こんにちは。元ベンチャーの採用担当のトニーです。今回は、次のようなひと向けの記事です。
旦那がベンチャーに転職を考えているが、不安だなあ…妻としてベンチャーに転職希望の旦那に何ができるかを知りたいなあ
内容としては次の3点を解説します。
- ベンチャーに転職するときの妻の気持ち【妻へのインタビュー有】
- ベンチャーへ転職するときの注意点【元採用担当が語る】
- 思っていることを旦那に伝える方法【旦那目線でのアドバイス】
僕は20代で2回転職してますが、最初の転職で大企業からベンチャーに転職しました。そのときには妻がいました。
またベンチャーでは採用責任者をやっていたので、ベンチャーに転職する時の注意点や、いわゆる「嫁ブロック」と言う現場にも遭遇したことがあるので、かなりリアルをお伝えできるかなと思います。
旦那がベンチャーに転職する時の妻の気持ち【弊妻へのインタビュー有】
僕は大企業からベンチャーに転職しているのですが、実際に当時ベンチャーに転職するときには妻はどう思っていたのか、インタビューしてみました。
ぶっちゃけ大企業からベンチャーに行くことをどう思ってた?
別にそれはいいんじゃないと思ってた。今の時代、大企業だからと言って安定しているわけじゃないし、若いうちからスキルを身につけて稼げるようになることの方が大事だと思う。何より、大企業で働いていてつまらなさそうだったし、しんどそうだったから、あまり長くいない方があなたのためだと思ってた。
そうは言っても、ベンチャーに行くことに不安はなかった?
ベンチャーにはそこまで不安はなかったけど、客観的に判断できているのかは不安だったね。ベンチャーの社長とかにあってやりたいことに共感したというが、騙されているのでは?あまりよく考えてないのでは?と言うのは気になったよ。
そう思ったとき、旦那にはどう対応した?
なぜベンチャーに行くのかを納得するまで質問したじゃん。
もしその時に「そんなの俺の勝手だろ」的な雰囲気出されてたり、話し合いをしてくれなかったらどうしてた?
速攻離婚。夫婦間で話し合ってお互いが納得いかない状態だと、これから結婚生活を続けていけないし。
話を聞いても納得できなかったり、不安があったらどうしてた?
最終的にはあなたの「やりたいこと」を応援したいから反対しなかったかもしれないけど、リカバリーのプランは求めていたと思う。例えば、会社が潰れたらどうするの?とか、行った会社で活躍できなくて再度転職するとなったらどうするの?と言うことに答えられるのであれば、最終的にはOKしていたと思う。
(当時子供はいないが)もし子供がいたら返事は変わってた?
変わっていなかったと思う。結局あなたのやりたいことを応援したいのは同じ。でも、より具体的で現実味のあるリカバリープランを求めるかな。
ありがとうございました。
はい、引き続き頑張って稼いでください。
妻の意見をまとめると次の通りです。
とまあ、うちの妻は結構強め(高学歴&自分も働いている)なので、実際に専業主婦で旦那の稼ぎだけで生活している、と言う人はそっくりそのままは当てはまらないかもしれません。
でも、最低限やるべきなのは「不安な気持ちを相手に伝える」ことです。
旦那が転職したいと言っているベンチャーがいい会社なのか、とかまであなたが調べる必要はありません。
- ベンチャーって潰れたりしないの?
- 給料下がったり福利厚生がなくても大丈夫なの?
- 労働時間が長くなったりしないの?
- その会社の社長とか社員は信頼できるの?
