航空業界の外資系企業で働く元自衛官・公務員のわびです。詳しい自己紹介はこちら!
自衛官の中には、
- 自衛隊はイヤ!他の仕事に転職したい!
- 自衛隊から転職後の給料ってどうなの?
- どうしたらいい条件で転職できるの?
と思っている方もいるでしょう。この記事はそういったお悩みを解決できるようになっています。
この記事で紹介する『30代自衛官の転職前後の給料と年収アップで転職する方法』を知っておくと民間とのギャップに驚くことなく転職できるようになります。
実際に私は自衛隊から転職して壮絶な年収のアップダウンを経験しました。
この記事を読み終えると、自衛隊から転職する際のリアルな給料の変化が見えてきますよ!
自衛官の年収と日本人の平均年収
転職するときに気になるのは転職後の年収ですよね。
転職後の年収は現職と同等、あるいは現職以上を希望するのが普通でしょう。
でも、自衛官から転職するとなると同等以上の年収はあまり望まないほうがいいでしょう。
ご存知のとおり、自衛官は平均的な日本人より年収が高いんです。
じゃあ、どれくらい高いのか。自衛官の年収と日本人の平均年収を確認してみましょう。
自衛官モデル給与例から見る自衛官の年収
自衛隊は平均年収を公開していませんが、下表の「自衛官モデル給与例」を公表しています。
ただ、このデータは、平成21年10月20日に開催された第1回防衛省政策会議の資料です。今から10年以上も前のデータです。
日本人の平均年収
とはいえ、当時の国民の平均年収が
平均給与は、406万円(対前年比5.5%減、23万7千円の減少)で、男性500万円、女性263万円となっている。
引用元:平成21年分民間給与実態統計調査結果について|国税庁
となっており、労働者の平均年齢がだいたい45歳ぐらいなので、
- 自衛官の45歳の給与:767万円
- 日本国民の45歳の平均給与:406万円(男性だけだと500万円)
となります。
並べてみると、圧倒的に自衛隊の給与が高いのが分かります
自衛隊から転職を考えている人は、現在の年収が一般的な日本人よりかなり多いという事実はよく認識しておきましょう。
2回転職した私の給料の変化
参考までに、私が転職した際の給料などの変化をご紹介します。
1回目は自衛官から市役所職員に、2回目で航空系の外資系企業に転職しました。
- ~34歳幹部自衛官
- ワーク:基礎スキルと専門スキル確立、鬼残業
- ライフ:家族との時間を消耗
- 年収:約750万円
- 34~36歳市役所防災担当
- ワーク:専門スキルの向上、成長鈍化
- ライフ:家族との時間増加、田舎過ぎて退屈
- 年収:約500万円
- 36歳~外資系企業(航空業界)
- ワーク:スキルの最大限発揮、在宅勤務
- ライフ:家族との時間増加、新しいことにいろいろ挑戦
- 年収:約1000万円
1回目の転職では、約250万円ほど年収は下がってしまいました。
覚悟はしていましたが、この下がり幅は正直きつかったです。
仕事量は減ってプライベートの時間は増えても、お金がないと家族関係もギスギスしてきます。
年収が200万円以上ダウンしてしまう転職は避けたほうがいいですね!
