この記事は次のような疑問を持つ方向けです。
自分の年収は実力に応じてちゃんともらえてるんだろうか。
転職するかはまだわからないけど、自分の市場価値がどのくらいか知っておきたいな
年収の話題はシビアなので、いくらもらっているかは周りの人には聞きにくいですよね。
周りとの比較ができないので、自分が今もらっている年収がもしかしたら実力よりも低い可能性もあります。
特に転職未経験の人は、新卒時にはかなり安い給料で入っているので、安く買い叩かれてしまっているかもしれません。
そこでこの記事では、年収診断ができるサービスを実際に使ってみての体験談をまとめました。
全て利用無料のサービスなので、自分の年収について客観的な視点を得る良い機会になるでしょう。
次のような悩みを持つ人は読む価値がある記事となっています。
- 自分の実力よりも年収が低いんじゃないかと不安
- 転職するかはまだ決めていないが、自分の市場価値を客観的に把握したい
- より年収がもらえる業界や職種が何かに興味がある
年収診断をすると何がメリットなの?
主に以下の3つです。
- 自分の年収が高い or 低いかが客観的にわかる
- 自分の現時点での市場価値がわかる
- 他業種の年収がわかるのでキャリアの選択肢が広がる
自分の年収が高い or 低いかが客観的にわかる
適性検査によっては、自分と同じような経歴やキャリアだと平均してどのくらいの年収なのかを知ることができます。
それと自分の適正年収を比較することで、今の会社で自分がもらっている年収が客観的に高いのか低いのかがわかります。
友達同士でも年収を比較し合うというのは話しにくいので、普段はなかなか得られない情報も知ることができます。
自分の現時点での市場価値がわかる
同時に自分の年収が相場よりも高いor低いがわかることで、自分の適正な市場価値がわかります。
もし相場よりも低い年収だったら、今の会社ではあなたの実力が低く見積もられてしまっています。
給与の査定のときの交渉するか、それでもダメなら転職を考えてみてもいいでしょう。
他業種の年収がわかるのでキャリアの選択肢が広がる
診断サービスによっては、他の業界の年収を知ることもできます。
年収がすべてではありませんが、例えば特に興味がなかった業界でも、今よりも年収が100万円ほど高いならば転職を考えてしまいますよね。
このように、自分がこれまで想像していなかったようなキャリアの選択肢を広げることも可能です。
実際に年収診断やってみた【実データ公開】
実際に僕も年収診断をやってみました。前提として、診断時のスペックと年収はこちら。
使ってみたサービスは下記の4つ。
それぞれ結果は下記の通りでした。
ミイダス
ミイダスでは自分と近い職種や経験を持った転職者には平均して785万円のオファーが来ているようです。
なので自分も、今より年収100万円UPのオファーはもらえる可能性が高いことがわかります。
doda|年収査定
dodaの年収査定によれば、自分の給料は適正よりも高い水準となっているのでややもらいすぎ、という結果になりました。
パソナキャリア|年収査定シミュレーション
パソナキャリアのシミュレーションでは、自分の年収相場はMAXであと60万円ほど上がることがわかりました。
また転職エージェントとしてパソナキャリアを使えば、3人に2人の割合で年収UPできるというデータもあるようです。
キープレイヤーズ |年収査定サービス
キープレイヤーズでは人力で年収診断してもらえます。LINEで個別にやりとりさせてもらいました。
当時の年収680万円だと、自分のキャリアから考えて高い給料水準となっていたことを指摘してもらいました。
このように自分の適正年収は625万円〜785万円の幅であることが分かりました!後ほど、上記4つのサービスの使い方や詳細なポイントを解説します!
結果に踊らされるな!年収診断を最大限活用する方法
意外に自分の給料高いじゃん!やったあ
思ったより自分の年収が低くてがっかり…
と結果に一喜一憂していては意味がありません。
ここでは年収診断を最大限活用するには何を気をつければいいのかを解説します。まず結果は大きく次の2パターンに分かれます。
診断結果が現年収より低かった場合
要は実力以上に年収をもらっているケースです。僕はこちらのタイプ。
この場合は、業界の利益構造や会社の特性上、平均して給与が高い環境にいるので、今もらっている年収が自分の実力値と勘違いしないようにすべきです。
例えば総合商社で4~5年目となると年収1,000万円を超えてきますが、これは総合商社の圧倒的な売上高と利益率が原因。
転職市場で1,000万円をキープする実力がついてるかというと必ずしもそうとは限りません。
僕も、転職初年度に年収が上がっていたので、いまは年収に実力を追いつかせるフェーズかなと捉えてます。
診断結果が現年収より高かった場合
本当はもっと年収をもらえるはずなのに相場より低い年収になってしまっている場合です。
次のような方は経験やスキルに対して低い年収になりがち。
- 業界のビジネスモデル上、利益率が低い(小売業、サービス業など)
- 新卒で入った会社にずっと勤めている
残念ながら新卒の給与は買い叩かれているので、同じ実力を持っていても中途入社してきた人の方が高い給料をもらっているというケースもあります。
余談ですが、僕が初めての転職をする前は、まさに「新卒×利益率が低い会社」だったのでかなり給与は低かったです。
先輩が意図的に仕事を遅くして残業代で稼いでいて「それって本質的じゃないじゃん…」と疑問をもっていました。
そこから「転職×利益率が高いIT業界」に行ったことで、社会人3年目で400万円→500万円に100万円ほど給与UPしました。
新卒でいた会社で100万円の昇給をしようと思うとあと3年はかかっていたと思います。
このように、今よりも高い給料を払える企業がある場合は、これをきっかけに転職活動をはじめてみるきっかけになるかもしれません。
オススメ年収診断サービス4選
では先ほど僕が年収診断したサービスを1つずつ紹介します!
