航空業界の外資系企業で働く元自衛官・公務員のわびです。詳しい自己紹介はこちら!
この記事で紹介する『社会人経験者採用試験の内容と難易度』を読むと、市役所に転職する方法とどれくらいのレベルなのかを理解できるようになります。
なぜなら、私は実際に社会人経験者採用試験を受けて市役所に転職した経験があるからです。
この記事では、 市役所に転職するために知っておきたい次の4つを説明します。
- 試験の難易度
- 受験要件
- 試験日程
- 試験内容
記事を読み終えると、市役所の社会人経験者採用試験についての疑問は一切なくなり、スッキリとした気持ちで挑戦することができますよ。
市役所の社会人経験者採用試験とは
地方公務員の社会人経験者採用は、比較的大きな自治体のみが実施していました。
しかし、令和2年度は全都道府県政令市の80%以上の自治体で実施されました。
今や地方都市でも社会人経験者採用をしており、公務員に転職するチャンスはいくらでもあります。
私が転職した市役所は関西の地方都市の市役所です。
ほかの市役所や県庁の社会人経験者採用試験も受けましたが、基本的なことはどの地方公共団体も同じです。
ここでは試験のレベル、受験要件、試験日程について説明します。
市役所の社会人経験者採用試験の難易度
市役所など地方公務員の社会人経験者採用試験には、原則として試験レベルによる区分けがありません。
私が以前に受験した自衛隊の幹部候補生試験に比べると、かなり簡単でした。
試験の出題内容から考えると、地方公務員の社会人経験者試験は高卒レベルです。
しかし、社会人経験者採用試験は、試験の出題内容よりも受験者の数と質によって難易度が変わります。
受験者の数が多く、優秀な人が多ければ、難易度は上がります。
なので、過去の社会人経験者採用の状況をよく調べて、受験する自治体を選ぶことをおすすめします。
市役所の社会人経験者採用試験の受験要件
市役所への転職を希望する人がいちばん気になるのが「年齢」と「職務経験」です。
全ての市役所が同じわけではありませんが、トレンドは次のとおりです。
- 年齢:59歳まで受験可能な自治体が増加
- 職務経験:5年以上
年齢については、年齢上限の引き上げが強化され、59歳まで受験できる自治体が増加しています。
実際に50代で合格した人も少なくありません。
職務経験は、5年程度の職務経験が要件とされることが多いようです。
ただし、正社員として5年以上でなくても受験できる自治体もあります。
私が転職した市役所は5年以上の職務経験が要件でしたが、パートやアルバイトの期間も含むことができました。
最新の受験資格については各自治体のHP等でご確認ください。
市役所の社会人経験者採用試験の試験日程
市役所の社会人経験者採用試験の日程は、自治体によって異なりますが、ほとんどが以下のパターンです。
- 6月下旬~7月中旬申し込み
- 9月中旬~9月下旬一次試験
- 10月中旬~10月下旬二次試験
- 11月中旬~12月中旬合格発表
社会人経験者採用の場合、試験日を休日等に設定している自治体が多いようです。
採用日についても、社会人経験者採用は融通が利くようで、現職務の都合で1~2ヶ月程度遅らすことも可能です。
私は人事担当者に採用日を遅らすことは可能か問い合わせてから申込書を提出しました。
最近の社会人経験者採用試験は、働きながらでも簡単に挑戦できることがわかります。
市役所の社会人経験者採用の試験内容
気になる社会人経験者採用試験の試験内容は、行政事務職で受験する場合は次の4つの組み合わせがほとんどです。
- 教養試験
- 小論文
- 経験者論文
- 面接試験
私が受験した市役所も「教養試験」「小論文」「経験者論文」「面接試験」でした。
では、それぞれの出題内容について説明します。
社会人経験者採用試験の教養試験
市役所の社会人採用試験の筆記試験は、教養試験のみの場合がほとんどです。
教養試験は次の範囲から40題が出題されます。
- 社会科学:政治・経済、社会
- 人文科学:世界史、日本史、地理、思想、文学・芸術
- 自然科学:数学、物理、化学、生物、地学
- 文章理解:現代文、古文、英文
- 数的処理:数的推理、判断推理、資料解釈
出題範囲は広く感じるかもしれませんが、高卒レベルです。
社会人経験者採用試験の小論文と経験者論文
小論文のテーマで鉄板となるネタは次の3つです。
- 志望動機
- 取り組みたい仕事
- 自己PR
私が受験した市役所は、志望動機に「なぜ公務員か」「なぜ◯◯市か」を記述するようになっていました。
経験者論文は今までの経験を地方公務員としてどのように活かしていくのかが問われます。
私は今までの経験のなかで最も大きな失敗とその時考えたことを問われました。
社会人経験者採用試験の面接試験
面接試験には、個人面接と集団面接があります。
どちらかひとつを行う自治体もあれば、両方とも行う自治体もあります。
私が受験した市役所は両方ありました。
面接試験の要領は自治体によって変わります。
参考として、私が転職した市役所の面接試験を紹介します。
まず個人面接の要領は以下のとおりです。
特に小論文で記述した内容を深掘りして聞いてきます。
次に集団面接(討論)の要領です。
「今日はどうやって会場まで来ましたか?」など、ごく一般的な質問をされます。
グループディスカッションは「地方都市からの情報発信」的な内容でした。
この面接は、内容よりもコミュニケーション能力の確認でした。
独学に不安を感じている方へ
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まとめ|社会人経験者採用試験の内容と難易度
この記事で紹介する『社会人経験者採用試験の内容と難易度』を読んで、市役所に転職する方法とどれくらいのレベルなのかを理解できたと思います。
この記事のポイントを整理してみましょう。
- 市役所への転職は社会人経験者採用を受験
- 難易度は他の受験者の数と質による
- 年齢の上限はなくなりつつある
- 職務経験は5年以上(詳細は自治体のHPを確認)
- 土日に試験をする自治体もある
また、試験の内容を見てもそんなに難しい試験ではないことがわかるでしょう。
このポイントを理解して、受験する自治体を選べば、意外と簡単に市役所に転職できるようになりますよ!
あなたの市役所への転職が上手くいくことを願います!
独学で合格するための勉強法は以下の記事にまとめているので、合わせてご覧ください。