飲食店店長の給料(年収)の平均は約350万円!上げる方法は?

飲食業の転職
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飲食店の店長といったら、そこそこの責任を持った威厳のある立場。

会社によっては店長という呼び名ではなく、店舗責任者など別の呼称だったりします。

重責を伴うために仕事内容はかなりハード。

あまりにもハードなためわざと店長は目指さないようにブレーキをかける社員もいるぐらい。

  • 果たして自分の店長としての給料は平均と比べて妥当なのか?
  • 飲食業での店長の平均年収ってどれ位?
  • 転職サイトに載っている店長のモデル賃金って本当?

飲食店の店長をやっていて自分の給料に不満・疑問を抱える人のためにこれらのことを検証します!

飲食店店長の平均年収は約350万円

出典:飲食店のリアルな給与調査!職種・業態・月給の関係は?|飲食店.COMを基に筆者作成

上の図は、飲食店の店長・マネージャーの月収別の割合を表しています。

年齢や業種によって多少の差異はあるものの、年収に直すと、店長の年収の一番多いゾーンが「324~360万円」で約41%です。
次いで多いのが「372~408万円」で22%。

つまり、日本の飲食店長の年収ゾーンは、324~408万円の人が約60%だということがわかります。

しかし実際、324~408万円では上下で80万円以上もの差があります。

これは会社選びを間違えると、80万円以上もの年収を損してしまうことを意味しています。

 

大手と中小で平均年収は大きく異なる

では、これだけの差が何によって生まれるのかというと、「仕組み化されているかどうか」によります。要は、大企業なのか中小企業なのかということ。

よく飲食店の転職サイトなどを見ていると、

店長のモデル給与
  • 月給30万円+賞与(年2回):入社3年、店長34歳
  • 月給35万円+業績給+賞与:入社5年、統括マネージャー38歳

などの魅力的な謳い文句が書かれています。

このような魅力的な条件は、大手ではありえて、中小企業や個人経営の店舗では利益率によってはあり得ると言えます。

 

以下は店長だけではなく、飲食で働いている店員全体の平均年収ですが、規模が大きくなるにつれて年収も上昇傾向なのが分かります。

出典:賃金構造基本統計調査|政府統計のe-Statを基に筆者作成

一般的に店長は普通の社員よりかは年収が上なので、当然大企業のほうが店長の年収も上がります。

特に、誰もが知っているような飲食店では、飲食業界の平均年収を大きく上回っています。

会社名店舗ブランド平均年収
スシローグローバルHDスシロー768万円
コメダHDコメダ珈琲店764万円
B-Rサーディワン
アイスクリーム
31アイスクリーム745万円
リンガーハットリンガーハット
濵かつ
743万円
サンマルクHDサンマルクカフェ708万円
引用元:外食産業の平均年収ランキング【全103位・完全版】|ダイヤモンドオンライン

大手飲食店で高年収を狙う際の注意点

大手の飲食店で平均年収が高いのは事実ですが、一方で社員の給与体系が事細かくビッシリと決まっていることが多い点には注意が必要です。

要は、一気に昇進したり、給与アップするのは難しいということですね。

昇給の基準や昇給額の幅は会社や規模によってまちまちですが、

大手飲食チェーンの給与体系の例
  • 研修期間:22万円
  • 社員登用:25万円
  • 店長昇格:28万円
  • エリアマネージャー:30万円

などのように、概ね22~30万円ぐらいの間で、役職ごとの差を設けて社員や店長の給料を決めている会社がほとんど。

時間はかかりますが、制度のしっかりした会社であれば年収500万円ぐらいは十分狙えます。

 

ただ他にも注意点があります。それは、大手の中にも「初っぱなのスタート給料が18万円~」、これが普通な会社もあるということ。

人事
人事

あくまで研修期間のスタート給料ですから。

と言われるも、実際はなかなか昇給しない。しても2万円ぐらい。

このような飲食店も実際に存在するので、転職や就職の際にはしっかりと内情を確認しておきましょう。

 

また、

入社時 30才 月給28万円スタート
2ヶ月後には月給40万円!!

のように、極端に魅力的な宣伝文句をアピールしている会社が飲食店の転職サイトには非常に多いですが、

こういった事例はほとんどないと捉えた方が賢明でしょう。

というのも、もちろん広告で募集宣伝する以上は実例なのでしょうが、このような例というのはその会社で1~2名だけ募集というパターンが多いのです。

しかも神童的な存在で物凄い仕事のできる人間だったりするパターンで、過去にはそういう人もいたよ的なニュアンス。

可能性に魅力を感じてその会社に飛び込むのであれば良いのでしょうが、入社すればそのような出世が確実に待っていると思っていると期待はずれになるでしょう。

 

もしくは、誇大な募集をかけている求人は、大手であっても人手不足にあえいでいるブラック企業である可能性が高いです。

こういった見極めも慎重に行うよう注意しましょう。

中小・個人店では利益率が高ければ高年収を狙える

一方、中小企業や個人店では大手のような事細かい給与体系は定まっていないお店が多い。

それもそのはずで、小さい飲食店では売上で給料が決まるというよりも、利益率で給料が決まっているからです。

 

大手飲食店では自分が店長レベルだと、固定費の内訳が開示されない事が多い。

自分の働いている店舗の家賃や光熱費、リース料などは詳細として開示されずに、固定費として大枠でくくられて数字を与えられるのが普通です。

それに対して小さい飲食店ではこういった固定費の管理も店長レベルで求められる場合があり、そういうお店だと高年収を得やすいのです。

要は、一部歩合制のような感じで給与アップを交渉できるのです。

 

