デバッグ機能を使えばOKです。
デバッグでは、望んだ出力結果が得られているかどうかを適宜確認し、どこのコードがエラーを生んでいるのかを探し出します。
デバッグ機能の使い方
デバッグでは、Logger.log()
、もしくはBrowser.msgBox()
という関数を使います。
Logger.log()関数を使用する方法
Logger.log()関数を使用すると、値を吐き出させることができます。
Logger.log()の使い方
Logger.log()関数は、引数のデータをそのまま出力します。引数に変数を指定する事もできます。
log(format, values)
という形式で、formatの中で%sというプレースホルダー(正式な値が入るまで一時的に場所を確保しておく措置のこと)を使うことができ、値は可変で渡すこともできます。
Logger.log('apple');
// 「apple」と表示されます
var fruit = 'apple';
Logger.log(fruit);
// 「apple」と表示されます
Logger.log('I like "%s".', 'apple');
// 「I like "apple".」と表示されます
Logger.log('I like "%s" and "%s".', 'apple', 'red');
// 「I like "apple" and "red".」と表示されます
これをデバッグしたいところで使います。
例えば、以下のような感じです。
function green_apple() {
var green = 'green';
var apple = 'apple';
fruit = green + '-' + apple;
Logger.log(fruit);
}
ブレークポイントを設定する
ブレークポイントとは、強制的に実行を一旦停止する箇所のことです。
以下の画像の5行目の紫の点がブレークポイントです。

上記のコードだと5行目までが実行されます。
また、ブレークポイントは複数設定でき、ブレークポイントを設定した間にあるコードのみを実行させることも可能です。
デバッグを実行する
デバッグボタンを押します。

すると、右側にサイドバーが出現し、変数と格納された値が表示されています。

(別の方法)実行ログを表示して実行してみる
まずは実行ログを表示させます。『実行ログ』ボタンをクリックすれば表示できます。

そして実行すると、変数に格納した値が出力されます。

Browser.msgBox()関数を使用する方法
先ほどの、Logger.log()
をBrowser.msgBox()
に置き換えればいいだけです。
function green_apple() {
var green = 'green';
var apple = 'apple';
fruit = green + '-' + apple;
Browser.msgBox(fruit);
}
実行しようとすると、承認が必要だと言われるので、次の画像のように選択していきます。

画像では黒く塗りつぶしてますが、自分のアカウントを選択してください。

警告のようなものが表示されますが、気にしなくてOKです。


最後に、「許可」を押します。

これで実行できるようになりました。
そして、スプレッドシートを見てみると、値がポップアップで出力されています。

デバッグ目的であれば上記で十分かと思います。
ただ、選択肢付きポップアップ表示(例:「はい」と「いいえ」が選択できる)など、メッセージボックス(ポップアップ表示)については、以下の記事が参考になります。
» GAS(google app script)でポップアップを表示させる方法|エンジニアはこわくない
補足:Console.log()が使えなくなった
以前は、Console.log()
という関数でも、ログを出力してデバッグをすることができました。
今では、Console.log()関数を使用するとエラーが出ます(関数が定義されていないと怒られてます)。

また、Google Apps Scriptの開発画面(エディター)がアップデートされてからは、Console.log()
のログ出力画面を開くことができなくなったため、実質的にConsole.log()
が使えなくなった模様です。