これらのサービスに会員登録するのも1~2分程度でできるので、手軽に試すことができます。
ミイダス
ミイダスの運営会社はdodaと同じパーソルキャリアなのですが、質問項目が少し異なります。
特徴的な質問項目は下記の通りです。
- 大学名と学部
- 6ヶ月以上の離職経験
- 職種ごとの経験年数
- 資格有無
まずは基本のプロフィールを入力します。
このように結構細かい職種まで入力することで、正確なデータを出してますね。
すると、自分と似たような経験をもつ人に届いたオファーの実績金額が出ます。
また、あなたの経験やスキルに合致する求人を持つ企業数も合わせて出してくれます。
ミイダスのいいところはコンピテンシー診断が追加でできること。
実はここまでの年収診断は会員登録不要できるのですが、会員登録をすることで次のようにあなたの強みや性格もわかります。
年収を上げたいなら、自分の弱みを克服するよりも自分の強みを伸ばしていくほうが効率的なので、コンピテンシー診断も受けておくといいでしょう。
doda|年収査定
dodaの年収査定は、3分でAIを使った年収診断ができます。
dodaの特徴は日本でも有数の会員数を誇る転職サイトdoda会員のデータと転職実績を活用して、機械学習で予測結果を出すことです。なお、利用する前に無料の会員登録が必要です。
質問項目に関しては、性別や生年月日と行った基本的な情報から、会社名・会社規模・職種の分類をといった少し細かなことまで聞かれます。
dodaのデータがあるので、実績に基づいた正確な査定結果が出ます。
dodaでは年収査定の他にも、企業からのスカウトを受けたり、エージェントに転職相談ができるサービスなどがあります。
それらもすべて無料で利用できますし、まだ転職する気がなくても良い企業を紹介してもらえるかもしれないので、気軽に登録しておきましょう。
dodaの詳細については、他の方がまとめてくれているので、合わせて読んでみてください。
» 公務員から転職したい人へ。dodaのレビューと使い方
パソナキャリア|年収査定シミュレーション
パソナキャリアの年収査定シミュレーションは、今回診断する中でも最も簡易的な診断です。全部で3分ほどで完了します。
「年収をアップさせたい」などの質問に対して3段階で回答していきます。全部で6問です。
答え終わると、学歴や直近の転職回数などの基本情報を入力します。
これだけで年収相場の結果が出ます。ただ、この年収相場はあくまで今の会社の年収がベース。
逆に言えば、企業が求める人材の需要にマッチして、面接であなたが有能であることをアピールできれば、より高い年収でのオファーをもらうこともできます。
実は、パソナキャリアは転職エージェントの中では転職初心者の方に最適です。
求人数こそそこまで多くはないものの、対応の丁寧さは業界でも有名です。転職の軸を一緒にブラッシュアップしてもらえ、あなたの強みを引き出せます。
初めての転職であれば年収診断だけにとどまるのではなく、カウンセリングを受けたり求人の紹介を受けてみたりするとキャリアに対する視野が広がりますよ。
キープレイヤーズ |年収査定サービス
上記の3サービスとは少し系統が違うのが、キープレイヤーズ代表の高野氏による年収査定サービス。
なんといっても「AIではなく人力での対応」が特徴です。
いやいや機械学習には勝てないでしょ…
と思うかもしれませんが、キープレイヤーズはベンチャー界隈の転職ではかなり有名な転職エージェントです。
経営者の相談は3000名以上、個人からの転職相談は1万名以上対応されてきた豊富な実績があります。
また、ただの査定で終わらず、その後のキャリア相談にも乗ってもらえます。
キャリアにおいて年収が全てではありませんが、年収は、あなたの仕事に対する最も分かりやすい評価です。
キャリアアップの1つのベンチマークとして是非、ご活用ください。年収査定に加えて、個別のキャリア相談も承っております。ご気軽にご連絡ください。
引用元:【無料年収査定サービス】AIに負けじとキープレイヤーズ高野が人力で対応
LINEで友達登録をすると、次のように査定のフォーマットが送られてきます。
内容を入力すると、先ほど紹介したように過去の転職支援実績に基づいて、自分の年収が相場より高いか低いかを教えてくれます。
そして他の3サイトとは異なるのは、自分の将来のキャリアについて経験豊富な転職エージェントの高野氏に直接アドバイスをもらえること。
僕は将来独立して働きたいと思っているのでその相談をしたところ、丁寧に回答いただきました。
簡単にまとめると以下のような回答でした。僕はITコンサルに近いような職種で、専門的な内容も入っているので分かりづらいかもしれませんが、だいたいの雰囲気を感じていただければと思います。
- フリーランスになるのは簡単。個人で頼まれる圧倒的なスキルがあるかどうか。
- 専門スキルが必要なIT系ツールは導入にもコンサルが必要(例. セールスフォース、マルケト)
→フリーランスになりやすい - これは人事から独立できる人は少ないが、人材会社のエージェントの多くは独立するのと同じ。
- なので、事業会社よりもツールの開発の会社の方が独立したい人向き。
- とはいえフリーランスに向いてない人もいて、その場合ははっきり言ってもらえる。
こんな感じです。
ベンチャーへの転職や独立を考えている人は、キープレイヤーズの年収診断も合わせて試してみると面白いかもしれません。いいことも悪いこともズバッと言ってもらえます。
では、ここまで紹介してきたサービスを簡単にまとめます。
手軽さと診断結果の正確さから、最もおすすめなのはdodaです!
