スーパーバイザー(SV)と聞くと一見かっこ良く華やかなで、飲食店の中でも店長のワンランク上的な立場のポジションのような印象を受ける。
店長を取りまとめる頭のキレる仕事。企画・立案で皆を引っ張るリーダー、そんなイメージが先行する。
しかし果たして実態はどうなのだろうか?
飲食店のスーパーバイザーってそんなに華やかで魅力的な職種なのだろうか?
結論から言ってしまうと、
スーパーバイザー(SV)は超絶激務です!
スーパーバイザー(SV)というとコンビニ業界での立ち位置が思い浮かぶが、ここでは飲食店に特化してその激務ぶりを考えてみたいと思います。
実際は複数店舗店長

飲食店でスーパーバイザーと聞くと、大手フランチャイズ系での店長のキャリアアップしたポジションという印象がある。
確かにその通りで、こういったフランチャイズ系の飲食店に入るとまず始めに店舗研修を通じて一店舗での実務経験を経てから、徐々にスーパーバイザーへと昇格していくスタイルをとっている会社が多い。
しかし実際のところ飲食業界ではこのスーパーバイザーというポジションの人員でさえも不足している。
フランチャイズには直営と加盟の2種類あるが、飲食店は猛烈人手不足なため、この直営店舗を運営するのにもスーパーバイザーが直接に業務シフトインしないと回らない。
こんな会社が多い。
というのも飲食店では、余りにも激務が過ぎるが故に辞めていく人間が後を絶たない。社員、店長はまだしもスーパーバイザーさえもバンバン辞めていく。
飲食店のスーパーバイザーって店長の上司に当たる立ち位置であるため、万が一店長が辞めた場合、一時的にせよその穴埋めのためシフトインしたりするなんてこともザラにある。
4店舗を束ねるスーパーバイザーであれば、A店の店長が辞めたらその穴埋めをしながら、夜はB店にシフトインして、最後にC店、D店での日報をまとめて帰宅。
こんな事も普通にあるのです。
加盟店の見本となるための直営店作りのはずが、ただ単純に直営店を日々運営しているような状態が続く。 まさにスーパーバイザー(SV)は激務と言えます。
あるスーパーバイザーの激務な一日
大手のチェーン店では研修期間に冊子のマニュアルが配布されるのが一般的。
そういったマニュアルによく掲載されているのが、あるスーパーバイザーの一日の就労の流れ。平たく言えば大雑把なワークフローってやつです。
9:00 出社
10:00 打ち合わせ終了後、A店へシフトイン。発注指導を兼ねた店長教育
13:30 ランチピークタイム終了後、休憩
15:00 B店へ移動し、店長のアルバイト面接の指導、立会い。夜営業の準備補助
17:00 本社事務所に戻り、その日の業務日報をまとめ、ミーティング
18:00 退社
こんな感じのワークフローマニュアルが紹介される。スーパーバイザーもにこやかで楽しそうに仕事に取り組んでいる様子の写真が掲載され、激務さは微塵も感じられない。
しかしながら、もし上記のようなスケジュールで一日を終えられるスーパーバイザーがいたら、天才です!しかもそれを継続できているとしたら神がかり的、驚嘆に値します。
スーパーバイザーなんかに収まらず別の仕事をした方が稼げます。
実際のスーパーバイザーの激務な一日はこんな感じでしょう。
7:00 モーニング準備、人員不足のため直接A店へシフトイン
10:00 そのまま大慌てでB店へ移動し、新人主婦のパートさんと二人で無理なランチオペレーション
14:00 ほぼ強引に引き上げる形でC店へ移動。休憩はもちろん無し。食事は移動しながらオニギリを食う
15:00 アルバイトがバックレたため急遽そのままC店の夜営業にシフトイン
21:00 ようやくピークも過ぎたので、慌ててA店に戻り閉めの作業オペレーションの教育
23:00 ようやく一日の業務が終了
これが現実のスーパーバイザーの激務なワークフローですこの方が現実的です。。
正直体力勝負がほとんど。華やかで店長・アルバイトを企画立案で引っ張るリーダーの姿なんか微塵もありませんね。
これじゃ辞めますわな。
FCオーナーと上司の板挟み
スーパーバイザーという役職をおいている会社は普通、直営店(RC)スーパーバイザー⇒加盟店(FC)スーパーバイザーへと昇格していく。
飲食店の加盟店スーパーバイザーは完全な中間管理職です。
あまり経営の知識の疎いFCオーナーさんに、本部のノウハウを落としながら二人三脚で売上を作っていきます。仮に売上が悪ければ、FCオーナーさんから嘆かれ、上司からは叱責されます。まさに板挟み状態。
季節によって本部からイベントを催す企画が降ろされてくると、売上とは別にイベント商品を売り切る別の数字ノルマを課されたりします。
ただでさえオペレーションと日々の売上で切り盛りしているのに、その上にイベント商材の販売コンペなんかも起こってくる。夏の◯◯うどんだとか、クリスマス限定シャンパンだとかいったもの。
本部側も在庫をはかしたいものだから、売れや売れやでどんどん圧がかかってきます。
販売力の乏しい加盟店オーナーさんとかだと、その販売フォローなんかにも悪戦苦闘する。上司からの圧と下のフォローとで、まさしく気が狂いそうな激務の瞬間です。
偏屈したFCオーナーも多い
加盟店(FC)オーナーさんの中には相当偏屈したオヤジもいる。
本部の意向をまるで受けつけようとしない人、何でも本部のせいにしようとする人、超絶短気でいきなりキレだす人、ホント様々なタイプの人間がいて取りまとめるのにもかなりの激務っぷりを発揮する。
一番厄介なのが、なまじ好調な売上を立てているが故に天狗になってるオーナー。

