック(巧みな表現)を狡猾に使い、血肉を分けた家族・仲間にしてしまえばいいと考えるのがブラック企業の代表的な手口。

 

一見すると、「使い潰している」「パワハラ」と思われるような行為も、健全なワードを使うことで価値観を歪めさせていくことができます。

いつのまにか、

  • 使い潰している ⇒ みんなで必死に頑張っている
  • パワハラ ⇒ 親身になって教えてくれる

にチェンジしている訳です。

会社への不条理なまでの貢献をせまる

ブラックな会社にも中には疑問を感じて、離職を試みようとする普通の人もいます。

会社を辞めたいです

こんな事をちょっとでも吐こうものなら烈火のごとく反撃にあいます。

上司
上司

まだまだこんな駆け出しで何が分かるのか?
第一お前はまだ何も分かってないし、会社に何の貢献もしていないだろう!?

こんな形で会社にまだ何の利益ももたらしていないという事実を、罪であるかのように語り出す。

こういった正論を言われるとなぜか、

会社に貢献してない事は悪いことだ…

と認知してしまうのです。

これは根拠のないマインドコントロールの典型と言えます。

 

周りの社員も会社に貢献しようと必死にやっている中で、その空気感から外れる事に罪悪感を感じてしまう。特定の価値観を盲信させる事で、外に目を向けるのはいけない事だと認知させるのです。

これはカルト宗教が脱会させないためによくやる手法ですね。

貢献度が足りないという抽象的な恩を着せることで、見えない義理をでっち上げている。

 

また更には、若者が社会人経験に乏しく、世相をよく捉えてない事も巧みに利用します。

上司
上司

うちの会社も耐えられないようじゃどこ行っても通用しないぞ!

こんな事まで言ってのけ、他社への流出を全力で阻止しようとします。

 

しかし冷静に考えてみて下さい。

「うちの会社も耐えられない」ということは裏を返せば、「うちは他社では通用しない寄せ集めをかき集めた集団だ」と公言しているようなもの。

ある意味幹部のみっともなさ、力の無さを暴露しているとも言い換えられます。

これってそういった人材しか集められない経営陣に問題があるのではないでしょうかね。

自ら「ウチはブラック企業だ!」と言っているようなものです。

 

特定のイベントを開催することでマインドコントロール

外部情報の遮断や、価値観の絶対化を浸透させるには、それをすり込むためのイベントが必要になります。しかも定期的に行われるイベントですり込むのが一番手っ取り早い。

よくあるのが、ミーティングの場で定期的に行うという手法。

週1なり2回なりのこのミーティングの場で、「自社に有益な情報」「価値観の再確認」こういった事を流しまくる。

  • 自社ブランドを構築するには徹底して業務に当たれ!
  • オーナーシップマインドが強い組織を作る!
  • 油断せずに行こう

 

更にはこういった理念を流しやすくする下準備として、ブラック企業ほど「理念集」なる独自のカードをもっている。

そして会議の前には全員一同でそのカードの唱和を行い、マインドコントロールの為の下準備を行うのです。

「元気よく読め!」などと励まされれば、大声を出しているだけで奇妙な爽快感にも襲われて、尚更に洗脳されやすくなってしまうのです。

こういった重要な場で常習的に情報と価値観の刷り込みを行う事で、洗脳、更には社員の離脱を防いでいこうとしている。

ブラックな会社がやる王道手法ですね。

 

最後に|外部の情報に触れよう

ブラックな会社ほど、自分らに都合の悪くなるような情報は流しません。

テイのいい言葉を巧みに使い回し、「自社にとって都合の悪い情報を流さない」という気配をかもし出している。

しかし騙されないで下さい。

これまで書いてきた事がモロに今の自分に当てはまる。そんな方は、改めて振り返ってみることを切望します。

やり方としては、マインドコントロールしてくる会社のやり方の逆を行うことです。

例えば、

  • 外部の情報に沢山触れる
  • 自社の価値観に疑問を持つ

小さなことですが、こういった意識を持つだけで今いる自分の環境に突破口を見出すことができるはずです。

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