「フリーランス」。聞こえはいいですが、実態はただの弱小の下請け業者です。
そのことに、フリーランスになった後に僕も気づきました。
しかも、フリーランスには会社員のように雇用保険がなく、契約が切れて仕事がなくなると収入もゼロになる可能性があります。
そんな状態にならないように、フリーランスであれば将来的なキャリアアップのことは常に考えておくべきです。
最初のうちはとにかく仕事をやりまくってスキルを上げましょう。その後に、継続して仕事がとれるような仕組みを作っていくことをオススメします。
ちなみに僕はフリーランスで培ったスキルを基に30歳で自社サービスを始め、軌道に乗ってきています
この記事では、フリーランスとしてのスキルアップ方法や生き残っていくために必要なスキルを身につける方法を紹介します。
まずはスキルの熟練度を上げて幅を広げる
フリーランスとして独立したからには、何かしらのスキルをお持ちなのだと思います。
まずは、そのスキルを伸ばしながら、周辺領域のスキルも伸ばしていきましょう。
例えば、僕はWebマーケターですが、独立したときにはSEOスキルのみでした。
仕事をする中でWeb広告運用やWeb制作もやるようになり、スキルレベルも上がっていきました。
そのために必要なのは、とにかく仕事をすることです。
特に、最初のうちは複数の会社からではなく、1つの会社とガッツリ関わることをオススメします。
そうしたほうが、クライアントの信頼が得やすく、これまで自分がやったことがないことでも任されるようになるからです。そして、スキルの幅が広がっていきます。
人脈があって仕事が獲得できる人はいいのですが、そうじゃない人はエージェントを使いましょう。
基本的に仕事は人脈をつたって流れてくるのですが、人脈を作っていると時間がかかります。
仕事をしていればスキルは上がり、実績もできてきます。そうすると、他のクライアントから仕事を得やすくなります。
なので、たとえマージンを取られてでもフリーランスエージェントは利用する価値があるのです。
継続して仕事がとれるようにするために
ある程度スキルが上がってくると、継続して仕事がとれる仕組みを作ったほうがいいです。一匹狼のフリーランスとしてやっていくのは年齢的に厳しくなっていきます。
だいたいフリーランスとして採用されやすいのは20代後半~30代ぐらいで、50代を超えてくると転職であれフリーランスであれ、仕事を獲得するのはかなり難しくなります。
安定的に収入を得るために、フリーランスが考えておくべきなのは以下の3つです。
- 人脈の構築や取引先の拡大をする
- 組織化する
- 自社サービスを創る
解説します。
人脈の構築や取引先の拡大をする
先ほども言ったように、結局は仕事は人脈をたどって流れてきます。
フリーランス白書2021によると、実際に約70%の人が、人脈や過去・現在の取引先から仕事を獲得しています。
ある程度スキルが上がってきたり、今の取引先から信用を得られたりしたら、今の仕事の仕事時間を減らして新規開拓する時間を作りましょう。
取引先を開拓するときには、
いかに他のフリーランスや会社とコンペにならないように単価の高い仕事を獲得するか
に気をつけるべきです。
通常、単価の高い仕事を獲得しようとすると中堅の受託開発やWebマーケなどの中堅企業とコンペになります。
その競争に巻き込まれないように、『中堅企業が請けないような小規模企業の業務をまるっと引き受ける』といいです。
例えば、普通のフリーランスがやりがちな営業方法としては、
- HP制作、運営
- SEO対策
- リスティング、SNS広告運用
など、小分けにされた業務を請けがちです。
こうすると、コンペにはなりにくいですが、単価が低いので組織化しても事業として成り立ちません。
ただ、これらの業務をまるっとすべて引き受ければ50万円ぐらいになる場合があります。
こうすることで、着実に取引先を拡大できます。
組織化する
自分の人脈ができてきて取引先が拡大してきたら、自分一人では手に負えなくなってきます。そうなってくると、組織化を検討する時期です。
組織化ができると、自分がいなくても仕事が回るようになってくるため、自分の負担を減らすこともできるようになります。
とはいえ、組織化をするのも楽ではありません。
組織化に関する本はいくつも出版されていますが、「成功者の告白」という本がストーリー仕立てで読みやすく、タメになる内容が書かれているのでオススメです。
自社サービスを創る
最初に断っておきますが、自社サービスを創るのはハードルが高いです。
必要なスキルも多岐にわたり、初期投資も必要になります。
なので、他の会社から仕事を請け、組織化ができて余裕ができてきたときに始めることをオススメします。
ただ、自社サービスが軌道に乗ってくると、働く時間も自由になりますし、受託で仕事をしているときに比べるとクライアントの意向に左右されにくいです。
手持ちのお金があるのであれば、他社から事業を買い取って自社で伸ばしていくという方法もあります。
ゼロから始めるよりも圧倒的に楽ですが、基本的に売られている事業というのは売られている理由があります。要は、何かしら問題がある場合が多いです。
その問題が何なのか、問題をクリアできるのかは買収する前に考えておく必要があります。
組織化や自社サービス開発に必要なスキル
