今回は自己分析ができない時の対処法についてです。
自己分析が大事だと言われて本を読んだりセミナーに出てみたけど、全然できない。。。どうやったら自己分析ができるようになるのかを知りたい。
僕は20代で2回の転職をしています。転職の時も就活同様に自己分析をするのですが、20代後半になって自己分析のやり方に慣れてきて
自分が就活の時にやっていた自己分析、めちゃコスパ悪いやん…
と気づきました。
皆さんも、自己分析のやり方の本やセミナーなどを聞いて知識だけが先行するものの「結局どうやるのが効率的なんだよ」と思っているかもしれません。
就活において自己分析は重要ですが、時間をかけすぎると企業研究やOB訪問などに時間をかけられずに終わってしまいます。だからこそ、効率的な自己分析が必要だと考えています。
この記事を読むことで、自分が就活の時に知っておきたかった「効率的な自己分析の方法」がわかります!
自己分析ができない理由
自己分析ができないと悩んでいる人のほとんどは、次のどちらかに当てはまってます。
- やる意味がわからない
- やり方が間違っている
やる意味がわからない
そもそも自己分析はなんのためにやるのか、自分の言葉で言えますか??少し考えてみてください。
- 面接でしっかり答えれるようにするため?
- 受かるESを書くため?
- 自分に合った企業を見つけるため?
どれも間違いではありませんが、より広く捉えると自己分析は「自分がどんな人生を送れればハッピーになれるかを知るため」にやるものです。
自分を分析する過程で、自分がどんな時にハッピーなのかがはっきりわかるようになると、ハッピーな状態を手に入れやすくなるからです。
具体的に解説します。次のような2人の女の子がいたとき、どっちが自分の理想の彼氏を手に入れられそうでしょうか?
どこかに私に合ういい人いないかな~
年収は400万円くらいでいいから、優しくて自分の考えをしっかり持っている人いないかな~
僕はBさんだと思ってます。理由は以下の通りです。
- 自分が望むものが明確(どんな彼氏だったらハッピーか)
- 外部にも発信することができる
- 自分に情報が集まってくる
- より得たいものが得やすくなる(理想の彼氏をGET!)
これを就活に当てはめると、
- 自分は将来どのようになりたいのか(自分が企業に求めてるもの)
- 自分はどんな特徴があるのか(企業から見て自分が何が「ウリ」なのか)
を明確にできればできるほど、世間のモノサシに流されることなく、自分が納得する就職先が選べるということですね。
やり方が間違っている
自己分析のセミナーとか出たし実際にやってはいるけど、なんかうまくいかない
という方は、やり方に問題があります。あなたは、こんな風に思って自己分析やっていませんか?
- どうせ自分には強みなんてない…
- 別に凄いこととか成し遂げたことがないから何も語れない…
このように考えてしまう気持ちはとてもわかりますが、コスパの悪い考え方です。
よくある勘違いですが、面接官は「他人と比べた強み」は聞いていません。企業が知りたいのは「あなたという人間の特徴」です。
他人と比べて優れているところがないと落ち込んでいると、本来はあなたの特徴として企業にアピールできる点を見落としてしまいます。
別に凄いこととか成し遂げたことがないから何も語れない
これもよく聞きますが、面接官は「学生時代に成し遂げた成果」を聞いているわけではありません。
僕も新卒採用の面接官をやっていましたが、注目してたのは「経験したことから何を感じて何を学んだのか」というストーリーです。そしてこのストーリーは誰もが練習をすれば練り上げることができます。
それなのに、不必要に自分の価値を下げてしまうと、逆に自分で面接通過率を下げているのでコスパが悪いです。
無理して「サークルの副リーダーやってました!」とかいう必要はないです。
ここまでの内容をまとめてみましょう。
- 自己分析をやる意味は「自分がどのような人生を送れればハッピーか」を言語化するため
- 自己分析をやる時に自分を卑下している人は多い。相対的にみたあなたの特徴をストーリー仕立てで伝えれば就活ではOK
【自己分析ができない人向け】高コスパな自己分析のやり方
世の中には様々な自己分析の方法があるため、「どの方法がいいんだよ」と迷っている就活生は多いと思います。
今回紹介するのは「コスパのいいやり方」なので、8割程度は自己分析が完了していて、更に深く極めたいという就活生は、ここから先は読まなくても良いかもです。
逆に次のような悩みを持っている就活生なら、有効な打ち手を紹介できると思うので最後までご覧ください!
