- 長年今の会社に貢献してきているのに、評価されない…。
- 自分としては必死に取り組み、落ち度はないと感じているのに、正当な評価がなされている気がしない。
入社して5~6年勤めているにも関わらず、評価がないことに憤りを感じて転職を考える人は多い。
ちょうど、我慢が噴出する頃合いだからです。
評価がされない理由は単純です。
中小なら経営者のエゴ(主観)。
大手なら上司との人間関係。
これに左右されるからです。
まさにそうだと感じる人は、いっそのこと転職を考えてみてもいいでしょう。今の会社で働き続けても改善される可能性は低いからです。
とはいえ、いきなり会社を辞めるのではなく、まずは気軽に転職エージェントに相談してみて、あなたの市場価値を客観的に知ることから始めるといいでしょう。
この記事では、会社に正当に評価がされない理由と、それが故に転職を考えている人が取るべき行動を詳しく解説していきます。
会社に評価されないとどうなるのか?
このまま会社に評価されない状態が続くとどんなことが起こるのか?まずは、その一例を紹介します。
友人がどんどん出世して焦る
新卒で入社し、初めの3年ぐらいはまだ出世のスピードや評価のことは深く意識しないでしょう。仕事も覚え始めで、社会のことも熟知していないからです。
しかし20代後半から30代半ばに差しかかり、社会的な立場や家族を養うための収入のことを考え出すと、周りの人間の待遇や噂がどうしても気になってきます。
それもそのはずで、同じ会社で5~6年在籍していると、それなりの発言権を持ち始め、評価を得えたり、出世したりする立場になるからです。
そのため大学時代の同期などでも、
課長に抜擢されたんだよぉ!
今度、プロジェクトのリーダーで指揮をとるんだ!!
などの発言が飲み会の席で多くなってきます。
あからさまな年収などは公開しないものの、
「毎月7~8万円は貯金している」
「今度、連休で彼女と海外旅行にいくよ」
などと、話のふしぶしで成功しているアピールが聞こえてきます。
会社から正当な評価を得て出世しているんだなと友達として嬉しい半面、まっとうな評価がなされていない自分と比較してしまい、歯がゆかったりもするのです。
こんなに頑張っているのになぜ俺は評価が薄いのか?
という、至極当然な疑問が頭の中を埋め尽くしていくのです。
特に、仕事に対して真摯に取り組み、出世してもっと活躍したい!稼ぎたい!という情熱的な人であればこの感情は一層のこと高まっていきます。
実は、会社の評価というものは、あなたが考えてるほど、頑張りが反映される仕組みにはなっていません。
会社によっては、意外なほど適当になされてしまっているのです。
会社に評価されない理由
同期や他の社員と比べても、自分は頑張っている…
そう思っていても、なぜか上がらない給料…。
その理由は、冒頭でも紹介したように以下の2つが主な理由です。
中小企業で評価されないのは経営者のエゴのせい
中小企業では、真っ当な評価制度が整っていないことも多々あります。
なんとなしのフォーマットはあるものの、あくまでも形式的なものにしか過ぎず、実際には別のところで評価がなされている。
実際のところとは、経営者のエゴ(主観)です。
何かと経営者との距離が近い中小企業では、社長の裁量、さらに言えば「感情」で評価が全て決まっている事が多い。例えば、
- 社長に対して気遣いが足らないから評価しない
- 社長に対してリスペクトがないから評価しない
- 社長が知らない仕事は評価しない
などなど。
口でこそ、
結果が全てで、評価はそれに準ずる
みたいなことを言っているものの、どう考えてもそうじゃない。
その証拠に、過去3年間の営業成績が良好で品質管理にも落ち度がない、などの結果を出しているのに何も評価がなされない。こんな話は中小企業ではよく聞く話です。
