SESで仕事をしていると「もう限界…」「今すぐ辞めたい」と感じる人も多いですよね。
SESはどうしても指示を受けてそれを淡々とこなす作業者になりがちです。その結果、「自分にはもっといい会社があるのでは…?」と思うのも当然です。
この記事では、SESを今すぐ脱出したい…と考える人に向けて
- 本当にSESを脱出するべきなのか
- 脱出する具体的な方法
を解説します。
SESで半年ほどでイチプログラマーとして入り、最終的にチームリーダー・ディレクションを行った僕が解説します
SESからの脱出は難しくないが人気企業のハードルは低くない
SESを脱出したい!と考えたときに、最初に思い浮かぶ選択肢は「転職」です。
しかし、多くの人が望む環境の企業に入るハードルは正直高いです。さらに、転職を履歴書上マイナスとして捉える人は未だに少なくありません。
曖昧な理由で転職すると次の転職が難しくなります
もし、今の企業で「チームリーダー」「テックリード」などの経験があれば、有名企業を狙うのも1つの選択肢です。
しかし、「自分の実績に自信がない…」「そもそもエンジニア経験が浅い」人は、転職で次のポイントを意識する必要があります。
【見るポイント3つ】転職する前に考えておきたい職場の理想像
本当に転職するべきか?に関しては以下の3つのポイントを軸に考えましょう。
- そもそも今の会社がヤバい会社でないか
- 今の会社では実現できないキャリアか
- 転職することで自分の要望がかなえられるか
これらを考える際には、今の職場に対する愚痴だけでなく理想の職場条件を紙に書き出せるくらい具体的にすることが重要です。
例えば、「労働条件をもっと良くしたい!」と考えるなら、求めたい労働条件について書き出してみましょう。
- 手取りは今よりも+2万円くらいはないと生活できない
- 毎月の残業を30時間以内には抑えたい
- 営業に理不尽な納期を求められる環境は辞めたい
etc…
理想の職場の考え方については、より詳細に以下の記事で解説しているので、合わせてご覧ください。
» 【SES辞めたい?】必ず見つかるエンジニアの「理想の職場の考え方」
SESを脱出するべきか見極める判断軸10個
今すぐに職場を変えるべきか?の緊急度は以下の通りです。
- 今の会社がヤバい会社か:緊急度高
- 今の会社で実現できるキャリアか:緊急度中
- 転職で自分の要望がかなうか:緊急度小
ヤバい会社なら一刻も早く転職するべきです。最近はエンジニアの労働条件も改善されており、以前よりもずっと働きやすい企業が増えています。
判断軸は以下の10個を参考にしてみるといいでしょう。
今すぐ転職するべき
- 人の出入りが月に5人以上ある
- 特に理由なく案件に1人でアサインされる
- 経験年数の水増しをしている
- 年収が300万円以下
- 残業が毎月45時間以上
- その他精神的に追い込まれる
条件によって転職もあり
- 「技術」「役割」「給与」「労働条件」のいずれかが改善できる
- 事業形態を変えられる
転職しないべき
- キャリアにプラスになる経験値が積める
- 年収が30~50万円上がっている
「ヤバい会社」は抜け出すだけでより良い条件の企業に転職できる
- 人の出入りが月に5人以上ある
- 特に理由なく案件に1人でアサインされる
- 経験年数の水増しをしている
- 年収が300万円以下
- 残業が毎月45時間以上
- その他精神的に追い込まれる
企業規模などにもよりますが、このような企業は転職すれば今よりも条件の改善が見込めます。
どれか1つ当てはまっているだけでも黄信号、2つ以上当てはまっていればヤバいです
こうした企業は人の出入りも激しく、辞めると伝えると「今よりいい条件の会社に入れるわけない!」と言われることもあります。
しかし、一度転職活動すると今の会社が普通ではなかったんだな…と思うことも多いはずです。
ただし、転職活動の面接において、今の会社の愚痴を言いながら活動すると確実に失敗します。
以下で、初めての転職にあたって準備しておくと良い点についてまとめているので、こちらもご覧ください。
» 客先常駐エンジニアから転職するなら【失敗しない手順】
「キャリアアップ実現」のための転職は全然アリ
