エンジニアの仕事は忙しいというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
- 残業ばかりで家に帰るのが遅い
- 休みの日に出勤することもありプライベートな時間を取れない
- システムの急な仕様変更で夜遅くまで対応する必要がある
など、エンジニアは場合によって長時間労働をせざるを得ない状況にあります。
しかし、長時間労働をしているエンジニアには共通の特徴があり、もし、あなたがその特徴に当てはまっており残業を苦に感じているなら何かしらの対策を取る必要があります。
今回は、エンジニアの平均残業時間のデータをもとに「エンジニアは忙しいのか」また「忙しいと感じたときの対策方法」についてお話していきます。
エンジニアは本当に忙しいのか
エンジニアは一般的に他職種と比較すると忙しいと言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。
データをもとにエンジニアの労働時間を見てみましょう。
エンジニアの平均残業時間
リクナビNEXTがエンジニア300人にアンケートを行った結果によると、平均的な退社時間は以下のようになっています。
- 定時 〜 19時:28%
- 19時 〜 21時:41%
- 21時 〜 23時:28%
- 23時以降 :3%
この数字を見ると、およそ全体の70%が21時までに退社していることがわかります。
仮に残業を1日あたり1時間半、月の勤務日数を20日と考えたとすると月の平均残業時間は約30時間と計算することができます。
また、DODAがビジネスパーソン15,000人に残業時間を調査したしたところ、技術職の残業時間はおよそ下記の通りになりました。
- Webサービス系エンジニア :33.9時間
- DB・セキュリティエンジニア:32.9時間
- システムエンジニア :32.8時間
およそ上記で計算したくらいの残業時間になっているようですね。
しかし、これらの数字はあくまでも「平均の残業時間」を表しており、現実とは少し違いがあります。
その違いとはエンジニアはスキルレベルで忙しさが全く異なり、残業時間も大きく変わるという事実です。
エンジニアのスキルレベルで忙しさが異なる
仕事ができる人ほど多くの仕事をまかされるのはエンジニアに限らず一般的によくあることです。
しかし、その中でもエンジニアはスキルレベルによって大きく仕事の忙しさが異なります。
なぜなら、エンジニアは成果物がはっきりしているため、できないエンジニアは仕事をこなすことができない(正しいコードを書くことができない)ためです。
したがって、一般的にエンジニアとしてスキルレベルが上がるにしたがって業務量が増える傾向にあるのです。
プロジェクトマネージャーは残業が40時間〜
先程のリクナビNEXTのデータにもありますが、実は21時以降退社の人の多くは、プロジェクトマネージャーやそれに近い人が当てはまります。
- 部下の教育をする
- お客さんや企画とのミーティング
- その他プロジェクトの報告
といった様々な業務を抱えるために、どうしても業務量が増える傾向にあります。
IT業界に10年ほど身を置いてレベルアップしていくとこのレベルに到達します。
チームリーダーレベルが残業が30〜40時間
多くのケースでは1つのプロジェクトには複数のチームが存在しています。
それぞれのチームが作業をこなすことにより、プロジェクトで1つの成果を上げるという形ですね。
チームリーダーの残業時間はプロジェクトマネージャーほど多くなく、およそ月に平均30〜40時間といったところです。
しかし、常に忙しいわけではなく、リリース直前といった場合でなければ残業もそれほど長いわけではありません。
およそ5年ほどIT業界にいるとこのレベルになる人が多いように感じます。
プログラマーレベルは残業が0〜30時間
仕事内容はコードを書くことがメインで、企画や顧客とのミーティングに出ることもありません。
ここがエンジニアとして最もレベルアップができる期間でもあります。
正直、それほど忙しいわけではなくリリース直前でもない限り2時間以上残業する必要がありません。
エンジニアは忙しい、きついと言われますが、レベルが上がるときついだけでプログラマーレベルではそれほど忙しくないというのが現実としてあるのです。
エンジニアスキルがついた後も長時間労働を避ける方法
ここまでお話してきましたが、悲しいことに現状はスキルがつくほど仕事量が増え残業時間も増えます。
したがって、長時間労働を避けたいと考えている人にとってはエンジニアスキルをつけた後にどうするか?を考えて置く必要があるのです。
といっても具体的な方法は大きく3つで
- 会社に交渉する
- 転職する
- フリーランスになる
という選択肢になるかなと思います。
会社に交渉する
まず、1つ目の方法として会社に交渉する方法があります。
具体的には、残業が長いと感じているため自分の業務量を減らしてほしいと依頼することになります。
- 楽をしたいように思われる
- やる気がないと思われる
- 給料が減らされるかもしれない
など様々な不安があるかもしれませんが、基本的に会社はあなたに業務を増やすことはあっても減らすことはまず考えられません。
したがって、一度自分の業務が多いと感じるのであれば、それを会社に伝える必要があるのです。
また、転職を考えるにしても以前の会社で自分から改善の行動を起こしたか?というのは面接の中で聞かれる可能性も十分に考えられます。
結果的に転職をすることになったとしても、まず交渉の機会を作っておくのが良さそうです。
転職する
もし会社と交渉しても、自分にとって良い返答が得られなかったケースも当然考えられます。
その際には、やはり転職を検討すべきでしょう。
転職を検討する際に気をつけてほしい点として経験則ではありますが、長時間残業が当たり前になっている企業は相場よりもあなたの給与が低く見積もられている可能性が高いです。
したがって、転職を検討する際には複数の転職サイトに登録すると思いますが、そのうちの1つには転職エージェントを入れておくことをおすすめします。
転職エージェントは、エンジニアの市場価値を詳しく知っているため、あなたのスキルに対して適正な給与であるかどうかを見てくれます。
僕は転職の際にdodaを使用しましたが、自分のスキルに対しての業界の相場や転職時のアピールポイントなども教えてもらえたので、こちらを利用するのはいいのかなと感じています。
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フリーランスになる
最後に、もしあなたが若手エンジニアであればフリーランスエンジニアという選択肢もあります。
フリーランスエンジニアで年収1000万円!とよく言われるように、経験年数さえあれば、今の給与を倍にすることも不可能ではないでしょう。
ただし、フリーランスエンジニアは35歳以上から徐々に仕事が減ってきます。
やはり、若いエンジニアのほうが
- 新しい技術に精通している
- 年齢が低い方が扱いやすい
といった理由があることが考えられます。今の自分の年齢を考えた上で、転職とフリーランスのどちらがいいか?を考えてみるといいかと思います。
おすすめのフリーランスエージェントは以下の記事にまとめているので、合わせて読んでみてください。
まとめ
ここまでの記事のポイントをまとめます。
- エンジニアはスキルが高いほど残業時間が増える
- 忙しいと感じるなら一度会社に交渉する
- 転職するなら1つはエージェントサイトに登録する
- フリーランスは年齢を重ねるごとに仕事が減る
エンジニアはスキルが高くなるほど残業時間が増えていくという悲しい現実があります。
しかし、現状を嘆いても仕方ないので、転職やフリーランスになることは現実的な選択肢として考えておく必要があると言えそうです。
最後に今回ご紹介したdodaのリンクを貼っておくので、一度エージェントに話をしてみたいと考える方はぜひ登録してみてください