最近のIT事情を聞いたことがある方なら、「未経験だけどプログラマーになりたい」と思われる方もいるでしょう。
- フリーランスなら年収1000万円も目指せる
- 風通しのいい会社
- 手に職をつける
といった、条件に憧れを持ちますよね。
しかし、その一方で年齢が高くなるほど未経験からエンジニアになることは難しいという事実もあります。やはり年齢を重ねるごとに学習習慣をつけることが難しくなるためです。
僕は、現役のエンジニアとして活動しておりエンジニアの採用などにも関わりがありました。
そこで今回は、未経験からプログラマーになりたい人の年齢の目安とその学習方法についてお話していきます。
未経験からプログラマーになる年齢は30歳が1つの分岐点
結論からお話すると、未経験からプログラマーになる年齢は30歳が1つの目安となります。
なぜなら、30代はこれまでの社会人経験があるため20代より柔軟性に欠けると判断されるケースが増えるためです。
30代は企業側からしても”扱いにくい”年齢
若い人がリーダーやってる現場に扱いにくいおっさんがやって来られても困るので、同じスキルレベルなら出来るだけ若い人を取りたいと思うのがこの業界。
— やまもとりゅうけん|人生逃げ切りサロン (@ryukke) September 10, 2018
30からエンジニアになるのは不可能じゃないけど、意識は高くないといけないですね。あと、人柄だいじ。 https://t.co/E3tM7iJ0Y3
T業界は他の業界と比較しても、業界の平均年齢が低い業界です。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、「インターネット付随サービス業」の男性平均年齢は他業界を含めても最も低い年齢になっています。
この中でもメルカリやLINEのような、”Web系企業”と言われる企業では20代でもプロジェクトのマネージャーを勤めているケースも少なくありません。
変化が早い業界でもあるため未経験から育てるのであれば、デジタルネイティブ世代である20代の方が企業側からしてもメリットが大きいというわけなのです。
実際に、各プログラミングスクールを見ても30歳になっているかどうか?を入塾の条件としているスクールもあります。
Q. 年齢が30歳を超えていますが、通学は可能でしょうか?
A. 申し訳ございません、「転職コース」につきましては、基本的には20代の方を対象とさせていただいております。(以下略)
引用元: GEEK JOB
30歳以上で未経験からプログラマーになるのは無理なの?
未経験からプログラマーになるのは30歳が1つの境界にはなりますが、決して不可能というわけではありません。
前職でも34歳からプログラミング学習を始めて3年で
- HTML/CSS
- JavaScript
- Node.js
- React.js
- Keystone.js
- AWS (EC2, lambda, Ansible, Route53, etc…)
といった多様なスキルを身につけて新規事業で活躍してマネージャーまで上り詰めているような人もいました。その他にも転職サイトのGreenのCTOは30代でエンジニアになっています。
Twitterで探してみると実際にエンジニアを目指している人や既になっている人も結構いるみたいですね。
SQLの学習を進める。
— AIとデータサイエンス (@IT3012) June 4, 2019
【プログラミング学習のProgate】SQLのレベルが16にUPしました! https://t.co/7eJH0xHZq7#Progate#SQL
りお@高卒30代がWEBエンジニアにの質問箱です
— PONさん┃駆け出しエンジニア(4年目) (@pon3_dev) June 1, 2019
最近回答した質問 → 「りおさんは何歳でエンジニアになられたのですか?」https://t.co/rfwPPm7P9i
このように「学習戦略や転職戦略をしっかりと持っている人」であれば、30歳を超えてもプログラマーになるチャンスがあると言えるでしょう。
30代以上で未経験からプログラマーになるための必須項目
30代以上の人がプログラマーを目指すには下記項目を必須で考えておく必要があります。
- 20代にはない社会人スキル
- 熱意や意欲
- プログラマーとしての最低限のスキル
20代にはない社会人スキル
まず、20代にない社会人スキルは必須と言えます。
自分の「これまでの社会人経験」×「プログラマー」を掛け合わせることによって、どのような価値をもたらすことができるか?を考えなければなりません。
よくある例としては、営業経験がある人だと
