内定をもらったけど、このまま転職していいのかな…
選考を受けているときは行く気満々だったけど、いざ内定が出た後に悩むことも少なくありません。
僕も20代で2回転職しているのですが、僕も実際にこんな感じで迷いました。
- やっぱり今の会社のほうがいいんじゃないだろうか
- 2つ内定をもらったけど、どっちがいい会社なんだろうか
- 内定が欲しいからといって転職先に求める条件を妥協してはいないか
このように悩んで不安になってしまうことは、誰にでもよくあります。
なので、自分に決断力がないとか思う必要は決してありません。
僕も初めての転職の際には、内定が出てからの方が逆に悩みました。
あれだけ今いる会社がイヤだから速攻転職したいと思っていたのに、いざ本当に転職のゴールが見えると不安になって、
やっぱり転職しない方がいいのかも…
と思ってしまいました。
誰もがこの基準で選べば転職間違いなし!というような魔法はありません。転職したほうが良いかどうかに正解もありません。
それでも少しでも納得して決断できる方法をご紹介します。
基本は直感に従ったほうがいい
こんなことを言うと元も子もないかもしれませんが、直感的に判断するのが一番後悔がありません。
正直、いくら悩んでも考えても「転職したほうがいいか」「どの転職先がいいか」ということに正解はありません。人生において、正解はあるものではなく作るものだからです。
義務教育の弊害なのか、どうしても「正解」があるように感じてしまいますがね。
直感に従ったほうがいい理由
とはいえ、そんなことを言われても納得できない人もいるでしょう。なので、なぜ直感に従ったほうがいいのかをもう少し詳しく説明します。
結論から言うと、直感は瞬時に論理的な判断ができるからです。
直感は、ほんの一瞬、一秒にも満たないような短い時間の中での取捨選択だとしても、なぜそれを選んでいるのか、きちんと説明することができるものだ。
適当、やみくもに選んだものではなく、やはり自分自身が今まで築いてきたものの中から生まれてくるものだ。
引用元:直感力 / 羽生 善治【著】|紀伊國屋書店ウェブストア
とはいえ、直感は過去の経験にもとづく論理が複雑に組み合わさっているため、すぐに頭で理解できるものでもありません。
また、過去に直感に従って決断した結果、失敗した経験がある人もいるでしょう。
例えば恋人選び。
この人めちゃくちゃ合う!
と思っても、後からだんだん嫌なところが垣間見えたり、気持ちが冷めていくものです。
しかし、世の中に「100%自分と合う」「100%完璧」なものは存在しません。転職においても正解だったところもあれば、失敗だったところもある。それが普通なのです。
なので、『自分が選んだ道が正解だったと後から思えるように努力する』という考えができれば、後悔することはなくなります。
内定後に悩むパターン別対処法
とはいえ、そんな簡単に直感的に判断できれば苦労しないでしょう。そこで、パターン別の対処法も紹介します。
今の会社のほうがいいんじゃないかと思ってしまう場合
この場合は、転職したかった理由を整理しましょう。
面接では多少なりとも聞こえのいいように、転職理由を取り繕うことがあると思います。
それは何も悪いことでもなんでもなく、面接のテクニックなのでいいと思います。
ですが、本当に心からそう思っているか?ということを改めて内定後に自分に問いかけることが重要です。
このときに、ひとりで考えるのではなく、頼りになる社会人の先輩や、よく話を聞いてくれる友人に直接時間をとって会ってもらって話をすることをオススメします。自分ひとりで考えていると、素直な自分の気持ちに気づけなかったり、ずっと悩み続けてしまうかもしれないからです。
また、この時に彼らから意見をもらうというより、対話を通じて自分の言葉を確認したり、言っていることを整理してもらうだけに留めるようにしましょう。
ここで仲のいい先輩から「転職やめておいた方がいいぞ」と言われてしまうと、自分の自信が揺らいでしまうからです。それで後になって
転職しとけばよかった
と後悔してもどうにもできないからです。あくまでも自分の意見を尊重するようにしましょう。
ちなみに、僕も初めて転職をする際に対話を通じて自分の意思を確認しました。
傾聴力の高い戦略コンサルタントの友人に時間をもらい、ひたすらカフェで3時間くらい話に付き合ってもらいました。
そこで話したのは、次のような話題です。
- なぜ転職をするのか
- 転職に際して大事にしている軸は何か
- 内定をもらった会社はどういう点で魅力を感じているのか
- 2社から内定をもらったのだが、迷っているポイントはどこか
友人には、僕が曖昧な表現をしている部分は、適宜ツッコミを入れてもらったりしました。
そうしていくと、自分に自信がない転職理由は面白いくらい人に説明できないんですね。
