飲食店がきついと言われる理由。辞めたいときの注意点も紹介します。

飲食業の転職
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「ああ、休みに会議で今週も休みなしか」
「給料安いよなあ」
「あのマネージャーの言い方、なんとかならないのかな?」

こんな悩みを抱えている方も多いと思います。

私も約7年半ほど飲食店で働きましたが、本当に大変な思いをしてきました。

世の中には過酷でハードな仕事が多数存在します。体力勝負の引っ越し業者や、精神的に追い込まれるクリエイター業などなど。

しかしそんな中でも、きつい仕事ランキングによく上位に参戦してくるのがこの飲食業です!

 

とにかく今のお店で働き続けることがつらく、今すぐにやめたいのであれば、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

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なお、この記事では飲食店がきつい理由について解説します。

飲食店から他の業種へ転職する時のポイントも紹介しますので、飲食がつらくて耐えられないと感じている方はぜひ参考にして下さい。

飲食での仕事がきつい理由10個

飲食店はよくブラックだと言われますが、私の実体験をもとにきつかったことを紹介していきます。

体力的にしんどい

飲食店での代表的な仕事は接客と調理です。

作業自体はさほどきつい仕事とは言えないかもしれません。

しかし飲食店では無理な品質向上のうえスピードを要求されます。その為、単なる軽作業が一気に負荷のかかる体力作業になってしまうのです!

 

昨今の人手不足にもあいまって、大抵のお店では最低人時でお店を切り盛りしているところがほとんど。

全ての作業に尋常ではないぐらいのスピード性が要求されるのです。

飲食店のきついところ
  • 揚げ物を揚げながら野菜を炒める
  • ドリンクを作りながらオーダーを受ける
  • レジをしながらフロントの客を案内
  • 発注をやりながら日報の作成

これは一例ですが、とにかく1人何役もこなさないといけないのが現実です。

しかもドンドンやっていかないと、最終的に締めの作業が間に合わなくなり帰れなくなるおそれが生じるため、半自主的にやらなければならないという苛酷さ。

単なる軽作業かもしれませんが、それが二重三重にもなって積み重なってくるのです。
それでいて長時間拘束なので、体力までも要求される・・・。

これだけでも想像以上にシンドイのです。

1日12時間労働が当たり前

労働量が多いだけではありません。飲食店では長時間労働が当たり前です。

店舗は半日営業しているので、働き手は長い時間拘束されます。日中ならまだマシですが、ファミリーレストランのように深夜営業している所では深夜勤務は当たり前。次の日の午前中まで勤務は続きます。

営業時間が長いという構造が12時間労働を当たり前にしています。
» 飲食店の長時間労働はなぜ普通にまかり通るのか?

 

そもそも1日8時間以上働かせて法的に問題ないの?

と疑問に思うかもしれません。まともな飲食店では「36協定」と呼ばれるものを従業員と締結しています。残業時間を伸ばすための取り決めですね。

「36協定」は労基署に提出されるのですが、提出していても残業時間の上限は1ヶ月で45時間までです。これを守れている飲食店はほとんどないでしょう。

先ほども言ったように、営業時間の関係上、飲食店の勤務時間が短くなることは期待できません。

週6日以上の連勤も普通

さらに追い打ちをかけるように、飲食店では連勤も当たり前です。「肉体労働」「長時間労働」「休み取れずに連勤」というフルコンボだドン!

こんなことになるのも、人が定着せずに人手不足が解消できないからですね。採用してもアルバイトも社員もすぐに辞めてしまいます。

出典:令和2年雇用動向調査結果の概況|厚生労働省

2020年のデータを見ると、宿泊業・飲食サービス業の離職率は26.9%でダントツです。

飲食店では長く続けてくれる人がいないので、今いる人が働き続けるしかありません。

しかも、休みの日でも急に出勤になることもあります。アルバイトが出勤してこなくて、その穴埋めを社員がするのはよくあること。
» 週6勤務はきつい!飲食業界を辞めたいと悩んでいる人へ

 