俺がお前ら引っ張ってやってんだ
みたいな感じでつけあがっている。かなり厄介。

そんなイベントしか企画できないのか
ぐらいの事もどんどん言ってくる。
直営店と加盟店が隣接しているような状況で、加盟店の方が売上が立っている時には本部に対してボロクソに言ってくる。

あのスーパーバイザーは駄目だ
直営のクレームがうちに来た
などなど。
ただでさえスーパーバイザーとしての激務で疲弊している上にこんな事で上司からもお咎めをくらう。
売上が良いのに叱られるという不条理な激務っぷり!
飲食店スーパーバイザーにメリットはあるのか?
ここまで書いてきましたが、じゃあ一体スーパーバイザーになるメリットって何もないのか?
ただ激務なだけでキツイだけじゃないのか?
正直言います。
ただキツイだけです!
もし自分自身がまだ若いのであれば是非転職することをオススメします。何年も続けられるような職種ではありません。
激務過ぎて肉体的にも精神的にも病んできます。
もし転職も辞めることもいかないのであれば、歯を食いしばって耐え忍び出世するしかありません。
スーパーバイザー(SV)を置いている飲食店ってかなり巨大な組織です。中間管理職としてのSVは相当大変ですが、その先には本社勤務が待っている、そう信じてややり抜くしかないでしょう。
転職か忍耐か、どっちかです。
ただし、転職するにしてもまずは転職エージェントに相談してみることをオススメします。
水面下で転職活動し、転職先が決まってから退職届を出す。こうすることで、自分の収入が途切れることも防げますからね。
このようにスムーズな転職を行うためにも転職エージェントは利用すべきです。転職エージェントは企業の紹介だけでなく、書類の添削や面接対策も行ってくれるからです。
また、注意しないといけないのが、転職エージェントの中にも、ブラック企業でもいいから、とにかく紹介数を伸ばして利益を伸ばそうとしている悪質なエージェント会社もあります。
それを避けるためにもおすすめの転職エージェントを選びましたので、紹介します。
おすすめの転職エージェント
- 初めてでも安心 ⇒ リクルートエージェント
- 年収アップしたい ⇒ Spring転職エージェント
- 転職の軸を固めたい ⇒ パソナキャリア
- キャリアが浅くて不安 ⇒ マイナビAGENT
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- 自分の適正年収を知りたい ⇒ ミイダス
- 企業からの直接スカウト ⇒ リクナビNEXT

複数に登録しておくと転職成功率がアップします