\登録無料!手軽さと正確性のバランス◎/
年収を上げたいなら転職も考えよう
個人的には必ずしも年収を上げることがいいこととは思っていません。
多くの場合、年収を上げることで仕事の量や責任が増えるので、何かを犠牲にする必要が出てくるでしょう。自分のプライベートの時間や家族と過ごす時間が減ってしまうこともあります。
ただ一方で、お金があれば人生の選択肢が増えることは間違いありません。
- 海外旅行に行き見識を深める
- 色んなイベントや飲み会に行って交流を広げる
- 自己投資のための教材や本を買う
- 自分の時間を生み出すための時短家電や家事代行、タクシーの利用などにお金を使える
良い体験をするにはその分お金が必要です。そうして得た知識や経験を自分に再投資して高い成果を生み出し、更に給料があがっていきます。
今の年収でも満足しているし何の問題もなく幸せだ
と言い切れる方は素晴らしいと思います。
ですが、もっと高い年収が欲しい、給料を上げていい暮らしがしたいと思うならば、今のままの延長では未来は何も変わりません。
ベンチャーだと年収は上げやすい
それにサラリーマン、特に大企業の場合は昇進や昇給にどうしても時間がかかります。ベンチャーに転職すれば年収が上がるとは安易に言えませんが、僕の場合は実際に年収が上がりました。そして、ベンチャーでの経歴があったからこそ、今のメガベンチャーに転職できています。
また、ベンチャーは給与体系が未整備なため、結果を出せばすぐに給与が上がったり、昇進しやすかったりします。
とはいえ、ベンチャーにも向き不向きがあり、向かない人がベンチャーに行ってもただの地獄です。
まずは以下の記事の内容を読んで、自分がベンチャーに向いているかどうかを判断してみましょう。
» ベンチャーに絶対向かない人と向いている人の違い
とはいえ、なかなか自分ではベンチャー向きかどうかを判断するのは難しいものです。僕もベンチャーへの転職はしましたが、結果的にベンチャー向きではなかったなと思っています。
そこでおすすめなのは転職エージェントを利用することです。
転職エージェントは、完全に無料で転職の相談ができ、選考対策まで伝授してくれます。また、今すぐに転職する気がなくても転職エージェントへの相談OKです。
これまでに何回もの相談を受けているので、あなたが気づいていない特徴や強みを見つけ出し、ベンチャーに向いているかどうかを客観的に判断してくれます。
エージェントとの面談を受けて、これまでの経歴やどういう企業が希望なのかなどを話す必要はありますが、あなたに合った企業を提案してくれるのでわざわざ自分で探す必要がありません。
そして提案された企業を見て実際に受けるかどうかを決めればいいのです。
ベンチャーに強いおすすめの転職エージェントも選んでおいたので、まずは気軽に相談してみましょう。
ベンチャーに強いおすすめ転職エージェント
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
最後に|年収は個人の努力2割、環境要素が8割
目の前の仕事を頑張り続ければいつかは報われる、なんて時代はとっくに終わっています。
年収を上げるには利益率の高い業界で自分の戦闘能力を磨き続けるのが王道です。
今の環境で頑張り続けても年収は上がっていきますが、少し外の世界をのぞいてみると、年収UPのスピードや幅が全然違ったりします。
せっかく仕事を頑張るなら、少しでも自分を評価してくれる会社で働きたいですよね?
行動しなければ何も変わりません。あとになって後悔しても遅いのです。
ならば今、少しでも年収が上がる可能性があるのであれば転職エージェントに相談してみるべきです。めんどくさいと思うかもしれませんが、1歩踏み出せばあなたの人生は大きく変わるかもしれません。