転職後によくあるギャップの事例と対策方法

転職活動・選考対策
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転職を経験した人の中には、

転職したはいいけど、転職前に自分が想像していたものと違う!

こういう人は少なくありません。

実際に、転職した人の82%がギャップを感じています。

出典:8割の転職経験者が入社後にギャップを感じたと回答。|エン・ジャパン株式会社

僕は20代で2回の転職を経験し、1回目の転職では大企業からベンチャーに転職したのですが、結構ギャップがありました。結局ベンチャーは合わないと感じ、2回目の転職では大企業に戻っています。

ギャップが大きすぎると、このように転職を繰り返してしまうかもしれません。そうならないためにも、転職活動中は転職エージェントの力を借りるなどして情報収集をしっかりとやりましょう。

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転職後によくあるギャップの事例

エン転職の調査によると、転職後に感じたギャップのTOP5は以下のようになっています。

出典:8割の転職経験者が入社後にギャップを感じたと回答。|エン・ジャパン株式会社

正直、転職はやってみないと分からないところも大きいのですが、可能ならば転職先の社員の方数名と話をさせてもらい、自分が思っている社風や仕事内容と大きな違いがないかを確認しておくべきです。

そうすれば、これらのギャップをある程度埋めることができるはずです。

 

また、業界ごとに平均年収が低かったり、サービス残業が横行していて労働時間が長かったりということが起きています。

同業界で転職するならあまり問題ではないですが、異業種に転職する時に

自分のやりたい仕事だから

と最初は意気込んで転職したものの、思っていた以上に待遇や労働環境が悪く、ギャップを感じてしまうことがあります。

また、友人の会社と比較したり、働いている期間が長くなったりすると、今の職場環境に疑問を持つことも少なくありません。

 

なお、残業時間の多い業種は以下のようになっています。

出典:業種・職種別残業実態マップ──どの業種が、どのくらい働いているのか|パーソル総合研究所

 

また、「サービス残業」が増えがちな業種のランキングは以下のようになっています。

出典:業種・職種別残業実態マップ──どの業種が、どのくらい働いているのか|パーソル総合研究所

これらの業界に転職するときには、あらかじめ労働時間やサービス残業は覚悟しておきましょう。

 

転職後のギャップを防ぐための情報収集方法

実は、これまで紹介してきたようなギャップの中には防げるギャップと防げないギャップの2つがあります。

防げないギャップの代表例として、

  • 誰が上司(部下)につくか
  • どんな同僚がいるか、

などがあります。数人しかいない立ち上げ間もないベンチャー企業という場合を除き、これは事前にはわかりません。

しかし、それ以外のギャップはある程度事前の情報収集でカバーできます。

【重要】情報を集める前に知っておくべきコツ

情報収集の方法を紹介する前に、知っておくべきことを紹介します。

それは、あなたが転職先に求めることで「最も大事なこと」をひとつ言語化しておくことです。なぜなら、時間は有限だからです。

転職活動に費やせる時間はある程度限られていると思いますし、いつまでも情報収集だけやっていては転職のタイミングを逃してしまいます。なので、集める情報を絞ることが重要なのです。

 

転職で最も大事なのは給料なのか、成長機会なのか、それともギスギスしていない職場環境なのか。

もし「成長機会が一番大事」というならば、それはどんな成長機会が得られればいいか?

トニー
トニー

このように、あなたが転職で実現したいもっとも大事なことを、とにかく詳しく言語化していくことが大事です。

より具体的なやり方が知りたい人は、以下の「言語化の具体的なやり方」をクリックしてみてください。

僕自身の転職活動を例にとって、「成長したいからベンチャー行きたいです」を具体化してみます。

僕は1回目の転職で、大企業からベンチャーに転職するときに、

トニー
トニー

ベンチャー企業に行くべきだ。今の会社にい続けても成長しない

という風に思っていました。

しかし、どこの会社にいたとしても全く成長しない人はいません。ただし、成長の方向性やスピードは会社の環境によって異なります。

僕が新卒で入った会社は成長のスピードは早くはありませんでした(マネジャーになるのは早くても30代前半、年功序列の雰囲気もあった)。

また、成長の方向性も「その会社や業界では活躍できるような力はつくかもしれないけど、会社を離れて自分一人で事業を立ち上げたりする力はつかなさそうだ」と判断しました。

そこで当時の僕は、「事業を自分で立ち上げられるように、若くてもマネージャーになれる会社に行きたい」と決めました。

ここまで決められれば自分の希望と大きく乖離することは少ないでしょう。

 

また、言語化する上でヒントになるのが「今いる会社でイヤに思ったことは何か」ということです。

転職を考えている以上、何かしら今の職場に不満はあるはずです。そして、「なぜ今の職場が嫌だと思っているのか」は具体的にイメージしやすいでしょう。

 

転職でいちばん大事なことが決まったら、次の方法などで実際に情報を集めましょう。

  • 同じ部署になる予定の社員の方と話をする
  • 口コミサイトで調べる
  • 転職体験談を見る
  • 転職エージェントから情報を聞き出す

同じ部署になる予定の社員の方と話をする

この方法が一番信頼できる情報を集めることができます。

一次面接の選考通過の通知後~最終面接前、もしくは内定が出た後に人事の人にお願いするといいでしょう。

一次面接後を突破したということは企業側からしてもある程度採用する見込みがあるということなので、取り合ってくれる可能性が高いです。もしくは、内定が出た後なら、他の企業に取られないように社員と話をさせてつなぎとめておくというメリットが人事側にもあります。