- 「技術」「役割」「給与」「労働条件」のいずれかが改善できる
- 事業形態を変えられる
短期的な条件アップだけを考えて転職するのは避けるべきです。
次の企業は条件が良くなりますが、数年後に次の企業へ転職する際に嫌悪される可能性も低くないためです。
長期的なキャリアプランの中でキャリアアップに繋がる転職と説明できれば、転職はした方がいいケースもあります。
本音は条件アップであったとしても、自分の長期キャリアにもプラスになる転職になるか?は一度確認しましょう。
転職は5年くらいのスパンの中で考えられると面接官の印象も◎
キャリアに好影響を与える職場なら転職は避けるべき
- キャリアにプラスになる経験値が積める
- 年収が30~50万円上がっている
経験が浅いうちに最もしてはいけないのが「なんとなくの将来的不安」という理由です。
「今の自分が役に立っていないのでは」「なにも貢献できていない」など不安が大きいとこの状況になりやすくなります。
こうした不安を改善するためには、転職ではなく目の前の仕事をなんとかこなす努力が重要です。
一度転職エージェントに相談してもいいですが、基本的には転職は辞めておくことをおすすめします。
SES・客先常駐から脱出するなら「企業の条件」と「自分の強み」を把握する
なんとなく転職活動を始めてしまうと、自分が思っている以上に書類選考で落ち続けます。
「経験が浅いうちに転職する人=継続力がない人」
と見なされやすいです。面接官の目を変えさせるためには、書類選考・面接を通して自己アピールがどれだけできるかにかかっています。
面倒な「自己分析」をおすすめする理由
転職に失敗しないための手順として、するべきことは以下の大きく分けて2つです。
- 転職したい企業の条件決め
- 自分の強み×キャリアの指向性の把握
これらの手順は、正直に言うと面倒です。笑
ただし、自分の強みを説明できないと企業はあえてあなたを採用する理由がありません。
その結果「エンジニアであれば誰でもいい」と思っている企業にしか入れなくなります
条件の良い企業に入るためには、自分の強みや採用するメリットを他人に説明できることが重要です。
具体的な転職に必要な手順をまとめているので、ぜひ合わせてご覧ください。
» 客先常駐エンジニアから転職するなら【失敗しない手順】
それでも迷うなら転職のプロに相談するのがおすすめ
SESを脱出することに特化した転職エージェントに相談するのもおすすめです。社内SE転職ナビでは、「SESや客先常駐」を完全排除した社内SEのみの求人を取り扱っています。
最近はエージェントと相談した上で転職しない判断する人も増えています。
転職エージェントに相談するとしても、事前に自分のキャリアについて考えることがおすすめです。
しかし、「客観的な意見がほしい」「自分の市場価値を確かめたい」と考えるなら、相談の価値は十分にあります。
社内SE転職ナビへの相談は無料ですし、悩むぐらいならまずは相談してみましょう。
また、SESから自社開発企業への転職を目指す方法についても以下の記事で解説しています。合わせてご覧ください。
まとめ|SESから脱出するか?は長期的なキャリア視点を持って考えよう
ここまで、SESから脱出するべきかの判断軸と脱出方法を解説しました。今の企業がヤバい企業であれば、転職するだけで条件アップが見込めます。
- 人の出入りが月に5人以上ある
- 理由なく案件に1人でアサインされる
- 経験年数の水増しをしている
- 年収が300万円以下
- 残業が毎月45時間以上
- その他精神的に追い込まれる
もし、上記の条件に当てはまらない場合、短期的な条件アップだけでなく長期的にキャリアアップできるか?を考えるのがおすすめ。
そのためには、自分が望む理想の企業像を明確にしておくといいです。理想の企業の考え方は以下の記事で解説しています。
» 【SES辞めたい?】必ず見つかるエンジニアの「理想の職場の考え方」
最終的に転職を考えるのであれば、焦って失敗する可能性を減らしたいです。そのためには自己分析で強みを明確にしましょう。
以下の記事で、転職で失敗しないためにするべき「自己分析」「企業の条件決め」の方法について解説しています。