具体例を用いて、どのくらいの規模感でどのくらいの利益を出せば、どのくらいの給料アップが期待できるのかを紹介します。

例えば、売上が月に400万円のお店だとして、

  • 家賃50万円
  • リース料・光熱費・修繕費・銀行ローン・減価償却で100万円ぐらい
  • 仕入れが売上の25%(100万円)
  • 人件費も同じく売上の25%(100万円)
  • 残り50万円がオーナーの取り分(経常利益)

こんな感じだとします。

100万円の人件費の内訳で、バイトが5人いるとしたらそのバイトの月給を引いた分が自分の給料となるわけです。だいたい25~30万円といったところでしょうか。

ここから、もしバイトが4人でも回る仕組みを構築できたなら、バイト1人分の給料より少し少ない10万円程度を自分の給料に追加してもらえないかと交渉することも可能です。

利益額が増えたなら、少しはオーナーの取り分にしないと納得しないでしょうから。

 

もしくは、もともと利益率の高い飲食店なら高い給与がもらえる可能性も高いです。

先ほどの例で、例えば家賃が30万円だったら20万円分浮くので、その分を人件費やオーナーの取り分に振り分けることができます。

最近だと、店舗の空き時間を有効活用したまがりDEバナナや、UberEatsなどの配達専用のゴーストレストランなど、大きな店舗を構えなくても売上を上げられている店がいくつも出てきています。

 

とはいえ、こういった中小のお店の内情は入社してみないと分からないことがほとんど。

これから働くお店で、かつ中小で給料の良し悪しを判断する場合、「急な店舗展開」をしているお店は避けたほうが無難です。

なぜなら、人手不足の昨今にも関わらず、店舗を展開することで総利益を上げていこうというスタンスはかなり無理な要求をされます。

中小・個人であれば、その店でしか出せない味やサービスで、リピーターを増やす戦略を取るのが普通。

店舗数を増やすのでなく、既存顧客を既存店舗で徐々にふくらませる戦略をとっている会社の方が利益は上がっていきます。

結果、給料が良かったり労働環境が整っていたりします。

 

給与の高い飲食店に転職したいなら

実は、転職エージェントを利用すれば、比較的ラクに給与の高い飲食店を発見できます。

なぜなら、転職エージェントに対して企業が支払う手数料は高いため、利益率が高くて余裕のある企業でないと転職エージェントを利用できないからです。

特に今は時代性もあって、繁盛しているお店と廃れているお店が面白いほどに二極化しています。そして繁盛しているお店ほど仕組みがしっかりしている傾向が強いです。

状況によっては、今の年収が妥当なラインだというジャッジがされるかもですが、

エージェント
エージェント

店長でその年収では、かなりもったいないですね

こんな判断をしてくれ、年収アップの転職提案を受ける。こういった事は今では普通の出来事です。

ぶっちゃけた話、転職エージェントを使って転職し、

「年収380万円 ⇒ 年収500万円」

になったという実例もあります。

 

ただし注意しないといけないのは、飲食専門の転職エージェントを使うべきだということです。

なぜなら、多数の店長を見てきた転職エージェントでなければ、あなたの実力を客観的に判断できないからです。

転職エージェントは、登録したからといって必ず転職しなければいけないというものでもないので、まずは気軽に話を聞いてみましょう。

中でも、一番のおすすめはフーズラボエージェント

外食産業、飲食業界特化の転職支援サービスとして年間約5,000名以上の実績があり、満足度もNo.1!

求人数も豊富で、大手企業やチェーン店から個人店、レストラン、ホテルまで多様な求人を保有しています。

加えて、転職後の年収400万円以上が66%、72%の方が年収アップを実現

お店で働いている従業員へのインタビュー情報も提供してもらえ、お店によっては体験入店も可能です。

当たり前ですが、優良企業への応募は殺到するので、早めに登録して情報を得ておくことをおすすめします。

 

その他、飲食業界に特化した転職エージェントは以下の記事で紹介しているので、読んでみてください。

 

とはいえ飲食は他の業界より平均年収は低い

とはいえ、そもそも飲食は他の業界と比べて平均年収は低めです。それは、厚生労働省が出しているデータでもはっきり分かります。

出典:令和2年賃金構造基本統計調査の概況|厚生労働省

業界ごとにおおよその年収相場は決まっているので、飲食業界に特別な思い入れがなければ他業種に転職したするという選択肢もありです。

具体的には、金融・メーカー・ITが平均年収が高くなっています。

業種平均年収
金融455万円
メーカー455万円
IT / 通信433万円
建設/ プラント / 不動産416万円
メディカル410万円
小売 / 外食351万円
引用元:平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】|doda

 

他業界への転職を考えている場合も転職エージェントは利用しましょう。

転職エージェントは、完全に無料で転職の相談ができ、選考対策まで伝授してくれます。そのため、転職成功率が上がるのです。また、今すぐに転職する気がなくても転職エージェントへの相談OKです。

それに、エージェントとの面談を受けて、これまでの経歴やどういう企業が希望なのかなどを話す必要はありますが、あなたに合った企業を提案してくれるのでわざわざ自分で探す必要がありません。

そして提案された企業を見て実際に受けるかどうかを決めればいいのです。

 

ただし、注意しないといけないのが、転職エージェントの中には、ブラック企業でもいいからとにかく紹介数を伸ばして利益を伸ばそうとしている悪質なエージェント会社もあります。

それを避けるためにもおすすめの転職エージェントを選びましたので、最後に紹介します。

おすすめの転職エージェント

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リクルートエージェント

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フミダス飲食はサポート対象となる人は限られていますが、特化している分サポート内容は強力です。

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飲食業界出身のエージェントが担当してくれるため話しやすく、ZOOMや電話での転職相談も可能です。

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