- 自己分析は本を読んだりセミナーに出てなんとなくやってみたことがあるが、いまいち完成した気がしない
- 自己分析に関しての情報が多すぎて、何が正しいのかわからない
- 自己分析ってかなり時間がかかりそうで、まずは時間をかけずにサクッと大枠を捉えたい
まず結論ですが、具体的には次のような流れで進めていきます。
簡単なツールでさくっと診断
まずは簡単なことから始めるのが鉄則です。
簡単なWeb診断のツールはやったことあるけど、なんかよくわからなかった…
と思う方がいると思いますが、これはやり方に間違いがあります。
それは、簡単なツールを複数個やることです。複数個やると、表現は違っても共通して出てくるポイントがあるはず。共通点は特にあなたらしい特徴がわかるはずなので、それを見つけましょう。
今回就活サービスを10個以上調べましたが、自己分析についてのオススメはこの4つです。
キミスカ
キミスカはスカウトメールが届く逆求人型の就活サイトですが、無料登録後に行える「適性検査」の評判が良いです。特に逆求人は要らないという人でも、適性検査だけでも受けておくと良いでしょう。
キミスカの適性検査のいいところは、労力をそこまでかけずに性格診断と職種適正がわかる点です。他にもセミナーや検査などはありますが、10分ほどで完了する手軽さは素晴らしい。
キミスカの適性検査は今まで受けた中で1番的確だった
— た (@gyata51) June 20, 2019
みんなキミスカで適性検査したことある??
— さまーちゃん@23卒 (@nachichan23) December 12, 2021
私初めてしたんだけど、ちょっと変わった質問もあって新鮮だし、めちゃめちゃ当てはまってて感動した😂
興味ある職種と相性良くて、やる気が出たぞ!!!
受験すると、こんな感じの結果が得られます。
性格だけではなく、仕事に対する価値観もわかります。
他にも、職務適性やストレス耐性など全部で9つの項目から詳しい自己分析ができます。繰り返しですが、診断は10-15分ほどでできるので、かなり手軽ですね。
AnalyzeU+(OfferBox)
こちらも同じく逆求人のサービスで、適性検査に力を入れているのでぜひ活用すべきです。質問数が多い(全部で250問、所要時間は30分程度)のですが、違った角度から職種がわかります。
AnalizeU+(OfferBox)は社会で働いていく上で求められる力を⼤きく2つ(社会⼈基礎力、次世代リーダー力)に分類し、適性診断結果を基に適性を測定しています。
社会人基礎力はこんな感じ(他にも「考え抜く力」「チームで働く力」の2項目があります)。
次世代リーダー力はこんな感じ(他にも「周囲を牽引する力」「高め合う力」の2項目があります)。
一番右の列を見てもらうと、自分の強みの箇所には「★」が付いていますよね。これが他の人と比べるのではなく、あなたの特徴を表しています。
自分一人で強みがないと何時間も悩んでいるより、このサービスを使って30分でサクッと強みを客観的に分析してもらう方がコスパよくないですか?
適性診断MATCH plus(マイナビ)
適性診断MATCH plusはマイナビが提供しているサービスです。
MATCH plusの元となるテストは1984年に導入され、その後20年以上にわたって蓄積された人事データベースを持っています。
非常に豊富なデータベースを持っているからこそ、あなたの適性を客観的に割り出すことができるというのが特徴です。過去に300万人の就活生が受けたテストです。
テストを受験すると、あなたに向いている業界や職種の提案がなされます。
就活生であれば、マイナビは既にアカウント登録している人が多いので、新たに登録等の手間がかからないのはいいですね。
余談ですが、逆求人サービスが適性検査に力を入れている理由は、企業が学生にオファーを出す際に出来るだけ自社にあった学生にオファーを送れるように、細かな分析結果が出るような質の高い検査を用意してるんですね。
診断結果の中で共通要素を見つける
複数の診断をやると、必ずどの診断でも共通して出てくる要素があります。その要素はあなたの特徴を表している確率が高いです。
また、関連しあう要素が出ると、要素を組み合わせることでより深い言葉であなたの特徴を定義づけることができます。
具体的にみてみましょう。例えば、次のように2つの診断で別々の言葉で特徴が出たとします。
診断A:こだわりが強くねばりづよい
診断B:新たなチャレンジに負担を感じず、楽しめる力
これらを組み合わせると、次のような自己分析アピールができます。
「自分は新しいことにチャレンジしても粘り強くやり遂げることができます。なぜなら、その努力の過程に自分なりの楽しみを見出すのが得意だからです。
この方法がコスパがいいのは自分の強みは自分で振り返っていても出てこないからです。
あなたの特徴は他者との比較の中で相対的に出てくるものです。だから無料診断ツールを使って、何万人もの就活生データベースとの比較の中で、自分の強みを探すのが効率がいいわけです。
その共通要素を表す過去のエピソードを見つける
ここまできたら、先ほどのやり方で見つけた共通要素をベースにして、過去のエピソードで自分に当てはまるものはないかを振り返ります。
えっ、逆じゃないの?過去の自分を幼少期から振り返って、その中から自分の特徴を分析するんじゃないの?
