こんにちは、20代で2回転職したトニーです。
転職活動をしている皆さん、いろいろ探しているけどなかなか希望にあう会社が見つからないなんてことはないですか?
この記事では、希望に合う会社が見つからなかった時、どのように転職活動を進めていくのがいいのか僕なりの考えを書いていきます。
僕自身も過去に転職活動をしたときは、自分にあった会社を探すのはとても苦労しました。
早く転職はしたいけど、適当に選んでまた失敗したくない、次こそは自分にあった会社に行きたい、と思う人も多いと思います。
せっかく転職するので転職先は妥協したくない、という気持ちですね。
しかし、時間は有限なので、日本中の全ての会社をみて見れるわけではありません。
ではどのようにして決めたらいいのか。転職している人はどうやって決めたのか。
そこらへんを中心に書いていきます。
転職では99%の確率で妥協する必要がある

まずはこの事実をきちんと理解するべきです。転職先は妥協しないと決まりません。
あなたが転職先に求める条件を完璧に満たす会社はほぼないと思った方がいいです。
さらにその会社が中途採用をしていて、あなたが無事最終面接を突破する、といういくつかの奇跡が重ならないと、理想としている会社には入れません。
そもそも、この世の中に完璧な会社があるとも思えません。
例えば給料が魅力的で入った会社も、5年後に業績が悪化して社員全体の給料が下がるというようなこともあり得ます。
また、あなたが結婚して子供ができたら、給料が少し下がってもいいから早く帰って家族との時間を確保できるような職場の方が魅力的になることだってあります。
つまり重要なのは、良い会社というのは会社の状況や各人のライフスタイルの変化によって常に移り変わるものだということです。
逆に妥協しないとどうなるのか?
逆に全く妥協しないと、最悪の場合、転職のタイミングを逃して、一生後悔することになるかもしれません。
転職はタイミングとご縁です。これはとても重要なことですが、転職のゴールは「世の中で一番自分にあった転職先を見つけること」ではありません。
転職をしてより良い働き方をして人生幸せに生きることです。
自分に合った転職先を探しまくった結果、いい転職先が見つかった頃には転職できない状態になっていた、ということがあっては意味がありません。
転職は時期がとても重要です。1,2年前であれば転職先の幅もあったのに、今となっては転職先が絞られてしまっているということはザラです。
迷っているうちに、転職したくてもできなくなってくるリスクがあることを常に頭に入れておきましょう。
妥協をする時に大事なスタンス

とはいうものの、無思考にただ妥協をして決めればOKというものでもありません。
絶対譲れない部分を一つ言語化しよう
あなたが転職先に求めることで「最も大事なこと」は何ですか?
給料ですか?成長機会ですか?それともギスギスしていない職場環境ですか?
もし「成長機会が一番大事」というならば、それはどんな成長機会が得られればいいですか?
成長してどうなりたいのですか?成長はどのような尺度で測りますか?

このように、あなたが転職で実現したいもっとも大事なことを、とにかく詳しく言語化していくことが大事です。
また、一番大事なら細かく言語化できるべきです。「成長したい」からもし考えが進まないのであれば、それほど大事じゃないんだと思います。おそらく、もっと大事にしたいことがあるはずです。
ここで転職したい理由を深堀りしておくことで、結果的に面接のときの志望動機が考えやすくなったり、志望動機に説得感を持たせたりすることができます。
今の職場で自分が感じて嫌だったことは何?
言語化する上でヒントになるのが、「今いる会社でイヤに思ったことは何か」ということです。
よく転職活動中に「今いる会社の悪いところや嫌なところを言ってばかりの人は面接受かららない」と言われます。
確かに面接ではあまり会社の悪口をいうと、「うちの会社に入っても自分ができないことを環境のせいにする人なのかもしれない」と思って悪い印象になってしまいます。
しかし、転職理由を考える時には、むしろ「なぜ今の職場が嫌だと思っているのか」から考えた方が具体的にイメージができてわかりやすいです。
【実例】「成長したいからベンチャー行きたいです」を具体化するとどうなるか
僕自身の転職活動を例にとって説明しましょう。
初めての転職活動の時には、大手企業からベンチャー企業への転職でした。
僕は最初は漠然と

ベンチャー企業に行くべきだ。今の会社にい続けても成長しない
という風に思っていました。
じゃあ、今の会社にい続けても成長しないというのは、どういうことなのか。
別にどこの会社にいても誰でも、全く成長しない人はいません。
ただし、成長の方向性やスピードは会社の環境によって異なります。
僕が新卒で入った会社は成長のスピードは早くはありませんでした(マネジャーになるのは早くても30代前半、年功序列の雰囲気もあった)。
また、成長の方向性も「その会社や業界では活躍できるような力はつくかもしれないけど、会社を離れて自分一人で事業を立ち上げたりする力はつかなさそうだ」と判断しました。
つまり言語化をもっと細かくしていくと、当時の僕は「事業を自分で立ち上げられるような力を早くつけたい」という意味で成長をしたいと思っていた、と言えます。
こうなると、最初の何となく成長したい、という状態からはわかりやすくなりましたよね。
こうした言語化を重ねていくことで、自分が転職で譲れない軸を明確にできます。
妥協する=今の職場よりも何かが悪くなることを覚悟すること
一方で大事なことが、妥協することにより「今よりも何か悪くなるポイントがある」ということを具体的にイメージすることが大事です。
例えば、最低でも100万円の給与アップが絶対譲れないポイントだとした時、次のように環境が悪化することがある可能性を受け入れなければなりません。
- 職場環境が悪化する可能性がある(実力主義の世界で成果を出すことを強く求められたり、労働時間が長くなる)
- 業務内容が今よりもつまらなくなるかもしれない
- 今の会社よりも知名度が低く、親や友達が誰も知らない会社になるかもしれない
こういったことを想定しないまま転職してしまうと、転職前と入社後でギャップを感じてしまい、また転職するハメになってしまいます。
まとめ|妥協することは悪いことではない
妥協という言葉は悪いイメージがつきまとっていますが、妥協=悪と言う思考自体ナンセンスです。
転職に限らず、常に人生は限られた時間の中でもっとも良い選択をし続けるしかありません。
より良い転職先を探すこと自体は必要ですが、「◯◯までに紹介があった企業の中から今回の転職先を決める」というように期限を切ることが重要です。
ちなみに僕は、そうして選んだ転職先がもし自分に合わない時期が来たら、また転職したらいいやと思っています。
もちろん、それまでに力をつけて転職市場で引っ張りだこになるように努力するのは前提ですが、それさえあれば、違ったらまた変わったらいいだけです。
以下、今回のまとめです。
- 転職するときには、必ず妥協が必要
- 妥協する = 悪ではない。最悪なのは、決断できずに転職できる時期を逃すこと
- 自分が「絶対に譲れないポイント」をできる限り細かく言語化しよう