どうも、これまで1つの会社で3年以上勤めたことのない、20代で2回の転職を経験したトニーです。
会社を辞めるタイミングに悩んでいる人は、突き詰めるとみんな「円満退社」をしたいから辞めるタイミングについて悩んでいるらしいですね。
そんな僕も最初の転職では結構悩んじゃってたので、気持ちはわかります。でも今回は、円満退社などこの世に存在しないという事実を書きます。
僕は人事も経験したので分かりますが、結局のところ会社からすると社員に辞められるというのは迷惑でしかないのです。辞め方がどうであっても。
なので、会社側と労働者側、双方にとっての円満退社というのはありえません。なので、変に気をつかって円満退社しようとする必要もありません。
この記事を読むことで、
辞めたいのにやめられない
と悩んでいる方のお役に立てたら幸いです。
円満退社など存在しない理由
最初にはっきりさせておくと、会社を辞める以上は「円満退社」というのはありえません。まずはこれを認識してください。
理由は3つあります。
会社にとってはどのタイミングで辞められても迷惑
会社としては、どのタイミングだったとしても迷惑です。だって
- 人員計画見直さないとダメ
- 業務の引き継ぎ先探さないとダメ
- 採用コストが無駄になる(あなたが若手ならなおさら)
- 退職手続きをしなければいけない(各種保険や年金の切り替え手続き)
ということで、良いことが1つもありません。
よく転職サイトでは、「転職するなら期末は上司も忙しいから避けろ」などのアドバイスがありますが全くもって意味不明です。別にいつ退職しても、会社としては正直迷惑です。
上司は部下が転職したら評価が下がる
あなたが転職をしたら、基本的に上司は評価が下がります。
なんで会社を辞める状態になるまで手を打てなかったんだ!
ということで上司のマネジメント不足を更にその上司から責められる訳ですね。
なので、当然上司はあなたの退職を嫌がります。
退職する=間接的に会社ディスってます
例えば退職するときに、
ベンチャー企業でもっとスピード感を持って事業をしたいんです!
と上司に説明したとします。この人の本心は
この会社はスピード感が遅くて事業がイケてないし、自分も成長できないから嫌だ!
って言っているのと同義ですよね。
結局会社なんて自分に合っているかどうかなので誰がどう思おうが勝手なのですが、会社に残る側からしたらあまり面白くはないでしょう。
円満退社などそもそもする必要がない理由
ここまで「円満退社など存在しない」ことをみてきましたが、退職する人のスタンスとしては「そんなん知ったこっちゃない」でOKです。そもそも円満退職などしなくていい。
その理由も3つあります。
退職するタイミングを縛る唯一のルールの基本は「民法」のみ
まさか、会社の就業規則に「退職の2ヶ月前に申し出ること」って書いてあるから、2ヶ月前に言わないと辞められない、なんて思ってないですよね?
そもそも退職のタイミングで存在するルールは「民法」だけです。
民法第627条
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
引用元:民法第627条|Wikibooks
つまり、基本的には退職の2週間前に申し出ればOKです。
いくら就業規則で2ヶ月前に申し出ることと書いてあっても民法が優先されます(契約社員などの期間の定めがある雇用形態の場合は別)。
あなたが抜けて業務が困る=経営陣が無能なせいです
私が抜けると残りのメンバーに業務を押し付けることになって悪いんです…
などどいう人がいますが、どんだけ命を会社に捧げてるんですか。
これも当たり前ですが、あなたが抜けて業務が回らない状態になる=経営陣や管理職が無能ということです。
誰が抜けても業務が回るようなオペレーションを設計するのが管理職の役割だし、その対価として高い給与をもらっているわけです。
あなたの責任感が強いのは分かりますが、それを自分の責任に感じて退職のタイミングを変える必要までありません。
そもそも、辞める人のことにそこまで関心がない人がほとんどです
円満退社できなくても人生にはほとんど影響なし
円満退社ができないからといって、その後の人生が大きく変わるということはありません。
円満退職をしないと会社で培った人脈が失われる。
また一緒に仕事をするようになったときに気まずい…、
などの言い訳も聞きますが、それで消える人脈は元々大した人脈ではないので気にしなくてOK。
また、同じ業界内で転職すると、今の職場が取引先になるなどして一緒に仕事をするようになる可能性もあります。しかし、その確率は高いはないでしょう。
もしまた一緒に仕事をやるようになったときには、また関係性を構築し直せばいいのです。起こってもないことまで不安になって、ずっと辞めないままでいる方が損です。
辞めない事で損を被ることもある
ここまで円満退社など存在しない・する必要がない理由を紹介してきましたが、「円満退社できない」からといって退職を引き伸ばしていることにはリスクもあります。
例えば以下の2つ。
- 悩んでいるのは壮大な時間の無駄遣い
- ビジネススキルや市場価値が上がらない
悩んでいるのは壮大な時間の無駄遣い
会社を辞めるタイミングで悩んでいる人は、自分の限られた人生の時間を無駄遣いしています。
それって自分の人生に失礼じゃないですか?