人事にお願いしてもだめな場合は、取り合ってくれるかは分かりませんが、FacebookやInstagram、LinkedInなどのSNS経由で社員の人にアプローチしてみるという方法もあります。

口コミサイトで調べる

信憑性が少し低いですが、この方法が一番簡単です。

口コミサイトでは、特に「退職理由」の項目を見ておくべきです。退職理由にはその企業への不満が書かれているので、一番参考になります。

有名なところだと以下のようなサイトがあります。

ただし、口コミサイトには単なる悪口の書き込みがなされている場合もあるので、見極めるのがけっこう大変です。

なので、口コミサイトの情報だけを信じるのではなく、他の方法と合わせて利用することをおすすめします。

転職体験談を見る

キャリーナというサイトで転職の体験談を見たり、転職した人に直接以前の職場の情報を聞いたりできます。

実際にどういう人が体験談を書いているのかも公表されているので、口コミサイトよりも正確な情報を得ることができます。口コミサイトの情報の裏を取るという使い方もアリでしょう。

また、ビデオ通話を用いて、転職経験のある人に相談できるので、転職エージェントとは違った視点から意見をもらったり、転職の相談をしてモヤモヤを解消できたりします。

» キャリーナの公式サイト

ただし、転職の体験談の閲覧や転職相談は一部有料(登録は無料)なので、無料で活きた情報を集めたい人は転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントから情報を聞き出す

転職エージェントは通常、紹介先の企業の内情を把握しています。なので、口コミサイトに書かれている情報を転職エージェントに確認して裏を取るという利用方法もありです。

また、転職エージェントは紹介した人が短期で離職すると報酬を減額されたり、ペナルティを課されたりなどの不利益を受けます。

そのため、転職エージェントの情報は信頼性が高いのです。

 

転職するかどうか分からなくても利用できますし、相談したからといって転職する必要もありません。

それに、今の自分の市場価値を測ることもできますし、すべて無料でサービスを受けられるので、まずは気楽に相談してみましょう。

おすすめの転職エージェントも選んでおいたので、紹介します。

おすすめの転職エージェント

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リクルートエージェント

リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。

様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。

豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。

カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。

LHH転職エージェント

LHH転職エージェント年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。

世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。

普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。

エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。

doda

dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。

求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。

履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。

転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。

アデコ転職エージェント

アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。

人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。

他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。

ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。

何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。

マイナビAGENT

マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。

熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。

転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。

また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。

【補足】転職エージェントの賢い使い方

転職エージェントを利用するときは、まずは複数のエージェントに登録し、転職エージェントの合う合わないなどで利用する転職エージェントを絞っていくという方法がおすすめです。

僕も2回目の転職の際に、以下のように進めたことで、納得のいく転職ができました。

  • まずは転職エージェントに10人ほど会う
  • そのうち信頼のできる3人のエージェントのみに絞り、転職相談
  • 自分の歩みたいキャリアに合った企業を紹介してもらう
  • 企業ごとの特徴、応募ポジションに求められる能力をエージェントにヒアリング(特に重要!)
  • 職務経歴書の添削、面接対策をしてもらう

 

ギャップが生まれることを覚悟しておくという方法もある

ここまで情報を集めることでギャップを埋める方法を紹介してきました。ただ、どれだけ情報を集めたとしても完璧にギャップを埋めることはできません。

なぜなら、会社は変化していくからです。

例えば給料が魅力的で入った会社も、5年後に業績が悪化して社員全体の給料が下がるというようなこともあり得ます。

また、あなたが結婚して子供ができたら、給料が少し下がってもいいから早く帰って家族との時間を確保できるような職場の方が魅力的になることだってあります。

つまり、会社の状況やあなたのライフスタイルの変化によって、理想は常に移り変わっていくのです。

これを理解していないことこそが、転職後にギャップが生まれる原因と言ってもいいでしょう。

ギャップを覚悟するときに重要なこと

なお、「ギャップを覚悟する」とは、「今の想定よりも何か悪くなるポイントがある」ということを具体的にイメージすることです。

例えば、

  • 職場環境が悪化する可能性がある(実力主義の世界で成果を出すことを強く求められたり、労働時間が長くなる)
  • 業務内容が今よりもつまらなくなるかもしれない
  • 今の会社よりも知名度が低く、親や友達が誰も知らない会社かもしれない

などです。

「転職でいちばん大事なこと」以外は、働き始めてからある程度違っていても受け入れられる心積もりをしておくといいでしょう。

 

まとめ|ギャップは起こりうるものだと心得えよう

誰もが自分なりのイメージや理想像を抱いて転職しますが、環境が変わるのですから、大なり小なりミスマッチ、ギャップは起こりうるものです。

また、どうしても転職した後じゃないと手に入らない情報(自分の上司が誰になるのか、実際にどういう業務をやるのか、など)もあるので、ギャップを0にすることは難しいです。

これまで紹介してきた通り、重要なのは転職時の理想と現実のギャップを最小限に抑えられるよう、自分でできることはしっかりと準備しつつ、遭遇したギャップに適応していこうとする覚悟や柔軟性を持っておくこと。

そうすれば、多少のギャップがあったとしても、転職後の企業に適応していけるでしょう。

 

ただし、繰り返しになりますが、転職時の情報収集はかなり大事です。情報収集方法はいくつか紹介しましたが、一番手間が少なく、正確な情報が得られるのが転職エージェントに相談する方法です。

転職活動に限らず、何でも1人でするよりも、パートナーがいたほうがスムーズに物事は進むものです。

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