こうして自分の言葉で話していくと、本当に心から思っていることと、実は自信がない部分がはっきりとわかります。
もし友人を頼るのを気が引けたり、転職に詳しい人に相談したいなら、ココナラを利用するという手もあります。
ココナラでは転職相談を受けている人もいます。人事経験のある人や、プロのカウンセラーの人たちに1回あたり数千円ぐらいで相談できるので、どうしても悩みが解決しないなら相談してみましょう。
どの会社に転職すればいいのか決められない場合
どうしても直感的に決められないなら、
- 転職でいちばん重要視しているものを洗い出す
- 1. の基準がいちばんいい会社に決める
- それでも決められないなら一緒に働く人(社風)が一番合う会社にする
という決めた方がオススメです。
今は情報過多な時代なので、調べようと思ったらいくらでもネット上の情報は出てきます。その情報に惑わされてしまうから悩むわけなので、判断基準を1つに絞ってあげればいいのです。
もし、最重視している要素が同じくらいの会社で悩んでいるなら、最終的には職場の人間関係が合いそうな会社を選ぶべきだと思います。なぜなら、転職理由の上位には常に「人間関係が悪い」というのがランクインしているからです。
そのためにも、実際に現場で働いている人や転職先の同じ部署の人と話をさせてもらいましょう。
入社後に活躍できるのか、馴染めるのかが不安な場合
この場合も、内定先の会社の人と話をしてみましょう。
そのために、まずは内定先の会社に相談してみたり、FacebookやLinkedInで内定先の会社の人とつながったりしましょう。
そして、入社後に自分がどういう仕事をするのかが明確になれば、この悩みは消えるはずです。
もし内定先の会社の人と話すのが難しい場合、キャリーナというサービスで転職を経験した人の話を聞けます。
同じ会社の人が見つかるかどうか分かりませんが、似たような会社の同じ職種の人がいるかもしれません。
もっといい会社から内定をもらえるかもしれない場合
この場合は、まずは内定先に返事を待ってもらいましょう。そうしないと、せっかく獲得した内定が取り消しになってしまいますからね。
ちなみに、内定を保留にできる期間は2〜3日、長くても1週間ぐらいが普通です。
内定先に正直に悩んでいるいることを話してみてもいいのですが、おそらく早く返事を出せと言われるだけだと思います。なぜなら、会社は人が足りないから求人を出しているわけで、来てもらえるならば1日でも早く来て欲しいと思っているからですね。
ではどうするか?
「他の会社の選考結果がまだ出ていないので、もう少し待ってもらえませんか?」と言ってみましょう。
実際に、
他の会社も選考を受けていて正直迷っているので、そちらの選考が終わってから最終判断させてもらえないでしょうか。そちらの最終選考はX月X日に終わるので…
と伝えると、回答期限を伸ばしてもらうことができました。
こういうこともあるので、転職では複数の企業の選考タイミングは揃えておいたほうが良いです。
ただし、企業によっては待ってもらえないこともあるので、そのときは取捨選択が必要になります。
転職先の給料や待遇に不満が出てきた場合
この場合は、他の企業の給料を内定先に伝えてみましょう。
ただし、内定が出た後は給料などの条件は決定事項となっているケースが多いため、給料を上げてもらえる可能性は高くありません。
他の企業の選考がまだ進行中ならば、すでに内定が出ている会社の給料を伝えてみて給与交渉するという方法もあります。
しかし、給与交渉はやりすぎると当然先方の企業の印象が悪くなるので、ほどほどにしておきましょう。
周囲の情報や他の人の意見に流されてしまう場合
この場合は、情報をシャットダウンしましょう。
先ほど、頼りになる社会人の先輩やよく話を聞いてくれる友人に話をしてみることをオススメしましたが、周りに流されやすい人は逆効果です。
結局、ほとんどの人は、世間的な噂や常識の中で「転職すべき/しないべき」を発言していることが多いもの。
これはネット上でも同様です。Q&Aサイトやキャリアに関するサイトなどを見ていても、書かれているのは一般的なことばかり。
ましてや、ネット上の記事はあなたのことを深く知らない人が書いています。
なので、周りに流されやすい人はいっそのこと外部の情報をシャットダウンし、ゆっくりと寝たり、少し遠出をして自分自身と対話する時間を作りましょう。
まとめ|悩んでるぐらいなら他の人に相談しよう
転職は人生を大きく左右するイベントなので悩む気持ちは痛いほど分かります。
しかし、いくら悩んでも答えが出ないものでもあります。
直感的にスパッと決断できるのが一番ですが、自分ひとりで悩み続けるぐらいなら他の人に相談してみましょう。会話の中で自分の考えが整理され、決断できるようになるかもしれません。
ココナラを利用すれば転職のプロのアドバイスを受けることも可能なので、気になる方は利用してみるといいでしょう。