これまで紹介してきたような劣悪な労働環境に一番苦しめられているのは真面目な人です。

人手不足でも責任感でなんとかしようと頑張るので、一生懸命な人は飲食店では利用されます。そんな人に周りは頼るので、律儀な人がますます苦しくなります。

我慢のしすぎは身を滅ぼします。
» 飲食店で過労死しそうな人へ知ってもらいたい裏事情

給料が安すぎる&ボーナスが出ない

これだけ労働量に比べると、飲食店の給料は割に合わないぐらい安いです。

賃金が安いのは、飲食店のビジネスの構造上、利益が出づらいからからです。もっと言うと、1人当たりの利益額がどうしても低くなりがちなためです。

家賃も人件費も食材の原価もかかり、コストを下げるのも一筋縄にはいきません。

上場企業であっても利益率は10%以下のところが多く、ましてや小規模の店舗だと大量仕入れによる値引きも受けられないため、さらに利益率は低くなります。

また、飲食店は特別なスキルを必要としないため開業のハードルが低く、競争が激化しやすいのも理由の1つです。

 

さらに、残念ながらボーナスにも期待できません。ボーナスは会社の業績に連動しているので、

自分の店舗は絶好調なのに、他店の売上が悪すぎてボーナスが出ない…

なんてこともありえます。
» 売上好調なのにボーナス無し。賞与がでない飲食店の4つのくだらない理由!

私の経験ですが、飲食店で働いていた時にボーナスをもらった事はありません。他店のせいでボーナスすらないと頑張る気力もなくなりますね。

残業代が出ない

さらには、飲食店では残業代を支払われないこともあります。

一般社員ならまだしも、店長には残業代が出ません。

社長
社長

店長は管理職扱いなんだから、12時間働こうが6連勤しようが払わねぇよ!

という始末。

とはいえ、「店長は管理職なの?」と疑問に思うかもしれません。実は労働基準法に当てはめてみると管理職ではありません。なので、本来は店長にも残業代を支払わないとダメです。
» 名ばかり管理職の残業代がおかしいと疑問を持つ人へ

しかし、私の経験上では一般職では残業代が支払われていましたが、店長になると役職手当てのみでしたね。お客様や会社のために身を粉にして働いても残業代が出ないので、

こんな仕事やってられるか!

と思うのは普通です。

昇進しても報われない

それに、飲食店では店長やマネージャーに昇格してもきついままです。給料も思ったように上がりません。

上述したように、店長には残業代がないので手取りは一般社員とあまり変わらないのです。

それでも、いわゆる大手ではまだ賃金は高いです。中小の飲食店と比べれば。大手は儲かる仕組みができているからですね。
» 飲食店店長の給料(年収)の平均は約350万円!上げる方法は?

今の給料に満足できなかったら、転職するしかありません。今の会社で出世すれば、頑張りが報われると思っている方は考え方を変えたほうが良いでしょう。

上司や社長からのパワハラが横行している

飲食店は体育会系で、上下関係に厳しいもの。先輩と後輩の関係を重視する人がたくさんいます。

そして上司からパワハラまがいの言葉を投げかけられることは珍しくありません。店長や料理長が職人気質で言葉の暴力を受けるのは飲食店あるあるです。

2020年にはいわゆるパワハラ防止法が施行されましたが、期待はできないでしょう。

飲食の経営者なんて、法律の改正なんて気にもとめないどころか知ろうともしない人も多いのだから。

 

一番恐ろしいのは、自分がパワハラをする立場になってしまうことです。

こんな環境に長く身を置いていると、アルバイトへ暴言を吐くのは当たり前。当然ですが、アルバイトは早期退職します。

店舗の体制が悪くなり自分の思うように行かなくなるので、パワハラは次第にエスカレートします。

そうなると、最悪裁判で訴えられる可能性もあります。そうなる前に逃げるのが得策です。

休日に会議や研修への参加を強制される

ただでさえ休みがないのに、「休日に会議に参加しろ!」と言われることも少なくないです。

飲食店は上下関係が厳しいので、社長や上司から言われるとこうしたミーティングも断ることができません。しかも、業績が悪いとその場で詰められます。

会議に出席するのでさえ大変なのに、厳しく指導されるとモチベーションは下がる一方です。
» 休日に会議参加を強制される事にウンザリしている方へ

とにかく精神論

飲食店でよく言われる言葉は「頑張れ」です。働く人は体育系が多いのでとにかく精神論で語ってくるのです。

上司に相談を持ちかけても

上司
上司

頑張れば必死さがお客様に伝わって、もっと来店してくれるようになる

と言われる始末。これでは具体的にどんな方法を取れば良いか分かりません。

残念ですが、上司もそうやって成功してきたので、がむしゃらにやれば上手くいくと本気で思っているのです。

悪気がないところがさらにきついですね。
» 無意味!会社の精神論に強烈な違和感を感じている人へ

未経験でも構わず無理難題を押し付けられる

未経験で入社した人はすぐに違和感を覚えるはず。

あれ…?新人のための教育研修はないの?

