航空業界の外資系企業で働く元自衛官・公務員のわびです。詳しい自己紹介はこちら!
市職員の方の中には、
- 市役所はイヤ!他の仕事に転職したい!
- 市職員から転職後の給料ってどうなの?
- どうしたらいい条件で転職できるの?
と思っている方もいるでしょう。この記事はそういったお悩みを解決できるようになっています。
この記事で紹介する『30代市職員の転職前後の給料と年収アップで転職する方法』を知っておくと民間とのギャップに驚くことなく転職できるようになります。
実際に私は市役所職員から転職して壮絶な年収のアップを経験しました。
この記事を読み終えると、市役所職員から転職する際のリアルな給料の変化が見えてきますよ!
市役所職員の年収と日本人の平均年収
転職するときに気になるのは転職後の年収ですよね。
転職後の年収は現職と同等、あるいは現職以上を希望するのが普通でしょう。
でも、市役所から転職するとなると同等以上の年収はあまり望まないほうがいいでしょう。
ご存知のとおり、市役所職員は平均的な日本人より年収が高いんです。
じゃあ、どれくらい高いのか。市役所職員の年収と日本人の平均年収を確認してみましょう。
地方公務員給与実態調査結果から見る地方公務員の年収
総務省発表の「地方公務員給与実態調査結果の概要」には、地方公務員の年収・給与状況が掲載されています。
2020年の「地方公務員給与実態調査結果の概要」 によると、平均的な地方公務員の月収はこんな感じ。
これにボーナス4.45ヶ月分(2020年)を加えると、地方公務員の平均年収は659万4,147円。
ちなみにこの金額は一般行政職の平均で、年齢は42.1歳です。
では、42歳で約660万円という数字を確認したところで日本人の平均年収を見てみましょう。
日本人の平均年収
とはいえ、当時の国民の平均年収が
1年を通じて勤務した給与所得者の年間の平均給与は441万円であり、前年に比べて2.0%増加した。これを男女別にみると、男性545万円、女性293万円で、前年に比べて、男性は2.5%の増加、女性は2.1%の増加となった。
引用元:平成30年分民間給与実態統計調査結果について|国税庁
となっており、労働者の平均年齢がだいたい45歳ぐらいなので、
- 地方公務員の42歳の給与:660万円
- 日本国民の45歳の平均給与:441万円
となります。地方公務員は42歳で660万円なので、45歳だともう少し高くなってるはずです。
並べてみると、圧倒的に地方公務員の給与が高いのが分かります
年収が高い男性だとしても、日本人の平均年収より100万円以上も高いことになります。
市役所から転職を考えているひとは、現在の年収が一般的な日本人より100万円以上多いという事実をよく認識しましょう。
30代後半で市役所から外資系企業に転職した時の給料の変化
私は30代後半で市役所から外資系企業に転職しました。
転職の理由について興味のある方はこちらを参考にしてください。
求人票の年収は「350万〜600万」だったので、あまり期待はしていませんでしたね。
しかし、その期待はいい意味で完全に裏切られました。
では、30代後半の市役所職員から外資系企業へ転職した際の給料の変化をみてみましょう。
30代後半の市役所職員の給料
私が自衛官から市役所に転職した月の給与はこんな感じです。
家族は同じく妻と子ども2人です。
- 俸給:250,500円
- 扶養:26,000円
- 地域:0円
- 通勤:2000円
- 住居:26,100円
総額は304,600円
年収にしたら500万円程度です。
年齢を考えると、だいたい日本人の平均年収と同じくらいですね。
30代後半の外資系企業社員の給料
私が市役所から外資系企業に転職した月の給与はこんな感じです。
当たり前ですが、家族は同じく妻と子ども2人です。
- 月収:約500,000円
- 賞与:約2,500,000円(年間)
細部は覚えてません(笑)
年収にしたら850万円程度です。
今まで培った知識と経験をかなり高く評価してもらったので、日本人の平均年収をはるかに上回ることができました!
転職した際の給料の変化
あえて解説する必要もないかとは思いますが大幅アップです!
項目 | 市役所職員 | 外資系企業 |
---|---|---|
月収 | 約30万円 | 約50万円 |
年収 | 約500万円 | 約850万円 |
月収は約20万円上がり、年収にすると約350万円も上がりました!
期待してなかったけど、この上がり幅は控え目に言って最高です。
仕事量は減ってプライベートの時間は増えて、さらにお金にも余裕ができたので家族関係も良好です。
さらには市役所から外資系企業に転職したら生活はこんなに激変しましたよ!
- きれいなオフィスで仕事
- 仕事ができる人が上司
- 土日祝が完全に休み
- 無趣味から多趣味
- 年収300万円UP
- 妻の機嫌良好
- 体重4kg増
仕事、時間、お金のバランスが良くなった結果、いろんなことが好転しました!