もちろんそれでも可能なのですが、欠点はめちゃくちゃ時間がかかること。
ここまでで既にあなたは複数の診断ツールに裏付けられた自分の特徴がわかっています。
それらは全部じゃなくてもほとんどが納得いく要素ばかりなはず。であれば、共通要素から逆算して、それに当てはまるエピソードを探したほうが早いです。
よく「自分の年表を作って幼少期から振り返りましょう」と言われますが、結局それも【膨大な過去の経験から共通する自分の強みや特徴を抽出する】ということ。
行き着く先は同じですが、先に共通要素を知ってから逆算するやり方の方がコスパが良いのです。
就活エージェントとの対話を通じて深める
ここまできたらある程度は形になっているはずです。でもおそらく、まだ実際の面接で使えるレベルにはなっていません。
実際に書き起こしてみた自己分析は、他人に説明してみると全然伝わらなかったり、エピソードとして不適切だったりします。そのために活用すべきは「就活エージェント」がオススメです。
就活エージェントは、毎年何千何万人の就活生のES・面接対策をしている就活のプロなので、あなたの志望業界に合わせた客観的なアドバイスをくれます。
オススメの就活エージェントも選んでおいたので、紹介します。
JobSpring Agent
JobSpring Agentは、マッチング精度の高さがウリの就活エージェントです。
CUBIC適性検査やAIなどのデータに基づいてあなたに合った企業を紹介してくれるため、内定承諾率70%(平均は約36%)の実績を叩き出しています。
大手の就活サイトでは、メールで大量の送られてくることが多い一方で、JobSpring Agentでは平均3~4社ほど。本当にあなたに合う企業のみを紹介してもらえるので、1社1社の選考に集中でき、結果として選考も突破しやすくなっています。
もし選考に落ちてしまっても、不合格理由から改善策を一緒に考えてくれ、内定獲得までつきっきりでサポートしてもらえます。
利用者のアンケートでも「自分の話を親身に聞いてくれるか」で平均4.4点(5段階中)と人気があり面談の枠もすぐに埋まってしまうので、早めに登録しておきましょう。
irodasSALON
irodasSALONは、あなたが本気でやりたいと思える仕事を見つけられる就活エージェントです。
自己分析や企業分析のサポートのために、
- 以前は5万円もしたキャリア講義
- 160ページを超えるキャリア形成教材
などが無料でもらえます。
加えて、キャリアカウンセラーが一人ひとりについてくれるので、困ったことがあればすぐに相談できます。
結果として、
- 利用者の満足度95%
- 年間に13,000人が利用
- 内定率98%
といった実績が生まれ、企業からも信頼されているため、人によっては「irodasSALON特別ルート」で選考を受けられることがあります。
当然、特別ルートは人数制限があるので、早めに登録しておくと有利です。
キャリセン
キャリセンは、内定率の高さや短期での内定獲得に定評のある就活エージェントです。
元人事担当者や有名なキャリアコンサルタントと、1時間のマンツーマン就活相談などを通して内定獲得率が5.4倍になり、年間1,000人以上が内定を獲得しています。
採用担当の本音を熟知しているからこそ達成できた数字ですね。
最短2週間で内定を獲得できるので、就活に出遅れて焦っている人に特におすすめです。
紹介企業の選考に関しては、合否関わらず企業側からのフィードバックをしっかり伝えてくれるので、面接の練習台としての利用価値もあります。
レバテックルーキー
レバテックルーキーは、ITエンジニアになりたい就活生や大学生・院生に特化した就職エージェントです。
エンジニアの転職やフリーランスで日本最大級のエージェントなので、エンジニア業界を熟知しています。
レバテックルーキーの強みをまとめると以下の通りです。
- 利用者の内定率は85%以上
- 大手・中小・ベンチャーの優良企業を紹介してくれる
- 受かるES、GD、面接ノウハウをこっそり伝えてもらえる
- 最短1週間で内定を獲得できる
- 多数のIT企業の人事とつながりがあり、独自の情報もあり
就活アドバイザーがエンジニアの知識に精通しているので、あなたの志向性やスキル、入社後のキャリアパスを考慮したアドバイスもしてもらえます。
人気があるため面談の枠は埋まりやすいので、早めに登録しておきましょう。
実際に企業の面接を受けて反応を見る
ここまで来たら、企業の面接を受けてみましょう。
とはいえ、いきなり本命の企業の選考を受けるのはリスクが高いです。面接官に本当に自分のアピールが刺さるのかどうか分からないからですね。
おすすめはベンチャー企業を受けてみることです。ベンチャー企業は書類選考がないこともあり、面接の機会を確保しやすいからです。
詳しくは以下の記事で紹介しています。
» 就活でベンチャーは面接練習になる!受けるべき理由と注意点を紹介。
また、ベンチャー企業はベンチャーに強い就活サイトで探してみるといいでしょう。
まとめ|自己分析ができない場合はやり方を見直そう
繰り返しですが、就活においては自己分析以外にもやることが山積みです。しかし自己分析をおろそかにしては就活の成功はあり得ません。
改めて自分に問い直してみてください。
- 自己分析ができないというのは、我流に走っていないか?
- あなたのやり方は、時間が限られた就活において本当に効率的か?
- 世の中の情報に流されてしまっていないか?
最後にこの記事のまとめです。皆さんの自己分析がうまくいくことを祈っています!
- 就活は自己分析が重要。しかしやることは自己分析以外にもたくさんある。だからこそ「効率的な自己分析」が必要
- 自己分析ができない理由は①やる意味がわからない②やり方が間違っているのいずれか
- 複数のツールを活用して自己分析を効率化したあとは、自分の偏った見方にならないように就活エージェントを使って客観視すべき