- 現在エンジニアが抱えている課題の → 営業とのコミュニケーションが取れない
- 問題となっている原因を → エンジニアと営業がそれぞれ相手分野の知識が薄い
- 自分の経験によって解決できる → 両者の仲立ちをすることができる
される可能性もグッと上がりますね。
熱意や意欲
プログラマーになりたいのであれば、「学習している」「情報を追っている」だけでは不十分です。
自分が作ったものを成果物としてweb上やApple Storeで公開しているとなると、採用側も少し真剣に話を聞くでしょう。
自分がプログラマーになると決めたのであれば、考えるだけでなく形にすることが非常に重要なのです。
例えば、「プログラミングの本を読みました」や「勉強会に参加しました」というのは誰でもできてしまうので、本当にやる気や覚悟があるのかは疑問が残りますが、「実際にアプリケーション作ってみました」というように、ある程度根気が求められることをやり切った人は「やる気や覚悟がありそうだ」と判断されやすいです。
引用元:採用担当が全力解説!未経験者がプログラマーに転職するための全ノウハウ
プログラマーとしてのスキル
実務未経験者に多くの期待をしてはいないと思いつつも、プログラマーとして最低限のスキルを身につけておくことは必要です。
ここで資格学習に走る人もいますがプログラマーを目指すなら、手を動かしてアウトプットを作るべきです。
なぜなら、1つのアプリケーションを作って公開すると資格学習では学べない様々な知識がつきます。
- プログラミング言語の知識
- 見栄えの良いデザインの知識
- サーバーの知識
- データベースの知識
- ドメインの知識
- Linuxの知識
etc…
1つアプリケーションを公開するだけでも、これだけ多くの知識が身につきます。もちろん大変ではありますが、資格学習よりも学習する価値があることもわかっていただけるかと思います。
その他にも、30代の方がエンジニアになった後のキャリアの歩み方について解説した記事もあるので参考にしてみてください。
未経験からの学習方法まとめ
学習する方法として大きく2つの選択肢があります。
- 独学でする
- プログラミングスクールに通う
という方法です。
学習方法、また、プログラミングスクールの選び方については他の記事でまとめているためリンクを貼っておくので、合わせて読んでいただければと思います。
未経験から独学して転職を目指す方法
まず、未経験から独学でエンジニアを目指す学習方法についてです。
独学なので、オンラインの優良サイトを使い尽くすことがプログラマーに転職する最も簡単な方法になります。
しかし、オンラインサイトは基本的な内容が多くプログラミングスクールで学べるレベルの教材は少ないのが現実です。
そのため、この記事ではRails TutorialというRuby on RailsでTwitterサービスを作成し、そのサービスを自分の手でカスタマイズすることを考えています。
この内容をクリアーすることができれば、未経験でも採用される可能性はグッと上がるでしょう。
プログラミングスクールに通って転職を目指す方法
続いて、プログラミングスクールに通って転職することを考える上でおすすめのプログラミングスクールを紹介しています。
プログラミングスクールはどこも優れたカリキュラムを提供していますが、人によって重視するポイントや合う合わないが存在します。
したがって、この記事を読んで自分の考えはどこに近いだろうか?と考えると転職までのステップを踏めるかと思います。
転職でプログラミングスクールは必要なのかどうか
こちらはおまけですが、転職を考えるにあたってプログラミングスクールは本当に必要なのか?をエンジニアの目線から書いています。
プログラミングスクールは広告ばかりで、どの情報が正しいのだろうか?と思われる人にぜひ読んで欲しい記事になります。
» プログラミングスクールは無駄?行くべきかを低リスクで判断する方法
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 未経験からプログラマーになるのは30歳が1つの境界
- 30代以上に必要なのは今までの経験から来る「自分だけの強み」
- 独学でもプログラマーになれるが効率を求めるならプログラミングスクール
未経験からプログラマーになることを考えるなら若い人ほど転職しやすい現実があります。
その一方で、今までの自分の経験を掛け合わせることができれば、他のエンジニアには出せない価値を見つけることができる魅力も大きいです。
本記事で紹介した学習方法についての関連記事を下記にまとめておくので、こちらもぜひ合わせて読んでみてください!