転職で年収アップする方法
では、本題の転職で年収アップする方法を紹介します。自衛官の年収はそもそも高いので、転職で年収を上げるのは少し難易度が高いですが、私も結果的に年収アップできています。
ポイントは3つです。
- 給与水準の高い業界に行く
- 業績が伸びている会社に行く
- 自分が活躍できることをアピールする
ひとつずつ解説します。
給与水準の高い業界に行く
実は、会社員の年収は2つの要素によって決まります。
- 1人当たり限界利益(粗利益):労働者1人が年間に生み出す粗利益
※粗利益とは、売上から原価(仕入れ額)を引いた値 - 労働分配率:1人当たり限界利益のうち何パーセントが労働者に分配されているか
労働分配率は経営方針によって変わってくるので会社ごとに違いますが、1人当たり限界利益は業界によっておおよそ決まっています。
なので、年収というのは働いている会社がどういう業界に属しているかで結構決まります。儲かっている会社が多い業界では年収水準が高く、逆だと低くなります。
1人あたり限界利益の額が多い業界と少ない業界の例を上げると、
- 情報処理サービス業:約836万円
- 経営コンサルタント業:約827万円
- 広告業:約805万円
- 警備業:約335万円
- 酒場、ビヤホール:約311万円
- 労働者派遣業:約342万円
30歳以上の幹部自衛官は、総合系やシンクタンク系など、コンサルティング業界に転職する人が多いのですが、年収水準が高いというのも理由の1つでしょう。
幹部自衛官は仕事に対してタフなのでコンサル会社からいい評価をもらいやすいというのもあるみたいですが。
業績が伸びている会社に行く
給与水準の高い業界に行くのと同時に、その業界の中でも業績が伸びている会社の方が給料は高い傾向にあります。
これは、業界内で比べたときに、業績が伸びている会社の方が、1人当たり限界利益の額が高いためです。
また、儲かっている会社ほど優秀な人材の採用に力を入れているので、労働分配率も高いと考えられます。
意外にも、個人のスキルや経歴よりも属している業界などのほうが、会社員の年収に与える影響は大きいのです。
自分が活躍できることをアピールする
年収が高い業界や業績が伸びている会社が分かったとしても、採用されなければ意味がありません。
なので、当然ですが、狙った企業から内定を勝ち取るためのアピールも重要です。
そして、面接に進む前の書類選考で落とされてしまっては意味がありません。
民間企業の書類選考では履歴書と職務経歴書が必要になりますが、これらの書類は企業とのファーストコンタクトになるので、転職活動の成否を左右する重要な書類となります。
自衛官が転職するときの履歴書や職務経歴書の書き方については別の記事で紹介してますので、気になる人は読んでみてください。
転職エージェントを利用すれば年収は上がりやすい
ここまで転職で年収アップするポイントを紹介してきましたが、結論から言うと転職エージェントを利用すると年収は上がりやすくなります。
というか、普通に自分1人で転職をしていたら年収アップどころか、内定を勝ち取るのですらも結構難しいです。
私も最初は1人で転職活動をしてましたが、かなり苦労しました…
まずは転職エージェントのサービス内容を紹介します。
転職エージェントのサービス内容
- 仕事内容や年収などの希望条件に沿った企業を紹介してくれる
- 履歴書や職務経歴書の添削をしてくれる
- 企業に受かりやすくするための面接対策をしてくれる
- 内定が出た後の給与の交渉を代行してくれる
これらが転職エージェントのサービス内容であり、年収アップしやすい理由でもあります。
他にも、企業の面接の日程調整をしてくれたり、転職相談にのってくれたりもします。
また、転職エージェントを利用することで年収アップしやすい理由はもう1つあります。
それは、転職エージェントのビジネスモデルに隠されています。
転職エージェントのビジネスモデル
上の図のように、転職エージェントは紹介した人の転職が決まったときに、企業から転職者の年収の30~35%を手数料として受け取るビジネスモデルです。
つまり、あなたの年収が上がるということは転職エージェントが受け取る報酬も上がるということ。
なので、あなたの年収が上がるように積極的に協力してくれます。
これだけのサービスが受けられて、すべて無料で利用できるので使わない理由がないです。
このように、年収アップを狙ったり、転職活動をスムーズに進めたりするには転職エージェントを素直に頼るのが一番です。
しかし、初めて転職活動をする人はどのエージェントを利用すればいいのかわからないんですよね。
なので、私が実際に使ってよかった『おすすめ転職エージェント』をご紹介します!
さきほど言ったように全て無料で利用できるので、安心して利用できます。
おすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
アデコ転職エージェント
アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。
人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。
他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。
ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。
何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。
まとめ|自衛官からの転職で年収アップする方法
年収アップするためのポイントをおさらいします。
- 給与水準の高い業界に行く
- 業績が伸びている会社に行く
- 自分が活躍できることをアピールする
さらに、これらを達成するための近道は、転職エージェントを利用することです。無料だからといって躊躇することはありません。これも彼らの仕事なので。
自衛官から転職したいという決心がついたら早速行動しましょう。自衛官からの転職は年齢を重ねるほど確実に不利になりますよ!
あなたの転職が成功することを祈っております!