世の中には2種類のタイプの人間がいます。
- 何よりも優先して仕事を選ぶ人
- 仕事も重要だが、プライベートも大切にする人
あなたは今のみんなが進んでやっている休日出勤に疑問を感じていませんか?
そして、
休日出勤もできないなんて甘い!
という独特な空気感に呑まれていませんか?
もちろん人手不足の昨今、休日出勤するから悪い会社=ブラック企業とは断言できません。
ですが、不条理に休日出勤が多い会社はヤバイです。
もし今の会社がそうならば、この機会に転職を考えてみてもいいでしょう。
いきなり会社を辞めるのではなく、まずは転職エージェントを利用するなどして、いい企業があるかを調べてみると安全に転職できます。
この記事では休日出勤が不条理に多い会社の実態と、その将来性を紹介します。あなたの会社を判断する材料にしていただけたらと思います。
休日出勤がムカつく理由
未曾有の人手不足の今、人員が足らず休みなのに出勤を要請する会社は少なくない。
休日出勤も賛否両論あって、
休日出勤すれば手当が出て給料が増える!
という人もいれば、
冗談じゃない。次の休みは家族で出かける予定だった!
と嘆く人もいます。
ここでどちらにも通じる重要なポイントが1点あります。
それは、
会社があなたの休日出勤に対して気にかけていてくれるか?
という点。
例えば、
- 休日出勤してもしっかり手当がつく
- 休日出勤しても別の日に代休が取れる
- 休日出勤が強制じゃない
というのであれば、社員の怒りは噴出せず、「まあ仕方ないか」と妥協できます。
裏を返せば、
- 休日出勤なのに手当がつかない
- 休日出勤なのに代休がない
- 休日出勤をそもそも拒否できない
こういった面が全面に押し出されている会社は、単純に働く人間をいいように使い倒しているブラック企業で危ういといえます。
さらに言えば、
上記の条件をのめないヤツは社会人として常識がない。甘い。
といったレッテルをはる社風の会社はもっとヤバイと断言できます。
休日出勤なのに手当がつかない
休日出勤を命じていて手当をつけない。それは単純に違法です。
厳密に言えば、「サービス残業の強要」が違法にあたります。
サービス残業については、以下の記事で解説しています。
» タイムカードを打ってからサービス残業させる会社はブラックです
休日出勤とは、本来的な意味でいえば、
「普通ならあり得ないが、なにかやむを得ない事情があってやらざるを得ない」
といった特殊な状況なわけです。
例えば、
- 不測の事故によりスケジュールが遅延している
- クライアントの急な要望により仕事が増量した
- スタッフが病気にかかり欠勤
などの予期せぬ事態が起こった事により、急対応を迫られた時に発生します。
労働基準法上の定義はあるにせよ、急な対応を強いてしまって申し訳ないといった面からも「手当」といった待遇が存在しているのです。
にも関わらず、その手当をつけない。
もしかしたら、社員だったら急な業務に対して対応するのは当然。こういった意見もあるでしょう。
ですが、休日出勤するということは、もともと決まっていた休日の予定をねじ曲げる事も意味します。
本来入っていた予定をキャンセルする。断りを入れるといった、予定を変更するためのコストを要す事だって意味する。機会損失だってあり得る。
それに対して、「社員なんだから当たり前」とって滅私奉公な姿勢を求めるのはお門違い。
仕事が増えるなら、その分売上も増える。
だったらせめて休日出勤の手当はつけるのが、お互いが気持ちよく働く上でのマナーかと思いますね。
休日出勤なのに代休がない
こんな会社がまだまだのさばっているのを見ると、
経営陣は今話題になっているニュースを見ているのか!?
と疑問を投げたくなります。
これだけ企業の長時間労働が問題になっているのに、社員の労働時間に無頓着。
下手したら人材の管理が行き届いておらず、従業員が休日出勤している事もよく把握していない。
14連勤や3週間休み無しの社員がいるにも関わらず放置されている。人材の管理が行き届いていないヤバイ会社。
例えば、最近よく話題に上がるのが、大手企業の不祥事の例。
- 強引な営業行為による不適切販売問題
- データの改ざんや隠蔽、漏洩
- 製品品質の不正検査の発覚と製品のリコール
これらは全て管理の行き届かなかった結果、言い換えれば、現場に責任を放り投げ過剰なノルマを課した結果だと言えます。
会社の売上はよく、商品力だのサービス力だの叫ばれますが、人材の待遇といった部分にはあまり触れられない。
社長なり専務なりの経営陣が、今期の目標や売上のベースアップなどの崇高な目標理念を大きく掲げるものの、それに対する具体的なバックアップがない会社がある。
数字・目標を実務者である現場に放り投げて、
あとはお前らでなんとかしろ!
