人脈ゼロ。独立後の仕事が確定しているわけでもない。
こういう状態で僕はフリーランスになりました。
結果、半年間まともに仕事が見つかりませんでしたし、メンタル的にもきつい思いをしました。仕事がないって世の中から必要とされてない感じなんですよね。
この記事を読んでくださっている方には僕と同じ思いはしてほしくないので言います。
人脈がないなら、素直にフリーランスエージェントから案件をもらいましょう。
これからフリーランスになるなら、会社を辞める前にフリーランスエージェントと面談して、辞めた直後から仕事がある状態にしておくことをオススメします。

僕は変なプライドがあったので、最初はエージェントを利用しませんでしたが、半年間いろいろ動いてみてもまともな仕事が取れませんでした。
結局エージェントを頼って、月80万円を稼げるようにさせてもらいました。
この記事では、僕が仕事を取るためにやったことや、おすすめのフリーランスエージェントを紹介します。
これをやっても仕事は見つからない

クラウドソーシングは買い叩かれるだけ
フリーランスに限らず誰でも比較的簡単に仕事がとれるのがクラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシング。
しかし、クラウドソーシングは圧倒的に発注者側が有利で、受注者側は買い叩かれる傾向にあります。仕事を請けたい人が多く集まっているのがクラウドソーシングなので、発注者は誰に発注するかを選び放題なんですね。
結果、安く請けてもらえてもらえて、そこそこ納品の質がよさそうな人に発注することになります。
そもそも、クラウドソーシングで仕事を発注する人は安くやってもらいたいという気持ちが少なからずあると思います。
また、クラウドソーシングはLP制作やバナー作成などの単発の仕事が多く、収入を安定させにくいです。
場合によっては発注者から要件を聞くために時間がかかったり、差し戻しがあったりします。なので、時給に換算するとバイトよりも少なくなることもあります。

実は僕もクラウドソーシングで安く画像制作などをやってもらっています。趣味でやっている人も多く、そういう人はお金目当てじゃないので、自分で売上を立てないといけないフリーランスでは値段で絶対に勝てません
Teamlancerはあまりオススメしない

Teamlancer(チームランサー)とは、フリーランスがチームになってプロジェクトを遂行していくというものです。
一見良さそうに見えますが、実際はプロジェクトの内容が明確ではなかったり、まだやることが決まっていないのにチームだけ結成されていて時間をムダにしたことがあります。
要は、仕事がないのにとりあえずチームを作ろうとしている人が少なくない。
探せばいいチームもあるかもしれませんが、さっさとエージェントから案件を紹介してもらったほうが早いと思います。
スカウトではまともな案件が送られてこない

Modis Freelance(旧A-Star)というフリーランス案件に特化したサイトがあります。
このサイトに会員登録しておくと、エージェントからのスカウトを受けることができます。
しかし、まともな案件を送ってこないエージェントもいます。
僕が実際に遭遇した例だと、月単価は120万円と高額ですが、スキルが全く合っていない案件を紹介されました。
案件内容としてはデータ分析基盤の構築というエンジニア系の案件だったのですが、僕は多少Pythonは使えたものの、Webマーケターなのでミスマッチでした。
この案件を送ってきたのは、おそらくエージェント側のマージン額が多かったからでしょう。エージェントによって異なりますが、だいたいマージン率は20~25%ほどなので、この120万円の案件に参画してくれる人がいればエージェントは30~40万円ぐらいのお金を毎月手に入れることになります。
瞬時にこれを理解したので、これ以降この案件を紹介してきたエージェントを利用することはありませんでした。
もう一つスカウトをおすすめしない理由があります。
それは、Modis Freelanceでスカウトを送ってくるエージェントは中小のエージェントが多いからです。中小のエージェントは、二次請け、三次請けの案件を紹介してきます。当然、フリーランスが受け取る報酬は少なくなる。
同じ内容の案件を別のエージェントで見つけたこともあるので、それならば最初から直案件を持っている大手のエージェントを利用したほうが賢明と言えます。
Twitterで見つけるのはほぼムリ
フリーランスの人の中にはTwitterで情報発信をして仕事を得ようとしている人もいます。その多くがインフルエンサー的なことをやっていたり、胡散臭そうな情報商材を売ろうとしている人だったりします。
が、スキルのあるまともなフリーランスの人は、Twitterで仕事を取ろうとするとこういう人たちと戦うことになります。もはやTwitterでの情報発信が本業となっている人に勝つのは至難の業なので、結局はムダになることが多いです。
また、自分で情報発信をしなくても、たまたま仕事を受注できることがありますが注意が必要です。
その例として、イケダハヤト(イケハヤ)氏からオンラインサロンのアプリ開発を受注した人の話をします。
少し前の話になりますが、C-Lifeさんと言う人が「イケダハヤトさんに頼まれたアプリ(Webサービス)を作ったので連絡したのにイケダハヤトさんからは連絡も無く予定の入金もなくて困っている」と呟いていました。