転職で年収アップする方法
では、本題の転職で年収アップする方法を紹介します。市職員の年収はそもそも高いので、転職で年収を上げるのは少し難易度が高いですが、私も結果的に年収アップできています。
ポイントは3つです。
- 給与水準の高い業界に行く
- 業績が伸びている会社に行く
- 自分が活躍できることをアピールする
ひとつずつ解説します。
給与水準の高い業界に行く
実は、会社員の年収は2つの要素によって決まります。
- 1人当たり限界利益(粗利益):労働者1人が年間に生み出す粗利益
※粗利益とは、売上から原価(仕入れ額)を引いた値 - 労働分配率:1人当たり限界利益のうち何パーセントが労働者に分配されているか
労働分配率は経営方針によって変わってくるので会社ごとに違いますが、1人当たり限界利益は業界によっておおよそ決まっています。
なので、年収というのは働いている会社がどういう業界に属しているかで結構決まります。儲かっている会社が多い業界では年収水準が高く、逆だと低くなります。
1人あたり限界利益の額が多い業界と少ない業界の例を上げると、
- 情報処理サービス業:約836万円
- 経営コンサルタント業:約827万円
- 広告業:約805万円
- 警備業:約335万円
- 酒場、ビヤホール:約311万円
- 労働者派遣業:約342万円
専門性の高い部署、例えば防災、都市整備、水道系の部署で勤務していた人は、コンサルティング業界が主な転職先でした。年収水準が高いというのも理由の1つでしょう。
また、防災、都市整備、水道系の部署で働いていた人は、仕事に対してタフなのでいい評価をいただけます。
業績が伸びている会社に行く
給与水準の高い業界に行くのと同時に、その業界の中でも業績が伸びている会社の方が給料は高い傾向にあります。
これは、業界内で比べたときに、業績が伸びている会社の方が、1人当たり限界利益の額が高いためです。
また、儲かっている会社ほど優秀な人材の採用に力を入れているので、労働分配率も高いと考えられます。
意外にも、個人のスキルや経歴よりも属している業界などのほうが、会社員の年収に与える影響は大きいのです。
自分が活躍できることをアピールする
年収が高い業界や業績が伸びている会社が分かったとしても、採用されなければ意味がありません。
なので、当然ですが、狙った企業から内定を勝ち取るためのアピールも重要です。
そして、面接に進む前の書類選考で落とされてしまっては意味がありません。
民間企業の書類選考では履歴書と職務経歴書が必要になりますが、これらの書類は企業とのファーストコンタクトになるので、転職活動の成否を左右する重要な書類となります。
公務員が転職するときの履歴書や職務経歴書の書き方については別の記事で紹介してますので、気になる人は読んでみてください。
転職エージェントを利用すれば年収は上がりやすい
ここまで転職で年収アップするポイントを紹介してきましたが、結論から言うと転職エージェントを利用すると年収は上がりやすくなります。
というか、普通に自分1人で転職をしていたら年収アップどころか、内定を勝ち取るのですらも結構難しいです。
私も最初は1人で転職活動をしてましたが、かなり苦労しました…
まずは転職エージェントのサービス内容を紹介します。
転職エージェントのサービス内容
- 仕事内容や年収などの希望条件に沿った企業を紹介してくれる
- 履歴書や職務経歴書の添削をしてくれる
- 企業に受かりやすくするための面接対策をしてくれる
- 内定が出た後の給与の交渉を代行してくれる
これらが転職エージェントのサービス内容であり、年収アップしやすい理由でもあります。
他にも、企業の面接の日程調整をしてくれたり、転職相談にのってくれたりもします。
また、転職エージェントを利用することで年収アップしやすい理由はもう1つあります。
それは、転職エージェントのビジネスモデルに隠されています。
転職エージェントのビジネスモデル
上の図のように、転職エージェントは紹介した人の転職が決まったときに、企業から転職者の年収の30~35%を手数料として受け取るビジネスモデルです。
つまり、あなたの年収が上がるということは転職エージェントが受け取る報酬も上がるということ。
なので、あなたの年収が上がるように積極的に協力してくれます。
これだけのサービスが受けられて、すべて無料で利用できるので使わない理由がないです。
このように、年収アップを狙ったり、転職活動をスムーズに進めたりするには転職エージェントを素直に頼るのが一番です。
しかし、初めて転職活動をする人はどのエージェントを利用すればいいのかわからないんですよね。
なので、私が実際に使ってよかった『おすすめ転職エージェント』をご紹介します!
さきほど言ったように全て無料で利用できるので、安心して利用できます。
おすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
アデコ転職エージェント
アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。
人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。
他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。
ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。
何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。
まとめ|市職員からの転職で年収アップする方法
年収アップするためのポイントをおさらいします。
- 給与水準の高い業界に行く
- 業績が伸びている会社に行く
- 自分が活躍できることをアピールする
さらに、これらを達成するための近道は、転職エージェントを利用することです。無料だからといって躊躇することはありません。これも彼らの仕事なので。
市役所職員から転職したいという決心がついたら早速行動しましょう。市職員からの転職は年齢を重ねるほど確実に不利になりますよ!
あなたの転職が成功することを祈っております!