意に反すること、気に食わないこと、よくわからない仕事をしている人に対しては良い評価が下されないのですね。
昔気質の50代60代が社長の会社ではなおのこと、こういった傾向があります。
というのも、この世代の人は会社を「自分の城=所有物」と思ってやまないからです。
そのため、評価を得る社員は一環して社長の所有物(城)を脅かさない人種ばかり。極端に言えば、
- 社長の家族のことさえも、おもんばかってくれる人
- 職場の不満を言ったり労働環境について指摘したりしない人
- イエスマンで右腕たる人
といった具合。
自分の城を堅守してくれる(風)の人を評価する。そのため、同じようなゴマすり体質な考えの人で固まっているのです。
ですが、これは非常に危険なこと。なぜなら、考えが同じような人ばかりだと時代の変化についていけずに、倒産してしまう確率が上がってしまうからです。
最近でいうと、中小企業のDX化の遅れは気になります。新型コロナの流行を機に政府もデジタル化を推進すべく助成金を出していますが、コロナ前の時点では、中小企業は大企業に比べると、デジタル化への投資割合は少なくなっています。
他にも、DX化の進展が遅れることによる懸念としては人材不足・後継者不足もあります。
今後は、ただでさえ日本の人口は減っていくのに、適切な評価が下されない会社では後継者が育たず、人材も離れていくばかりです。
このようなことから、経営者のエゴだけで会社を経営できる時代は終焉を迎えつつあるのです。
ワンマン社長のもとで正当な評価が得られないのは、もしかしたら現代に沿った生き方をしている証拠なのかもしれません。
あなたの姿勢は決して間違っていない。
大手で評価がされないのは上司との相性が悪い
中小企業と違って大手では、直接の評価は上司が行います。
上司が部下に評価を下さず出世させない理由は2つあります。
です。
どちらにも共通する点は、自己保身でしょう。
有能な部下が怖いから
普通に考えれば、部下の能力を引き出し会社の利益に貢献させるのが真っ当な上司の仕事に対する姿勢です。
ですが、部下の評価を上げて出世され、万が一にでも自分の上に立たれるのを恐れる上司もいます。
しかも意識的にやっているのではなく、本能的に身の危険を感じ、無意識下で低評価を下しているから余計に厄介なのです。
あなたの実力があればあるほど、日頃から強い口調で上司に接しており、そのこともあり恐怖心を持たれているのかもしれません。例えば、
「そんなの当然知ってますよね?」
「この仕事ってどんな意味があるんですかね?」
などとズケズケ踏み込まれて尻込みしているのかも。
恐らく、あなた自身も
こんな上司よりも絶対オレのほうができる!
といった自負も持っているので、行動の端々に出てしまうのです。
とはいえこれ、上司がかなり情けないパターンです。
部下の持て余す能力をさばききれず、部下の評価を下げることで自身の保身を保っている。
情けない上司を管理職においている会社側にもだいぶ問題があります。
あなたをダシに上に昇りたい上司
あなたを社内政治のダシにしようとしているとも言い換えられます。
汚い言い方ですが、あなたを何かにつけて責任転嫁する用の人材として利用したいのです。
アイツのせいでチームがまとまらない
あいつだけ考え方が食い違うからベクトルが合わない
などと、自分の部署の不備の「癌」として位置づけることで、何かあった時の盾役にしている。
悪いのは私ではなく、あの部下です
と、上層部にも巧みに言い回しています。そして、本人には一切感知されないように、徹底的に別の部下に根回しもしている。
そのため、一人何も知らないあなただけが取り残され、周囲の根回しを受けた同期や仲間が出世していくというチグハグな現象が起こるのです。
なぜ俺だけ取り残される・・・?
