PHPとRubyは、どちらも初心者におすすめの言語であり「どっちから学習すればいいの?」と気になりますよね。
- スクールではRubyが多いみたい?
- PHPの方が仕事や求人は多そう
- SNSとか作るならRubyなの?
など、様々な情報があり、結局どっちがいいの?と悩みますよね。
結論をお話すると、両方の言語でできることは大きく変わらず、どちらでもいいです。
そこで今回は、現役エンジニアである僕が
- PHPとRubyの特徴
- PHPとRuby徹底比較
- PHPがおすすめの人・Rubyがおすすめの人
というテーマでお話します。
PHPとRubyの特徴
まず、PHPとRubyの特徴について簡単にまとめていきます。
PHPの特徴
PHPの特徴は以下の通りです。
- 最大の特徴:世界のWebサイトの80%で使用
- 主要なサービス:メルカリ、Facebookなど
- 学習コスト:比較的低い
- 有名なフレームワーク:Laravel, CakePHP
PHPは、実に世界のWebサイトの80%はPHPで動いているという事実があるほど、世界的に幅広く使われている言語です。
一般的なイメージとして
- Ruby:スタートアップ向け
- PHP:受託など比較的大規模向け
という印象を持つかと思いますが、メルカリ・Facebookなどで使われているなど意外とスタートアップ企業でも使われています。
初学者・ベテランの人を問わず愛用者が多いことから、まさに対象者を問わずに愛される言語の1つと言えます。
Rubyの特徴
続いてRubyの特徴は以下の通りです。
- 最大の特徴:Webアプリケーションを爆速で作るRuby on Railsの存在
- 主要なサービス:Cookpad, freeeなど
- 学習コスト:比較的低い
- 有名なフレームワーク:Ruby on Rails
Rubyの最大の特徴は、Webアプリケーションを爆速で作るRuby on Railsの存在です。
Ruby on Railsは強力なフレームワークのため、どの企業でも採用しています。
つまり、一度習得するとRubyの仕事が存続する限り仕事に困ることはありません。
一方で、Rubyは「初学者でも楽しみながらプログラミングができること」を目的とした言語であり、根強い人気があります。
以下の記事などで「将来性のない言語」として紹介されているなど、10年後はわかりませんが、しばらくは人気が続く言語といえるでしょう。
» 5 Programming Languages That Are Probably Doomed
PHPとRubyをそれぞれ3項目で徹底比較!
では、PHPとRubyについてそれぞれ比較していきます。
今回比較するのは下記の3項目です。
- 【PHPとRuby】仕事が多いのはどっち?
- 【PHPとRuby】学習が簡単なのはどっち?
- 【PHPとRuby】平均年収が高いのはどっち?
【PHPとRuby】仕事が多いのはどっち?
結論からお話すると、PHPの方が求人が倍近くあります。
具体例としてエンジニアがよく利用する、転職サイトのGreenを見てみましょう。上がPHPで下がRubyの検索結果になっています。
他にもフリーランスサイトでおなじみのレバテックフリーランスで検索してみましょう。こちらも同様に上がPHPで下をRubyとして検索結果を見ていきます。
これらをまとめると以下のような結果になります。
PHP
- Green: 3263求人
- レバテックフリーランス: 1267件
Ruby
- Green: 1950求人
- レバテックフリーランス: 589件
求人数の比較だけで言えば、PHPの圧勝と言えそうです。
【PHPとRuby】学習が簡単なのはどっち?
様々な意見がありますが、PHPとRubyにおいて学習難易度に差はありません。
なぜなら、PHPやRubyといったサーバーサイド言語は、プログラミング言語以外に理解すべき知識が数多く存在するためです。
例えば、
- HTTPリクエストの知識
- データベースの知識
- CookieやSessionの知識
- セキュリティの知識
- 設計の知識
などなど。したがって、どちらのプログラミング言語が簡単か?という議論にはそもそもあまり意味がありません。
↓以下の記事で、PHPの独学ステップについてまとめています。Rubyも同じようなステップになります。
» ゼロからのPHP独学勉強法10ステップ
あえて言うなら、RubyはフレームワークをRuby on Rails以外に採用することが、事実上考えられません。
そのため、様々なフレームワークに触る可能性のあるPHPの方が、長い目線で言えば学習量は多くなると言えるかもしれませんね。
【PHPとRuby】平均年収が高いのはどっち?
続いて、平均年収も見ていきましょう。
求人検索エンジンのスタンバイが2017年に調査したデータによると、結果は以下のようになっています。
・Ruby: 562万円
引用元: プログラマー年収ランキング2017!言語別、第1位はScalaの626万円
・PHP: 522万円
これだけ見るとRubyが40万円高く稼ぎやすい!と思われるかもしれませんが、単純にPHPのエンジニアはスキル差が大きく年収がばらつきやすいだけです。
転職エージェントに聞いた話なので間違いないと思うよ!
同じくらいのレベル感であれば、それほど年収は変わらないと考えていいでしょう。
結論|PHPがおすすめな人・Rubyがおすすめな人
ここまでの内容を元にPHPがおすすめな人・Rubyがおすすめな人をそれぞれまとめます。
PHPがおすすめな人
PHPがおすすめな人は以下の通りです。
- 東京以外に在住の人
- 少しでも転職のハードルを下げたい人
PHPの強みは、やはり求人の数と幅広さといえます。
Rubyの求人はほとんど東京の一極集中ですが、PHPはJavaと同様、全国各地に求人があります。
つまり、業務で使う技術を事前に学習できるメリットがあり、Rubyと比較しても転職難易度は下がりやすいでしょう。
具体的に何から学習すればいいの?という方は、以下の記事で学習方法を解説しているので合わせてご覧ください。
» ゼロからのPHP独学勉強法10ステップ
Rubyがおすすめな人
Rubyがおすすめな人は以下の通りです。
- 東京在住の人
- 転職先でハズレを引きたくない人
- スタートアップ系の企業に特化したい人
- スクールも考慮に入れる人
RubyはPythonなどと並び、PHPと比較すると新しい言語です。
したがって、技術的にもモダンな職場環境である可能性は高く、東京在住であればいい選択になるでしょう。
また、Rubyは学習コストの低さからスクールも数多くあり、低価格・高品質のスクールに通いやすいです。
↓実際低価格のスクールはRubyのコースが用意されていることが多いです。
» 安いのに質が高いプログラミングスクール4社【金欠大学生・社会人必見】
しっかりと技術を身につけていきたいけど、最初だけはスクールなどのサポートも欲しい!と考える人はRubyがおすすめと言えるでしょう。
Rubyも言語としては人気が高くまだまだおすすめできるよ!
まとめ|PHPとRubyはどっちもOK!自分の志向に合わせて決めよう!
この記事のポイントをまとめます。
- PHPは世界中でも圧倒的に使われている
- Rubyはフレームワークの学習が1つで済む
- 学習コストはどっちも大きく変わらない
- 平均年収はRubyが上だが、経験によってはそれほど変わらない
よく比較されるだけあって、RubyとPHPは好みの問題で大きく変わらないという結論になってしまいました。
言語的に大きな違いがあるわけではなく、どちらかというと住んでいる地域や自分の志向によって変えるべきといえます。
学習する言語が決まれば、あとは実際に手を動かしてみましょう!以下に学習ロードマップを紹介しているので、ぜひご覧ください。