イケハヤ氏の以下のツイートを見て開発を開始したらしいですが、契約書を交わしていませんでした。事前の約束では前払い30万円、完成報酬90万円の合計120万円を支払うということだったみたいです。
Twitterで案件を受注する場合に限りませんが、フリーランスは契約書を作成しておいたほうがいいです。
フリーランスエージェントを利用すると契約書はエージェントが作成してくれます。
また、こういっちゃなんですが、クラウドソーシングと同じくTwitterなどで案件を発注したい人はあまりいいお客さんになりません。安く発注したいからエージェントを利用しないんですから。
逆に、エージェントの紹介してくれる案件は、マージンも考慮するとクライアントはフリーランス1人あたり70~100万円ぐらいのお金を毎月支払っているわけです。要は金払いがいいわけですね。
フリーランスはせっかくお客さんを選べるので、当然金払いのいいお客さんの元で働いたほうがおトクということになります。
これは仕事が見つかる可能性アリ

次に、これをやれば仕事が見つかる可能性があるという方法を紹介します。ただ、先ほど言ったように、結局エージェントを介さないということはできるだけ安く発注しているクライアントの可能性があります。
なので、基本的にはエージェントから紹介してもらった案件を請けつつ、よさそうな案件があれば別で請けるという動き方がいいと思います。
Facebookグループで見つけるのはアリ
Facebookではフリーランス向けのグループがあります。例えば、
などです。どれも無料で参加できます。
これらのグループの中でフリーランス向けの案件が紹介されることがあります。
がっつり稼げる案件が多いかと言うとそうでもないです。単発の案件が多く、案件数でいっても単価で言ってもエージェントが紹介してくれる案件の方が上ですね。
逆に言うと、サブで請ける案件を獲得するルートとしてはアリだと思います。
フリーランス向けのイベントは運しだい
Peatixや先ほど紹介したFacebookグループ内で、フリーランス向けのイベントが告知されることがあります。
イベントに参加すること自体は悪くないと思いますが、フリーランスの人脈形成だったり、案件を獲得することが目的だったりする場合にはちょっと微妙かなと思います。
もちろんイベント内容によるとは思いますが、僕が参加したイベントだとフリーランスになったばかりの人が多く参加しており、案件を紹介してもらえる人はほとんどいませんでした。
ただ、運良くホームページや広告運用で困っている人がいて、その方から案件を受注できました。
とはいえ、月3万円ぐらいの案件で全く稼げませんでした。なので、この案件は別の人にやってもらうようにお願いして、僕はエージェントから紹介してもらった案件をやっていました。
StockSunサロンではWeb制作・マーケ・ライティング案件は見つかる