自分の人生の時間を大事にしない人に、他人の人生の時間を大事になんてできるわけありません。こういう人が歳をとって部下が退職したいというと、退職を引き止めるような痛いヤツになってしまいます。
どうか自分の人生の時間を大事にしてください。人のために人生を生きないでください。
ビジネススキルや市場価値が上がらない
辞めたいと思っている会社で働いているうちは、仕事に対して前向きに取り組むことができません。
そうすると、ビジネススキルも身につかないまま年齢を重ねて、使えない中堅社員になり年下の部下から、
あの人全然仕事できないのに会社にしがみついててダサいし邪魔
と、煙たがられる未来が待っています。
ビジネススキルが身につかないことと関連しますが、転職市場では年齢を重ねるごとに転職時に求められるスキルが高度になっていきます。
なので、辞めたいと思いながらネガティブな気持ちで職場で働き続けている人は、日を重ねるごとに転職市場での価値が低下していきます。
退職するときのコツ
円満退社をする必要はないとはいえ、変に退職の時に悪態をつく必要もありません。よほどの恨みがない限りは、わざわざ嫌われることにメリットもないからです。
そこで、円満退社はできなくとも、退職のときに気をついておいた方がいいことを4つ紹介します。
- できれば1ヶ月以上前に退職を切り出す
- しっかりと引き継ぎを行う
- 退職理由はポジティブなものを話す
- 嘘はつかない
できれば1ヶ月以上前に退職を切り出す
いくら民法では「2週間前に通知すればOK」となっていても、やはり1ヶ月以上前に通知するのが常識です。
引き継ぎに1ヶ月以上かかる場合は、もっと早めに伝えたほうが賢明です。
なお、退職を切り出すときには、まず直属の上司に相談しましょう。その後、上司の上司などから引き止めがあるかもしれませんが、その時はきちんと向き合い、正直に退職理由を伝えましょう。
しっかりと引き継ぎを行う
スケジュールを立てて、しっかりと後任の人に引き継ぎを行いましょう。
ときには後任が決まってないこともあると思いますが、その時はあなたの業務を一覧表にまとめたり、マニュアルを作成したりして、あなたがいなくなっても他の人が遂行できるような状態を作っておくことが理想的です。
退職理由はポジティブなものを話す
退職する以上は退職理由はネガティブなものが多くなりがちですが、伝えるときにはポジティブに聞こえるように言い換えましょう。給料や休日の不満を口にすると「改善するから」と引き止められ、話が進みにくくなってしまう可能性があるためです。
よく使われる退職理由としては、
- 自分の実力を試したいので、ベンチャー企業で働いてみたい
- ◯◯に興味が出てきたので、それに関わる仕事がしたい
などです。
嘘はつかない
事実であれば問題ありませんが、辞めにくいからといって
- 体調不良のため、退職して療養に専念したい
- 両親の介護が必要なため実家に帰る必要がある
- 妻(夫)が病気になったため、残業時間が少ない会社に転職したい
などの嘘はつかないようにしましょう。バレたときに面倒なことになるためです。
最後に|会社辞める=引越しをするくらいのノリでよくない?
みんな会社を辞めることを、あたかも人生最大の決断かのように捉えていますが、全くもってそこまで重たく捉える必要はありません。
例えるなら、賃貸で家を借りる感じでしょうか。一応契約はするけど、自分のライフスタイルに合わせて家を変えますよね、普通。
その時に「今の大家さんにはとてもお世話になったから、今月引越ししようと思ったけどもう半年待ってあげよう」とか言います?その間に優良物件は他の人に契約されちゃうのに。
転職だって同じです。その時々の人生のステージにあった会社に自分都合で移ればいいんです。
会社を辞めても次の会社でしっかり成績を残せば、転職をした方がよほど給料も上がるしビジネススキルもつきます。
僕も最初の会社に居続けていたら、今より年収200万円くらい下がってたと思うとゾッとします…。
「会社を辞めるときは円満退社」という幻想を捨てて、自分の人生を生きましょう。
ただし、円満退社しなくていいからといきなり会社を辞めるのは待ったほうがいいです。辞めるよりも前に転職先を確保しておきましょう。
水面下で転職活動し、転職先が決まってから退職届を出す。こうすることで、自分の収入が途切れることも防げますからね。
このようにスムーズな転職を行うためにも転職エージェントは利用すべきです。利用はすべて無料ですし、転職エージェントは企業の紹介だけでなく、書類の添削や面接対策も行ってくれるからです。
今すぐ転職するわけじゃなくても、自分の市場価値を確認したり、そもそも転職したほうが良いのかどうかの相談もできるので、まずは気軽に登録してみることをオススメします。
おすすめの転職エージェントも選んでおいたので、最後に紹介します。
おすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、なんと言っても求人数の多さ。日本一の求人数を誇ります。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人も10万件以上あり。
様々な職種、年齢、勤務地に対応しており、転職した者の2/3は一度は登録しています。
豊富な転職支援実績データに基づく選考サポートが手厚く、履歴書作成から面接準備まで転職のプロがサポートしてくれるので、登録しておいて損はありません。
カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントで年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。
世界でもTOP3位に入る人材会社のアデコグループが運営しており、細かなカウンセリングによる高いマッチング精度が売り。
普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。
エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。
doda
dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。
求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。
転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。
アデコ転職エージェント
アデコ転職エージェントは、日本で37年以上の人材事業を運営している実績があります。
人気の事務職や営業の求人に特に強く、一般事務や経理事務、総務事務や英語を活かす事務系の求人が多めです。他にも、IT系や広報・マーケティングの求人などもあります。
他の大手の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、やはり求人数が少ない事務職に強いのが魅力的です。事務未経験でもOKな求人もあります。
ただし、特に事務職は人気なので、20代~30代前半ぐらいまででないと求人が見つからない可能性もあります。
何はともあれ面談してみないと分からないので、まずは相談してみましょう。平日の遅めの時間帯も面談可能です。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。
熱意のある担当者によるサポートも評価が高く、中小企業や第二新卒のための独占案件の多さに定評があります。
転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。
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