組織化や自社サービス開発にあたって、すべてを自分1人でやる必要はありません。しかし、スキルとして持っておくと的確な指示が出せたり、採用の際に優秀なのかどうかの判別がやりやすかったりします。
ここでは、自社サービスを運営している僕が必要だと思う
- 営業・集客力
- マネジメント・ディレクション力
- プログラミングスキル
について解説します。
営業・集客力
営業や集客は他の人に任せることもできますが、仮に1人の社員に完全に任せてしまっている場合、その人が辞めると一気に会社の売上が落ちてしまうリスクがあります。
そもそも営業力は、フリーランスで自分の仕事を獲得するときにも必要になってきます。エージェントから仕事を紹介してもらうにしても、最終的には商談の際に自分でアピールしたり営業したりしないといけないです。多少エージェントがサポートはしてくれますが、あまり期待はできません。
孤高のフリーランスとしてやっていくにしても必要な能力なのです。
営業のコツは先ほど人脈の構築や取引先の拡大をするで述べたとおりです。
集客力は、特に自社サービス開発をするときに必要です。
昨今ではWebを使って集客することが主流なので、Webマーケティングの知見や経験を得ておくといいでしょう。
特にWeb広告運用については学んでおくと便利です。仮に代理店に運用を任せるとしても
- どういう代理店がいいのか
- 代理店がやっていることは合っているのか
などを自分で判断できるようになります。
Web広告の代理店の中には、営業力は強いが広告運用の実力は大したことがないところもあります。そういう代理店に任せてしまうと損をするので、ある程度自分で知識をつけておくことは重要です。
おすすめなのは、デイトラのWebマーケティングコースで学習する方法です。
デイトラのWebマーケティングコースは、マーケティングの基礎から広告運用、Google Analyticsなど、実践的な内容が学べるスクールです。
Webマーケティングの手法はどんどん変化していきますが、それに合わせて教材もアップデートされていきます。
もともとTwitter上の口コミから広がっていったのもあり、他のスクールよりもコミュニティ色が強めで仲間と一緒に学習している感覚があり、学習を継続しやすいのが特徴です。
料金も109,800円(税込)と、他のスクールと比べかなり安くなっています。
にも関わらず、デイトラ生専用のSlackワークスペースで24時間いつでも現役のマーケターに質問OK(1年間)。サポートも充実しています。
口コミも高評価のものが多いので、まずは無料の講座体験を受けてみるといいでしょう。
全体を見通す力・分析力
全体を見通す力というのは、例えば、
- 業界全体の今後の成長性を見通す力
- 競合サービスの強み・弱みを見通す力
- 競合に勝てる戦略を打ち立てる力
- 自社の組織を見通す力
などです。特に自社サービスを創るときに必要になります。
今の時代はどんな事業をやるにしても基本的には競合がいます。
直接的な競合サービスがなかったとしても、見込み顧客の日常の行動の中に『あなたのサービスを利用してもらう』ということを追加してもらわなければいけません。
他のサービスや行動をする代わりに。
要は、見込み顧客のお金や時間を、他のサービスから奪い取る必要があるのです。
なので、特に自社サービスを開発するときには、事業を開始する前から他のサービスに勝てる戦略が見えていなければ成功するのは難しいです。
現に、10年で9割の会社は潰れると言われていますし。
単に受託の事業を組織化する場合にはそこまで重要ではないですが、長期的に見ると、取引先の数と取引額を増やしていかなければ事業は衰退していきます。
なので、結局は競合他社からどうやって顧客を奪い取るのかという戦略が必要になるのです。
マネジメント・ディレクション力
的確に指示を出す能力と、仕事のクオリティをチェックしてフィードバックする能力です。
特に、仕事のフィードバックをする能力は重要です。フィードバックによって人や組織が成長していくためです。
また、一部の仕事ができる社員に仕事が偏っていると、できる人から辞めていってしまいます。
仕事のクオリティを上げながら、個々人の能力に依存しないような仕組みで事業が回る仕組みを考える能力も必要になってきます。
プログラミングスキル
プログラミングスキルは必須ではありませんが、今の時代はどんな事業でもITは絡んできます。そんなときにプログラミングができれば、効率的な事業運営がやりやすいですし、ITソフトやアプリを外注するときにもボッタクられずに済みます。
実際にコードを書くところまで行かなくても、IT全般に関する知識は最低でも身につけておいたほうがいいです。
手っ取り早くスキルを身に着けたいならプログラミングスクールを利用するのもアリ。
中でも、DMM WEBCAMP SKILLSは、1ヶ月コースだと88,000円(税込)で基本的なプログラミング知識とスキルを習得できます。
コースは2種類あります。
- はじめてのプログラミングコース(88,000円(税込)~)
- Webアプリ開発コース(241,780円(税込、入会金込み)
はじめてのプログラミングコースは、エンジニアへ明確な指示が出せるようになるなど、自分でコードは書かないけれどもエンジニアと関わる機会のある方向けです。