StockSunサロン(通称SSサロン)は、StockSun株式会社が主催しているフリーランス向けのオンラインサロンです。実際に僕も今入会しています。
2021/07/03現在で4,400円(税込)の月額会費がかかります。月額料金は今後上がることもあるそうですが、早めに入会した人は入会したときの月額料金のままになります。
肝心の案件が獲得できるかについてですが、Web制作、広告運用、YouTubeチャンネル運用、Webライティングなどの案件は見つかりますが、開発案件はあまりありません。また、やはり単発の案件が多いです。
急ぎで対応してもらいたい案件も多く、タイミングを逃すと案件を獲得できないこともあります。
このオンラインサロンもFacebookグループで運用されていますが、常にFacebookを見ているわけにもいかないので、見逃した案件もいくつかあります。
ただ、エージェントを介さないので直契約できますし、エージェントと併用して仕事の受注経路を増やすという利用方法はアリだと思います。
結局、エージェントを頼るのが確実

これまで紹介してきたように、僕も案件を獲得するためにいろいろ試してみました。
ところが、結局エージェントから紹介してもらった案件は長期間継続するものが多く、単価もそこそこ高いものが多いです。
最初からエージェントを頼っておけばよかったと後悔しています。
ただ、エージェントを利用するときにも注意点はあります。それは、
- エージェントの案件は週5日稼働のものが多い
- フルリモートの案件のみなど条件を求めすぎない
- 複数のエージェントを併用する
というものです。
週5日案件の方が週2~3日案件よりもマージンの額が多く取れるため、エージェントの案件で週2~3日ぐらいの案件はあまりありません。
それに、フリーランスはスキルアップしていかないとジリ貧になるので、他に自分でやりたい事業がなければ、とりあえず週5日案件に参画しておくことをオススメします。
また、フルリモートの案件は当然希望している人が多く、クライアントが人材を選び放題の状態になっています。
特に最初のうちは、常駐案件でもいいので仕事を確保するようにしましょう。それに、常駐のほうがクライアントの信頼が得やすく、自分のスキルアップにつながる仕事を任せてもらいやすいといったメリットもあります。
最後に、これがいちばん重要なのですが、エージェントは複数利用するようにしましょう。これは自分の身を守るためです。
まず、複数のエージェントに登録しておいた方が、仕事を獲得できる確率は上がります。
また、複数のエージェントから同じ案件を紹介されたとき、単価の高い方(マージンの低い方)を選択できます。エージェントのマージン率は隠されていることが多いですからね。
おすすめのフリーランスエージェントも選んでおいたので紹介します。
おすすめのフリーランスエージェント
- 豊富な案件数と高い満足度 ⇒ レバテックフリーランス
- リモート案件が豊富 ⇒ ギークスジョブ
- 週2~3日案件&マーケ案件が多め ⇒ ITプロパートナーズ
- 低いマージン率&地方案件が豊富 ⇒ Pe-BANK
- AI・機械学習・データ分析 ⇒ BIG DATA NAVI
- Webデザイナー・ディレクター ⇒ レバテッククリエイター
★複数に登録しておくと案件獲得率がアップします
レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは、利用者の平均年収は876万円、利用者満足度も92.6%を誇る、業界でも屈指のフリーランスエージェントです。
豊富な直請け案件を保有しているのに加え、契約が途切れて不安にならないように徹底した早期確認を行なってくれるため、途切れることなく仕事を続けられます。
他にも、特別価格で税理士に確定申告の代行を依頼できたり、人間ドック・スポーツジム・フィットネスクラブなどを優待価格で利用することもできます。
まずは案件を紹介してもらい、いい案件が見つかったらフリーランスに転向するという利用方法もできるので、ひとまず登録してみましょう。
なお、Webデザイナー・ディレクター、Webマーケターの方はレバテッククリエイターをご利用ください。
ギークスジョブ