といったパターン。
設備投資や人員スタッフ増員といった具体的な補助がなく、現場社員の創意工夫だけで乗り切ろうとする。
現場は現場で物理的な限界があるので、数字を上げるには長く働くか休日を削るしかなくなる。
結果、休日出勤を行い、代わりの休みもないという事態に陥る。
当然こんな状態が長く継続できるはずもなく、「会社からのノルマの圧力」と「長時間労働」の板挟みにあった人は苦悩のすえ、数字の改ざんに乗り出してしまう。
人材戦略にはみじんも触れず、表面的な数字が上がることだけを良しとした、杜撰な運営側の管理責任です。
これは没落する会社の典型例です。
なぜなら、優秀な経営陣ほど、ちょっとした異変に対して過敏なまでの反応を示すからです。特に数字に対してはそう。
少しでもおかしいと感じたら現場の視察を自ら行うし、何度もテストを行い不具合がおきないかを入念に試す。
これは一事が万事で、なにか一つほころびがあると全体に悪影響を及ぼすことを経営陣が痛いほど理解しているからです。
同時に、優秀な経営陣は、休みもなく働くことが物理的にどんな現象が起こるかといった実態も見逃さないため、自社で休日出勤して代休がないなどあり得ない。
まともな会社は社員の休日出勤や代休の取得状況の管理は徹底されているのです。
労働時間が短いほうが生産性が高いというデータも出ているぐらいです。
休日出勤が拒否できない
これは会社の社風の問題とも言えます。
休日出勤が拒否できないのです。厳密に言えば、
- 自分以外のみんなが進んで休日出勤している
- 休日出勤を拒むとボーナスの査定にひびく
などで拒否しにくいのです。
断ろうものなら上司から、
みんながやっているのにお前だけ休ませるわけにはいかない
などと諭される。
これ、非常に恐いです。
『みんながやっているから自分もやる理論』。しかも会社がそれを押し付ける。
万が一、良からぬ方向に向かっていたとしても、みんなが同じ方向に向いているため気付かない。のちのち大問題にまでなって初めて噴出する。
しかもボーナス査定や昇給をちらつかせて、あたかも自主的に休日出勤するかのように装う。
まるで社員全員がマインドコントロールにかかっているかのような状態。
仕事で重要なのは、上司や会社の指示や命令をうのみにして行動することではありません。
時におかしいと感じた事、効率が悪いと思った事に問題意識を感じて、改善案をわけへだてなく言える事の方が重要。
なぜなら、事業やビジネスは改善の上書きで成り立っているからです。
改善を繰り返していくことで会社も社員も発展していく。これは業務内のことだけでなく働く環境も含めてです。
そこにフタをし、意見を言おうにも言えない。みんながやっているからと半強制的に足並みをそろえることが求められる職場は改善ができない会社とも受け取れます。
仕事は重要だが人生の全てではない
日本企業では、「会社で長く働いているのが偉い」といった感じを受ける事が今だにある。
逆に言えば、
- 「休日出勤できないやつは甘い」
- 「残業しないヤツは怠けている」
といった発想が根付いているということ。
しかし、本当にそうでしょうか?
人間、誰しもが仕事に全てを投じて生きているわけではありません。
その背景には、家族や恋人と一緒に過ごす時間であったり、趣味に時間を投じて精神的な余裕を味わう人だっている。
もしかしたら献身的に親の介護に時間を割く人だっているかもしれません。
仕事はお金を稼ぐためには重要な手段ですが、それが全てではありません。会社にいる時間が長くなってるからそう錯覚しているだけです。
視野を広げれば、会社に身を投じている人は、
- 「家族と過ごす時間もろくにもてなくて、甘い。」
- 「趣味もなくて人生の幅が狭い。甘い。」
という見方だってできます。
むしろ、プライベートを重視しながらもお金を稼ぐ会社。いかにこれを実践できるかを考えているかが重要じゃないでしょうか?
最後に|自分の手で人生を変えよう
休日出勤が多く疑問を感じている人は、それが不条理かどうか立ち返ってみて下さい。
- 休日出勤なのに手当が付かない
- 休日出勤なのに代休が無い
- 休日出勤が強制で断れない
こんなことになっていなでしょうか?
いやそうはいっても一時的なことだ。
一つだけ当てはまるが、まあ仕方ない。
と自身で納得がいっているなら問題ないでしょう。
ですが、3つ全て当てはまる上に改善の見込みがない場合、自分の将来を含めて真剣に考える必要があります。
そんな会社からは今すぐ逃げましょう。
とはいえ、いきなり会社を辞めるのではなく、まずは転職エージェントに相談してみることをオススメします。
会社を辞めてから転職活動してしまうと、焦って転職先を選んでまた休日出勤の多い会社に就職してしまうかもしれないからです。
ただし、転職エージェントの中にも、ブラック企業でもいいから、とにかく紹介数を伸ばして利益を伸ばそうとしている悪質なエージェント会社もあります。
それを避けるためにもおすすめの転職エージェントを選びましたので、最後に紹介します。
おすすめの転職エージェント
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