という疑問は評価うんぬんではなく、上司の社内政治に巻き込まれた結果かもしれません。
巧みにも、ボーナスの査定や面談の時には、
お前も頑張ればもうちょっとでプロジェクトリーダーだったんだ
などと、虚偽の情報をちらつかされ、中途半端にモチベーションを維持されるのです。
架空のモチベーションを捻出される。
上司の社内政治に巻き込まれ、評価を得られない典型例でしょう。
転職する前にやっておくべきこと
ここまで、正当に評価されない理由は社長や上司のせいだと言いましたが、実際に転職するとなると、客観的にあなたの市場価値はどのくらいあるのかは知っておかないと失敗します。
どんな仕事であっても大変なので、自分では頑張っておりスキルも上がってきている気がしていても、世間的には大したことない、なんて可能性もあります。
なので、冒頭でも紹介したように、まずは転職エージェントに相談し、客観的な評価を受けてみるのがおすすめです。
その他、転職前にやっておくべきこととしては以下があります。
今の職場で評価を上げられないか努力してみる
あなたは最大限努力しているかもしれませんが、他の人から見ても「そこまでやっても評価されないのは会社が悪い」と思われるぐらいまで努力しておいたほうが、転職活動のときに有利になります。
例えば、売上や利益といった数字を伸ばしたのにもかかわらず、直属の上司の成果にされてしまうときは、上司のさらに上司に直接相談してみる、といった具合です。
どんな会社であっても、売上や利益を伸ばせる人材は重宝されます。にも関わらず、評価されないのは会社に問題があると思ってもらいやすいです。
また、会社組織に馴染めてなくて評価されないのであれば、逆に上司や社長をうまく活用してみましょう。具体的には、報告・連絡・相談の頻度を増やすのです。
とにかく忙しすぎて仕事が回っていない会社であれば難しいかもしれませんが、上司は部下から相談されたり、頼られたりすると嬉しいものです。
なので、邪魔にならない程度に報連相を行うことで、上司や社長の評価が上がったり、関係性が改善する可能性があります。
もし、上司や社長が忙しすぎて相談できないのであれば、その内容を転職活動のときに素直に話せばいいでしょう。
自分がこれまでやってきたこと・身についたスキルをまとめる
あなたがこれまでにやってきたことや出した成果、身についたスキルも整理しておきましょう。
やはりいちばん大事なのは数字で表せる成果です。誰の目から見ても客観的なものだからです。あなたのスキルの高さを証明するものにもなります。
表彰された、などの功績がなくとも、小さなことでもいいので、数字で表せるものを改善したという実績には大きな価値があります。
もし「数字で表せるような実績がない」「まだ職務経歴が浅い」などの場合は、今の仕事で工夫したことをまとめておくといいでしょう。
もしあなたの仕事がルーティンワーク(定型業務)であったとしても、仕事では何かしら意思決定をしているはずです。
よくある例だと、文書のコピーを取るときにも、片面印刷なのか・両面印刷なのか、ホッチキスはしたほうがいいのか・しないほうがいいのか、など、文書の用途を考えてあなたが改善できることもあるはずです。
そうした何気ない改善点でも、どのような工夫・改善をしたか(How)、なぜそれをしたか(Why)を説明すれば、大きなアピールになるでしょう。
「正当に評価されない」の中身を具体的にしておく
そもそも、会社での評価は、あなたが思っているものと会社(上司や社長)が思っている評価というのはズレるものです。
なので、転職活動の面接のときに、ただ単に「評価されないから転職しました」と言ってしまうのはマイナス評価となってしまいます。
そうならないように、これまで紹介してきたように、
- 売上や利益を伸ばしたけど、上司の手柄にされてしまった
- 上司との関係性を改善しようと行動してみたが、どうしても無理だった
など、具体的に話せるように準備しておきましょう。
最後に|おかしな会社は離れたほうがいい
これまで紹介してきたように、上司や社長に理不尽な評価をされているのなら、すぐにでも今の会社を離れた方がいいです。
しかし、転職を考える時に以下の一点だけは肝に命じておいてほしいです。
それは、
今の会社が変わった場合、はたして本当に正当な評価が受けられるのか?
という点です。
ワンマン社長の独断で評価をジャッジされていたり、上司の社内政治に巻き込まれて正当な評価を受けれないという事は、程度の差こそあれどの会社にも見受けられる部分です。
なので、繰り返しですが、今の自分に落ち度や改善点が無いかを再確認しておくべきです。例えば、
- 自分ができる仕事で結果を急ぐあまり、人材教育をおろそかにしてないか?
- もう少しコミュニケーションのやり方を変えていれば違った評価が得られたかもしれない
などの考察を経た上で、
いや、そういった部分を含めても評価されていないよ
というのであれば、大きく方向転換することを決めればいいかと思います。
まずは転職エージェントに相談し、今の自分の状態を整理しましょう。
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