ギークスジョブは、リモート案件の割合が80%を超えているため、首都圏や関西などの都会に住んでいなくても仕事ができるのが特徴のエージェントです。
リモート案件だからといって単価が低いわけでもなく、平均年収は867万円を超えています。
20年以上の運営実績があり、東証プライムに上場している優良企業なため、大手企業の案件を含む業界でも最大級の案件数を誇ります。
地元にU・Iターンしたい人はもちろん、地方でまったりと過ごしながら仕事したい人におすすめです。
ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズは、他のエージェントではなかなか取り扱いのない、週2~3日から参画できる案件やマーケター向けの案件、リモート案件などを保有しています。
単価感としては、週3日稼働で40~50万円ぐらいが平均となっています。
もちろん週5日案件もあり、月単価100万円ほどの高単価な案件もあります。
個人事業主に特化した税理士による確定申告の無料相談会や、万が一の紛争・訴訟に備えるための弁護士保険もあり、初めてフリーランスになる方でも安心して利用できます。
Pe-BANK

Pe-BANKは30年以上の運営実績があるため、業界でも最大級の案件数です。
マージン率も8~12%と低いため、利用者の平均年収は847万円、利用者の満足度は94%を誇ります。
関東の案件しか取り扱いがないエージェントが多い中、Pe-BANKは地方の案件も豊富に保有しているため、地元で仕事がしたい人にもおすすめです。
実際に、Pe-BANKを利用している人の約半分は関東以外に住んでいます。
病気やケガなど万が一の時に備える独自の共済会制度をはじめ、定期健康診断サポート、フィットネスクラブ補助金制度、メンタルヘルスケアのための無料カウンセリングなど、福利厚生も充実しています。
BIG DATA NAVI

BIG DATA NAVIは、AI開発やデータ分析の案件に特化したエンジニア、マーケター向けエージェントです。
AIを用いたプロダクトの開発や分析基盤の開発といったエンジニア案件がメインですが、データ分析やアクセス解析などマーケター向けの案件もあります。また、AI分野が未経験のエンジニアでも開発経験やインフラ構築経験を生かしてAI系の案件にも参画できます。
これからさらにAI分野の人材は需要が増えていくと思うので、今のうちからスキルアップしたい人にオススメです。
レバテッククリエイター

レバテッククリエイターは、Webデザイナー向けのフリーランスエージェントです。なので、Webディレクション案件が多めになっています。
ただ、ここ最近はWebマーケターの需要が増えており、SEOやアクセス解析の案件も取り扱っています。アクセス解析の案件を探している方は、BIG DATA NAVIも合わせて登録しておくといいでしょう。
一方で、Web広告運用の案件はほとんどありません。広告運用の案件は、そもそもが週5日のものが少ないので、広告案件を請けたい人は、ITプロパートナーズに登録してみてください。
レバテック自体、15年以上フリーランスの仕事探しのサポートをしてきているので、かなり信頼できるエージェントです。
どうしても案件が見つからなければ会社員に戻るのもアリ

この記事を読んでいる方の中には、これまでフリーランスとして活躍してきたけど、案件が見つからないという人もいるでしょう。
そういう方は、会社員に戻るというのもアリだと思います。
フリーランスはこれまでの自分のスキルや実績で案件を受注することが多く、逆に言うと新しいスキルが身につけづらいです。
ところが会社員だと、会社は社員の成長も考慮して仕事を任せてくれます。なので、今のままでは限界を感じているなら、一度会社員に戻って新しいスキルを身に着け、再度フリーランスに挑戦するというのも選択肢にいれておくべきだと思います。
フリーランスエージェントから案件を紹介してもらえなかったときのために、同時に転職エージェントに登録しておくといいでしょう。
おすすめの転職エージェントを紹介します。
おすすめの転職エージェント
最後に|案件を獲得するために試行錯誤は必要ない

フリーランスは会社員のころには想像できなかったいろいろな苦労があります。自分で仕事を取らないといけないというのもその中の1つでしょう。
僕も案件を獲得するためにいろいろ試行錯誤してきました。しかし、エージェントを利用すればそういう雑多なことは不要になります。
とりあえず案件を獲得できればお金は手に入りますし、自分のスキルも上がります。エージェントを利用しない理由はないのです。
フリーランスとして活躍していると、そのうち人脈などもできてきます。自分の名前で仕事をとるのはそれからでも遅くないと思います。
エージェントであろうと使えるものは使う。フリーランスを長く続けていくための秘訣です。