転職に資格が有利
この言葉、耳にタコが出来るほど転職活動中に聞いてきたのではないでしょうか。
でもハッキリ言います。(転職経験ありで現面接官の私が)
転職に資格は関係ありません!
もちろん全部否定するつもりはありませんよ。資格を持っていないと出来ない仕事もありますし、特定の資格所持者を優遇している求人もあります。
ただ私が言いたいのは「資格がないからといって取れそうな資格を見つけて、必死に勉強する必要はない」ということです。
そこで転職で資格がどれほど重要視されているのか見ていきましょう。
転職は資格があると有利なのでは?

一般的に転職に資格が有利と言われているのは「努力が出来る人間だと評価されやすくなるため」です。
資格の内容に問わず、努力が出来る人間だと評価
面接官は履歴書の資格の項目をみて沢山の資格が記載されていると確かに高評価に繋がります。
でも、それが何の資格でどれほどの難易度かなんか正直気にしていません。ようは資格を取るための勉強が出来る人間なんだなという評価だけなのです。
ですから英検3級の資格が一つだけだろうが、難しい資格を何個持っていようがそれほど面接の合否に左右されません。
面接の良し悪しでそんな差は吹き飛びます。
資格が重要視されるのはごく一部の転職先
基本的に転職に資格の有り無しは重要視されませんが、一部の仕事においては資格が重要視される場合もあります。
いわゆる専門職とされる仕事は資格を初めから持っている人を好んで採用する傾向にあり、求人にも特定の資格所持者のみ採用する旨が記載されています。
ですからもしあなたがどうしてもこの仕事がしたい、ここに転職したいという固い意志を持ち、そこが専門職なのであれば資格取得の勉強をするのは決して悪いことではないでしょう。
資格が有利になる業界とおすすめの資格
不動産業界
- 宅地建物取引士
- 不動産鑑定士
- 管理業務主任者
金融業界
- ファイナンシャルプランナー
- 証券アナリスト
医療系事務職
- 医療事務検定
- 調剤事務管理士
IT業界
- CCNA
- LPIC
実績のない資格はマイナスになる可能性も!
資格を持っている人の中には
- 取得したけど資格を活かした実務経験はなし
- いろいろな資格を持っているけど一貫性がなし
という人もいるようで・・・。
このような資格は、はっきり言って持っている意味がありません!
実績のない資格⇒とりあえず資格があれば評価されると思っている
一貫性のない資格⇒多くの資格を持っているだけの資格マニア
というようなマイナスの評価をされてしまう可能性があるんです。
もし転職を成功させるために「とりあえず資格を取りまくろう」と考えている人は、考え直したほうがいいかもしれません。
資格取得は時間の無駄

もし転職に有利だからという曖昧な理由で明確な転職先も決まっていない状態なのに資格の勉強をするつもりならハッキリ言って時間の無駄です!
これまで述べた通り、資格が確実に有利に働くのは特定の専門職であり、それ以外は資格で転職の成功率が左右されることはありません。
それに資格の勉強に時間をかけるのは以下のリスクを伴います。
転職は時間をかけるほど難しくなる
転職活動は学生の就職活動と違って時間が命です。転職先が決まらずに長引けば長引くほど転職の難易度が上がっていき、もしすでに退職済みならそのままニートやフリーター状態に・・・
ですから資格の勉強に時間をかけるのでしたら、自分に合った仕事・会社探しと面接の準備に時間をかけましょう。
転職活動の重要度は「時間>資格」なのです。
転職に資格は必要なし!
こんなデータもあります。
実際に企業が重視しているのは
- 職務経験75%
- 資格20%
- その他5%
と高い確率で職務経験を重視しているんです。
先ほどお話ししたように、役に立つ資格もありますが役に立たない資格もあります。
多くの企業が資格を重視していないとわかった以上、転職のために資格を取る必要はありません。
資格取得のために時間やお金をかけるくらいなら、長所や経験を活かせる仕事を見つけたほうがいいのではないでしょうか!
30代、40代におすすめの資格はあります

基本的に前述してきた通り、転職に資格はそれほど重要視する必要はありませんが、30代、40代の転職となったら少し話が変わってきます。
転職は年齢が上がるほど知識・経験を重要視され、20代に比べると転職の難易度は上がります。そのため資格取得は悪い手ではないでしょう。
そこで30代、40代におすすめの資格をご紹介します。
30代、40代におすすめの資格
- 宅地建物取引士
- 日商簿記3級
- ファイナンシャルプランナー
- MOS
- フォークリフト運転技能者
日商簿記、MOS、フォークリフト運転技能者は専門知識がなくとも誰でも独学でとれるのでおすすめです。
日商簿記は経理や営業、管理部門と幅広い職種で活かすことが出来る資格で、難易度も難しくないので転職活動をしながらでも十分に取得できます。
またMOSはワードやエクセルのパソコンの基本操作からちょっとした応用操作を学べる資格です。過去問を繰り返しやれば1,2週間で取得が出来、事務職などで優遇されます。
フォークリフトは工場作業系の転職先でとても有利です。なくても就職後に取得できますが、30代、40代なら転職活動中に取得しておくのもありですよ。
資格勉強は在職中に転職活動と同時進行すべし
30代、40代の転職はリスクが伴うため、確実に転職先が見つかってからの退職が必須になります。
そのため資格の勉強も在職中に行い、転職活動もしなくてはいけません。
今の辛い仕事をしながらこれらをこなすのは非常に大変ではありますが、あなたの経験を活かせる資格の勉強ならそれほど難しくはありませんし、もしかしたら資格取得の前に転職先が決まることだって十分にあります。
ですから資格と転職活動は絶対に同時進行するようにしましょう。それが30代、40代の転職成功のカギです。
資格の有無に限らず転職するなら転職エージェントに登録

資格の勉強をしている、していないに限らずこれから転職活動をしているのであればまず何よりも転職エージェントを利用することが最優先です。
よくあるのが資格を猛勉強していると目的がそっちに行ってしまい、転職するという本当の目的を見失ってしまう方がいます。
確かに勉強をしていると自分は頑張っているんだという気持ちになり、正しい道に進んでいると錯覚するのですが転職活動をしていなければ転職が遠回りになるだけです。
転職エージェントなら資格なしでも採用する会社を探してくれる
転職エージェントは転職サイトと違って無料で登録するとあなたに担当者がついて一緒に希望に沿った仕事や会社を探してくれます。
ですから例え資格がなくとも、資格を重要視していない会社を探し出してくれるので転職成功率がグッと上がるんです。
また転職エージェントに求人を出している企業は基本的に今すぐ人材が欲しいを思っているところなので、資格よりも実務経験を重視する傾向にあります。
ですから資格を気にせず、前職で培った経験をフルにアピールしましょう。
利用はすべて無料で、転職相談だけでもOK。
おすすめの転職エージェントも選んでおいたので、最後に紹介します。
おすすめの転職エージェント
- 初めてでも安心 ⇒ リクルートエージェント
- 年収アップしたい ⇒ Spring転職エージェント
- 急成長企業でスキルUP ⇒ 識学キャリア
- 転職の軸を固めたい ⇒ パソナキャリア
- キャリアが浅くて不安 ⇒ マイナビAGENT
- 企業からの直接スカウト ⇒ リクナビNEXT

複数に登録しておくと転職成功率がアップします