飲食にまっとうな教育システムはありません!あるのは洗脳研修だけ。

 

人手不足の飲食業界では、経験のあるなしに関わらず最低限のマナーさえわきまえていればいきなり現場で即実践。

こんなお店がほとんどなのです。

通常の接客・調理は勿論のこと、その店独自のルールがあったりして仕事に馴染むのが超大変だったりします。

  • 長々と商品の説明をする
  • 絶対に売らなければいけない商品が存在する
  • 満席でもお客を帰さないように言われる
  • イベントのときには商品販売のノルマを課される(売れなければ自腹で購入)

こんな風に、業界を知らない人から見ると、

一般人
一般人

こりゃいくらなんでも無理だろ

といった事が溢れかえっているのです。

これが何日も連続していくと、

飲食店を選んだのは完全に失敗だったな

という後悔の念に駆られていくのです。

 

飲食から未経験の業界に転職する時の注意点

これまで紹介してきたようなきつい状況から抜け出すには、転職するのが手っ取り早いです。

そこで、次に他の業種へ転職する時に気をつけておくべきことを解説します。

年齢によって転職のハードルは異なる

まず、未経験の職種へチャレンジするなら、給料が下がることは覚悟しておきましょう。

20代は未経験でもポテンシャルを見込んで採用される可能性はあります。長期間働いてくれることや、若いので吸収力があることなどを企業側が期待してくれるからです。

もしあなたが20代なのであれば、今すぐにでも転職を検討すべきです!
» 新卒で飲食店に飛び込んだが辞めたい人へのアドバイス!

 

しかし、30代以降になるとポテンシャル採用は厳しいと認識しておいて下さい。基本的には30代以降だと即戦力が求められます。

たとえ未経験の職種であっても、自分が経験してきたことをどう活かせるか、どうすれば自分の力で会社の利益を伸ばせるのか。そういうことを考えられる人は、30代を過ぎて未経験職種への転職であっても成功させられる可能性がグッと上がります。

転職時にはスキルの棚卸しをしておこう

そのためにも、まずは自分を知ることが大切です。

自分のこれまでの経験で、どういうところが強みで、どういう仕事が向いているのか。そこを整理しましょう。

とはいえ、自分のスキルがどんなものかよく分からないし、どういう職種で活かせるのかわからない人の方が多いでしょう。そんな方は転職エージェントを利用しましょう。

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ただし注意しないといけないのが、転職エージェントの中には、ブラック企業でもいいから、とにかく紹介数を伸ばして利益を伸ばそうとしている悪質なエージェント会社もあります。

それを避けるためにもおすすめの転職エージェントを選びましたので、紹介します。

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最後に|早いうちに飲食から抜け出せ!

挙げ出したらキリがありませんが、飲食店のきついところは山ほどあります。

これまで紹介してきたのはホンの一例で、長年続けている人でさえもあり得ないようなシーンに直面していくのが飲食業なのです。

むしろ長く働けば働くほど、ますます責任の重い仕事や幅広い管理業務が加算されていくため、その負担は増える一方です。

こういった激務がワクワクして楽しい!と思える人は飲食業が天職なのかもしれません。

しかし、もし今の飲食店で働き続けるのがきついと感じているのであれば、早い段階で見切りをつけ、方向転換したほうが自分のためでしょう。

 

ブラック飲食から抜け出すなら今すぐ行動することをオススメします。

何より今の苦しみが減りますし、未経験の職種や業界であっても若ければ若いほど採用してもらいやすいためです。

ただ、いきなりお店を辞めるのはリスクが高いので、会社は辞めずにしれっと転職活動を開始しましょう。

 

そして、先ほども紹介したように、転職のときには転職エージェントを利用することをオススメします。

小さな一歩を踏み出すことが、未来のあなたを救うのです。

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