などなど、不安な気持ちはたくさんあると思います。それを素直にぶつけてみましょう。
ただし、後から解説しますが、その不安の伝え方には注意です。
ベンチャーへ転職するときの注意点【元採用担当が語る】
僕は前職のベンチャーで中途社員の採用担当だったのですが、ベンチャー企業に転職するときによく見かけた「転職NG理由」と言うものがあります。
ここでは代表的な3つのNG理由をあげますので、旦那さんが当てはまってないかどうかを考えてみてください。
ぱっと見の給料で選んじゃう
大企業にいる20代~30代の平均月収は、額面で30~50万円くらいなので、ベンチャー企業で月給が額面で30-40万円となると、案外低くはないなという感じがしてしまいます。
特に20代のうちは額面で30万以下のことが多いと思うので、ベンチャーに転職して月収が額面30万円となると「むしろ上がってる…!」と小躍りするかもしれません。
でも、実際ベンチャー企業は大企業と違って
- ボーナスなし
- 退職金なし
- 福利厚生なし
なので、結局のところ実質の生活水準はさがるケースが多いです。
多くの男性って中長期的な目線がないので、目の前の額面だけにとらわれがちです。僕も完全にそうでした。
実力がつかない会社を選んでる
ベンチャー企業は、大企業の安定や福利厚生含めた給与を捨てて、自分の成長ややりたいことを優先していく人が多いと思います。
それなのに、転職した先のベンチャーで「行ってみたら全然成長できなかった」となると悲惨すぎます。
30代でも給料はあがらず、大した仕事も経験してないので転職市場でもかなり悪い条件になってしまいます。
なので、ベンチャーに行くときには「本当に自分がスキルアップできる環境があるか」を見極める必要があります。大量採用してるキラキラ系のベンチャーは特に要注意で、たくさん採用してクソ働かせて、残った上澄みだけ昇進させてあとはポイ、です。
転職エージェントなどを使わず自分でピンときたとこ選んじゃう
友達の紹介/どこかのイベントで出会ったベンチャーの人とかから誘われて、ふと行ってしまうのはNGです。
ベンチャーにも様々なので、比較検討をする材料なしに「ピンときた」からという理由で選ぶと、自分がやりたかったことができずに後悔します。
また、転職エージェントの利用を薦めるのは、転職エージェントは基本的にお金のある企業としか付き合わないから。要は、転職エージェントが紹介してくれる企業は、お金に余裕がある企業が多いから、給料が高かったり、潰れにくかったりします。
それを転職の素人が見抜こうと思ってもなかなか難しいです。
思っていることを旦那に伝える方法【旦那目線でのアドバイス】
先ほども書いたように、不安な気持ちがあるならそれを伝えるのはマストです。これをやらないと夫婦生活が成り立たないと思っています。
しかし、旦那への伝え方を間違うと話し合いが上手く行きません。根本的に男と女では脳の違いがあるので、不安を伝えるときにも注意点があります。
ここでは、旦那目線で「こう言う風に伝えてくれると嬉しいし、話を聞いてあげたいと思う」という言い方を紹介します。
そもそもの生物としての男女の違い
そもそも旦那は自分の仕事に対して、妻からあれやこれや口を出されることはあまりよく思わない生き物です。これはあなたの旦那だけが頑固なのではありません。
僕が言うと言い訳っぽく聞こえますが、下の本は実際に生物としての男女の脳の違いをわかりやすく説明してくれています。うちの妻もこれを読んだあと僕に勧めてきました。
男性の脳の作りがわかると、相手に伝わりやすい伝え方ができて建設的な話し合いができます。
絶対言ってはいけないNGワード
なお、旦那がベンチャーへの転職を考えているときに、妻が旦那に絶対に言ってはいけないワードもあります。
これらは全て、あなたが心の中ではそう思っていたとしても、旦那に言ったとして問題が解決することはまず無いでしょう。心当たりありませんか?
こう言う風に言うと旦那は動きます【実体験】
旦那として、妻に言われて素直に動けた時の事例を紹介します。友達の家庭の転職話を聞いても、だいたい男と女の問題って似ている気がするので、参考にしてみてください。以下の3ステップです。
【ステップ①】妻としての基本のスタンスを伝える
まずは基本のスタンスを伝えることが大事です。「私はあなたの意見を尊重したいし、チャレンジは応援したいと思っている」なら、まずはそのスタンスを相手にしっかり言葉で伝えましょう。
【ステップ②】自分の不安な気持ちを正直に伝える
スタンスが伝わったら、次に旦那がベンチャーに行くことに対して不安な気持ちを持っていることをを正直に伝えましょう。
このときに一方的な文句にならないように注意です。相手にどうにかしてほしい!と求めてはいけません。
ただ素直な気持ちを伝えて、まずはそれを聞いて欲しかったんだと言うことを伝えましょう。
【ステップ③】夫婦として双方が納得して決断したいと言う希望を伝える
そして最後に、最終的な決断は任せるけど、妻にも理由の説明がほしいのと、ベンチャーに賛成・反対両方の意見を聞いてから決断をしてほしいことを伝えましょう。
この時にも、「最終的にはあなたの人生なのであなたが決めてもらってOK」というスタンスが伝わるようにするのが大事です。そうすれば逆に旦那の方が、妻の気持ちに寄り添いたくなるようにできています。旦那が言うので間違い無いです。
今回は以上です。
もし直接言うのが少し難しければ、そっとこのサイトを紹介してみてください。
元採用担当としてのベンチャーへの転職ノウハウを全て詰め込んでいるので、旦那さんにも参考にしてもらえると思います。