Webアプリ開発コースでは、RubyやHTML/CSSなどの言語で自分でコードを書きます。ただ、そこまで本格的なスキルは身につかないので、簡単なWebアプリを自分で作ってみたい方向けです。
伸びてる会社で効率的にスキルを身につけよう
組織化や自社サービス開発に必要なスキルを紹介してきました。これらは会社経営に必要なスキルだと言い換えることができます。
そして、スキルを効率的に身につけるためには、伸びてる会社に参画するといいでしょう。経営のスキルは経営者や役員などから盗むのが早いからです。
また、伸びている会社に参画するメリットとしては以下があります。
- 人が足りないので、信用を得られればどんどん業務を任される
- 新規事業にも積極的で、経営者や役員と近い距離で仕事ができる可能性が上がる
- 高い報酬を得やすい
そして、伸びてる会社に参画するためには、フリーランスエージェントに相談してみるといいです。フリーランスエージェントは、お金を持っていて人が足りない伸びてる会社と取引したがるためです。
おすすめのフリーランスエージェントも選んでおいたので、最後に紹介します。
おすすめのフリーランスエージェント
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、約9割が直案件、約7割がリモート案件、約6割が週3~4日案件と、フリーランスにとって嬉しい条件の案件が多めです。
もちろん週5日案件もあるので、ガッツリ稼ぎたい人にもおすすめできます。
他のエージェントでは取り扱いのない、マーケター向けの案件もあり、保有案件数は4,000件以上あります。
個人事業主に特化した税理士による確定申告の無料相談会や、万が一の紛争・訴訟に備えるための弁護士保険もあり、初めてフリーランスになる方でも安心して利用できます。
ギークスジョブ
ギークスジョブは、リモート案件の割合が80%を超えているため、首都圏や関西などの都会に住んでいなくても仕事ができるのが特徴のエージェントです。
リモート案件だからといって単価が低いわけでもなく、平均年収は867万円を超えています。
20年以上の運営実績があり、東証プライムに上場している優良企業なため、大手企業の案件を含む業界でも最大級の案件数を誇ります。
地元にU・Iターンしたい人はもちろん、地方でまったりと過ごしながら仕事したい人におすすめです。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、利用者の平均年収は876万円、利用者満足度も92.6%を誇る、業界でも屈指のフリーランスエージェントです。
豊富な直請け案件を保有しているのに加え、契約が途切れて不安にならないように徹底した早期確認を行なってくれるため、途切れることなく仕事を続けられます。
他にも、特別価格で税理士に確定申告の代行を依頼できたり、人間ドック・スポーツジム・フィットネスクラブなどを優待価格で利用することもできます。
まずは案件を紹介してもらい、いい案件が見つかったらフリーランスに転向するという利用方法もできるので、ひとまず登録してみましょう。
なお、Webデザイナー・ディレクター、Webマーケターの方はレバテッククリエイターをご利用ください。
Pe-BANK
Pe-BANKは30年以上の運営実績があるため、業界でも最大級の案件数です。
マージン率も8~12%と低いため、利用者の平均年収は847万円、利用者の満足度は94%を誇ります。
関東の案件しか取り扱いがないエージェントが多い中、Pe-BANKは地方の案件も豊富に保有しているため、地元で仕事がしたい人にもおすすめです。
実際に、Pe-BANKを利用している人の約半分は関東以外に住んでいます。
病気やケガなど万が一の時に備える独自の共済会制度をはじめ、定期健康診断サポート、フィットネスクラブ補助金制度、メンタルヘルスケアのための無料カウンセリングなど、福利厚生も充実しています。
BIG DATA NAVI
BIG DATA NAVIは、AI開発やデータ分析の案件に特化したエンジニア、マーケター向けエージェントです。
AIを用いたプロダクトの開発や分析基盤の開発といったエンジニア案件がメインですが、データ分析やアクセス解析などマーケター向けの案件もあります。また、AI分野が未経験のエンジニアでも開発経験やインフラ構築経験を生かしてAI系の案件にも参画できます。
これからさらにAI分野の人材は需要が増えていくと思うので、今のうちからスキルアップしたい人にオススメです。
レバテッククリエイター
レバテッククリエイターは、Webデザイナー向けのフリーランスエージェントです。なので、Webディレクション案件が多めになっています。
ただ、ここ最近はWebマーケターの需要が増えており、SEOやアクセス解析の案件も取り扱っています。アクセス解析の案件を探している方は、BIG DATA NAVIも合わせて登録しておくといいでしょう。
一方で、Web広告運用の案件はほとんどありません。広告運用の案件は、そもそもが週5日のものが少ないので、広告案件を請けたい人は、ITプロパートナーズに登録してみてください。
レバテック自体、15年以上フリーランスの仕事探しのサポートをしてきているので、かなり信頼できるエージェントです。